単純承認と相続放棄(相続対策大百科vol.10)

熊谷市にファイナンシャルプランナー

阿久津和宏です。

相続で引続ぐ、プラスのもの、マイナスのもの

財産がプラスのものとマイナスのものがある、

という話をしましたね。

マイナスの財産が多い場合は、相続しないという選択もあります

プラスのものだけなら

そのまま引き継ぐケースは多いと思いますが、

マイナスの財産が多い場合は、

相続しないというケースもあります。

これらを承知の上で、

すべての財産を無条件に引き継ぐことを

「単純承認」といい、

単純承認で相続した財産は相続人全員で話し合い、

誰が何かを引き継ぐのか

遺産の分け方を決め、

マイナスの財産を引き継いだ人は、

それを返済する義務をおうことになります。

まとめますと、すべての財産とすべてのマイナスの財産を

引き継ぐ方法を「単純承認」と言います。

なんだか厳しい感じもすると思いますが、

『限定承認』といい

借金などはプラスの財産を限度として、

その責任を負う方法をいいます。

(財産額=借金額となります)

多額の借金がある場合は3ヶ月以内に相続放棄を

被相続人の財産を調べてみたら、預貯金は僅かで、逆に多額の借金が見つかったという話は多いです。

見つかった、の前にすでにわかっている場合もあると思いますが(笑)

プラスの財産よりもマイナスの財産が、明らかに多く、相続しても借金の負担が多くなりそう、

『相続したくない』と思うのは当然ですよね。

そんな場合は、すべての財産を放棄する

『相続放棄』

を選択することができます。

相続を放棄する場合は、相続の開始後、

3ヶ月以内に、

被相続人が最後に居住していた住所地の家庭裁判所に行き、

「相続放棄申述書」

を提出します。

こういうものです。

相続人全員でやることも、1人でやることもできますが、一旦放棄をしてしまったら、取り消すことはもう二度とできません。

相続放棄ができるのは相続の開始、

つまり、なくなったときから3ヶ月以内ですが、

なくなったことを知らなかった場合は、

「相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内」

となります。

また、先の順位の相続人が相続放棄をしたために、自分が相続人になった場合は、

「相続人になったことを知ったときから3ヶ月以内」

に手続きができます。

期限のまとめ

承認形態 期限と手続き
単純承認 3ヶ月以内に何も手続きをしなければ、「単純承認」を選んだことになる
限定承認 相続の開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所で手続きする。
相続放棄

相続の開始を知った日から3ヶ月以内に家庭裁判所で手続きする。

※限定承認や相続放棄をするかどうか判断するための期間ですが、一から調べなおす場合、3ヶ月では調べきれない場合があります。そんなときは、期限が来る前に、「家庭裁判所」で「熟慮期間の伸長」を申し立て、さらに3ヶ月の猶予をもらうことが可能です。

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阿久津 和宏

阿久津 和宏

身近で頼れる相談員を 目指しています。 栃木県生まれ、埼玉県在住、妻、子供2人の4人家族。 群馬県の高崎経済大学を卒業後、 株式会社セブンーイレブン・ジャパンに入社。 入社1年目よりスタッフの育成・管理業務を任され、2年目、 直営店店長を経て、9店舗を担当する店舗経営指導員という立場で、お店の売上・利益の向上を目的とした、カウンセリング業務を担当。「評論家でなく実務家たれ」 が会社のモットーで今も受け継いでいる。 入社7年目に、3商材でセブンイレブン経営指導員1500人の頂点となるも、売上が上がっても手取が存分に増えない加盟店オーナーサンたちの役に立てないか!?という想いをきっかけに、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、セブンイレブン在籍時にFP3級を受験。その後、ご縁あって、国内大手金融機関に転職を経て、独立。 独立系ファイナンシャルプランナーとして、売上はあるけどお金が残らない中小企業経営者・高齢化の中で、にわかに頭を悩まされている人が急増中の相続、なかなかお金が貯まらない・・・という会社員・OL向けに、『役立つ』でなく『今すぐ使える』に焦点を当てたセミナー、カウンセリング活動を展開。各分野で高評価を得ている。営業やカウンセリング業務の経験を活かし、 学校の先生や店舗経営に携わる方向けのコミュニケーションセミナーも好評。 セミナー開催回数:159回(2016年8月1日時点)