遺言書がないときの遺産の分け方(相続対策大百科vol.12)

こんにちは、熊谷市のファイナンシャルプランナー

阿久津和宏です。

遺言書がない場合は、相続人全員で

話し合い、分割方法を決めることになります。

その際に参考になるのが法定相続割合

というものです。

遺言書に基づいて遺産をわける方法を

「指定分割」というのに対し、

遺言書がないときに相続人全員で話し合ってわける方法を

「協議分割」と言います。

遺言書を用意する人は徐々に増えていますが、

全体で気にはまだ少なく、協議分割でわけるケースが大半となっています。

『法定相続分』とその割合

相続人が1人なら、その人がすべてを相続できますが、

複数いる場合、話し合いで決めるといいっても全員が納得するようわけるのは簡単ではありません。

そこで、協議分割の際に目安となるのは

『法定相続分』ということになります。

これは、民法で定められた各相続人の相続割合で

相続人がどういう組合わせになるかで、

決められています。

相続人が配偶者と子供の場合

配偶者が2分の1、子供が2分の1となります。

子供が複数いる場合は、2分の1を子供全員で均等に分けます。

ただし、非嫡出子の場合は実施の2分の1となります。

※子供が亡くなっていなくて、孫がいる場合は、子供に変わって孫が相続できますが

その場合、孫の中で分配できます。

相続人が配偶者と親の場合

配偶者が3分の2、親が合計で3分の1となります。

相続人が配偶者と兄弟姉妹の場合

配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1となります。

法定相続分、順位別のまとめ

配偶者・・・2分の1、3分の2、4分の3

子供 ・・・2分の1(第一順位)

親  ・・・3分の1(第二順位)

兄弟姉妹・・・4分の1(第三順位)

このように、配偶者の法定相続分は多くなっています。

今後の生活に困らないため、というのが理由ですが

配偶者がいない場合は、

同順位の相続人の中で均等に分ける決まりです。

法定相続分の分割が不公平の場合もある

相続人の誰もが生前に財産を贈与を受けていたり

被相続人のために尽力していた場合は、

法定相続分だけで分割すると不公平になることもあります。

そこで、分割協議では、

「寄与分」「特別受益」

を考慮してその分を相続分に加算または減算することができます。

「寄与分」ってなんですか?

寄与分ってなんですか?という話ですが、

被相続人の財産の維持や増加に貢献した相続人に与えられるものです。

例えば、

被相続人の仕事や事業に人的、資金的な支援をしていた人や

仕事を辞めて被相続人の介護に専念し、

それに酔って介護費用が抑えられた場合などにみとめられます。

特別受益って何ですか?

特別受益ってなんですか?という話です。

特定の相続人型の人に比べて、高額の進学、結婚、住宅資金などのをもらっていた場合に

配慮スべき金額です。

貰った分を相続財産に加えて各人の相続分を計算し、

特別受益を受けた人の相続分から差し引きます。

この方法を「特別受益の持ち戻し」

と言います。

寄与分・特別受益と遺留分の話

遺留分とは、

「最低でもコレだけは相続できる」

という相続人を保証しているもので、

相続人には、「遺留分減殺請求権」

という権利があり、主張することができます。

※「遺留分減殺請求権」は兄弟姉妹にはありませんのでご注意ください。

遺留分は法定相続分の2分の1となります。

そこで、先程出てきた寄与分や特別受益という話がありますが、

コレによって相続分が減ることもあるわけです。

いろんな問題がありますが、

減ったとしても、遺留分を主張できないということはない、

つまり、遺留分は保護されているということになりますので、

注意が必要となります。

寄与分や特別受益に関しては、ケースバイケースの部分もありますので、

専門家と話し合って、確認する必要があります。

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阿久津 和宏

阿久津 和宏

身近で頼れる相談員を 目指しています。 栃木県生まれ、埼玉県在住、妻、子供2人の4人家族。 群馬県の高崎経済大学を卒業後、 株式会社セブンーイレブン・ジャパンに入社。 入社1年目よりスタッフの育成・管理業務を任され、2年目、 直営店店長を経て、9店舗を担当する店舗経営指導員という立場で、お店の売上・利益の向上を目的とした、カウンセリング業務を担当。「評論家でなく実務家たれ」 が会社のモットーで今も受け継いでいる。 入社7年目に、3商材でセブンイレブン経営指導員1500人の頂点となるも、売上が上がっても手取が存分に増えない加盟店オーナーサンたちの役に立てないか!?という想いをきっかけに、ファイナンシャルプランナーの勉強を始め、セブンイレブン在籍時にFP3級を受験。その後、ご縁あって、国内大手金融機関に転職を経て、独立。 独立系ファイナンシャルプランナーとして、売上はあるけどお金が残らない中小企業経営者・高齢化の中で、にわかに頭を悩まされている人が急増中の相続、なかなかお金が貯まらない・・・という会社員・OL向けに、『役立つ』でなく『今すぐ使える』に焦点を当てたセミナー、カウンセリング活動を展開。各分野で高評価を得ている。営業やカウンセリング業務の経験を活かし、 学校の先生や店舗経営に携わる方向けのコミュニケーションセミナーも好評。 セミナー開催回数:159回(2016年8月1日時点)