行政書士 阿久津和宏のブログ

補助金攻略の鍵は、事業計画ではない?

2025/02/13

補助金攻略の鍵は、事業計画ではない

「補助金申請で、採択されるために素晴らしい事業計画を書きたいのですが、どうすればいいのでしょうか?」「この事業計画、専門家に見てもらったけど、本当にこれで大丈夫でしょうか?」

補助金申請に挑戦する多くの中小企業経営者や個人事業主の方々が、日々このような悩みを抱え、頭を抱えていらっしゃいます。インターネット上には、補助金申請のノウハウや事業計画書の書き方に関する情報があふれていますが、それらをもとに、情報を集めるだけでは、なかなか採択には至らない、と言う方も多いのではないでしょうか?です。

しかし、ここで冷静になって考えてみてください。本当に事業計画を完璧に仕上げることだけが、補助金獲得への近道なのか?事業計画を素晴らしく書くことが大事なのか?

 
いいえ、実は違った側面から見ると、そうでもないんです

多くの申請者が、あたかも受験勉強のように、事業計画書の作成という目の前のタスクにばかり注力し、補助金申請で成功するためのもっと重要な本質、いわば「補助金攻略の鍵」を見落としてしまっているケースが非常に多いのです。

補助金申請の準備に奔走する日々の中で、ついつい見過ごしてしまいがちな「真実」があります。それは、事業計画の出来栄え以上に、もっと根本的な部分が採択の可否を大きく左右する、ということです。

2. 補助金獲得への近道

補助金申請において、事業計画の質はもちろん重要ですが、それ以上に、**最も重要なのは「補助金と自社事業とのマッチ度」**です。補助金は、国や地方自治体が特定の政策目標を達成するために、特定の事業や活動を支援する制度です。

したがって、補助金にはそれぞれ明確な目的があり、支援対象となる事業の種類や規模、企業の属性などが細かく定められています。どんなに素晴らしい、革新的な事業計画を作成しても、それが補助金の目的と合致していなければ、審査員に「これは、うちの補助金の目的とは違うな」と判断され、採択される可能性は極めて低いと言わざるを得ません。

例えば、省エネルギー化を推進するための補助金であれば、申請する事業も省エネに貢献するものでなければなりませんし、地域活性化を目的とした補助金であれば、地域経済に貢献する事業でなければなりません。

つまり、補助金の「種類」と「目的」をしっかりと理解し、自社の事業がその目的に合致しているかどうかを冷静に見極めることが、補助金申請の第一歩であり、成功への道を拓くための重要なポイントとなるのです。

事業計画を練り上げる努力は大切ですが、その努力が報われるかどうかは、まずこの「マッチ度」にかかっていると言っても過言ではありません。事業計画作成に時間を費やす前に、補助金の種類と目的をしっかりと確認し、自社の事業との整合性を確認することを強くお勧めします。

補助金の目的や補助金が求めている結果がマッチするかどうか?それに当てはまる補助金はどれか?と言う視点が大切ですね。

3. コピーライティングの世界から学ぶ、補助金攻略のヒン

コピーライティングとは、広告や宣伝などの分野で、商品の魅力を最大限に伝え、消費者の購買意欲を刺激する文章を作成する技術のことです。売れるコピーを作るための原則として、マーケティングの世界では「リスト」「オファー」「コピー」という3つの要素が重要視されています。

  • リスト (List): 誰に(ターゲット顧客は誰か)

  • オファー (Offer): どんな提案を(商品の魅力、提供する価値は何か)

  • コピー (Copy): どのように伝えるか(ターゲット顧客に響く表現は何か)

この3つの要素は、補助金申請においても非常に有効な考え方であり、申請書類を作成する上で重要な指針となります。

補助金申請における「リスト」は、補助金の対象となる企業や事業者の属性を指します。補助金ごとに、対象となる業種や規模、地域などが細かく定められているため、自社がその条件に合致しているかどうかをしっかりと確認する必要があります。

「オファー」は、自社の事業が補助金の目的にどのように貢献できるかを明確に示すものです。自社の技術やノウハウ、提供する製品やサービスが、社会的な課題解決や経済発展にどのように役立つのかを具体的に説明する必要があります。

そして「コピー」は、申請書類全体を指します。審査員に自社の事業の魅力を効果的に伝え、補助金を交付する価値があると納得させるためには、論理的で分かりやすく、説得力のある文章を作成しなければなりません。


それで、
強いオファーは弱いコピーをカバーできても、
強いコピーが弱いオファーをカバーすることができません。

なので、事業計画をどう書くか?の前に、
補助金選定や補助金獲得のためのおおまかな事業プランを作る時点である程度の勝敗は決まっている、と言うケースは非常に多いんです。

4. 補助金選定の落とし穴:「リスト」「オファー」「コピー

補助金申請において、多くの申請者は「コピー」、つまり「どのように伝えるか」にばかり過剰に注力しがちです。時間をかけて美しい文章を作成したり、専門業者に依頼して見栄えの良い資料を作成したりすることに躍起になります。

もちろん、申請書類の見た目や分かりやすさは重要ですが、それ以上に、「リスト」、つまり「誰に」という点を軽視しているケースが散見されます。

  • 本当にその補助金のターゲットに自社は合っているのか?

  • 自分は補助金の対象となる企業なのか?

補助金申請においては、この点を徹底的に掘り下げて考える必要があります。

例えば、中小企業向けの補助金に大企業が申請したり、特定の地域限定の補助金に別の地域の企業が申請したりしても、採択される可能性は限りなくゼロに近いでしょう。

補助金は、あくまで政策目標を達成するための手段であり、「誰に」「どんな事業に」交付するかが審査のポイントには定められていなくても、ある程度の有力な候補はすでに定められているようなものです。

申請書類の作成に時間をかける前に、自社が本当にその補助金の対象となるのかどうかを、募集要項を隅々まで確認し、客観的な視点から判断することが重要です。

5. 補助金選定こそが重要:成功への第一歩

補助金申請で成功するための秘訣は、事業計画の完成度を高めることだけではありません。成功への第一歩は、「どの補助金を選ぶか」にかかっていると言っても過言ではありません。

  1. 目的に合った補助金を選ぶ: 補助金には様々な種類があり、それぞれ目的や対象となる事業が異なります。自社の事業内容や規模、経営戦略などを考慮し、最も合致する補助金を選び抜くことが重要です。

  2. 優先順位をつけ、スケジュールを組む: 複数の補助金に申請する場合は、それぞれの募集期間や申請要件などを比較検討し、優先順位を明確にしましょう。また、申請に必要な書類の準備や手続きなどを考慮して、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

  3. 社内で補助金を選定できる体制を築く: 補助金に関する情報は常に変化しています。最新の情報を収集し、自社に最適な補助金を選定するためには、専門知識を持った人材を育成したり、外部の専門家と連携したりするなど、社内で補助金を選定できる体制を構築することが望ましいでしょう。

6. 補助金申請で時間を無駄にしないために

補助金申請で成功するためには、事業計画のブラッシュアップはもちろん大切です。しかし、それ以上に、自社の事業戦略に合致した「最適な補助金を選定すること」が、成功への鍵を握っていることを忘れないでください。

補助金申請を成功させるためには、まず自社の事業を客観的に見つめ直し、補助金の種類と目的を理解することから始めましょう。そして、その上で最適な補助金を選び抜き、申請に必要な準備をしっかりと行うことが大切です。

補助金申請をご検討中の経営者やご担当者様は、ぜひ一度、事業計画の作成に取り掛かる前に、「補助金の選定」という視点を見つめ直してみてはいかがでしょうか。きっと、これまでとは違った新たな発見があるはずです。

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もしあなたが、補助金獲得支援をしているなら...業種がある程度決まっていて、事業計画では、その業種が申請する型がもう決まっていて、

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追伸:
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プロフィール

行政書士・経営革新等認定支援機関(経済産業省認定)
阿久津和宏

大学卒業後、セブンイレブンジャパンに入社し、店舗経営相談員を10年行いました。あるお客様から、「セブンイレブン緑の基金のチラシに書いてある補助金のことを教えて欲しい」これが、僕の補助金との初めての出会いでした。

2013年手取りを増やす専門FPとして独立し、2015年頃、お客様から「補助金を申請したいので手伝ってもらえませんか?」という声をかけてもらったことをきっかけに、補助金申請や補助金獲得に向けた手続き、そもそもの売上UPや生産性向上など、あらゆる問題や課題を調査し、今、補助金支援や補助金を活用した手取りアップのサポートサービスに行き着くことができたんです。

これまでの支援実績、700社以上。昨年資金調達獲得額:約7億円。
補助金支援サービスを通して、補助金を受け取るだけでなく、会社の成長のたえの戦略や補助金を活用した手取りの最大化、御社のキャッシュフローや売上を安定させる環境が手に入ります。

補助金の支援は、事業計画・資金調達・書類整備と、事業において重要な要素ばかりが含まれていると考えています。私たちの支援があなたの事業をよりレベルアップするために、また、キャッシュフローを健全化するための助けになれたらとても嬉しいです。

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