こんにちは、ファイナンシャル・アドバイザーの阿久津和宏です。
今回は『たまにある質問』
~学資保険のおすすめはありますか?~
です。
まず、学資保険のメリットを話して、次にデメリット、そしておすすめはあるのかないのか?
みたいな流れでお話をしていきたいと思います。
まず最初に学資保険のメリットですが、
銀行に預けておくよりも有利に貯蓄できる事が多い、
以前はこれがメリットでした。
しかしながら、資料請求だったり、各保険会社のHPなどを見ればわかりますが、
とてもとても、、、
有利だなんて言えないですね、
と言わざるを得ない環境下にあります。
なぜかといえば、保険会社の運用先としてそこそこ大きな割合を占める、
「日本国債」の金利が減少しているから、ということ、ですね。
これによって、皆さんの住宅ローンの金利は低下しているのですが、
(その恩恵に預かっていない方は、見直しが必要ですが、それは別の機会で)
保険会社の外交員の方々は学資保険はおすすめし難い環境にあると思います。
なので、有利とは到底言い難いのですが、一つメリットと言えるかもしれないこととしては、
銀行預金ではないので、
「引き出しにくい」
⇓
だから「使わない」
⇓
よって「貯まる」
という流れを素直に受け入れることができれば
メリットと言えます。
ただ、どうせなら有利に教育資金を貯められたほうが良いですよね。
もう、教育資金を有利に貯める方法はないのか?
ならば奨学金の探し方を今から確認しておくほうが良いのか?
となってしまいますが、安心してください。まだまだやり方はありますので。。。
何も保険を使わなきゃいけないわけではないでしょう。
そもそも、ですが、学資保険の形を少しお話しておきます。
契約者:親
被保険者:子供
死亡保険金受取人:親
満期保険金受取人:親
これを書かれてもよくわからないかもしれませんが、簡単に言うと、お子様がなくなったときに保険金が発生し、親がなくなったときに保険料が免除になる(保険会社や特約の有無による場合があります)、
これが基本的なパターンです。
「え、そうなんだ・・・」
と思われる方も結構多くいるようですがそうなんです。
代わりに、学資保険ではなく、終身保険などで
契約者:親
被保険者:親
として、ある一定のときに解約することで教育資金代わりにする、という方法もありますが、そういう場合は、親が亡くなると、保険料が免除になるのではなく、保険金が支払われます。
もちろん、死亡保険金ですから、払込保険料よりも多くなります。
ここでは、そういう形の保険なんです、という話です。
ココまで話ししてう限りではあまりいい所ないんじゃないか?
と思う方もいれば、それでもよい、という方もいらっしゃると思いますが、
話を戻しまして
「有利に教育資金を貯める方法はないのか?」
という話をしていきたいと思います。
まず、タイトルに有るように「おすすめの学資保険はあるのか?」と聞かれたら、
答えが「ない」と答えるしかないのが今の現状です。
ではどうするか?
といえば色んな方法が有り、実践している方も多いです。
いくつかあげますと、
・積立NISA(投資信託)などを活用する
・積立利率の比較的良い生命保険(外貨建て)を活用する
・銀行に預金する(ネット系ですと金利が若干高かったりするところもあります)
・元本確保型の年金保険を利用する
いつもこんな質問をされましたら、この4つのお話をする機会が多いです。
まとまったお金を持っているか持っていないかにもよるところではありますが、ココでは
「積立」という話で。
それぞれ少しだけ触れておきたいと思います
★『積立NISAの』を活用する
教育資金と言っても始める時期がいつか?にもよります。積立NISA、投資信託等で積立をする場合、「商品の選択」と「時間」が重要です。仮に5年後のお子様の進学などの場合は、リスクが高いかもしれませんが、10年以上ある場合は、この方法も良いと思われます。
「商品の選択」に関しては、ここでは触れませんが、時間が解決してくれたり、一定金額ずつ積み立てることで、「ドルコスト平均法」と言いまして有利に貯蓄しやすい、ということもありますし、「選択する商品」によっては比較的リスクもなく、有利に運用できるということはありますが、、元本は確保されているわけでは有りません。
積立NISAの場合、積立期間中に「利益」が出ていても、その分は非課税ですので、比較的有利に運用できると言えるでしょう。(ちなみに保険も積立期間中増えていても課税されることは有りませんが・・・)
★外貨建ての保険を活用する
これは、最近の保険営業の方が力を入れているっぽいところですが、これは時間との勝負です。積立期間が10年間で10年後にお金を引き出したい場合は、ドル建てで払った分と戻ってくる分は同じくらいになる予測が「試算表」の上で成り立っていたとしても「為替」のリスクがあります。
ですので、できるだけ「払込期間を短くすること」「ギリギリまで解約しないこと」「一部解約や契約者貸付(貸付利率が適用されます)」などで対応すると良い場合もあります。
保険の場合は、できるだけ長い期間保険会社においておかないと「損をします」ので、注意が必要です。
為替については、「ドルで受け取る」という対応をすることでそのリスクを軽減することができる場合もありますが、それらに詳しい人のフォローを受けながらやったほうが良いかもしれませんね。
一つだけ言えることは、「あまり外貨の保険に詳しくなさそうだな・・・」という担当者から加入しないほうが良いです。
★ネット系銀行等で積み立てる
損はしませんが、得もしません。ちょっとばかり金利が高くても「すずめの涙」と言えるでしょう。絶対に損をしたくない方にはおすすめです。
★元本確保型の年金を活用する
これは何なのか?というと「元本確保型13選」という記事があるので、そちらをご覧ください。詳しく掲載されています。
どんな方法かざっくりといいますと、一応保険会社の商品です。
払込期間を10年、15年、20年と設定できます。学資保険の場合は、15年位が理想でしょうか。。。
主に株式等の積立投資ですが、15年間積み立てますと、積立期間中運用がされており、運用成果に応じて受取り額が決定するので、投資信託のようなイメージなのですが、違いが一つあります。
一定の条件を満たしていると(払込を継続しているという要件ですが)
「15年間積立てた額の1.4倍」が保証されるというものです。
もちろん運用成果がもっとよければ、運用成果通りの金額を受け取れます。
ちなみに払込期間が20年で設定しますと、1.6倍が保証となります。
興味ある方は聞いてもらえれば、お話しますが、実は私達が思っている以上に、選択肢は膨大です。
私からのアドバイスとしては、上記のような個別の話もそうですが、
「選択肢は多い」
「お一人お一人の環境、資産の状況、収入の具合」
等によってやり方が変わります。
つまり、ある商品をあなたの生活に当て込むのではなく、ライフスタイルに合わせて、対応することがとっても重要ではないかと思います。
「子供が生まれたら学資保険」
って言うフレーズを始めに作り出したのは「郵便局?」と聞いたことがあるのですが、もはやそういう時代は終わりました。
みなさんが、多くの選択肢を受け入れて、自分のライフスタイルに合わせて選んでいければきっとよい結果になっていくのではないかと思います。
ちょっと話がそれてしまったりしてしまいました。また、言葉で話したことをそのまま文字にしただけなので、読みにくい点もあったかもしれませんが、参考になれば幸いです。
ココまで読んでいただき誠にありがとうございました。
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