「端数」に着目して 社長のキャッシュを最大化する!

「1円」の違いが107,484円の手取りの“差”を生む!

これは「社会保険料」の削減の基本の「き」です。社長の役員報酬は「税」や「社会保険」のことを深く考えず、フィーリングで決めているケースが多々あります。例えば、「これくらい貰っておくか・・・」といった感じです。その証拠に、かなりの社長が100万円とか150万円とかキリの良い役員報酬額になっています。

 

ところが、たった「1円」の違いから107,484円もの手取りの差を生むとしたら、しかも、役員報酬が「1円」多くて逆に“損”するとしたら、どうでしょう。フィーリングでは決められないと分かるはずです。

 

では、なぜそのような事態になるのか?

そのカラクリは「健康保険・厚生年金保険の保険料額表」にあります。「社会保険料」の算出方法は「税金」と違って役員報酬×税率という計算方法ではありません。報酬等級で保険料が決定します。

その結果、次のような“逆転現象”が起きてしまうのです。すなわち、1円多く払ったばかりに手取りが減るということです。1円は極端な話ですが、この事実を知らずに、実際問題として社長の役員報酬では数

千円程度の違いで同じような“逆転現象”が起きているケースが多々あるわけです。次をご覧ください。

 

【役員報酬1円の違いによる社会保険料の違い】

役員報酬 月 604,999 円 年 7,259,988 円 月 605,000 円 年 7,260,000 円
保険料負担 社長 会社 社長 会社
健康保険 月 34,102 円 月 34,102 円 月 35,836 円 月 35,836 円
厚生年金 月 53,985 円 月 53,985 円 月 56,730 円 月 56,730 円
保険料計 月 88,087 円 月 88,087 円 月 92,566 円 月 92,566 円
小計 社長 + 会社 = 月 176,174 円…① 社長 + 会社 = 月 185,132 円…②
計(年) 社長 + 会社 = 年 2,114,088 円…③ 社長 + 会社 = 年 2,221,584 円…④
差額 ② - ① = 月 8,958 円
計(年) ④ - ③ = 年 107,496 円

 

役員報酬 月 954,999 円 年 11,459,988 円 月 955,000 円 年 11,460,000 円
保険料負担 社長 会社 社長 会社
健康保険 月 53,754 円 月 53,754 円 月 56,644 円 月 56,644 円
厚生年金 月 56,730 円 月 56,730 円 月 56,730 円 月 56,730 円
保険料計 月 110,484 円 月 110,484 円 月 113,374 円 月 113,374 円
小計 社長 + 会社 = 月 220,968 円…① 社長 + 会社 = 月 226,748 円…②
計(年) 社長 + 会社 = 年 2,651,616 円…③ 社長 + 会社 = 年 2,720,976 円…④
差額 ② - ① = 月 5,780 円
計(年) ④ - ③ = 年 69,360 円

 

役員報酬 月 1,174,999 円 年 14,099,988 円 月 1,175,000 円 年 14,100,000 円
保険料負担 社長 会社 社長 会社
健康保険 月 66,470 円 月 66,470 円 月 69,938 円 月 69,938 円
厚生年金 月 56,730 円 月 56,730 円 月 56,730 円 月 56,730 円
保険料計 月 123,200 円 月 123,200 円 月 126,668 円 月 126,668 円
小計 社長 + 会社 = 月 246,400 円…① 社長 + 会社 = 月 253,336 円…②
計(年) 社長 + 会社 = 年 2,956,800 円…③ 社長 + 会社 = 年 3,040,032 円…④
差額 ② - ① = 月 6,936 円
計(年) ④ - ③ = 年 83,232 円

 

オーナー社長の場合は「会社負担分」も自分で負担しているようなものです。そう考えると、です。例えば、役員報酬649,999円と650,000円とでは実に年間107,484円(107,496円-12円)も手元に残るキャッシュの額が変わってくるのです。こんなことになればバカみたいですよね。

 

■ 手取りを最大化するには役員報酬を「右端」に揃える!

結論から言います。「社会保険料」の観点から社長の手取りを最大化するためには、まず役員報酬の等級1つ落として「右端」に揃えた方が良いでしょう。例えば今、役員報酬が月額120万円だったとます。ならば、1等級下げて1,174,999円にするわけです。(端数が気になるなら切り捨てすればいいでしょう)

率直にいって、月額120万円にしている明確な根拠はないわけですから、額面を25,001円下げたところで何か不都合が生じることもないでしょう。社長の額面は年間300,012円減りますが、社長と会社で考えたらツーペイです。しかし、社会保険料は年83,232円変わってくるのです。

 

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