結構前からだと思いますが、
「火災保険金請求代行」のような広告を見受けます。皆さんももしかすると見たことがあるのではないでしょうか?
※ここでいう火災保険は、一戸建てや工場や倉庫・店舗などどの火災保険も当てはまりますが、建物に対する保険金のお話です
この記事では、次のことが書いてあります。
- 火災保険金を請求するとは?
- 火災保険金請求代行とはどういうものか?
- 火災保険金請求を代行してもらうメリット
- 火災保険金請求を代行してもらうデメリット
- 請求代行業者に必ず確認しべきこと
- ファイナンシャルアドバイザーとして思うこと
- まとめ
INDEX
はじめに
当事務所においても、「火災保険金請求」に関する広告等について
たくさんの問い合わせをいただくことがあります。
【クオリティ】
少しやばそうな業者さんから(対応してくれるか不安な、という意味です)、ちゃんとしている業者さんまで幅広くあります。
【どんな業種?】
申請を専門でやっている会社もあれば、工務店さんがこれを兼ねている場合などもあります。
【宣伝手段】
宣伝の手段も、
- 広告
- メールDM
- ポスティング
- FAXDM
- 飛び込み
- 紹介
と多種多彩です。ですので、どこかで出会うことがあるかもしれませんので、この記事は関係ないと思われる方でもいずれ参考になるかもしれませんので、ご確認いただければ幸いです。
火災保険金請求代行(火災保険金申請代行)とは?
火災保険金がなぜ受け取れるのか?
まず最初に抱く疑問はこれではないでしょうか?
ポイントを簡単に解説しますと、
①火事だけでなく、風災・雪災・震災などの被害も火災保険で対応可能な場合があります
②申請しなければ、保険金を受け取ることはできません
③時効があります
それぞれ簡単に解説しますと、
①は、ご覧の通り、台風や大雪、地震(地震保険に加入の場合)など、火事だけでなく
これらの災害によって被害を受けた場合、保険金を受け取ることができます。
しかしながら、屋根の上に上って確認することもないため、意外に見過ごしていることが多いです。
瓦が落ちてきたとか、壁がはがれたなどの、わかりやすい被害であれば自分で申請することも可能かもしれませんが、「屋根の上に登ってみないと」わからないことが多かったりします。
そこで、いつの災害で、どこに被害があったのか?を明確にして代わりに申請しますよ、
というのがこの「火災保険金請求代行(申請代行)」です。
②について
保険は、自動車保険も火災保険も生命保険も、申請しなければ、保険会社が勝手に振り込んでくれた、などということは100%ない、と言っていいでしょう。
そのため、保険会社が実は払う必要はあるけど、申請がないので払えない・・・払わない・・・
そんな現実があるということです。
また、保険には時効というものがあります。詳しくは保険会社に確認してほしいのですが、
ざっくり災害から3年を経過しますと時効
つまり、保険会社は保険金の支払い義務がなくなります。
ですので、定期的にプロに点検してもらうことが重要だといえます。
自分でこれらができればよいですが、屋根にの上ったり、危険も伴いますし、何の被害か?など特定することも難しいです。そこで、火災保険金請求代行業者が登場するのですが、
メリットやデメリットは何なのか・・・
これについて簡単にお話していきたいと思います。
火災保険金請求を代行してもらうメリット
- 見過ごしていた被害を発見してもらえる
- 屋根の上にも上って確認してくれる
- どの災害で被害があったのか?を見極めてもらえる
- 申請書を作成してもらえる
これらの4点といえるでしょう。
屋根の上に上る梯子もふつう持っていませんし、素人がやると危険ですし・・・
火災保険金請求を代行してもらうデメリット
冒頭でもお話ししました通り、色々な業種からこの業界に参入しているので、様々なバリエーションがありますが、下記のようなところがデメリットといえるのではないでしょうか?
- 報酬のあり・なし
- 「火災保険金額の●●%を成果報酬として支払う」などの報酬体系
- わざと被害を作り出す業者もある
- 火災保険金の対象以外のところの修繕の提案(しつこい?)
こんなところがよく問題としてお聞きすることとなります。
報酬については、パターンとしては、以下のように分かれるかと思います。(バリエーションは豊富ですのでこれ以外にもあると思いますが・・・)
- 成果報酬制(火災保険金の40%など)(被害がなければ費用は掛からない・・・)
- 報酬なし(火災保険金の範囲内で修繕)
- 報酬なし(火災保険金を超えて修繕)
人によって感じ方は違うと思いますが、、、、どれが良い悪いは一概に言えないとは思いますが、
火災保険金の中から成果報酬を4割も払ってしまうと、6割で修繕するということですので、すこし足が出てしまう可能性はありますね。
かといって、報酬なしですと、高い修繕費用を取られるのではないか?という不安も出てきます。ですので、これらを依頼する際は、きちんと確認しておくべきポイントがあります。
請求代行業者に必ず確認すべきこと
- 報酬体系
- 修繕の範囲
これです。
悪徳業者というと怒られるかもしれませんが、そういう業者も中にはあるそうです。
報酬体系はそもそも依頼する側も了承しているため、そこに関してはグレーかと思いますが、
修繕の話になったときに、修繕不要なところも見積に出てきたり、などのこともあるようです。もし、修繕ありきの報酬体系の業者さんに依頼する場合は、火災保険金の範囲内でまずは見積を作ってください、などと話しておくとよいでしょう。
ただ、色々相談を受けていて思うことは、これらの話を業者さんのほうからしてくれるところはとても信用できるところが多いと思います。
例えばこんな話です
- 報酬について明確にしている
- 修繕の際は火災保険金の範囲内で修繕する
- 依頼がなければその他の修繕の見積は出さない
- 契約書を交わしている
- サポートの内容について時間を取って説明している
- 「自然災害調査士」などの資格者が調査に臨んでいる
- 申請に関しても「一級建築士」などの資格者が監修・サポートをしている
など、一つ一つの事柄を明確にしているところは信用できる業者さんが多いと思います。
保険金を受け取っても、修繕しないと・・・
結構おおいのが
「保険金を受け取っても修繕しない」
小遣いが増えた、と言っているかどうかは定かではありませんが、修繕しない方は要注意です。
何が要注意かというと、その被害がさらに悪化して被害が拡大した場合、次、保険金を受け取れない可能性があるからです。
火災保険は、災害による被害を補填するためのものですので、本当に被害を補填してもらいたいときにできない・・・
そんな問題が発生する可能性があります。
火災保険に加入している意味もなくなってしまいますからね。。。
まとめ
いずれにしても、この火災保険のように、「受け取れるのに受け取れていないお金」
はとても多いです。
補助金・助成金・生命保険の給付金などなど
アンテナを張って情報を集め、正しく運用していくことがとても重要だと思います。