ChatGPT完全ガイド
仕事での使い方

画面のどこを押すのか、Chat・Work・Codexで何が違うのか、文書・スライド・表計算・画像・Webサイトまで何を作れるのか。画面を模した図と説明で確認できます。

2026年10月15日更新

はじめに

ChatGPTを使って、仕事にかかる時間を減らし、後回しにしていたことを前へ進められたらどうでしょうか。資料を探す、長い文章を読み比べる、同じ内容を別の形式に書き直す。そうした作業をAIに任せられれば、自分が本当にやりたい仕事や、お客さんのために考える時間を増やせます。新しい企画を練る、相手の話を丁寧に聞く、仕上がりを自分の目で確かめる。ChatGPTは、そうした時間をつくるための道具です。このガイドは、日々の仕事のどこで使えるのかを具体的に見つけ、実際に成果物をつくるところまで進めるために作りました。

ChatGPTは、質問に答えるだけの画面ではなくなってきました。手元のファイルを読ませて要点を整理したり、調べた情報を比較したり、文章、画像、表、スライド、Webページなどを形にしたりできます。機能や入口は更新され、CodexやClaude Codeのような専門ツールを開かなくても、ChatGPTから始められる仕事も増えています。しかし、できることが増えるほど、どの機能を自分の仕事に使えばよいかは見えにくくなります。多くの人が使い慣れた会話の一部だけで終わり、役立つ機能にまだ触れていないかもしれません。このガイドでは、機能名を覚えることから始めず、「今日は何を片づけたいか」から使い方を選べるようにします。

手元にある制作物資金調達支援の案内・ニュースレター下書き・講座資料
ChatGPTに任せる材料と目的を渡し、結果を受け取る
人が使う時間内容を判断し、お客さんのために動く
AIに渡す作業と、自分で確かめて進める仕事を分ける。

たとえば、私が作った資金調達支援の案内ページを直すなら、元の文章と公開画面を照らし合わせます。長いPDFから必要な条件を探す人には、ファイルを渡し、探す項目を伝え、元のページまで確かめる流れを示します。お客さん向けの案内文を作る人には、誰に何を伝えたいのか、変えてはいけない事実は何かを先に渡し、読み手が動ける文章へ整える方法を説明します。表や資料を作る人には、返答を読むだけで終わらず、実際に開ける成果物として受け取り、数字や見た目を確認するところまで扱います。各章の最初には、その章で何をするのか、誰が何をできるようになるのかを文章で示し、その後に画面、操作、結果を順に説明します。

AIが作業を速くしてくれても、最後に何を採用するかは自分で決めます。制度の条件、金額、日付、お客さんの情報、公開する文章は、元資料や公式情報と照らす必要があります。使える機能や画面の位置は、プラン、端末、地域、組織の設定、更新時期によって違うこともあります。このガイドの画面図は操作を理解するための再現図として見て、実際に使うときは手元の画面で同じ目的の入口を探してください。目指すのは、機能を全部使うことではありません。自分がやりたいことに合わせて仕事をAIへ渡し、できたものを確かめ、お客さんのためになる仕事に使えるようになることです。

操作型の再現図(実画面のスクリーンショットではありません)ChatとWorkは画面内で切替。Codexは左上から別ビューへ進みます。

今日は何をお手伝いしましょうか?

追加・ツール
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このガイドの全体像

「画面」「作れるもの」「主要機能」「設定」の順で確認できます。

ChatGPTを仕事で使うなら、まず「今日は何を終わらせたいのか」を決めてみてください。ここがはっきりすると、たくさんある機能の中から、自分に必要な入口が見えてきます。例えば、取引先から届いた長いPDFの条件を知りたい。あるいは、説明会の資料を編集できるファイルで受け取りたい。同じ「ChatGPTを使う」でも、頼み方も、出来上がったものを確かめる場所も違いますよね。

この章は、その入口を探すための地図です。上にある操作画面で会話の始め方を見てから、Chat・Work・Codexの違い、作れるもの、主要機能へ進めます。下の案内は押すと各章へ移動するので、最初から順番に読む必要はありません。今日の仕事が資料の読解なら「ファイル」と「資料を読む」、顧客へ渡す文章なら「文章制作」と「共有」というように、目的から行き先を選んでください。

なぜ目的から選ぶのか。機能の名前だけを見ても、その機能で自分の仕事がどこまで進むかは分からないからです。実際、短い質問の答えが欲しいときと、相手が開けるHTMLやスライドが欲しいときでは、受け取る結果が違います。この地図を使って、誰に渡す何を作るのか、どの章で操作を調べるのかを決めましょう。画面に見える機能はプランや端末によって変わるので、名前が違ったら、その機能が果たす役割を手元の画面で探してください。

仕事から読む場所を探す地図

いま困っていること資金調達支援の案内ページを読みやすく直したい
読む章「文章を作る」から「Codexの実務」へ
最後に得るもの元原稿と公開画面を自分で照合できる

顧客向け案内なら文章制作、サイト修正ならCodexの章へ。目次を仕事の目的から使ってください。

この地図はガイドの読み順を選ぶ例で、ChatGPTの実画面ではありません。

制作物を使った例。私が作った資金調達支援の案内ページを直したいなら、まず本文を読む章、文章を直す章、公開画面を確かめる章を選ぶ。機能名から探すより、相手が読める案内ページにするという目的からたどると、必要な作業が見えてくる。

表示される機能は人によって違います。 プラン、Web・スマホ・デスクトップ、地域、段階的提供、会社の管理設定によって、名称・位置・利用回数が異なります。画面見本は7月版を基にした操作練習用の再現図で、実際の画面写真ではありません。10月時点の変更点は、このガイド内の追補と各機能の章を確認してください。

最初に選ぶ3つのモード

答えが欲しいならChat、完成物が欲しいならWork、ソフト開発ならCodexです。

「ChatとWorkとCodex、結局どれを開けばいいの?」と思ったら、先に完成した状態を想像すると選びやすくなります。質問に答えてもらい、その場で文章を直したいならChat。資料を渡して、使えるファイルを作るところまで頼みたいならWork。Webサイトやアプリの不具合を直したいならCodexです。名前の違いを覚える前に、自分が受け取りたい結果から考えてみてください。

なぜ入口を分けるのかというと、仕事の終わり方が違うからです。例えば、顧客への返信文を1通考えるなら、Chatで相手の質問と伝えたい事実を渡し、出てきた文章を自分で確認できます。一方、20ページの説明書を編集可能な形式で作る仕事には、元資料を読む、章を組み立てる、ファイルを保存する、開いて表示を確かめるという工程があります。Workに頼む場合は、読者、元資料、完成形式、確認する条件まで渡した方が、後から「思っていたものと違う」となる回数を減らせます。

サイトを直す場合は、見た目だけの修正では終わりません。どの画面で何が起き、どうなれば使えるのかをCodexへ伝え、変更後には実際の画面と動作を確かめます。この章の表には、仕事ごとの入口と理由を載せました。自分の仕事に近い行を見つけたら、まず小さな依頼を1つ試し、出てきた結果が目的に合うか見てください。

同じ依頼を3つの入口へ渡すと

Chat:会話の返事
「説明会の案内文を考えて」

画面の会話に文章案が返る

→ 自分で直して使う

Work:完成ファイル
「元原稿から配布資料を作って」

開いて編集できる資料を受け取る

→ 同じファイルを開いて確認

Codex:動く画面
「申込ページの表示を直して」

Webページの変更を受け取る

→ 実際に操作して確認

3つの結果を見比べる概念図です。各製品の実際の画面を再現したものではありません。

制作物を使った例。補助金を選ぶときの判断を扱ったニュースレター下書きを題材にすると、Chatでは主張と根拠を相談できる。配布用の文書まで作るならWork、案内ページのHTMLまで直すならCodexを選ぶ。下書きが配信済みになったという意味ではない。

Chat

質問と会話を中心に、すぐ答えてもらう場所。

  • 相談・説明・文章作成
  • Web検索・画像・ファイル分析
  • 音声・Canvas・学習

Work

複数工程を任せ、使える完成物まで作る場所。

  • 文書・表計算・スライド・PDF
  • サイト・図解・画像・調査報告
  • 外部Apps、ブラウザ、長時間作業

Codex

コードと開発環境を扱う技術作業の場所。

  • コード作成・修正・テスト
  • Git、レビュー、ターミナル
  • ローカル・クラウド・IDE・CLI
やりたいこと選ぶ場所理由
質問に答えてほしいChat最短で会話を始められる
メール文を作りたいChat短い成果物は対話で十分
20ページのガイドをHTMLで作りたいWork調査・制作・ファイル保存・確認が必要
Excelを分析してグラフ付き報告書にしたいWork複数ファイルと複数工程をまとめて扱える
Webアプリの不具合を直したいCodexコード、コマンド、テスト、差分確認が必要

ChatGPTで作れる成果物

文章だけでなく、相手が開いて使える文書、表、スライド、Webページなどを作れます。誰に渡すかを決めて、完成形式を選びましょう。

「ChatGPTで何が作れるのか」と聞かれたら、まずは完成物を受け取る人を思い浮かべてください。同じ説明でも、社内で加筆する提案書ならWord、数字を更新して使う一覧なら表計算、説明会で話すなら編集できるスライド、スマホで読む案内ならHTMLが候補です。画面に出た文章をコピーすれば足りる仕事もありますが、相手に渡す資料では、開き方や直し方まで考えないと、せっかく作っても使われません。この章では、文章、文書、表、画像、図、Webページなど、仕事の終わり方から成果物を選びます。

例えば、顧客向けの料金比較を頼む人なら、価格表を画像だけで受け取ると、後から数字を直すたびに作り直しです。計算式の入った表計算なら、条件が変わったときに更新できます。講師が説明会で使う資料なら、見出しだけのスライドや全画面を画像にしたものでは、話す内容を直せません。本文を編集でき、必要な写真を別の要素として置き、話す台本をノートに入れたファイルが必要でしょう。依頼する時点で、元資料、使う人、完成形式、変えてはいけない事実、保存先を渡す理由はここにあります。

受け取った後の確認も形式ごとに違います。Wordなら見出しと改ページ、表計算なら式と合計、HTMLならリンクとスマホ表示、スライドなら本文とノートを実際に開いて見る。ファイル名だけができていても、受け手が読めなければ完成ではありません。章の一覧を見ながら、自分の仕事で誰が何を開き、どこを直すのかを決めてください。そうすると「何でも作れる」という曖昧な期待が、使える成果物の指定に変わります。

成果物を開く相手に合わせて形式を決める

Word文書
提案書

文章を受け手が編集する

表計算
項目金額
A10
合計10

数値を更新して計算する

HTMLページ
案内ページ

見出し・本文・リンク

お問い合わせへ

スマホのブラウザで読む

成果物の形を示す模式図です。実際の完成ファイルではありません。

制作物を使った例。手元には資金調達支援の案内ページ、ニュースレター下書き、制作中のウェビナースライドがある。同じ題材でも、読む人に渡すHTML、メール本文、編集できるスライドでは完成条件が違う。欲しい形式を最初に伝える理由がここにある。

DOC

Word文書

報告書、企画書、契約書案、マニュアル、議事録。見出し・表・目次・画像も配置。

.docx / Google Docs
PDF

PDF

配布資料、申請ガイド、チェックリスト、印刷物、フォーム。レイアウトを確認して出力。

.pdf / fillable PDF
PPT

プレゼン資料

ウェビナー、営業資料、研修教材、提案書。編集できるスライドとして作成。

.pptx / Google Slides
XLS

表計算

リスト、集計表、料金表、比較表、試算表、ダッシュボード。数式・書式・グラフ対応。

.xlsx / .csv / Google Sheets
CSV

データファイル

CSV、TSV、JSON、XML、YAMLなどの整形、変換、分割、統合、クリーニング。

.csv / .tsv / .json / .xml
IMG

画像

写真風画像、イラスト、サムネイル、バナー、商品イメージ、背景透過素材、画像編集。

.png / .jpg / .webp
CHT

グラフ・チャート

棒、折れ線、円、散布図、ファネル、レーダーなど。数値と目的に合わせて作成。

HTML / PNG / spreadsheet chart
DGM

図解・フロー

業務フロー、組織図、関係図、タイムライン、手順図、比較図、インフォグラフィック。

HTML / Mermaid / SVG相当
HTM

HTML

ブログ、LP、ガイド、スライド、A4印刷物、編集ツール。CSS・JavaScriptを内蔵可能。

.html
WEB

Webサイト・Sites

公開できるランディングページ、ポータル、計算機、診断、ダッシュボード、業務ツール。

公開URL / source files
APP

アプリ・コード

Webアプリ、スクリプト、拡張機能、API連携、CLI、デスクトップ用コード。

source code / repository
NB

ノートブック

分析手順、実験、可視化、再実行できるデータ処理をコードと説明でまとめる。

.ipynb
TXT

文章・Markdown

メール、SNS、メルマガ、ブログ、FAQ、台本、プロンプト、仕様書、ナレッジ。

.txt / .md
ZIP

ファイル一式

HTML・画像・CSS、分割した表計算、複数資料などをまとめた配布用パッケージ。

.zip
REP

調査報告書

Web、添付資料、接続Appsを横断した引用付きの調査・比較・市場分析。

HTML / DOCX / PDF
TPL

テンプレート・フォーム

ヒアリングシート、チェックリスト、記入様式、評価表、編集可能なひな形。

DOCX / XLSX / HTML / PDF
Chatで文章を表示するだけと、ファイルを作ることは別です。 「Wordファイルとして」「編集できるPowerPointで」「画像を埋め込んだ1ファイルHTMLで」「完成後に表示を確認して」と、欲しい形式を明記してください。

ChatGPTの主要機能一覧

機能名または「やりたいこと」で検索できます。ChatだけでなくWork・Codex固有機能も含みます。

ChatGPTの機能をずらっと並べられても、「自分にはどれが必要なのか」が分からなければ使えませんよね。ここでは、機能名の辞典としてではなく、仕事を前へ進めるための入口として一覧を見てください。たとえば、明日お客さんへ制度変更を知らせるとします。必要なのは文章作成だけでしょうか。まず公式発表を探し、対象者と開始日を読み、古い資料との違いを確かめ、そのうえで読者に伝わる案内を作る。出来上がった後は、リンクが開くか、数字に間違いがないかも確認する。1つの仕事の途中で、検索、ファイルの読解、文章制作、共有と使う機能が変わるわけです。

一覧は「調べる」「作る」「整理する」「続ける」「外部とつなぐ」といった仕事の種類から見られるようにしてあります。今日、長いPDFの条件を知りたいなら、まずファイル添付と資料を読む章。顧客へ見せる画像が必要なら画像の章。毎朝決まった時刻に確認したいなら定期実行の章へ進む。名前の知らない機能を全部覚える必要はありません。どんな材料を渡し、何を受け取り、その結果を誰が使うのか。この3つを決めれば、一覧から必要な入口が探せます。

ただ、一覧に名前があることと、あなたの画面で使えることは別です。プランや端末、組織の設定で表示は変わります。使いたい機能を見つけたら、その詳しい章を開き、手元の画面に入口があるか、どこまでできるかを確かめてください。各章では操作だけでなく、受け取った結果を何と照合するかまで扱います。

機能一覧の検索欄は目的を入力する場所

このページ内の機能検索(再現図)
検索例:PDFを読む
ファイルを添付資料を読む元資料のページを確認

一覧で目的に合う章を見つけたら、見えている機能が自分のアカウントで使えるか確認します。

実際に入力できる検索欄はこの図の下にあります。この図は使い方の再現です。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを材料にするなら、原稿の読解、制度の公式情報の確認、掲載画像の確認、HTMLの修正を別の機能で進められる。最後は実際の公開画面を開き、本文と画像と相談導線を本人が確かめる。

CChat・会話
通常チャット質問、相談、作成、要約、翻訳
モデル選択Instant、Medium、High、Pro等
Web検索最新情報と出典リンク
ファイル添付PDF、文書、表、スライド等
画像入力写真、図、画面を読み取る
画像生成・編集新規作成、部分編集、比率変更
データ分析計算、表、グラフ、Python処理
Voice音声で連続会話
音声入力話した内容を文字にして送信
Record会議・音声メモを文字起こし・要約
Canvas長文・コードを横で共同編集
Study mode質問を交え段階的に学習
GPTs目的別GPTを利用。新規作成はプランと権限を確認
Health対象地域・アカウントの健康専用体験
Personality / Characteristics返答の性格、長さ、温かさ、絵文字等
共有・分岐会話共有、別案として続ける
Temporary Chat履歴・Memoryを残さない会話
R調査・実行
Deep research計画を確認して引用付き調査報告
旧 Agent mode現在の表示と提供条件は、アカウント画面と公式案内で確認
Browserサイトを開き、確認・操作
Computer use許可したPC画面やアプリを操作
Chrome extensionChromeのページ文脈を共有
Appshotsアプリ状態を画像として取得・確認
長時間作業途中経過を見ながら方向修正
承認・確認重要な変更や外部操作の前に確認
WWork・成果物制作
文書作成DOCX、Google Docs、Markdown
表計算作成XLSX、CSV、Google Sheets
スライド作成PPTX、Google Slides
PDF作成印刷資料、フォーム、報告書
SitesWebサイト・アプリを作成し公開
Visualizations対話型の図解、比較、シミュレーター
ローカル作業PC上のファイルとアプリを使用
クラウド作業PCを閉じても処理を継続
成果物プレビュー文書、表、画像等を画面で確認
ファイル保存作成物をSpaceやファイルで整理し再利用
O整理・継続・自動化
Projects会話、資料、指示を案件別に整理
Space/Library提供状況に合わせて資料を整理・検索
チャット検索過去の題名と本文から探す
ピン留め重要な会話を上部へ固定
アーカイブ削除せず一覧から隠す
Memory好みや目標を将来の会話に反映
Scheduled tasks日時指定、定期実行、条件監視
Notifications完了、確認、実行結果を通知
Pets作業状態を示すアニメーション相棒
RecentsChat・Workの最近の作業を一覧
データ書き出し会話・設定等のアカウントデータを取得
Workspace切替個人用と組織用の環境を切り替える
PPlugins・Skills・Apps
Plugin Directory業務機能パッケージを検索・追加
Skills繰り返し業務の手順・型を再利用
Apps外部サービスのデータ・操作と接続
@メンション使うPluginやSkillを明示
Google連携Drive、Docs、Sheets、Calendar等
Microsoft連携Outlook、OneDrive、SharePoint等
コミュニケーションGmail、Slack、Teams等
開発・業務GitHub、Notion、Box、Atlassian等
Custom Apps / MCP独自のデータや機能を接続
Record & Replay一度見せた手順をSkill化
XCodex・開発
コード作成・修正複数ファイルを理解して変更
テスト・コマンド端末で実行し、結果を検証
Git・差分変更内容を確認、コミット、PR
コードレビューPRやローカル変更をレビュー
CLIターミナルからCodexを利用
IDE extensionエディタ内でコード作業
Cloud環境を用意して並列・遠隔作業
Worktrees作業を別ブランチ環境へ分離
Browser testingWebアプリを開いて動作確認
Image generation開発用の画像素材を作成
Multi-agent複数作業を並行して統合
Codex Security脆弱性の調査、検証、修正案
Remote connections別のPC、端末、SSH環境へ接続
Codex Micro対応キーボードから作業を監視・操作

Chatの機能を使う

普段の質問、検索、ファイル、画像、音声はここから始めます。

Chatは、仕事の相談をその場で始めやすい入口です。たとえば、お客さんへ打ち合わせ日程を伝えるメールを考える場面。入力欄に「メールを書いて」だけでは、相手との関係や、確定した日付、こちらが約束してよい範囲が分かりません。相手は誰か、伝える候補日はいつか、返信してほしいことは何か。そこまで普通の言葉で書くと、出てきた文章を直しやすくなります。長い特別な命令文を覚えることより、材料と目的をきちんと渡すことが先です。

元のメールやPDFがあるなら、入力欄の追加メニューから添えられる場合があります。添付したら「この資料の何ページにある条件を使うか」「資料に書かれていないことは足さないで」と、使い方も伝えましょう。返答を読んで違うと思ったら、新しい会話を作り直さなくても、「日付を箇条書きに」「この一文は相手に失礼だから直して」と続けて頼めます。会話の中で直すたびに、どこが変わったのかを見る。その往復がChatの使いどころです。

ここでは、画面の入力欄、追加メニュー、検索、返答の直し方を順に見ていきます。検索で今の制度や料金を調べた場合は、表示されたリンクを自分で開き、更新日と条件を確かめることが必要です。AIが整えたメールなら、宛先、日時、こちらが言っていない約束がないかを確認する。読者はこの章を終えたら、自分だけが内容を知っている小さな文章で1回試し、返答を直すところまでできるはずです。

Chatの入力欄と返答を使って文章を直す

会話画面(再現図)
あなたの入力顧客への打ち合わせ案内を書いて。候補日は10月20日と22日です。
ChatGPTの返答例件名:打ち合わせ日程のご相談
本文:次の日程でご都合を伺えますでしょうか。
追加の入力:候補日を箇条書きにして、返信期限も入れて。
日付・宛先・言っていない約束は、返答を使う前に本人が確認します。実画面のスクリーンショットではありません。

制作物を使った例。未配信のニュースレター下書きをChatに渡し、「補助金を選ぶ判断の理由が、具体例から伝わるか」と聞く。AIに結論を書き足させる前に、元原稿の主張と根拠を本人が見直す使い方だ。

目的を書く

「何をしてほしいか」を普通の日本語で入力。

材料を追加

+からファイルや画像を追加。接続済みの資料やWeb検索の入口は現在の画面で確認。

返答を直す

短く、表に、根拠付きで、など追加注文。

+メニューの項目は何をするもの?
写真とファイルPCやスマホからPDF、画像、表計算などを添付
Space/Library保存資料を探す。Spaceへの移行状況はアカウントで確認
Web検索最新情報を調べ、リンク付きで回答
画像を作成新しい画像の生成または既存画像の編集
Canvas長文・コードを会話の横で編集
Study mode答えだけでなく、質問を交えて学ぶ
旧 Agent mode現在の表示と提供条件は、アカウント画面と公式案内で確認
Deep research複数情報源を使う詳細な調査報告
【目的】添付した資料を初心者向けガイドにする 【根拠】添付資料だけを使い、推測しない 【形式】見出し、手順、注意点、チェックリスト 【確認】重要事項には資料名とページ番号を付ける

Workで完成物まで任せる

Workは「回答」ではなく、調査・制作・確認を通じて使える成果物を作るモードです。

「資料を作って」と頼んだら文章だけ返ってきた。そんな経験はありませんか。受け手に渡すファイルが必要な仕事では、文章の下書きと完成した成果物を分けて考えた方がいい。Workは、元資料を読み、作り、直し、開ける形で渡すという複数の工程がある仕事を進める入口です。たとえば研修担当者が、講師の台本を受講者向けの説明書に変えたい場面。台本を渡すだけでなく、誰が読むのか、写真はどれを使うのか、どの形式で受け取るのかを先に決めます。

なぜ完成形式まで伝えるのか。同じ説明でも、後で書き換える人には編集できる文書、スマホで読む人にはリンクを押せるHTML、話す人にはノート付きのスライドが必要だからです。依頼には元資料の正しい版、完成見本、守る言葉、保存先、受け取った後の確認方法を書いておく。作業の途中で選択が必要になれば、担当者が判断する。そのやり取りを省いてAIだけで決めてしまうと、きれいでも使えないものになりがちです。

この章では、手元のPCを使う作業とクラウド側で進む作業の違い、資料の渡し方、進捗の見方、完成物の受け取り方を扱います。最後に見るべきものは「作りました」という返答ではありません。同じファイルを実際に開き、本文は読めるか、写真は抜けていないか、リンクは動くか、相手が使う端末で確かめるところまでです。

Workで依頼した資料を開いて確かめる

依頼 → 成果物プレビュー(再現図)

依頼:元原稿から説明会の配布資料を作り、編集できる形式で渡してください。

説明会のご案内

対象:参加を検討している方

  • 開催概要
  • 当日の内容
  • 問い合わせ先

確認:完成ファイルを開き、本文・画像・リンク・編集可否を読む。

プレビューの構成を示す再現図です。実在の配布資料やWorkの実画面ではありません。

制作物を使った例。実務AI秘書講座の設計案を材料に、対象者が持ち帰る教材の説明文を作る場面を考える。Workへ元資料と納品形式を渡し、返ってきた文書を設計案の版と照合する。企画案を開講済みの実績として書き換えてはいけない。

ローカル作業

デスクトップアプリで、PC上のファイル・フォルダ・対応アプリを使う作業。

  • PC内の資料を直接編集
  • ローカルのプレビューや確認
  • PCとアプリを開いておく必要あり

クラウド作業

Web・モバイル・デスクトップをまたいで、閉じた後も続けられる作業。

  • 長時間の調査・制作
  • 別端末から継続
  • ローカル専用ファイルは直接使えない

確認と承認

途中経過を見て方向修正し、重要な外部操作や変更を承認。

  • 進捗を確認
  • 追加情報へ回答
  • 送信・公開前に止める指定
添付した資料を根拠に、初心者向けの画像入りHTMLガイドを作成してください。 白・黒・ネイビーを使い、見出しと余白を大きくしすぎないでください。 文章、表、図解、チェックリストを入れ、スマホと印刷に対応してください。 完成後、目次リンク、画像、ボタン、印刷表示を確認し、HTMLファイルで渡してください。

Codexでソフトウェアを扱う

初心者は「どのフォルダ・何を直す・何を壊さない・どう確認する」を伝えれば始められます。

Webサイトの「お問い合わせ」を押しても先へ進まない。こういう不具合を直したいとき、画面だけ見て「ボタンを直して」と頼むと、何を直せば合格なのか曖昧なままです。Codexには、問題が起きる画面、押したときの症状、本来どう動くべきかを渡してください。さらに、変えてよい範囲と残すべき機能を伝える。ここが分かれば、コードの専門用語を知らなくても、仕事としての修正条件を示せます。

たとえば、スマホでだけ問い合わせ先へ移動しないなら、端末、画面幅、押した場所、表示された結果を添える。Codexは関連するファイルを調べ、変更を加え、試せます。ただし、コードを変更したという報告だけでは、読者が押せるようになった証拠にはなりません。実際のページをPCとスマホで開き、問い合わせまで進めるかを見る。変更したファイルの差分も確認し、別のリンクや表示を壊していないか確かめる。これが受け取りの基準です。

この章にはデスクトップ、コマンド画面、開発用エディタ、クラウドの入口を載せました。それぞれ開けるファイルと、作業結果を見る場所が違います。今のサイトの元ファイルがどこにあり、どの版を公開しているのかを先に決めると、直したのに公開ページが変わらないという取り違えを防げます。読み終えたら、身近な小さな不具合を題材に、症状、期待する動作、守る条件、確認する画面の4点を書けるようになるはずです。

Codexの修正は使う人の画面で比べる

変更前:問い合わせに進めない
サービス案内

内容を読んで、相談したい。

お問い合わせ

押しても移動しない

変更後:問い合わせ欄が開く
サービス案内

内容を読んで、相談したい。

お問い合わせ

PCとスマホで押して確認

不具合の伝え方と確認方法を示す再現図です。実際の修正済みサイトではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページのHTMLを直すなら、Codexへ修正箇所と元原稿を渡す。文章だけでなく、スマートフォンでの行の折れ方や画像の表示まで確認する。コードが保存されたことと、読者がページを開けることは別だ。

使う場所向いている場面主な機能
デスクトップローカルの開発フォルダをまとめて作業差分、ターミナル、複数リポジトリ、ブラウザ確認
CLIターミナル中心の開発コマンド、スクリプト、自動化、非対話実行
IDE拡張VS Code等でコードを見ながら作業選択コード、編集、レビュー、コマンド
Cloud / Web作業を預ける、並列化するクラウド環境、GitHub、PR、遠隔実行
権限が広いほど便利ですが、事故の範囲も広がります。 読み取り、workspace内書き込み、ネット接続、PC操作、コマンド承認を分けて考えます。完成後は差分とテスト結果を確認してください。
このプロジェクトの不具合を直してください。 対象:検索結果が指定件数に満たないと処理が終了する問題 条件:指定件数になるまで候補を探す。指定地域外は除外。 変更禁止:入力形式、既存CSV列、他の検索条件 確認:再現テスト、修正後テスト、変更ファイル一覧を示す

設定で変えられること

プロフィールを押してSettingsを開きます。表示項目はプラン・端末・管理設定で変わります。

設定は、使い始める前に1度開けば終わりという場所ではありません。たとえば仕事用と個人用のアカウントを使う人は、顧客の資料を添付する前に、いま開いているのがどちらかを確かめる必要があります。文章の長さや話し方を毎回伝えたくない人なら、個人設定に普段の希望を入れられます。一方で、接続したGmailやDriveがどのアカウントの情報を見ているかは、その設定画面と実際の読み取り結果で確かめる話です。「接続済み」と表示されたからといって、目的のメールが読めることや送信してよいことまで決まるわけではありません。

この章では、アカウント、個人設定、データの扱い、通知、接続アプリなどを、何を変えるために開くのかという順で見ていきます。顧客情報を扱うなら、どの範囲をAIへ渡すか、会話やファイルがどこへ残るか、共有先が誰かを確認する。朝の報告を受けたいなら、アプリ側の通知と端末側の許可を両方見る。モデルや機能の表示が説明と違う場合には、プラン、端末、地域、会社の管理設定も関わります。古い画面の名前を追いかける前に、今の画面で同じ役割の入口を探しましょう。

設定を変えた後は、保存された表示を読み戻し、使う場面で1回試すところまでが仕事です。通知なら実際に届いたか、外部アプリなら正しいアカウントの情報を読めたか。自分の希望を保存したなら、新しい会話でも返答に反映されるか。ここまで見ると、設定の名前を覚えるだけでなく、日々の作業で何が変わったかを判断できます。

設定は保存後に影響する画面まで見る

プロフィール → Settings(再現図)
通知の設定例

通知を受け取る

保存後に端末側の許可を確認し、実際に届くか試す。

設定画面の配置を単純化した再現図です。項目名・位置・提供状況は実際のアカウントで確認してください。

制作物を使った例。ニュースレター下書きの校正では、私の原文を勝手に短い宣伝文へ変えないという条件を先に伝える。設定で口調を整えても、実際の原稿にない体験や成果を足していないかは、出力ごとに読む必要がある。

Account / Plan

アカウント、契約、請求、ワークスペース切替。

Personalization

性格、Characteristics、Custom Instructions、Memory。

Data Controls

モデル改善への利用、履歴、データ書き出し、Temporary Chat。

Apps

Google、Microsoft、Slack等の接続と権限。

Plugins / Skills

インストール済み機能、利用可否、作成・共有。

Notifications

Scheduled、長時間作業、確認事項の通知方法。

Voice

声の選択、字幕、マイク、音声データ設定。

Browser / Computer

Web閲覧、Chrome、PC・アプリ操作の接続と許可。

Keyboard Shortcuts

新しいチャット、検索、設定、音声入力などのキー。

Models

利用モデル、推論レベル、Work・Codexの初期値。

Archived chats

アーカイブした会話の確認と削除。

Workspace controls

管理者によるApps、Plugins、機能、権限、保持の設定。

MemoryとCustom Instructionsの違い
  • Custom Instructions:自分で書いた固定ルール。例「結論を先に」「行政書士向けに」。
  • Memory:会話から覚えた名前、好み、目標など。確認・削除・停止が可能。
  • Project instructions:その案件だけに効く指示。
  • Skill:特定業務を毎回同じ手順・形式で行う仕組み。

初心者が最初に試す操作

上から順に試せば、ChatGPTの基本と仕事機能が一通りわかります。

最初から機能を全部覚えなくても、ChatGPTを仕事に使い始められます。まずは外へ送らない、小さな題材を1つ選んでください。自分用の打ち合わせメモなら、元の文章を渡し、「決まったこと、まだ決まっていないこと、次に確認することに分けて」と頼めます。返ってきた文章を元メモと比べ、日時や名前が変わっていないかを見る。違っていたら、その箇所を示して直してもらう。この往復だけでも、便利なところと、人が見なければならないところが分かるはずです。

次は、答えを自分で知っている短い資料を使うと練習しやすくなります。公開済みのPDFを添付し、特定の条件がどのページにあるか聞いてみましょう。AIが示したページを自分で開けば、要約が読みやすいことと、根拠が正しいことを分けて体験できます。資料にないことも1つ聞き、「書かれていない」と答えられるかを見る。仕事で使うときに大切なのは、答えが速いかどうかだけではなく、分からない点を分からないまま残せるかです。

この章の操作は、入力欄から始まり、返答の修正、資料の確認、画像や成果物、設定へ進むための道順です。ボタンを押した数で進み具合を測る必要はありません。小さな仕事で、材料を渡す、結果を読み直す、必要なら直す、使える形で保存するまでできたかを見てください。使いたい機能が自分の画面にないときは、アカウントや端末による違いを確認し、今使える入口で同じ目的を果たせるか考えます。うまくいった入力と、直した箇所を残しておくと、次の仕事へつなげやすくなります。

最初の練習は自分のメモで1往復

練習用の会話(再現図)
あなたこの打ち合わせメモを社内向けに読みやすくして。
返答例決定事項/担当者/次回の予定に分けた文章
追加の指示日時と担当者は原文どおりに。決定事項を先に。

最後に元メモと見比べ、日付・名前・決定事項が変わっていないか確認します。

入力と修正を試すための例であり、実際の会話履歴ではありません。

制作物を使った例。最初の練習には資金調達支援の案内ページの短い段落を使える。「誰が、どんな悩みで、何を相談できるか」をChatで言い換え、元の案内と照合する。個人名や問い合わせ内容を入れなくても練習はできる。

普通に質問

専門用語なしで、知りたいことを書く。

追加修正

短く、表に、初心者向けに、と直す。

Web検索

今日の情報を公式情報優先で調べる。

PDFを添付

ページ番号付きで要点を出してもらう。

画像を作る

用途、比率、色、文字、避ける物を指定。

Projectを作る

継続案件の会話・資料・指示をまとめる。

Workで完成物

Word、Excel、PPT、PDF、HTMLを1つ作る。

設定確認

Memory、Data Controls、Appsの権限を見る。

重要な確認事項

便利さより先に、情報・権限・最終確認の範囲を決めます。

ChatGPTの返答が読みやすいと、ついそのまま使いたくなります。けれども、制度の条件や顧客の連絡先が1つ違うだけで、受け手の判断は変わります。この章で扱うのは、AIを使う仕事を止める話ではありません。どこを本人が見れば、安心して次へ進めるかという順番です。資料を渡す前、返答を受けた後、外へ渡す直前で、確認するものが変わります。

たとえば顧客の資料を添付する担当者なら、まず仕事用の正しいアカウントを開き、必要なページだけを渡せるか考えます。AIがまとめた内容には、数字、日付、対象条件が元資料どおりかを見る。最新の制度や料金なら、元のPDFだけでなく公式の現行ページも開く必要があるでしょう。メール案を作った場合は、文章が自然かに加えて、宛先、約束、添付、相手に伝える期限を読む。下書きができたことと送信されたことは別です。

Webページやスライドでも同じです。作業画面できれいに見えても、お客さんが開く公開先や、講師が使うKeynoteで崩れているかもしれません。実際に使う導線で、文字、写真、リンク、ノートを確かめます。外部アプリを接続しているなら、資料を読む権限と、送信や変更の権限も分けて考える。こうして境目を見ておけば、AIに任せる作業は増やしながら、本人が決めるべきことを見失わずに済みます。

完成までに見る3つの場所

入力する前顧客情報を渡してよいか。使うアカウントは正しいか。
返答を使う前数字・条件・出典が元資料と一致するか。
外へ渡す前宛先・共有権限・公開先の表示を確認したか。
この3段階は、入力・返答・送付で確認する対象が違うことを示す図です。

制作物を使った例。案件資料AI秘書の実演教材は、実在の依頼者を使わず架空案件で受領と未受領を分けている。ChatGPTへ資料を渡す練習も、この架空データを使う。実顧客の氏名、連絡先、書類の中身を公開ガイドへ載せない。

場面必ず確認すること
法律・制度・医療・税務・金融公式原典、更新日、適用条件。AIの文章だけで確定しない。
顧客・社内資料個人情報、秘密情報、契約上の持ち出し制限。
メール・予定・外部Apps宛先、本文、日時、共有範囲、実行権限。
Agent・Computer use購入、送信、削除、権限変更、公開の直前で確認。
Codex変更差分、テスト、対象フォルダ、ネット・コマンド権限。
Record録音する地域の法令と参加者の同意。

公式情報

大きな更新時は、以下のOpenAI公式ページを基準に改訂してください。

ChatGPTの機能名や画面は更新されます。そのため、このガイドを読む人が『自分の画面と違う』と感じたとき、古い画像の通りにボタンを探し続けないで済むよう、公式の案内へ戻れる場所をまとめました。たとえばファイルを添付できない人は、ファイルの対応形式や利用条件を公式のファイル案内で確認します。WorkやCodexを使いたい人は、自分のプランと端末で利用できるかを個別の案内で見ます。検索した結果の短い説明文だけでは、対象地域や更新日、例外が読み取れないことがあります。公式ページを開き、本文と更新日、対象となるアカウントを確認してください。この章に並ぶリンクは、すべての機能が全員に使えると示すものではありません。目的は、気になる機能の一次情報へ到達し、自分が使う時点の条件を確かめることです。仕事の資料へ引用するときは、どのページのどの説明を根拠にしたかを残し、後から読み直せるようにします。読者はこの章を、操作方法を暗記するためでなく、内容が変わったときの確認先として使えます。

リンクを開いても、検索結果の短い抜粋だけで判断しないでください。公式ページの本文、更新日、対象プラン、地域、端末の条件を見れば、自分の画面と説明が違う理由も探せます。

公式ページを開いたら確認する位置

公式ヘルプの読み方(再現図)

機能名と説明のページ

本文:対象のプラン・地域・端末を読むページ情報:更新日と正式なリンクを控える

この章の公式リンクを開き、検索結果の抜粋ではなく本文で判断します。

情報の確認箇所を示す再現図です。特定の公式ページのスクリーンショットではありません。

制作物を使った例。ニュースレター下書きには補助金の選び方が出てくる。制度の対象や期限をこの原稿だけで決めず、現在の公募要領と公式ページを開き、どの記述が根拠か確認する。原稿の主張と制度の現行条件は分けて読む。

  1. ChatGPT Features
  2. Get started with ChatGPT Work
  3. ChatGPT Work and Codex
  4. ChatGPT Capabilities Overview
  5. ChatGPT Release Notes
  6. GPT-6 and other models in ChatGPT
  7. Data analysis
  8. File Uploads FAQ
  9. Images in ChatGPT
  10. ChatGPT Voice
  11. Deep research
  12. ChatGPT agent
  13. Projects
  14. Library
  15. Scheduled Tasks
  16. Plugins
  17. Skills & Plugins
  18. Sites
  19. Visualizations
  20. Pets
  21. Custom Instructions
  22. Data Controls

2026年10月の変更点と仕事での使い方

上の操作画面は7月版をもとにした練習用の再現図です。実際の画面、名称、使える機能はアカウントによって異なります。

「前に使ったときと画面が違う」と感じたら、まず今日、自分が終わらせたい仕事を思い出してください。ChatGPTは画面の入口や名前が変わるため、古い画像と同じ位置にボタンがないことがあります。でも、やりたいことが「資料を調べる」「使えるファイルを作る」「サイトを直す」のどれか分かれば、今の画面で探す場所を絞れます。この章では、画面の変更に振り回されず、Chat、Work、Codexを仕事の目的から選び直すための考え方を説明します。

たとえば、お客さんへ渡す制度の案内を作りたい人は、最初に現在の公式資料を探し、適用日と対象者を確認します。そのあと原稿を作り、配布する形式で開いてみる。調査を始める入口と、読者が開ける成果物を作る入口は、同じ画面に見えても仕事の役割が違います。以前の操作名を覚えている人ほど、名前だけで探し続けてしまうかもしれません。ここでは、「誰に渡す何を、どこまで仕上げるか」を先に書き、手元の画面にある現在の入口と照らします。

このページの操作図は、画面のどこを見るかを理解するための再現図です。実際の機能の表示や利用条件は、使っているアカウント、端末、組織の設定で変わります。見本と違う場所があれば、画面の名前を無理に合わせず、その機能の役割と提供条件を確認してください。読み終えたら、下にあるChat、Work、Codexの例から今日の仕事に近いものを選び、まず小さな1件を試す。返答やファイルを受け取ったら、内容、出典、表示を自分で確かめましょう。

画面が変わったら仕事の目的から入口を探す

2026年10月の利用を考える図
目的

資料を調べ、案内文を作りたい

→
今の画面で探す

調査はChat、成果物の作成はWork

→
仕上げ

出典と完成ファイルを本人が開く

以前のボタンの位置を探すより、今見えている入口と利用条件を確認します。

操作の考え方を示す模式図です。現在のChatGPT画面の画像ではありません。

制作物を使った例。このガイド自身も、機能名や提供条件が変わるたびに直す制作物だ。以前の説明を残すなら、いつの画面を元にしたのかを示し、今の公式案内と照合する。古い図を見せたまま「最新版」と呼ばない。

旧 Agent mode の扱い:以前のAgent modeの画面例を、現在の画面と同一とは扱いません。Agent modeの表示と提供条件は、利用中のアカウント画面と公式案内で確認してください。dotなど提供対象が限られる機能は、表示の有無を本人のアカウントで確認してください。

1. Chatで相談・検索

入力欄に目的、元資料、完成形を伝えます。最新情報は検索を指定し、回答の出典を開いて確認します。

2. Workで制作を進める

資料の調査、文書や表の制作、必要な確認を一続きで依頼します。アカウントに表示される入口と権限を確かめます。

3. Codexでファイル作業

PCや作業環境のファイル、コード、資料を扱います。変更したファイルと検査結果を読み戻します。

最初に何を開くか

「ChatGPTで何かしたい」と考えたとき、最初から機能名を覚える必要はありません。先に、いまの仕事を終えた時に何が手元にあればよいかを決めてください。疑問への答えがほしいのか、相手に渡せる文書がほしいのか、既存のファイルを直したいのか。完成した状態が違えば、選ぶ入口と確認方法も変わります。この章の表は、そうした仕事の終点からChat、Work、Codex、Space、Dot、Sitesを選ぶためのものです。

例えば、取引先から「この制度を使えるか」と聞かれた担当者なら、最初はChatで公式資料を調べ、対象者の条件と例外を確認するところからです。説明を社内で配るなら、Workで元資料と出典を渡して文書にします。作った文書を担当者が後で探せるようにするなら、置き場の候補はSpaceのPageです。同じ題材を扱っていても、質問に答える段階、成果物にする段階、共有する段階では必要な操作が異なります。ここを分けると「返答は来たが使える資料がない」という行き違いを避けやすくなります。

表を読むときは「開く場所」だけで止まらず、「最初の操作」と「終わったと判断する条件」まで続けてください。自分の画面にその機能が見当たらないなら、アカウントや組織の設定も確かめます。最初の1件は小さな仕事で十分です。どの入口を開き、何を渡し、どの結果を自分の目で確かめたかを残せば、次の仕事では迷う時間を減らせます。

やりたい仕事から最初に開く場所を決める

選び方の例
疑問を解消

Chatへ質問し、返答と根拠を読む

文書を納品

Workへ元資料と形式を渡し、完成ファイルを開く

サイトを修正

Codexへ対象と症状を渡し、変更後の画面を試す

入口と完成条件の対応を示す模式図です。実際の製品画面ではありません。

制作物を使った例。案内ページの見出しを考えるだけならChatで相談できる。チラシの内容を文書にまとめるならWork、既存のHTMLを修正して表示まで確かめるならCodexを開く。同じ資金調達の題材でも、終わらせたい仕事で入口が変わる。

やりたいことから入口を選びます。名前を覚えるより、作業の種類で判断してください。

やりたいこと開く場所最初の操作終わったと判断する条件
疑問を解消したいChat質問、背景、希望する説明の長さを書く答えと根拠を読み、必要なら追加質問する
現行の制度や価格を調べたいChatの検索、またはDeep research対象、地域、調査日、優先する公式資料を指定する出典を自分で開き、日付と条件を照合する
文書・表・スライドなどを作りたいWork元資料、使う形式、保存先、確認方法を伝えるファイルを実際に開き、内容と表示を確認する
既存のソフトやコードを直したいCodex対象フォルダ、症状、変更してよい範囲を伝える差分とテスト結果を確認する
案件の資料を整理したいSpaceSpaceを作り、関連するPageとファイルを置く必要な人が同じ資料へ到達できる
同じ仕事を長く見守ってほしいDot達成したい目標と進捗の報告方法を伝えるタスク・予定・成果物を点検できる
公開するページや簡単なアプリを作りたいSitesWorkで「Webサイトを作る」と依頼するプレビューを直してから公開先で開く

選び方に迷う場合、まずChatに「この作業はChat、Work、Codex、Space、Dot、Sitesのどれで進めるのがよいか。理由と最初の操作を教えて」と聞けます。AIが提案した入口が自分の画面にあるかは、実際に確認してください。

モデルを選ぶ:速さと考える深さを調整する

短い返事で足りる仕事と、時間をかけて条件を読み比べたい仕事。両方を同じ設定で進めると、速さも結果も合わなくなります。モデルの選択は、その違いに合わせて考える深さと速さを調整するためのものです。この章で見るのは、画面の選択肢を仕事に当てはめる判断のしかたです。名称だけを覚えるより、渡す資料の量、判断を間違えたときの影響、結果を誰が使うかを先に考えるほうが選びやすくなります。

例えば、顧客メールの言い回しを少し整えたいなら、速く返す選択肢から試せます。複数の公募要領を比較して対象条件を表にするなら、時間を使って考える選択肢と検索を組み合わせ、参照したページも確認します。ただ、高いモードを選んでも、古い資料は古いままです。AIの推測も公式の条件にはなりません。元資料と質問が足りない場合は、まずそこを補います。結果が長くなったときも、根拠の示し方や読み手に伝わる順序を見て採用を決めてください。

章の後半は、画面上の切り替え位置、候補が見えない場合、利用枠に達した場合の扱いです。今開いているChatで選んだモデルがWorkやCodexでも同じとは限りません。自分の画面に出る名前を読み戻し、小さい例で出力を比べる。そのうえで必要な資料と確認方法を添えて本番の依頼に進めば、モデル名に振り回されず、仕事に必要な答えを選べます。

作業の重さで考える深さを変える

モデル選択の判断例
仕事選ぶ目安本人の確認
短い文章の言い換え速い設定固有名詞と事実
複数資料の条件比較深く考える設定根拠と適用条件
期限がある作業所要時間と利用枠を見て選択時間内に結果を使えるか
判断の目安を示す模式図です。表示されるモデル名と利用枠は現在のアカウントで確認してください。

制作物を使った例。ニュースレター下書きの見出し候補を短時間で出す仕事と、制度の出典を読み比べて記述を直す仕事では、必要な確認の深さが違う。後者はモデルの選択だけで正確になるわけではなく、公式資料との照合が残る。

名前を暗記するより、作業の性質と利用枠で選びます。

ChatGPTのモデル選択は、質問の種類に合わせて返答の速さや考える深さを変えるための設定です。2026年10月の公式案内では、対象アカウントの選択肢としてInstant、Medium、High、さらに対象プラン向けのExtra HighやPro系のモードがあります。別の画面では基盤モデルの名前も表示されます。表示名や利用可能なモデルはプランと更新で変わるため、古い画面写真を見て同じ名前を探し続けないでください。今見えている選択肢を基準にします。

最初に選ぶ基準

短いメールの言い回しや文章の要約にはInstantが扱いやすいです。資料が複数あり、条件を比較したり、長い構成を考えたりする場合はMediumやHighを試します。詳細な調査、複雑な設計、見落としの影響が大きい分析では、利用可能ならさらに深く考える選択肢を選びます。ただし、考える時間が長いモードでも、古い資料を与えれば結果は古くなり、誤った前提から正しい判断はできません。資料と検査を整えることが先です。

どこで切り替えるか

  1. Webでは会話の入力欄付近、スマートフォンでは会話の上部にモデル選択が表示される場合があります。
  2. 利用可能な候補を開き、今の作業の目的に合うものを選びます。組織のワークスペースでは管理者が使えるモデルを制限する場合があります。
  3. 選択後に、画面に表示された名前を読み戻します。WorkやCodexとChatでは候補が異なることがあります。
  4. 返答の速さだけではなく、根拠、計算、説明の分かりやすさを見ます。必要なら同じ問いを別のモードで試し、採用する回答の理由を残します。

上限に達したら

「上限に達しました」と出たときは、画面に示された対象モデルと次の利用可能時刻を読みます。別のモデルへ切り替えられる場合でも、同じ機能や長い作業が使えるとは限りません。作業中のファイルを保存し、何を検査していないかを残してから続けます。サポートに連絡しても利用枠を任意にリセットしてもらえるわけではありません。日付やプランごとの上限は変わり得るので、このガイドに固定値を書き込まず、アカウントの画面と公式案内を見てください。

仕事の例:顧客メールの表現修正は速いモードで進め、制度比較は調査機能と根拠照合を加える。10万字規模の資料制作は、モデル選択だけで完結させず、章ごとの原稿、出典、校正、画面検査を分ける。

公式資料:GPT-6 and other models in ChatGPT、ChatGPT Release Notes。

過去の会話・Project・資料を探す

前に作った資料をもう一度使いたいのに、どの会話にあったか思い出せない。そんなときは新しく作り直す前に、ChatGPTの中を探してください。この章で扱うSearchは、Web上の最新情報を調べる検索とは違い、過去の会話やProject、保存した資料を見つけるための入口です。探す場所を分けておくと、「結果に出ないから資料が消えた」と早合点せずに済みます。

例えば、以前つくった講座のスライドを探すなら、「スライド」だけでは候補が増えすぎるはずです。講座名、資料に書いた固有の表現、本人が直した見出しなど、内容を思い出せる言葉で検索します。結果を開いたら、最後の返答だけでなく、直前の修正指示と添付ファイルの中身まで読むことが大切です。最後に作った版が採用版とは限らず、同じ題名の旧版が残っていることもあるからです。別のアカウントや会社のワークスペースを使っているなら、検索対象の場所も確認します。

この章では、検索語を変える方法、結果の種類で絞る方法、アーカイブされた会話と削除された会話の違いを見ていきます。目的の資料が見つかったら、題名だけで判断せず、冒頭、更新日、主要な条件を開いて読みます。そして、次にも同じ迷いを繰り返さないよう、採用したファイルと試作を区別しておく。探せるようになることは、過去の仕事をそのまま使うための準備でもあります。

過去の成果物を探すときの検索範囲

Searchの再現図
検索語:AI講座の配布資料
会話の候補
「配布資料を直した会話」→ 添付ファイルと完成物を開く

Web検索の結果ではありません。アカウントとワークスペースを確かめてから探します。

検索結果を読む順番の再現図です。実際の検索結果ではありません。

制作物を使った例。制作中のウェビナースライドには複数の改訂版がある。過去の会話を探すときは題名だけで決めず、台本の修正指示と更新日時を見て、どの版へ反映されたかをたどる。古い版を最新版として渡さないための検索だ。

検索する場所を間違えると「消えた」と誤解します。

サイドバーのSearchは、あなたのアカウントや選択中のワークスペースにある会話、Project、画像、文書などを探す機能です。Web検索とは対象が違います。以前作った資料を探すなら、まずSearchで、その資料を作った会話の題名だけでなく、本文に使った特徴的な言葉を入力します。ファイル名を覚えていない場合でも「今週のメルマガ」「AI秘書」など固有の語で見つかることがあります。検索結果がないからといって、すぐ削除されたと決めつけません。

探す手順

  1. ChatGPTのサイドバーでSearchを開きます。WebではMacならCmd+K、WindowsならCtrl+Kのショートカットも使える場合があります。
  2. 会話やファイルに含まれる具体的な語を入力します。検索結果が多い場合はChats、Images、Documents、Projectsなど利用可能なフィルターで絞ります。
  3. 結果を開き、最終メッセージだけでなく前後の修正経緯を読みます。「最後に作った」が「本人が採用した」を意味するとは限りません。
  4. 求めるものがない場合は、Allに戻し、別の語で探します。別アカウントや個人用・組織用のワークスペースを使い分けていれば、今どちらにいるか確認します。
  5. アーカイブした会話は通常の一覧に出なくても検索で見つかります。削除した会話は検索で復元できません。

同じ名前の資料が複数出たら

似た名前のPDFやWordがある場合は、作成日時だけで決めず、ファイルの冒頭、版番号、主要な修正点を読みます。講座資料ならタイトル、料金、実演範囲を照合します。採用した資料に「正本」、試しただけの資料に「不採用」など状態を付けると次回の取り違えを防げます。検索結果に接続済みのGoogle Driveが混ざる場合、どのDriveアカウントの資料かも確認します。検索で見つかることと、そのファイルを編集できる権限があることは別です。

公式資料:Finding your chats, projects, and files in ChatGPT。

ピン留め・アーカイブ・削除

進行中の仕事がサイドバーの奥へ流れてしまうなら、ピン留めで見つけやすくできます。終わった会話を一覧から外したいならアーカイブです。削除はその会話を手元の通常画面から消す操作なので、片付ける気持ちで押す前に中身を確認してください。この章では、この3つを「どんな状態にしたいか」で選べるようにします。見た目の変化は似ています。でも、後から探せるか、元に戻せるかは別の話です。

例えば、いま顧客へ提出する提案書を直している担当者は、その会話をピン留めしておくと続きへ戻りやすくなります。提出が終わっても経緯を残したいならアーカイブ。次回は検索から開く流れです。一方、削除する前には、その会話にしかない修正理由や添付資料がないか確認が必要です。チャットを削除しても、別の場所に保存したファイルや作成済みの共有リンクまで同時にどうなるかは、保管場所ごとに確かめます。会話の一覧をきれいにすることと、情報を管理することは1つの操作では終わりません。

各操作のメニューと、操作後にどこに表示されるかを章内の画面説明で追います。まず練習用の会話を1件選び、ピン留めして一覧の位置を確認し、不要なら元へ戻してください。アーカイブは検索で再び見つけられるかも試します。削除は復元できないため、対象と影響を読んでから判断する。この順に体験すれば、整理中の誤操作を減らし、必要な会話へ早く戻れます。

ピン留め・アーカイブ・削除の違い

会話の状態を変える前の判断
ピン留め

続ける仕事を一覧の見つけやすい場所へ

アーカイブ

一覧から外し、後で読み直せるようにする

削除

戻せない影響を確認してから選ぶ

3つの操作の意味を示す模式図です。ボタン配置の実画面ではありません。

制作物を使った例。本ガイドは章の文章と図を何度も直している。今使う会話をピン留めし、参照だけにする旧相談をアーカイブすれば探しやすい。ただしアーカイブはファイルの版管理ではないので、公開HTMLの版は別に確認する。

目立たせる、一覧から隠す、消すの3つは別です。

長く続ける案件の会話を見つけやすくしたいときはピン留めを使います。終わった会話を通常の一覧から外したいが、あとで読めるようにしたい場合はアーカイブです。削除は会話を復元できない状態にする操作なので、片付けのつもりで選ばないでください。Projectに入れた会話も、共有や保存との関係を確認してから状態を変えます。

ピン留めする

  1. Webではサイドバーの対象チャットにマウスを合わせ、•••のメニューからPin chatを選びます。スマートフォンでは対象を長押しして選べる場合があります。
  2. ピン留め欄に題名が出たことを確認します。似た会話を複数ピン留めした場合、タイトルを分かりやすくして混同を防ぎます。
  3. 不要になったら同じメニューからピン留めを外します。ピン留めを外しても会話そのものは削除されません。

アーカイブする

対象チャットの•••からArchiveを選びます。通常のサイドバーから消えますが、検索には出ます。戻したい場合はSettingsのData controlsからArchived chatsを開き、Unarchiveを選びます。アーカイブを「覚えなくなる」操作だと考えないでください。保存期間や記憶設定は別です。特に外部Appから得た情報が会話に含まれる場合、アーカイブ後もその会話に残ります。

削除する

対象チャットの•••からDeleteを選び、確認画面で対象が正しいか読みます。削除した会話は通常の画面や検索から消え、復元できません。一方、その会話のためにアップロードした元ファイルや、別途保存した資料まで自動で消えるとは限りません。ファイルの削除が必要なら、その保管場所を別に確認します。共有リンクを作っていた場合も、見せる範囲とリンクの状態を確認します。作業途中の会話を整理したいだけなら、まずアーカイブを検討します。

公式資料:Deleting and archiving chats in ChatGPT、ChatGPT Release Notes。

資料を添付する:PDF・表・音声・画像

長いPDFや表をChatGPTへ渡すとき、ファイルを添付するだけでは「どこを、何のために読んでほしいか」が伝わりません。使える答えに近づけるには、対象の版、見てほしいページや列、求める結果を一緒に指定します。ここで扱うのは、PDF、表、音声、画像を渡す入口と、返答を元資料へ戻して確かめる手順です。資料を読む担当者が何を判断したいかを最初に言葉にするのが出発点です。

例えば、補助金の要領から対象経費を知りたい人なら、PDFの名前と対象年度、該当ページを示し、「経費の種類、例外、元のページ」を分けて説明してもらいます。表なら、1行が何の取引か、金額列が税込か、空欄をどう扱うかを伝えます。画像の小さな文字やスキャンPDFは、読めたような返答でも認識を間違えることがあるからです。AIの答えにある数字や条件を元のファイルで開き、見つからない項目は推測で埋めないことが大切です。

章の中では入力欄の添付操作、ファイルを選べない場合の切り分け、顧客資料の取扱いも見ます。最初は機密のない短い資料を1つ渡し、指定した箇所から答えを引けるか試してください。その結果を別の文書へ使うなら、元ファイル名と確認したページを残します。ファイルが入力欄に表示されたこと、AIが中身を読んだこと、仕事で使える答えになったことを分けて確認できれば、添付を安心して次の作業につなげられます。

ファイルを渡すだけでなく読む箇所を指定する

PDFの質問例(再現図)
添付:募集要領.pdf 質問:5〜12ページの申請条件を、対象者・対象経費・期限に分けて。各項目に元ページを付けて。
返答:条件の一覧と元ページ → 本人がPDFの該当ページを開いて照合
入力と確認の流れを示す再現図です。実在のPDFやChatGPTの返答ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページの元チラシを添付するなら、先に氏名や連絡先など説明に不要な部分を伏せる。AIには「相談例と支援項目を抜き出し、掲載前に原稿と照合する」と頼む。添付しただけで公開文の事実確認が終わるわけではない。

渡したいファイルと読んでほしい箇所をセットで指定します。

会話にファイルを添付すると、ChatGPTはその内容を使って質問へ答えたり、要約や分析をしたりできます。PDF、Word、表計算、スライド、画像などを選べます。音声ファイルは有料プランや対象ワークスペースなど提供条件が異なります。無料か有料かだけでなく、アカウントの設定、ファイルの大きさ、一定期間の利用枠によって使える範囲が変わるので、画面の表示を確認します。

添付から質問まで

  1. Chatの入力欄で+またはクリップのアイコンを押し、対象のファイルを選びます。接続済みのDriveやSpaceから選べる画面もあります。
  2. ファイル名が入力欄に表示されたか確認します。似たファイルがある場合は、中身の版や更新日を見ます。
  3. 「このPDFの12ページから15ページの対象者条件を説明して」のように場所と目的を伝えます。表計算ならシート名と列名、画像なら確認したい範囲を書きます。
  4. AIが返した数字、条件、引用の場所を元ファイルで確認します。文字認識に失敗したページや画像中の小さな文字があれば、そのまま完成と扱いません。
  5. 別の成果物へ使うなら、元ファイル名と確認したページを記録します。ファイルを添付した事実と、指定箇所を正しく読めたことは別です。

アップロードできない場合

まず拡張子とファイルの大きさを見ます。スキャンPDFは画像だけで文字が選択できない場合があります。音声なら対応形式か、実際に再生できるファイルかを確かめます。利用枠を使い切った表示なら、プランと次の利用可能時刻を画面で確認します。ファイルを小さくしても、本人の権限や組織の制限で拒否されている場合には解決しません。エラー文、発生時刻、ブラウザまたはアプリ、ファイル形式を控えると原因を絞れます。

業務上の注意

複数の顧客の資料をまとめて添付するなら、どのファイルが誰のものかを明示します。説明に必要ない個人情報は取り除きます。外部へ共有する際は、AIの返答だけでなく添付ファイルが共有対象に含まれるかを確認します。Chatで読めた表をWordやPDFへ変換した後、変換先のページが欠けていないかも別に確認します。

公式資料:Uploading files and audio to ChatGPT。

通知:予定が動いたことを受け取る

「通知を設定したのに届かない」。このとき調べる場所は1つではないんです。予定が登録されていないのか、実行されていないのか、実行結果はあるのに端末へ通知されていないのか。ここを分けると、設定を何度も切り替える前に原因を絞れます。この章の対象は、Scheduledや時間のかかるWorkの結果を待つ人です。知らせてほしい出来事を受け取るまでの順序をたどります。仕事の進捗を逃したくない人のための章です。

例えば、毎週月曜の朝に制度の更新を見たいなら、タスク名と内容に加え、本人が使う地域の時刻を登録します。その次が、ChatGPT内の通知設定とブラウザやスマートフォンの権限の確認です。登録画面に予定が見えても、最初の実行が成功したとはまだ言えません。実行履歴に結果があり、端末またはメールへ通知が届き、その中身に必要なURLや変更点が含まれているかまで見ると、どの段階で止まったかが分かります。時刻どおりに来ても「更新がありました」だけでは判断に使えません。だから、報告文の内容も依頼の一部です。

章の後半では、SettingsのNotificationsとOS側の許可、メールが届かない場合の受信箱確認をたどります。まず短いテスト用の予定を1件作り、予定時刻、実行履歴、受け取った通知を順に照合してください。受け手の画面に何が届いたかまで確認できれば、本当に必要な仕事の通知も同じ手順で点検できます。

通知が届くまでには別々の確認がある

通知の到達経路
予定の登録

タスク一覧に内容と時刻が見える

→
実行

指定時刻に処理された記録がある

→
通知

端末・メールへ実際に届く

最後は本人が通知を開いて内容を読めるか確かめます。

設定画面だけでは通知の到達を証明できないことを示す模式図です。

制作物を使った例。ガイドの章を更新した後、公開先と制作ファイルが同じ内容かを確認してから知らせる。通知が届いた事実と、読者が更新したページを開けた事実は分けて見る。制作中のウェビナーでも、進捗メールは完成の通知ではない。

登録、実行、通知、本人が読んだことを分けます。

Scheduledや長時間のWorkを使うと、進行中や完了を通知で知りたい場面があります。通知が来ない理由は、タスクがまだ実行されていない、実行されたが結果がない、ChatGPTの通知設定がオフ、ブラウザやOSの通知がブロックされている、別アカウントを見ている、などに分かれます。「通知をオンにした」と言われただけでは、どの段階まで通ったか分かりません。

通知を設定する

  1. SettingsのNotificationsを開き、PushやEmailの対象設定を見ます。ScheduledのManage tasksから登録済みタスク一覧へ進める場合もあります。
  2. PCのブラウザで通知許可を求められたら、表示しているサイトと端末を確かめて許可します。Macのシステム設定の通知許可とは別にブラウザ側の許可が必要な場合があります。
  3. スマートフォンへPush通知を送りたい場合は、対応するChatGPTアプリでタスクを作成し、端末の通知権限を許可します。スマートフォンの集中モードやアプリの通知分類も見ます。
  4. タスクの時刻とタイムゾーンをScheduledの画面で読みます。通知が必要な時刻と実行時刻が一致していなければ先に修正します。
  5. 最初の実行結果で、Scheduledの履歴、通知の受信、本文の内容を順に確認します。メール通知なら受信箱へ届いたかも別に見ます。

届かないときの切り分け

Scheduledに実行履歴がなければ、登録時刻、停止状態、上限を確認します。実行履歴はあるのに端末へ来ないなら、ChatGPT、ブラウザ、OSの通知設定を見ます。メールだけ来ないなら迷惑メールや送付先アカウントを確かめます。通知が届いても本文に必要な情報がなければ、タスクの指示を直します。時刻、送達、内容を1つの「成功」にまとめないことが実務では大切です。

公式資料:Scheduled tasks in ChatGPT。

アカウントとワークスペースを見分ける

同じChatGPTの画面でも、個人用と会社用では見える会話、使える機能、接続した資料が違うことがあります。昨日開けたファイルが今日は見つからないときは、作り直す前にどのアカウントとワークスペースを使っているか確かめてください。この章では、作業場所を取り違えないための見方を説明します。特に顧客資料を扱う人や、個人用と組織用を行き来する人にとって、最初に確認したいところです。

例えば、会社のDriveにある議事録を探すつもりで、個人用のワークスペースを開いていたらどうでしょう。検索結果が空でも、議事録が消えた証拠にはなりません。確認先は、プロフィールに出るChatGPTのアカウントと、接続したDrive側のアカウントです。似た名前の資料を別の場所で開いてしまうと、古い内容を正本だと勘違いすることもあります。Workで作った成果物も、保存されたSpaceやDriveと、共有相手の権限を確認して初めて渡せる状態です。

この章を読んだら、プロフィールを開いて現在の場所を確かめ、最近扱った資料がどこにあるか1件たどってください。機能が表示されないときは、プラン、端末、組織の管理者設定を切り分けます。顧客情報を個人用へ動かす前には、会社の取扱いも確認する。作業する場所と保管する場所が分かれば、資料を探す時間だけでなく、間違った相手へ共有する危険も減らせます。

アカウントと作業場所を確かめる

プロフィールメニューの再現図
個人の作業場所

自分の会話と接続先

選択中
会社の作業場所

組織の会話と権限

切り替え候補

見つからない資料は、先にログイン中のメールと選択中の作業場所を確認します。

違いを理解するための再現図です。実際のワークスペース名ではありません。

制作物を使った例。架空案件の教材と実際の業務資料を同じ場所へ入れる前に、どのアカウントとワークスペースで作業しているかを見る。教材用の架空データなら練習できても、実顧客の資料を置けるかは組織の権限と扱い方で決まる。

同じ画面に見えても、資料と権限が違う場所があります。

個人アカウントと会社のワークスペース、または複数の会社のワークスペースを使うと、過去の会話やApp接続先が違います。以前作った資料が検索に出ない、利用できた機能が突然消えた、管理者に承認が必要と言われた場合、まず今どのアカウントとワークスペースにいるかを見ます。ブラウザの別タブで違うアカウントにログインしている場合もあります。

確認する順番

  1. プロフィールメニューを開き、メールアドレスとワークスペース名を確認します。個人用と組織用が切り替えられる場合、今選択中のものを読みます。
  2. 目的の会話が見つからないならSearchで固有語を試し、Archived chatsも確認します。現在の場所で見つからない場合は、本人が使う別のワークスペースを確認します。
  3. Appの接続を使う仕事では、ChatGPTのワークスペースだけでなく、GmailやDriveなど接続先サービスのアカウントも確認します。同じ名前の資料が個人用と会社用のDriveにある場合があります。
  4. 機能が見えない場合は、プラン、端末、組織の管理者設定、段階的提供を確認します。表示されないことだけで故障と決めつけません。
  5. 成果物を保存したときは、どのアカウントのどのSpaceやDriveにあるかを控えます。リンクを受け取る人のアクセス権限も別に試します。

ワークスペースの管理者は、機能や外部Appの利用を制限できる場合があります。本人の個人アカウントで使えた機能を、会社の場所でも必ず使えるとは限りません。顧客資料を個人用アカウントへ移す前には、その会社の取扱い規則を確認します。逆に個人の書きかけ原稿を組織で共有すると、思わぬ人に見える場合があります。利用目的に合わせて作業場所を選びます。

公式資料:Finding your chats, projects, and files in ChatGPT、Memory in ChatGPT。

Dot:継続する仕事を任せる

毎週同じ情報を見て、変化があれば知らせてほしい。そんな仕事を1回の質問で終わらせず、継続する担当として持たせる入口がDotです。この章では、Chatでその場の答えをもらう仕事、Scheduledで決めた時刻に実行する仕事、Workで1件の成果物を作る仕事との違いを、実際の業務で考えます。名前を覚えるためではなく、続けたい目標をどの単位で任せるかを決めるための章です。

例えば毎週の競合調査なら、調べる会社、公式サイト、比較項目、変化がなかった週の扱いが最初の条件です。「競合を見ておいて」だけでは、何を完了と呼ぶか分かりません。前週との差を表にし、変わったページのURLまであれば、担当者は結果から次の判断に進めるでしょう。ウェビナー資料の継続修正なら、台本とスライドの正本、本人の修正、報告する頻度が必要です。直したファイルを開くところまでが条件になります。DotにPCやGmailのアクセスが自動で与えられるわけではないため、使うアプリと権限は別に選びます。

章の中では、利用できる画面、目標の書き方、最初の結果の読み方を順に追います。自分のアカウントに入口が見えたら、小さく続けられる仕事を1件選び、対象、頻度、成果物、知らせる条件を書いて試してください。出てきた報告に根拠があるか、指定の場所にファイルがあるかを確認する。そこまで見ると、任せた仕事が実際に進んでいるか判断できます。

Dotに任せる仕事は1回の質問より長い

ウェビナー制作を例にした役割
目標を渡す

台本とスライドを完成させたい

→
途中を追う

未完成箇所と修正履歴を整理

→
人が判断

版を開き、内容と送付可否を決める

Dotが接続できる道具や権限は、実際の設定で確認します。

継続担当の考え方を示す模式図です。Dotの実際の作業画面ではありません。

制作物を使った例。本ガイドの公式情報を定期的に見直す仕事を継続担当へ渡すなら、更新候補と根拠の提示までを任せる。ページの公開や顧客向け案内の送信は、差分を読んでから判断する。担当を置いたことだけで内容が最新になるわけではない。

Dotは1回の質問で終わらない仕事を見守るための専用エージェントです。

まずイメージ:
Chat=今この質問に答える。
Scheduled=決めた時刻に指定の作業をする。
Work=資料やPC上の作業を1件のタスクとして進める。
Dot=目標の担当になり、会話していない間も進める。

ウェビナーなら、Chatで冒頭の表現を相談し、Scheduledで毎朝の進捗確認を設定し、Workでスライドのファイルを編集します。Dotには「台本とスライドを完成させる目標を持ち、本人の修正を各版に反映して、未完成の箇所を知らせる」という継続する担当を任せます。ただしDotにPCやGmailへのアクセスが最初から付くわけではありません。必要なアプリ接続とPCのアクセス許可は別に設定します。

通常のChatでは、質問に答えたり、依頼された文章を作ったりします。Dotには目標を渡し、途中のタスクと予定を確認しながら進めてもらいます。例えば「毎週、競合サイトの更新を調べ、変わった点を比較表にして知らせて」と依頼できます。ただし、画面に「完了」と出たことと、報告内容が正しいことは別です。元のページや成果物を開いて確かめます。

作り始めるまで

  1. 利用できるか確認する。最新のiOS・Androidアプリ、デスクトップアプリ、PCのWeb版で、本人のアカウントとワークスペースにDotの入口があるか見ます。スマートフォンのWebブラウザには対応していません。提供対象と開始時期はプラン・地域・組織設定で異なります。見えない場合は、契約画面を確かめ、組織利用なら管理者設定を確認します。
  2. 最初の目標を1つ決める。「情報収集」だけでは結果を判定できません。「行政の公式更新を毎朝確認し、前日から変わった公募だけをURL付きで一覧にする」と書くと、対象と成果が明確になります。
  3. 情報源と許可範囲を決める。必要なアプリだけを接続します。閲覧、編集、送信の許可は別に考えます。機密情報を読む範囲、外部へ知らせる条件、本人確認が必要な操作を指定します。
  4. 最初の結果を読み戻す。Dotのプロフィールにある進行中、予定、完了から該当タスクを開きます。成果物のリンク、更新時刻、未解決事項を見ます。本人の追加指示は、そのタスクの会話で伝えます。

予定を設定した後に見る場所

定期実行を依頼したら、Dotのプロフィールの最近の活動、またはChatGPTのScheduledを開きます。時刻、繰り返し、通知方法が指定どおりかを読みます。登録だけでは配信成功を証明できません。最初の実行後に届いた結果を開いて、本文とリンクを確認します。

Dotへ仕事を渡すときの単位

Dotには「講座の資料制作を継続して進める」という目標を渡せますが、各タスクの内容は別に確認します。たとえば台本の修正、画像素材の準備、完成スライドの検査は、1つの目標の下にある異なる作業です。DotのプロフィールでIn progress、Scheduled、Completedを見て、今どの作業が進んでいるかを確認します。1つのタスクの会話へ修正を伝えたからといって、別タスクの成果物にも自動で同じ変更が入るとは限りません。複数の成果物へ反映が必要なら、その対象を指定します。

自分の判断を残す

Dotは次の作業を考えて提案できますが、本人にしか決められない条件は渡しきらなくて構いません。たとえば「タイトルは本人が決める」「顧客へのメールは本文を見てから送る」と決めておきます。DotのCustom rulesでは、行動の種類ごとに、確認なしで実行する、事前指示がある場合だけ行う、実行前に聞く、本人へ引き渡す、といった振る舞いを選べる場合があります。これらのルールを設定しても、外部アプリやPCへの権限が新しく付くわけではありません。Dotも誤る可能性があるので、重要な操作は対象と結果を見ます。

自分のPCを使わせる場合

Dotは独自のクラウドPCを持ちます。利用者のPCに自動で入れるわけではありません。ローカルファイルを扱う必要がある場合は、対象のPCにデスクトップアプリを用意し、DotのプロフィールでPCへのアクセスを明示的に許可します。PCがオフラインなら作業できないので、使う時間帯は起動状態も確認します。ローカル作業の結果は別タスクとして見える場合があります。

Dotに「電話する」の意味

Dotの会話にある電話ボタンは、ChatGPTアプリ内でそのDotと音声会話を始める入口です。普段使う電話アプリで携帯番号へ電話をかけること、またはDotがあなたの携帯番号に着信させることとは違います。公式案内では、Dotが自分からあなたへ電話をかける機能は提供開始時点でありません。1-800-ChatGPTという通常の電話番号で利用する別サービスもありますが、その番号にかけても本人専用のDot「ハヤト2」との会話へ自動でつながるわけではありません。

画面に「通話を開始」ボタンがあるのに音声が始まらない場合、まずそのDot自身の会話を開いて電話ボタンを押したか、ChatGPTアプリと端末のマイク権限、音声の出力先、アカウントを確認します。公式ヘルプは通話が動かないときに同じ会話の文字入力で続けられると案内しています。ただし、今どの段階で失敗しているかは、本人の実画面と端末の挙動を見ないと確定できません。

止める、直す

動きを一時停止したいならプロフィールのPauseを使います。予定だけ止めたいなら、該当のScheduledタスクを開きます。誤った成果が出たときは「何が違うか」「参照すべき資料」「期待する完成形」を同じタスクで伝えます。Resetは会話や記憶、予定を削除する操作なので、一時停止の代わりに選ばないでください。

仕事の例:「申請制度の更新を週1回、行政の公式ページだけで確認。差分があれば、変更点・対象・期限・出典URLを1枚にまとめて知らせて。顧客への送信は行わない」。定期実行のあとには、元の行政ページと報告書の日付を照合します。

公式資料:Getting started with your dot、Dots privacy, security, and safety FAQs。

Space:資料とPageを整理する

会議の議事録、比較表、修正した提案書が別々の会話に散らばると、必要なときにどれを開けばよいか迷います。Spaceは資料をまとめる場所、Pageはその中で読んだり編集したりする文書です。この章で考えるのは、案件に必要な情報を同じ場所へ集め、関係者が迷わず開ける形です。資料を置いただけで終わらせず、読む人が次に何を判断するかまで考えて並べます。

例えば、提案書を確認する担当者にとって大切なのは、チャットで何度もやり取りした経緯を全部読むことではありません。今の結論、根拠資料、未決定事項、次に決めることが1つのPageにあれば、担当者はすぐ確認に入れるはずです。元のPDFや画像もSpaceに添え、数字や表現の出どころへ戻れるようにする。これもPageを読む人のためです。ただし同じ名前の旧版を混ぜると誤読するので、資料の中身と更新日を開いて確かめます。Projectが作業中の会話を続ける場所なら、Spaceでは受け手が読む成果物を整理することに注目してください。

章ではSpaceとPageの作り方、置く資料の選び方、共有範囲の確認を見ます。まず自分の案件を1つ決め、Pageの冒頭に「このページで分かること」と「次にすること」を書いてみてください。そのうえで、共有したい人が実際に開けるか、閲覧だけか編集も必要かを確かめます。作成した人だけが分かる置き場から、関係者が使える資料の入口へ変えるのが、この章の到達点です。

Spaceの中に資料とPageを整理する

案件の資料棚(模式図)
Space:AI講座
Page:講座の構成案
資料:台本の原稿
表:確認した修正一覧

共有する人は、相手がどのPageを開くか、閲覧権限があるかまで確かめます。

置き場所の関係を示す模式図です。実際のSpace画面ではありません。

制作物を使った例。本ガイドの章原稿、図、公式資料へのリンクを1つの場所にまとめる場面を考える。読者向け本文と制作中のメモを分けて置けば、公開用のPageを選ぶときに内部情報を混ぜにくい。作った場所と共有できる範囲も確かめる。

Spaceは資料を置く場所、Pageはその中で編集する文書です。

会議のあとで決定事項を確認しようとして、議事録、比較表、修正した提案書が別々のチャットに散らばっていると、探すだけで時間が過ぎます。Spaceで案件ごとにPageと資料をまとめれば、担当者は必要な文書を同じ場所から開き、更新した内容を関係者と共有できます。たとえば提案書を直した人がPageを更新し、確認する人にそのページを渡せば、どの版を見ればよいかが伝わります。会話を続けながら資料や指示を使う仕事はProject、読んでもらう文書や成果物を整理する仕事はSpaceが候補です。この章では、実際に何を置き、誰にどう渡し、相手が開けるところまでどう確かめるかを見ていきます。

新しいSpaceとPageを用意する

  1. Spaceを開く。WebまたはデスクトップアプリのサイドバーでSpaceを探します。表示されない場合は、プラン・組織設定・段階的提供を確認します。Spaceへ移行したアカウントでは、従来のLibraryと入口が異なる場合があります。
  2. 案件単位で置き場を決める。例えば「2026年10月のAI講座」のように対象が分かる名前を付けます。別の顧客や別の案件を混ぜると、誤った資料を参照しやすくなります。
  3. Pageを作成する。ページの目的を先頭に書き、見出しで「結論」「根拠資料」「未確定」「次にすること」などを分けます。ページを開いた人がチャット履歴を読まずに判断できるようにします。
  4. 元ファイルを加える。PDF、画像、Wordなどを入れるときは、同じ名前の旧版がないか確認します。資料名だけで最新と判断せず、更新日と中身を開いて確かめます。
  5. 共有範囲を確かめる。Pageを人に共有する場合、相手が閲覧だけか編集もできるか、Space全体か1ページだけかを確認します。顧客情報を含む資料では特に範囲を限定します。

利用例:レポートをあとから直す

Chatで調べた制度説明をPageへ移し、出典と確認日を各項目に付けます。追加の通達が出たら、同じPageの該当箇所を修正して更新日を残します。PDFを配るなら、Pageの更新と配布済みPDFの更新は別に行います。Pageを直しても、過去に配布したファイルやメール本文までは自動で変わりません。

2026年10月の公式案内では、スマートフォンはPageの検索、閲覧、共有に対応し、編集には対応していません。修正はPCのWeb版かデスクトップアプリで行います。Spaceで表計算やプレゼンテーションを作成・編集できるかは、利用中の画面で確認してください。公式案内に提供状況の差があるため、表示されない機能を使えるものとして案内しません。

Pageへ置くファイルの権限

Pageに直接アップロードしたファイルは、そのPageへのアクセス権に従います。一方、Google Driveなど別の場所にあるファイルのリンクを貼っただけでは、Pageを見られる人へ元ファイルの閲覧権限は渡りません。共有前に、相手がPageを開けるかと、貼ったファイルを開けるかを別に確かめます。元ファイルの内容をPage本文へ要約して書いた場合、元ファイルを開けない人でも要約文は読めます。機密情報をまとめる際は、Pageの共有範囲で判断します。

共同編集で迷わないために

Pageの文章の一部を選んでコメントを付けると、その箇所について修正を依頼できます。全体の構成や別の資料との比較はPageのChatで相談します。複数人が同じPageを直すなら、誰が元資料を確認したか、価格や日付を誰が確定したかを本文に残します。下位Pageは親Pageからアクセス権を引き継ぐので、親の共有範囲を広げた際には子の内容も見える可能性があります。Pageを別の親へ移動する前にも権限を確認します。

SpaceとProjectの使い分け:「会話を続ける場所」がProject。「完成した文書やファイルを整理し、共同で直す場所」がSpace。両方を使う案件では、どちらを正本にするか1行で決めておくと版の取り違えを減らせます。

公式資料:Getting started with Space in ChatGPT。

Sites:Webページを作って公開する

Webページを作るとき、文章が返ってきただけでは訪問者は使えません。見る人が必要な情報へ進み、リンクやフォームを使える画面になって初めて意味があります。SitesはChatGPTからページや簡単なWebアプリを形にする入口です。この章でたどるのは、原稿を渡すところから、プレビューの修正、公開後の確認まで。判断の軸は訪問者の行動です。サイトを作りたい人も、すでにあるページを直したい人も、使える状態を判断するために読んでください。

例えば、サービスの案内ページなら「初めて訪れた人が内容を理解し、お問い合わせへ進む」という目的を先に決めます。料金、実績、連絡先は確認済みの資料から。未確定の条件は、空白として残すほうが読者に誠実です。見た目についても、参照するページや写真、スマートフォンでの並び方を示せば、訪問者が実際に見る場面を想像できます。フォームが必要なら、入力後に何が表示され、誰へ届くかまで指定します。ボタンだけ置いて送信先が動かないページでは、訪問者の目的を果たせないからです。

章内ではChatGPTのSitesから作成を始める流れと、プレビュー、共有、公開の違いを見ます。最初の依頼では目的と元資料をそろえ、プレビューをPCとスマートフォンで読んでください。公開すると決めた後も、公開URLを別のブラウザで開き、画像、リンク、フォームを操作します。制作者の画面で見えたことと、訪問者が使えることを分けて確かめられれば、安心してページを渡せます。

サイトの依頼は訪問者の行動から決める

案内ページを作る場合
誰が見るか

初めてサービスを知る人

→
画面で読む

内容・料金・相談方法

→
最後の行動

問い合わせを開いて送信できる

プレビューで文章、スマホ幅、リンク、フォームを試してから公開範囲を決めます。

訪問者の導線を示す模式図です。公開済みのサイトではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページの文章をSitesで見本にするなら、相談できる内容と次の行動を元原稿から移す。見た目が整っても、他社の名前や申込先を混ぜていないか、公開URLからスマートフォンで読めるかまで確認する。

制作、プレビュー、共有、公開を1つずつ分けて確認します。

ChatGPT Sitesは、案内ページや簡単なWebアプリを作る機能です。公開前にプレビューで修正できます。通常の文章生成と違い、訪問者が見る画面、リンク、フォーム、アクセス範囲まで確認する必要があります。ChatGPTのWeb版ではWork、デスクトップアプリではWorkまたはCodexから、作りたいWebサイトの内容を伝えて依頼します。利用できるプランと組織の許可は、本人の画面で確認します。

最初の依頼に入れる情報

画面での進め方

  1. WorkまたはCodexを開く。入力欄に「Webサイトを作りたい」と書きます。利用可能なら「@Sites」を使って指定することもできます。
  2. 元資料を渡す。原稿、画像、ロゴ、参考ページを追加します。第三者の文章や画像をそのまま複製してよいとは限らないので、利用権限を確認します。
  3. プレビューを読む。見た目だけでなく、全ページの本文、リンク、入力フォーム、PCとスマートフォンの表示を確認します。気になる箇所はページ名と位置を指定して修正します。
  4. 公開範囲を選ぶ。Shareで対象を確認します。本人限定、特定の人、組織内、インターネット全体では見える人が違います。公開URLを作る前に、顧客情報やテスト文言が残っていないか確かめます。
  5. 公開後に再確認する。公開URLを別のブラウザでも開き、画像、リンク、フォーム、スマホ表示を試します。プレビューで見えたことと公開ページで使えることは別です。

公開済みのSiteを直す場合は、Sites一覧または作成した会話から編集します。修正依頼の送信だけでは公開画面は変わりません。変更版のプレビューを見てから、更新版を公開します。独自ドメインをつなぐ場合は、保有するドメインとDNS設定が必要です。ドメインが表示されたことと、公開URLで到達できることも別に確認します。

プレビューと公開URLの違い

Sitesの編集画面で見えるプレビューは、変更を確認するための画面です。公開済みのSiteへ修正が反映されるのは、更新版を公開したあとです。前の公開URLが残っている場合、編集した内容がプレビューにあっても、外部の読者は旧版を見ている可能性があります。公開作業の後は公開URLを新しいブラウザで開き、タイトル、価格、申込ボタンなど変えた箇所を直接見ます。訪問者に見える内容と、編集者だけに見えるプレビューを混同しません。

共有先によって見える情報が変わる

Shareでは、本人や管理者だけ、特定の人、組織内、インターネット全体など、アカウントで許される範囲を選びます。外部の特定の人だけを閲覧者に指定できる場合もあります。公開前に「誰がログインすれば見られるか」を決めてください。組織向けのSiteが外部アプリのデータを表示する場合、閲覧者は通常、自分の接続したアカウントと既存の権限で見ることになります。作者のアカウントでプレビューできたデータが、相手の画面でも同じように見えるとは限りません。共有先の立場でログインし、表示される範囲を確認します。

定期更新を使う場合

対応するSiteではAutomationsから更新の予定を作れます。作業時刻と内容を確認し、最初の実行結果を読みます。自動更新の提案が画面に出ただけでは、予定は登録されていません。予定が実行されても、公開Siteが期待どおりに更新されているかは公開URLで別に見ます。外部アプリのデータを使うSiteでは、更新タスク自体が使える情報源を確認します。訪問者の接続権限を、定期タスクがそのまま借りられるわけではありません。

仕事の例:「講座案内サイトを作成。原稿は添付資料に限定。申込ボタンは指定URLに接続。公開前にPCとスマートフォンの画面、全リンク、個人情報の有無を一覧で示して。公開操作は行わない」。この依頼なら、制作と公開確認の境界が明確です。

公式資料:Creating and using ChatGPT Sites。

Work:回答から使える成果物まで

「企画書を作って」と頼んで文章だけが返ってきた経験はないでしょうか。人へ渡す企画書が欲しいなら、元資料を読み、文書ファイルにして、相手が開けるところまでが仕事です。Workは、調査や制作を1件の作業として進めるための入口です。この章で見るのは、依頼する前に決める材料、形式、保存先、完成条件。文書や表、スライドを例に具体化します。結果を読む人が誰かまで伝えると、説明の詳しさやファイルの作り方も変わります。

例えば、顧客へ渡す手続き案内なら、正式な制度資料と本人が確定した説明を渡し、「必要書類を自分で判断できる案内をWordで作る」という依頼が出発点です。どの条件を引用し、どこからがAIの説明かも分けます。配布前には、作ったファイルを開き、ページの欠けや文字の折り返しまで確認が必要です。クラウドのWorkが手元のMacにあるファイルを読めるとは限らないので、添付するのか、接続したアプリを使うのか、ローカルの作業環境を使うのかも先に決めます。「作成しました」という返答だけでは、保存先も中身も確認できません。

章内では最初の指示の組み立て方と、進捗、作業後の検査を順に見ます。まず小さな成果物を1つ選び、「使う人、正本、形式、保存先、開いて確認する項目」を書いて依頼してみてください。出力されたリンクではなく実物のファイルを開き、元資料と照合する。その結果まで追えれば、Workを返答の延長ではなく、使える成果物を作るために活用できます。

Workへ渡す依頼には完成条件を入れる

配布資料の制作依頼(再現図)
材料確認済みの台本と写真
成果物編集できるスライドと配布用PDF
完成条件全ページを開き、本文・写真・リンクを読める
受け取ったファイルを同じアプリで開く → 元台本と照合する
依頼と検査の関係を示す再現図です。実際のWork画面や完成資料ではありません。

制作物を使った例。講座設計案を読む人向けの案内文へ変えるなら、Workに企画案と必要な文書形式を渡す。返ってきた案は、まだ決まっていない募集条件や教材を完成済みとして書いていないか読み戻す。元資料の状態を守ることも成果物の品質だ。

作業場所、材料、保存先、検査を最初に決めます。

Workは、質問への返答より長い作業を任せる入口です。資料を読み、調査し、文書や表、スライド、サイトなどの成果物を作れます。Chatで「どう作るか相談する」ことと、Workで「ファイルとして作り、開いて確認する」ことは違います。最初の指示で、何を作るのか、どの資料を正本にするのか、どこに保存するのか、何ができたら完成とするのかを書きます。これが曖昧だと、文章だけが返ってきたり、別の保存先に似た名前の資料が増えたりします。

クラウド作業とローカル作業を選ぶ

ブラウザやスマートフォンのWorkはクラウドの環境で動きます。あなたのMacにしかないファイルを勝手に読めるわけではありません。必要なファイルを添付するか、接続したアプリにある資料を指定します。デスクトップアプリのローカル作業を使う場合は、許可した範囲で手元のフォルダやアプリを扱えます。PCを閉じたり、接続が切れたりすると進行に影響する作業もあります。「同じWork」という名前でも作業環境が違うため、保存先と使える資料を画面で確認します。

最初の依頼を組み立てる

  1. 用途:誰が何のために使うかを書きます。「顧客が自分で準備する書類を理解できる案内書」のように受け手の行動まで示します。
  2. 正本:添付した原稿、特定のProjectのファイル、指定URLなど、採用する情報源を列挙します。旧版と矛盾する場合は優先順を書きます。
  3. 形式:Word、PDF、PowerPoint、Google Slides、HTMLなど、受け手が開ける形式を指定します。編集したい箇所があるなら編集可能な要素で作ることを明記します。
  4. 保存先:PCのフォルダ、Space、Driveなどを指定します。作業環境から届かない保存先なら、途中で分かるように依頼します。
  5. 確認条件:本文、画像、リンク、スピーカーノート、スマートフォンの表示、数式など、成果物に合う検査を指定します。

進捗を見る

時間のかかる作業では、Workの会話で現在の工程や、追加情報が必要かどうかを確認します。最初の依頼を書いたことと、ファイルが保存されたことと、ファイルが開けることは別です。ファイル作成が終わっても、表示崩れや内容の省略が残る場合があります。途中で方向を修正するときは「全体を直して」より「11ページの見出しを確定文言に戻す」「図の情報と台本の3つの手順を一致させる」のように、版、場所、修正内容を示します。

文書の納品判定

Wordなら見出し、段落、表、ページ番号、脚注を開いて確認します。PDFなら日本語が表示され、図とリンクが読めるか見ます。HTMLならPCとスマートフォンで実際に開きます。スライドなら投影画面で全ページを確認し、文字、画像、図、スピーカーノートの役割を分けます。表計算なら元データと数式、合計、グラフの軸を読みます。「ファイルを保存しました」という報告だけで完成にしないのは、使う場面で初めて分かる不具合があるからです。

失敗から戻す

望まない案が出たら、まずその案を不採用にして別版に分けます。原因が元原稿にあるのか、制作手順にあるのか、変換にあるのかを調べます。たとえばGoogleスライドへ変換して背景が青くなった場合、生成元の色指定と変換後の図形色を比較します。AIの返答だけを直して、生成元が同じままなら次に作った版で再発します。手順と拒否テストまで直すことが再発防止になります。

依頼文の例:「添付台本の確定文言を変えず、編集できるスライドを作ってください。各ページは見出し、投影本文、画像・図、スピーカーノートを台本の同じ箇所から作ります。ページ全体を1枚画像にしないでください。まず表紙と代表的な5ページを保存し、実画面で確認してから残りへ進んでください。」

公式資料:ChatGPT Work and Codex。

Codex:既存のソフトを壊さずに直す

サイトのボタンが押せない、スマートフォンで本文が切れる。こうした問題は、原因を会話で説明してもらうだけでは直りません。Codexに対象のファイルと症状を渡せば、実際のコードや設定を調べ、変更するところまで進められます。この章で扱うのは、依頼する人が何を渡し、変更後にどこを見るかという点です。専門用語を知っているかより、「どの画面で何が起き、直るとどう使えるか」を示すことが大切です。

例えば、お問い合わせボタンが動かないなら、ページのURL、押したときの様子、期待する行き先を伝えます。Codexへ渡す条件には、触ってよいフォルダと公開の範囲も含めます。修正後は、変更したファイルの差分とテストの結果を読み、ブラウザでボタンを押して確かめます。テストに通っても、お客様の端末で文字が隠れる場合があるからです。逆に見た目が直っても、別のリンク先や説明文が変わってしまえば困ります。元の決定と修正後の画面を両方見て、目的に合った変更か判断してください。

章の後半では、元の仕事場と分けて修正するWorktreeや、並行作業の統合も扱います。最初は1つの不具合を選び、再現手順、望む結果、触らない箇所、確認する画面を書いて渡してください。変更が手元の別の作業場所だけにあるのか、公開先にも反映したのかも区別します。どのファイルをなぜ変え、実際の利用者にどう見えるかまで追えるようになると、Codexへの依頼が具体的になります。

Codexに伝える範囲と変更後の検査

サイト修正の依頼例
修正前に渡す

対象フォルダ、崩れるページ、再現手順、触れてよい範囲

修正後に確かめる

変更ファイル、PCとスマホの表示、リンクの動作

ファイルを保存しただけで訪問者の画面が直ったとは判断しません。

依頼と実画面確認を対比する模式図です。実際のコード変更ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページでは、原稿とHTMLと画像が別々にある。Codexで直すなら、どの文言を元原稿に合わせるか指定し、変更後のHTMLをブラウザで開く。掲載前に写真や問い合わせ先を取り違えていないかも見る。

対象フォルダ、変更範囲、検査方法を決めてから作業します。

Codexは、コードや設定ファイルを調べ、変更し、必要なコマンドやテストを実行する開発の入口です。Chatで「なぜ画面が崩れるか」を相談するだけではファイルは変わりません。Codexに作業を依頼すると、実際のフォルダへ変更が入ります。触ってよいファイルやデプロイの範囲を最初に決め、修正前と修正後の差分を確認します。公開サイトや顧客データにつながる設定を扱う場合は、本番へ反映する操作と、ローカルで直す操作を分けます。

最初の依頼

  1. 対象を指定する。リポジトリやフォルダ、問題の画面、再現手順を伝えます。スクリーンショットだけなら、どのURLかも付けます。
  2. 望む状態を示す。「ボタンが押せる」「スマホ幅で文章が切れない」など、見れば判定できる条件にします。
  3. 既存の決定を渡す。正式な名称、使うデザイン、触らない箇所、旧版の不合格理由を知らせます。
  4. 作業範囲を区切る。コード修正だけか、テストまでか、PRまでか、公開までかを分けます。必要な承認がある操作は最後に確認できるようにします。

差分の読み方

Codexが作業したら、何のファイルを何の理由で変えたかを見る差分を開きます。表示が直ったのに、別の文章が短くなったり、リンク先が変わったりしていないか確認します。テストが通っても、すべての画面で目的どおりに見えるとは限りません。画面の修正なら実際のブラウザで、メールの修正なら保存した下書きで、資料の修正ならそのアプリで検査します。

Worktreeと並行作業

大きな修正では、元の作業場所と分けたWorktreeを使うことがあります。別のチェックアウトで修正すれば、作業中のサイトや資料を壊しにくくなります。ただし、別Worktreeで完成しても元のブランチや公開サイトには自動で反映されません。変更をどう統合するか、未コミットのファイルがどこにあるかを確認します。複数の仕事を同時に進めるときは、各作業の成果物と完了条件を分け、最後に同じ保存先へ衝突せず統合します。

利用者が見る結果まで確認する

修正したコードが保存された段階では完了にしません。ローカルで動かし、エラーが出ないか見ます。公開が必要な場合は、公開先へ反映したあとでURLを開き、PCとスマートフォンの表示、ログイン、主要なボタンを試します。元の不具合の再現手順で直ったことを確かめ、別の箇所を壊していないかも見ます。PRを作るだけで公開されたと考えないことも大切です。

依頼文の例:「このリポジトリの申込フォームで送信ボタンを押すと待機表示から戻らない。再現手順を確認し、原因と修正したファイルを示して。開発環境のテストとブラウザ確認まで行い、公開と本番データの変更はしないでください。」

公式資料:ChatGPT Work and Codex。

業務別:何を、どこで、どう使うか

ChatGPTの機能を1つずつ覚えても、実際の仕事でどこから始めるか分からないことがあります。この章の入口は、メール、PDF、表計算、スライド、画像など、普段の成果物です。誰が使うものか、元になる資料は何か、いつ完成と判断するか。その3点を決めると、Chatで相談するのか、Workでファイルを作るのか、Codexで既存の仕組みを直すのかを選びやすくなります。

例えば顧客へのメールでは、相手の質問と事実関係が材料です。文案の氏名、金額、約束事項を原文と照合するところまで続きます。制度のPDFなら、見たいページと項目を指定したうえで、表や脚注を自分でも開く必要があります。講座のスライドなら、台本だけでなく見本デザインと画像の材料を渡し、出来上がった全ページを実際のアプリで確認します。同じ「AIを使う」仕事でも、元資料を読む段階と相手へ配る段階では、検査の対象が違うからです。成果物の数を増やすことより、受け手が開いて使えることを終点にしてください。

この章に並ぶ仕事の流れから、いまの仕事に近いものを1つ選んでください。そこで示す入口、渡す材料、出力後の確認を自分の案件に置き換えます。表にない仕事でも、「誰が、何を、何のために使うか」「どの元資料を採用するか」「どの実物を確認するか」と書けば応用できます。機能一覧から探すのではなく、仕事の終点から操作を選べるようになることが、この章の狙いです。

同じ資料でも仕事によって入口が変わる

募集要領を扱う3つの仕事
したい仕事使う入口受け取って確かめるもの
条件を探すChat条件と元ページ
案内資料を作るWork開ける文書と原本との一致
申込画面を直すCodex操作できる修正後の画面
仕事・入口・検査対象を対応させる模式図です。製品の実画面ではありません。

制作物を使った例。チラシをもとに案内ページを作る仕事では、原稿の確認、ページ制作、公開後の表示確認が続く。資金調達支援の制作物を題材に、各段階で誰が何を判断するかを書き分けると、AIへ任せる範囲が見える。

成果物の種類ごとに、入口から確認までをつなぎます。

文章を直す

短いメールならChatに文章を貼り、宛先と目的を伝えます。単に「自然にして」より、「顧客に送る。結論を先にし、事実は変えず、依頼する書類を箇条書きにする」と指定した方が検査しやすくなります。出力後は、氏名、日付、金額、約束事項を元原稿と照合します。大量の原稿を複数形式へ展開するならWorkで一覧化してもらい、各媒体の最終稿を別々に読みます。

PDFを読む

Chatの入力欄の+からPDFを加え、見たいページと目的を伝えます。「全体を要約」では重要な表が抜けることがあります。「5~12ページの申請条件を、対象者・対象経費・期限・必要書類に分け、根拠ページも付ける」と依頼します。表の脚注や例外は、元PDFを開いて確認します。現行版の制度を判断する場合は、PDFの日付だけでなく公式サイトの更新情報も調べます。

表計算を分析する

WorkにExcelまたはCSVを渡し、列の意味、集計する期間、欲しいグラフ、保存する形式を指定します。「売上が伸びた理由」まで推測で断定しないよう、集計結果と仮説を分けてもらいます。戻った表は合計・件数・空白・重複を元データと照合し、計算式が残っているかも確認します。共有する版には顧客名や個人情報が残っていないか見ます。

スライドを作る

Workに台本とデザイン見本を渡し、1ページごとに「見出し、投影本文、画像または図、話す台本」を対応させます。まず数ページの見本を見てから全体を作ると、意図したデザインか判断できます。出来上がった後はページ数だけで合格にせず、文字が編集できること、画像が別要素であること、話す台本がノートで読めること、全ページの表示と順序を確認します。

画像を作る

Chatの画像機能で、用途、サイズ、被写体、色、入れてほしくない要素を指定します。商品写真や本人写真として使う場合は、生成画像を実物や本人の写真と誤認させないよう区別します。バナーに文字を入れるときは画像の文字崩れを確認し、必要なら文字を別要素として配置します。完成ファイルのサイズと形式を開いて検査します。

定期確認を任せる

DotまたはScheduledに「何を」「いつ」「変化がない場合はどうするか」「どこへ知らせるか」を伝えます。実行予定が登録されたら時刻とタイムゾーンを読みます。最初の実行が終わったら通知の到着と報告本文を確認します。「予定に入った」と「通知が届いた」は別の状態です。

外部アプリを読む

PluginsやAppsで使うサービスを接続します。接続先が同じ会社の複数アカウントなら、どのアカウントを使っているか確認します。資料を読む依頼と、メールを送る依頼は分けます。依頼文には「この相手への送信はせず、下書きまで」と明記できます。結果には参照元のファイル名と更新日を付けてもらい、古い資料との取り違えを防ぎます。

公式資料:ChatGPT Work and Codex、ChatGPT Release Notes。

Project:同じ案件の会話を続ける

同じ案件を何日も進めるたび、新しい会話へ資料と注意事項を貼り直す。これでは、仕事を再開する前に時間を使ってしまいます。Projectは、関連する会話、参考ファイル、案件だけの指示をまとめる場所です。この章で見るのは、1件の仕事を続きから始めるために入れる情報と、別に管理する情報です。新しく入った担当者が見ても、どの資料を使い、どの会話で修正したかを追える状態を目指します。

例えば「AI講座の教材」というProjectなら、台本、スライド、配布資料の会話が同じ案件の中にあります。正式な講座名や対象者、使う正本と禁止事項はProjectの指示へ入れ、変更のたびに読み戻します。ただ、会話がまとまっただけで添付した旧版が最新になるわけではないんです。似た名前の資料が複数あるときは、更新日だけでなく中身と本人が採用した版を確かめます。人へ見せる完成文書の置き場にはSpaceという選択肢もあります。Projectにある制作経緯とは役割が違うからです。

章内でたどるのは、作成、資料の追加、案件指示、過去の会話の検索です。まず進行中の案件を1つ選び、重複するProjectがないか確認してください。次に、使う正本と直近の修正指示を分かる名前で置き、同じProject内で1件の質問を試します。返答がどの資料に基づくかを確認できれば、会話を集めるだけでなく、次の作業へつながる仕事場になります。

同じ案件の会話と原稿をまとめる

Projectの中身(模式図)
Project:AI講座の教材
指示:講座名・対象者・表記ルール
資料:台本の正本
会話:スライド修正/配布資料修正

次の担当者は原稿の版と会話の修正履歴を同じ案件からたどれます。

Projectの使い方を示す模式図です。実際のProject構成ではありません。

制作物を使った例。ウェビナー制作の会話、台本、スライド、本人の修正を同じ案件として扱う。Projectへまとめる場合でも、古い版と今直している版を名前だけで混ぜない。会話の整理と全ページの中身の検査は別の仕事だ。

会話、参考ファイル、案件専用の指示をまとめます。

1つの仕事について毎回新しいチャットを始めると、どの資料を見たか、どの言い回しを直したかが散らばります。Projectは関連する会話と資料をまとめ、続きから仕事を始めるための場所です。例えば「AI講座の教材」というProjectを作り、台本、スライド、配布資料の会話をそこに置きます。Spaceが完成した文書やファイルの整理に向いているのに対し、ProjectはChatやWorkの継続会話を中心に使います。

  1. サイドバーのProjectsから新規作成する。案件の名前と期間が分かるようにします。似た名前のProjectがすでにあれば、重複して作らず中身を確認します。
  2. 参考資料を入れる。方針、原稿、確定済みの文言、禁止事項などを添付します。古い資料を混ぜたときは「旧版」と分かるように名前と説明を付けます。
  3. Project専用の指示を決める。使う表記、読者、保存先、確認条件など、毎回必要なことだけを書きます。案件が変わる可能性のある条件を全体設定へ入れる必要はありません。
  4. ChatかWorkで新しい会話を始める。短い相談ならChat、資料制作ならWorkが適しています。同じ成果物の修正は、できるだけ元の会話に続けて指示します。
  5. 結果を版で確認する。Projectに置いてあることだけで最新版と判断しません。ファイルの中身、更新日、ユーザーの採用・不採用を確認します。

過去の会話を探す

サイドバーの検索は、過去のチャット、Project、画像、ファイルなどを探すための機能です。Web検索とは対象が違います。覚えている固有語で検索し、候補のタイトルを開いて本文を読みます。「前に作った」と言われたときは、ファイル名だけでなくそのときの修正指示と最終採用版を探します。検索で見つからない場合は、別アカウントや別ワークスペースにある可能性も確認します。

公式資料:Projects in ChatGPT、Finding your chats, projects, and files。

検索とDeep research:現在の情報を確かめる

今の制度や価格を知りたいとき、AIの返答が自然でも、元になったページが古ければ判断を間違えます。この章で分けるのは、短い質問にWeb検索を使う場合と、複数の資料を読み比べるDeep researchが必要な場合です。どちらも目的は文章を長くすることではありません。読者が自分で出典を開き、対象地域や日付、条件まで確認できる調査にすることです。

例えば自治体の公募期限だけなら、自治体名、制度名、対象年度を入れて公式サイトへ進むのが早いでしょう。一方、複数の制度を比べて自社に合う候補を探すなら、Deep researchで比較する項目と優先する資料を指定します。対象者、対象経費、申請前の手続き、期限を並べると、比べるべき条件が見えてきます。ただ、AIが引用した短い抜粋には、脚注や例外が載っていない場合もあるんです。リンク先の本文を開き、発行元、更新日、適用条件を確かめます。見つからない情報を他社や他年度の条件で埋めず、「確認できない」と残すことも調査の成果です。

この章では検索語の書き方、調査計画の読み方、報告書から元資料へ戻る方法を追います。最初は今週必要な事実を1つ選び、公式ページを開くところまで試してください。そのあと複数の資料を比べる仕事でDeep researchを使い、完成した報告書の主張とリンクを照合します。AIに調べてもらった結果を、仕事の判断に使える根拠へ変えるための手順です。

調査の深さを質問の大きさに合わせる

制度を調べる場合
1つの事実を確かめる

Web検索 → 行政の公式ページ → 公募期限を確認

複数制度を比べる

Deep research → 比較する条件と情報源を決める → 報告書の出典を開く

どちらも「AIが答えた」で終えず、日付と対象地域を元のページで照合します。

2種類の調査の使い分けを示す模式図です。調査済みの制度を示すものではありません。

制作物を使った例。補助金を選ぶニュースレター下書きを更新するなら、金額や対象を記憶から補わず公式資料を検索する。調査結果には公開元と確認日を付け、下書きの主張を変える必要がある箇所だけを示す。検索結果の要約をそのまま配信しない。

すぐ答える調査と、複数の資料を照合する調査を使い分けます。

「今年の公募期限はいつか」という1つの事実なら、Web検索を使い、行政機関のページへ直接たどります。「複数制度を比べて自社に合うものを選ぶ」なら、Deep researchで調査計画を作り、情報源を指定して報告書へまとめます。どちらもAIの文章だけを最終根拠にせず、掲載されたリンクを開きます。

Web検索を使う

  1. 入力欄で質問する。「現行の情報をWeb検索し、行政の公式ページを優先して」と書きます。地域や年度、制度名がある場合は省かずに入れます。
  2. 答えの日時を見る。制度、価格、製品仕様、提供条件は変わります。古い記事の引用がないか、公式ページの更新日を見ます。
  3. リンクを開く。要件、例外、脚注まで読んで、AIのまとめと同じか確認します。申請や契約など結果の大きい判断は、担当窓口への確認も検討します。

Deep researchを使う

  1. Deep researchを選ぶ。入力欄の+のメニューやサイドバーから開きます。表示されない場合はプランとワークスペースの設定を確かめます。
  2. 調査対象と完成形を書く。「国内の同業10社の料金体系と対象顧客を、公式サイトだけで比較。根拠URLと確認日を付ける」のように範囲を決めます。「全部調べて」だけでは漏れの判断ができません。
  3. 調査計画を確認する。AIが示す調査項目、対象サイト、除外したい情報源を見ます。調査中に方向が違うと気付いたら、進行を見て修正します。
  4. 完成報告書を読む。結論だけでなく、使用した情報源と根拠へのリンクを開きます。該当項目が資料にない場合は「見つからない」と分け、他社の似た情報で穴埋めしません。
  5. 必要な形式へ出力する。再利用するならWordやPDFなどで保存できます。保存先のファイルが読めるかを確かめてから共有します。

Google Driveなど接続したアプリも、対象機能と権限が許す場合に情報源として使えます。アプリを接続しただけで、すべてのファイルが検索できるとは限りません。調査結果にどの資料が使われたかを確認してください。

公式資料:Deep research in ChatGPT。

Scheduled:決まった時刻に実行する

毎週同じページの更新を確認するなら、思い出したときにChatへ質問するより、実行する時刻と報告条件を決めておく方法があります。Scheduledは、決まった日時のリマインダーや定期的な確認を登録する入口です。この章では、予定を作ること、実際に動くこと、結果が届くことを順に追います。登録した画面を見ただけで「もう任せた」と判断せず、最初の結果を読めるところまで確認しましょう。

例えば、公募情報を毎週月曜の朝に確認したいなら、対象の公式サイト、前回と比べる項目、更新がない場合の文面、報告を受けたい時刻を伝えます。「新しい情報を教えて」だけでは、何を新しいと呼ぶかも、どの地域の制度かも曖昧です。登録画面では周期と時刻を読み、通知を受ける端末やメールの設定を確かめます。最初の実行後は、タスクの履歴、結果の出典、実際に届いた通知を見ます。予定は登録できても通知が届かないなら、実行と送達を分けて調べればよいわけです。

章内では作成後の変更や一時停止も扱います。まず短い期間で結果を確かめられる仕事を1つ選び、URL、時刻、報告内容を含めて登録してください。名前の似たタスクがある場合は、変更する対象を開いて確認します。継続する調査ほど、何も変わらなかった回をどう扱うかも決めておくと、読む人に必要な情報だけを届けられます。

定期実行は登録・実行・報告を分けて読む

毎週の更新確認を依頼した例
登録

月曜の朝に公式ページを見る予定

→
実行

その時刻にページを確認した記録

→
報告

変更点と根拠リンクが届く

予定が見えることと調査が完了したことの違いを示す模式図です。

制作物を使った例。本ガイドの更新状況を決まった時刻に確認するよう設定する例を考える。毎回「章が多い」と送るだけでは進捗にならない。前回から変わった章、公開画面の検査、残る誤りを確認してから報告する。

登録、実行、通知到達を分けて確認します。

Scheduledは、指定した日時のリマインダーや定期確認に使います。例えば「毎週月曜の朝に公式サイトの更新を確認し、変化があれば教えて」と依頼できます。設定画面に予定が見えることは、次回に調査が実行されることを示す予定であり、結果の正しさや通知の到達まで保証しません。

定期タスクを作る

  1. 何を調べるか決める。対象のURLや制度名、比較基準、変化がない場合の扱い、根拠の出し方を指定します。
  2. 時刻を指定する。毎日、毎週などの周期と、本人が使う地域の時刻を書きます。朝に必要な報告を夜の実行にしてしまわないよう、登録画面で読み戻します。
  3. 通知方法を確認する。SettingsのNotificationsで、Push、Emailなど使いたい通知が有効か見ます。ブラウザやスマートフォン側の通知許可も別に確認します。
  4. 最初の結果を見る。結果が見える場所、内容、出典、最終確認時刻を確かめます。通知が来なければ、Scheduledの実行履歴と端末の通知設定を別々に調べます。

予定を変更・一時停止・削除する場合は、Scheduledから該当タスクを開きます。チャットで「やめて」と言っただけでは、どの予定を止めるのか曖昧な場合があります。同じ名前のタスクが複数ないか確認してください。Project内で作ったタスクは、そのProjectにアップロードされたファイルを直接参照できない場合があるため、必要な資料へのアクセス方法をあらかじめ確認します。

公式資料:Scheduled tasks in ChatGPT。

Plugins・Apps・Skills:外部情報と手順を使う

Google Driveにある資料を探したいとき、「アプリを追加した」だけでその資料が読めるとは限りません。なぜなら、機能の種類、接続したアカウント、許可された操作が別々だからです。この章では、App、Skill、Pluginの役割を仕事の場面で整理し、外部情報と作業手順を安全に使う方法を見ます。名前が似ていても、資料を読む入口とAIに手順を渡す仕組みは別です。

例えばDriveの資料を探すなら、対象のAppが接続済みか、仕事用のGoogleアカウントを選んだか、組織の設定で利用できるかを確認します。Skillは「資料をどう整理するか」という手順をAIへ渡す役割です。Pluginに両方が入っていても、外部アカウントの認証が終わっているとは限りません。最初は機密のないファイルを1件探し、返った題名と実際の資料が一致するか試します。読む権限しかない接続からメール送信までできると考えるのも、逆に送信を頼んでいないのに行わせるのも避けたいところです。

章内では追加する前に読む説明、接続時に選ぶアカウント、使用後の権限確認を追います。自分が使いたい外部サービスを1つ選び、「何を読めるか、何を変更できるか、誰へ送れるか」を画面で確かめてください。設定の表示と実際の小さな作業結果が一致すれば、その接続を仕事に使う判断ができます。

追加した機能と外部接続を取り違えない

使える状態までの確認
種類役割確かめること
Skill作業の手順その手順を実際に使ったか
App外部サービスの接続接続先・権限・読取結果
Plugin機能の組み合わせ中身と必要な許可
用語の役割を示す模式図です。インストールや接続の成功を示す画面ではありません。

制作物を使った例。ウェビナー制作では、台本の保存先を探し、改訂ファイルを読み、必要なら進捗を知らせる。外部アプリをつないでも、資料を読める権限とメールを送れる権限は別だ。どこまで操作したかを実物で確かめる。

何を追加したか、どのアカウントにつながるかを先に見ます。

AppはGoogle Driveなど外部サービスへ接続する仕組みです。Skillは作業手順のまとまりです。PluginはSkillやAppなどを組み合わせたパッケージです。似た名前でも役割が違うので、「インストールした」だけで外部サービスへ接続できたとは扱いません。接続先で必要な権限を許可したか、会社の管理者設定が必要かも確認します。

  1. PluginsまたはAppsを開く。画面に見える入口を使います。表示は利用プランや組織、使っているChatGPTの画面によって異なります。
  2. 機能説明を読む。検索だけか、内容変更までできるか、外部送信を扱うか、接続が必要なAppは何かを確かめます。
  3. 必要なものだけ追加する。インストール後に外部アカウントへの接続が必要な場合は、正しいアカウントを選びます。仕事用と個人用を取り違えないようにします。
  4. 小さい作業で試す。例えば「今週更新された自分の資料を1件探して題名を教えて」と依頼し、実際のファイルと一致するか見ます。接続が読取専用なら送信や編集はできません。
  5. 権限を見直す。仕事が終わって使わない接続は、設定で利用範囲を確認します。切断しても、以前の会話に含まれる内容まで消えるとは限らないため、保存済み情報は別に管理します。

1つのAppに複数のアカウントをつなげられる場合、AIがどのアカウントを参照したかを成果物で確認します。外部メールを作る場合は「下書きを作る」と「相手へ送信する」を別の指示に分けると、意図しない連絡を防げます。公式バッジが付いていても、個別の社内規程や顧客情報の扱いに合うかは自分で判断します。

公式資料:Plugins in ChatGPT and Codex。

ファイルを読む・作る・探す

ChatGPTで扱うファイルには、こちらが渡す元資料と、AIが作って返す成果物があります。この2つを混ぜると、読ませたはずのPDFを確認せずに要約を配ったり、「ファイルを作った」という返答だけで納品したりしかねません。この章でたどるのは、添付、読み取り、作成、保存、再検索までの1本の仕事です。使う人が実際に開けるところまでを結果として見てください。

例えば、制度のPDFから対象条件を抜き出すなら、元ファイルの版とページを指定し、AIの返答に根拠ページを付けてもらいます。表の脚注を自分でも開き、資料にない説明が紛れていないか確認します。そこから案内用のWordを作ったなら、保存されたWordを実際に開き、文字や表の欠け、修正できる状態かを確かめてください。添付したPDFと完成したWordは別のファイルです。途中で名前の似た版が増えたら、検索結果の題名だけで最新と決めず、採用した内容を読みます。

章の後半ではSpaceや検索で過去のファイルへ戻る方法も紹介します。まず短い資料を1つ選び、読みたい場所と作りたい結果を指定して試してください。返答の数字を元資料と照合し、作られたファイルを目的のアプリで開く。渡した資料、AIが出した説明、保存した成果物をそれぞれ指さして言えるようになれば、ファイルを使う仕事が途中で迷子になりにくくなります。

元資料と完成ファイルを別々に見る

PDFから顧客向け一覧を作る例
渡す資料

募集要領.pdf の対象ページ

→
AIの抽出

条件・期限・必要書類と元ページ

→
完成物

顧客向け一覧を開いて原本と比較

添付できたこと、内容を読めたこと、完成ファイルを使えることは別です。

資料から成果物までの確認を示す模式図です。実在のPDFや完成一覧ではありません。

制作物を使った例。架空案件の実演教材には、必要資料の一覧、受領記録、AIの整理結果が別ファイルである。ChatGPTへ読ませる際は、どのファイルが元記録で、どれがAIの案かを伝える。案を元資料の事実へすり替えない。

添付した資料と、AIが作った成果物を混同しないための操作です。

ChatGPTにファイルを渡すときは、会話の入力欄にある+やクリップの入口を使います。PDFを読んで質問する、CSVを集計する、画像に写った表を確認するなど、資料の種類によって頼み方を変えます。「このファイルを読んで」だけでは、どのページのどの項目が必要かが伝わりません。まず対象ファイルの名前、ページまたは列、欲しい結論、出力形式を決めます。顧客情報が入る場合は、接続するアカウントと共有範囲を先に見ます。

PDFから条件を抜き出す

  1. 対象のPDFを添付し、「第3章の対象者と対象経費を分け、各項目に元ページを付ける」と指示します。
  2. 返答の中で、元PDFに書かれた条件、AIが付け加えた解釈、資料に見当たらない項目を分けてもらいます。
  3. 表と脚注は元のPDFで開きます。申請期限が変わり得る資料なら、発行日だけでなく発行元の最新ページも調べます。
  4. 要約を後で使うなら、元PDF名、版、取得日を一緒に残します。要約だけを保存すると、後日の変更を追えません。

作成されたファイルを確かめる

「Wordを作った」「スライドを作った」という返答と、実際にファイルが存在して開けることは違います。ダウンロードまたは保存したら、目的のアプリで開き、文字化け、欠落、折り返し、ページ数、編集できる要素を見ます。スライドなら本文とスピーカーノート、表なら数式と合計、PDFなら文字が選択できるか、画像なら解像度と文字の読みやすさを確かめます。外部へ送る前に、添付した版と確認した版が同じかも照合します。

過去に作った資料を探す

左サイドバーの検索は、過去の会話やProject、ファイルを探す入口です。Spaceが利用できるアカウントでは、PageやファイルもSpaceで整理できます。古いLibraryという名称で保存された資料が、新しいSpaceの画面で見える場合があります。名称の違いだけで別の資料と判断せず、ファイルを開いて内容と更新時刻を確認します。同名ファイルが複数あるなら、採用版、不採用版、確認用を名前に加えて区別します。

依頼文の例:「添付した公募要領の対象経費を一覧化してください。根拠ページ、原文の短い引用、あなたの解釈を別の列にしてください。資料にない点は推測せず『未記載』と書いてください。」

公式資料:Finding your chats, projects, and files、Getting started with Space。

表とグラフ:数字を仕事の判断につなぐ

売上表を渡して「分析して」と頼んでも、どの数字を比べるかまでは伝わらないんです。税込と税抜、受注日と入金日、返金を含むかどうかで、同じ表から別の結果が出るからです。この章の範囲は、ExcelやCSVの集計前の確認から、グラフを読んだ後の判断までです。数字を扱う担当者が、計算された事実と原因についての仮説を分けて判断できるようにする章です。

例えば月次売上の推移を作るなら、1行が1取引なのか1商品なのか、どの金額列を使うか、集計する期間を先に指定します。AIには行数、空欄、重複、日付の形式違いを確認させ、誤りの候補を勝手に削らず一覧にします。そのうえで月別の表とグラフへ進み、元データの合計との照合が必要です。グラフが上がっていても、「広告が効いたから」とはまだ言えないからです。変化した数字は事実です。原因については別の資料で確かめる仮説として残してください。これなら報告を受ける人も、どこまで確定した話か分かります。

章内では表の列を選ぶ操作、別の表を顧客IDで結ぶときの注意、ダウンロード後の形式も見ます。自分の表を使うなら、まず機密を除いた小さなデータで「件数、欠損、合計」を確認してください。次に示したい比較を1つだけグラフにし、軸、単位、期間を見ます。数字をきれいな図にすることより、元の表へ戻って説明できる状態をつくることが、仕事で使う分析になります。

集計前に数字の意味を確認する

売上表の列を確認する例
列そのまま集計すると最初の確認
売上金額税込と税抜が混ざるどちらの金額か統一
取引日日付の形式が違う対象期間と形式を照合
顧客ID重複を人数として数える1行の意味を確かめる

集計表とグラフができたら、元の行数・欠損・重複に戻って検算します。

集計前の点検を示す模式図です。実際の顧客データではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページにある相談例と支援内容を表へ分けると、書かれていない相談を勝手に追加していないか確認できる。表は原稿の網羅を調べるために使い、問い合わせ件数など未確認の実績数字は作らない。

数値の集計と原因の推測を別々に扱います。

ChatGPTのデータ分析は、ExcelやCSVを読み、表、計算、グラフにまとめるのに役立ちます。元の表の列名に意味がないと、AIは似た列を取り違えます。例えば売上の列に税込と税抜が混在し、日付の形式も違うなら、最初にその事情を伝えます。説明がないまま「売上分析して」と頼むと、計算は合っていても比較の前提が違う報告になり得ます。

最初の分析はデータ検査から始める

  1. ファイルを添付する。対象期間、1行の意味、顧客IDの扱い、集計に使う金額列を指定します。
  2. 欠損と重複を調べる。「行数、空欄、同じIDの重複、異常に大きい値、日付の形式違いを一覧にして」と依頼します。勝手に消す前に候補を見ます。
  3. 計算方法を指定する。月ごとの売上なら返品、値引き、税、キャンセルの扱いを決めます。前年比を出すなら比較期間の日数も揃えます。
  4. 表とグラフを作る。月次売上は折れ線、商品別構成は棒または円など、見せたい比較を伝えます。グラフだけでは対象件数が分からない場合は表も付けます。
  5. 元データへ戻る。代表的な数行と合計を手計算で照合します。結果の数字と「なぜ増えたか」という仮説を分けて読みます。

表の画面でできること

ファイルを読み込むと、表を拡大して行と列を確認できる場合があります。特定の列を選び「この列の中央値を求めて」、2つの列を選び「差の列を追加して」と依頼できます。列を追加したときは、先頭、末尾、空欄行の式を見ます。ダウンロードした表はCSVになる場合があり、Excelの元書式や数式が維持されたとは限りません。グラフは画像として保存できる場合があります。配布資料へ使うなら、軸、単位、期間、対象件数の表示を見てください。

2つの表を合わせる

顧客表と注文表を結合するなら、共通の顧客IDを指定します。氏名だけで結ぶと同姓同名や表記揺れで誤ります。注文がない顧客を残すか、注文がある顧客だけにするかを決めてから集計します。結果の行数が予想より多い場合、顧客表のID重複や1対多の結合が原因のことがあります。AIに「結合前後の行数と、増えた理由を示して」と依頼します。

依頼文の例:「添付CSVの月次売上を分析します。まずデータの欠損、重複、税の扱いを調べてください。修正案を示す段階では元データを変更しないでください。確認後に月次表とグラフを作り、増減の事実と原因の仮説を別に書いてください。」

公式資料:Extracting Insights with ChatGPT Data Analysis。

画像を作る・直す

案内ページの写真が足りない、講座の説明に合う図がほしい。そんなとき、Imagesで絵を作ったり、手持ちの画像の一部を直したりできます。ただし、見た目が整えば何でも使えるわけではありません。この章で先に考えるのは、画像を見る人と使う場所です。そこから生成画像と実物の使い分けを決めます。画像を作る担当者だけでなく、できた画像を公開資料へ置く人にも必要な考え方です。

例えばサービス案内の見出しの横に置く画像なら、横長か縦長か、文字を置く場所、主役の人物や物の位置を伝えます。「明るいオフィス」だけでは、本文と重なって使いにくい構図が出ることもあります。一方、実際の操作方法を教えるなら、生成した再現画面では押す場所が違うかもしれません。その場合は個人情報を隠した実画面と、ボタン名が読める寸法が必要です。生成した人物を実在する顧客や本人の写真として見せないことも大切です。画像の目的によって、使う素材と確認する点が変わります。

章内では最初の依頼文に入れる用途、構図、色、避けたい要素と、生成後の編集を見ます。まず使う場所を1つ選び、画像の寸法と文字を置く位置を決めて試してください。出力後は人物の手、文字、ロゴ、商品形状を拡大して確認します。スライドへ入れるなら本文の文字と画像を別の要素にし、後から編集できるかを見る。そうすれば、きれいな画像を得るだけでなく、受け手に正しく伝わる資料へつなげられます。

画像の依頼は用途と構図まで決める

セミナー表紙を作る依頼例
用途

横長の表紙。文字を後から重ねるので右側に余白。

横長人物は左
完成後に見る

人物の手・文字の誤り、写真と誤解されない表示、実際のサイズでの見え方。

画像を依頼するときの指定と確認を示す模式図です。生成画像や実際の写真ではありません。

制作物を使った例。案内ページには資金調達の悩みを伝える画像もある。画像を直すなら、文字の可読性、人物の扱い、元の相談内容との一致を確かめる。別の会社の写真やロゴを、説明用の見本へ無断で移さない。

イメージ画像と実際の写真は用途が違います。

ChatGPTのImagesでは、新しい画像を文章から作ることと、既存の画像を指定して編集することができます。Chatの会話で「画像を作って」と頼むか、画面にあるImagesの入口を開きます。画像を作る際は「明るいオフィス」だけでなく、用途、縦横比、人物や製品の位置、必要な余白、色、画像内の文字まで指定します。ポスターなら、実際に印刷・表示する大きさで読みやすいか確認します。

画像の作り方

  1. 使う場所を明確にします。「LPの冒頭」「セミナーの表紙」「SNS正方形」では構図が違います。
  2. 伝えたい場面を説明します。例:「士業の事務所で資料を確認する場面。人物は自然な表情で、机の資料が見える。右側に見出しを置くため余白を残す」。
  3. 避けたい要素を伝えます。架空の企業ロゴ、読めない日本語、存在しない成果グラフなどを避ける指定をします。
  4. 生成画像を見て、人物の手、画面内の文字、ロゴ、商品形状、背景の不自然さを確認します。
  5. 直す場所が限定されるなら画像を開き、範囲選択できる画面では対象を選んで修正内容を伝えます。色だけ変えたいのに構図全体が変わったら、元画像を示してやり直します。

実写との境界

実際の相談風景、顧客画面、郵便物、本人の写真を説明するとき、生成画像を実物として使うと誤認を生みます。手順の理解を助けるイメージとして使うのはよいですが、必要な箇所には「再現イメージ」と示します。Gmailの操作を教えるなら実画面を使い、個人情報を隠したうえで、どのボタンを押すかが読める寸法にします。スライドに画像を入れるときも、ページ全体を1枚の画像にせず、本文の文字と画像を別に置けば後から編集できます。

テンプレートから作る機能が見えるアカウントでは、ImagesのTemplatesから用途を選び、色や文字を変更できます。テンプレートはWorkで利用できない場合があります。画像機能の提供範囲はプランと画面で変わるため、実際にImagesがあるかを見てください。

公式資料:Images in ChatGPT。

音声会話:手を止めずに相談する

移動中に考えを整理したい、画面を見ながら質問を重ねたい。音声会話は、文字を打たずにChatGPTとやり取りするための入口です。この章では、音声入力のボタンと往復の音声会話の違いから、マイクの許可、会話の終了までを説明します。手を止めずに相談できる利点とともに、聞き違えた数字や固有名詞を仕事に使わないための確認も必要です。

例えば長い資料を開きながら「この表の意味を順番に教えて」と話せば、分からない箇所をその場で聞き直せます。始める前に、どの資料のどこを見ているか伝えると話が進みやすくなるわけです。自分の声が届かないなら、マイクの許可、ミュート、Bluetooth機器の接続先が確認先です。AIの声だけ聞こえない場合は、出力先や音量を見ます。音が聞こえないという同じ症状でも、入力と出力では調べる場所が違います。また「来週の締切」のような話は、日付と地域を声で明示し、文字起こしに正しく残ったか確認してください。

章内では会話を開始してミュートし、終了するまでの画面を追います。最初は機密のない短い話題で1回試し、自分の声が認識され、AIの返答が聞こえるか確かめてください。終わるときは終了ボタンを押し、画面共有やカメラを使った場合はそれも止まったか見ます。手軽さを生かしながら、重要な数字や判断は文字と元資料へ戻って確かめる。この使い分けができれば、音声を日々の相談に取り入れやすくなります。

音声会話は入口と聞こえ方を確かめる

開始から終了までの再現図
入口を選ぶ

音声入力か、往復の音声会話か

→
マイクを確認

端末の許可と入力先

→
終了を確認

会話を止め、必要な記録を読む

音声会話の手順を示す模式図です。実際の音声画面ではありません。

制作物を使った例。ニュースレターの題材を話しながら整理するなら、「補助金を見つけたあと、会社は何を判断するのか」を先に声で説明する。文字にした後で主張と理由を読み直し、言い間違いを原稿へ残さない。音声会話だけで配信まで終えない。

音声の起動、聞こえないとき、終了を確かめます。

音声会話は、キーボードを使わずにChatGPTへ話しかけ、返答を音声で聞く機能です。スマートフォンとPCのWeb版で、音声の入口が表示される場合があります。マイクの絵は録音入力、波形の絵は往復の音声会話というように、似たボタンが並ぶことがあります。どちらを使いたいかで選びます。初回はブラウザか端末のマイク許可が必要です。

開始から終了まで

  1. Chatの入力欄にある音声会話のボタンを押します。スマートフォンでは右下、PCのWeb版では入力欄付近にある場合があります。
  2. マイクの許可を求められたら、使う端末を確認して許可します。声が届かないときは、OS、ブラウザ、アプリの3段階でマイク許可を見ます。
  3. 話し始めるときは、目的と前提を短く伝えます。例えば「今の資料を見ながら、分からない箇所を1つずつ聞く」と伝えます。
  4. 話している途中で一時的に聞かせたくないときはマイクをミュートします。ミュートと通話終了は別です。
  5. 終えるときは終了ボタンを押し、画面が通常のChatに戻ったことを確認します。画面共有やカメラを使っていた場合は、それらも止まっているか見ます。

聞こえないとき

こちらの声をAIが認識しないなら、入力機器の選択、マイク許可、ミュート、Bluetoothイヤホンの接続先を調べます。AIの声だけ聞こえないなら、端末の出力先、音量、ブラウザの音声許可を確認します。会話の文字起こしに自分の発言が残っているなら入力は通っていて、音声出力側の問題かもしれません。端末を切り替えた後には、以前のイヤホンへ音が出ていないかも見ます。

日付や位置のある質問

「今日」「来週」は端末やブラウザのタイムゾーンに左右されます。ごみの収集日や締切を聞くなら「2026年10月15日、日本時間、熊谷市石原のこの区域」のように日付と場所を明示します。音声の聞き取りが誤ることもあるので、住所や数字は文字起こしを確認します。大切な決定は公式資料に戻って確かめます。

公式資料:Voice Mode FAQ。

Memoryとカスタム指示

同じ書き方を何度も頼んだのに、別の会話では守られなかった。そんな経験があるなら、「覚えてほしい好み」と「毎回守る指示」と「この案件だけの決まり」を分けてみてください。Memory、カスタム指示、Project専用の指示は役割が違います。この章で見るのは、情報の置き場所と、返答に実際に反映されたかという結果です。資料や台本の正本まで、会話の記憶に任せきりにしないための章です。

例えば「数字は算用数字で書く」は全体の書き方なのでカスタム指示に向きます。「AI講座の正式名称と対象読者」はそのProjectで使う条件です。会話から分かった継続的な好みはMemoryが参照する場合がありますが、過去のすべての訂正が毎回正確に出るとは限りません。重要な原文、正式なタイトル、確定した禁止事項には、ファイルという正本も必要です。制作前には必ずそこへ戻ります。返答が違ったときは、その会話で言い直すだけでなく、参照する元資料や指示が古いかも調べます。

章内ではSettingsのPersonalizationから各設定を開く流れと、現在何が記憶されているかの確認を見ます。まず1件の共通ルールを選び、設定の表示を読み、その後の小さな出力で実際に守られるか試してください。Temporary Chatを使うときも、通常の会話や外部アプリと扱いがどう違うか画面の説明を読みます。設定した事実と、成果物へ正しく反映された事実を分けることが、何度も同じ修正を伝えずに済む運用につながります。

覚える場所を内容で分ける

同じルールをどこに置くか
カスタム指示

毎回守ってほしい文章や回答の希望

Memory

会話から参照される継続的な好み

Projectの指示

AI講座だけで使う名称・対象者・資料

大切な台本の正本や原文は、設定とは別にファイルでも保持します。

指示の置き場所を示す模式図です。設定済みの状態ではありません。

制作物を使った例。このガイドを直す際、「本人の成果物を題材にする」「他社や個人を特定できる情報は伏せる」という今回の条件を継続して使う。Memoryに入れたことだけを根拠にせず、次の公開版の文章と図で実際に守られているか確認する。

覚えてほしいこと、毎回守る指示、案件だけのルールを分けます。

カスタム指示は、本人が直接設定する共通の希望です。Memoryは会話や利用可能な情報から関連しそうな内容を参照する仕組みです。Project専用指示は1つの案件でだけ使う条件です。毎回必ず守る表記はカスタム指示、AI講座だけの講座名や読者はProject指示、会話から得た継続的な好みはMemoryという使い分けができます。ただし、Memoryは会話中のすべての指示を完全に保存する機能ではありません。法令原文や台本正本をMemoryだけに預けず、ファイルでも保持します。

設定の入口

  1. 画面のSettingsを開きます。WebとデスクトップではPersonalizationへ進みます。
  2. Custom Instructionsを開き、全チャットで使う短い指示を書きます。アカウントで有効化のスイッチがある場合はオンか確認します。
  3. Memoryを開き、利用できる記憶の種類と参照範囲を読みます。アカウントや地域によって項目が違います。
  4. 「何を覚えている?」とChatGPTに聞くか、Memory summaryやSourcesが見える場合はそこで出所を確認します。
  5. 間違いがあるときは元の情報源、保存済みの記憶、該当チャットを分けて直します。「もう言わない」と「元データを削除」は同じ操作ではありません。

記憶に任せすぎない方法

「講座タイトルは必ずこれ」「スライドは編集可能」といった制作条件は、その案件の正本にも保存します。作る直前に正本を実際に読み、作った後に同一版と照合します。Memoryがオンでも、過去に話したすべての修正が今回の返答に反映されるとは限りません。違った場合は、その場の言い換えだけで済ませず、使っている元資料と制作手順を更新します。

一時的な会話

Temporary chatは通常の履歴やMemoryと扱いが違います。アカウントで表示される選択肢によっては、既存の記憶やカスタム指示を参照するか、個人化しないかを開始時に決められます。会話を保存すると通常の会話へ変わります。機密情報を一時的に相談するときも、社内規程と接続された外部アプリの権限を確認してください。Memoryをオフにする操作だけで過去の会話が消えるわけではありません。

公式資料:Memory in ChatGPT、ChatGPT Custom Instructions。

GPTs:用途別の会話の入口

いつも同じ資料を参照して、同じ順序で質問してほしい。そういう仕事には、用途を決めたGPTを使う方法があります。この章では、既存のGPTを選んで使うことと、自分で新しく作ることを分けて説明します。使える範囲はプランや組織の権限で違うため、まず自分の画面にある入口を確認してください。GPTという名前だけで品質を信じず、誰が作り、何を参照し、どこまで操作できるかを見ることが大切です。

例えば社内のよくある質問へ答える担当を作りたいなら、対象の資料を用意し、「答えが見つからないときは推測せず担当者へ確認を促す」という手順を決めます。既存のGPTを使う場合は、説明、作成者、外部アプリの接続、公開範囲を読み、機密のない短い質問で試します。自分で作成できる権限があるなら、名前や会話例だけで終えず、元資料の版、聞き返す条件、外へ渡す前の確認を設定します。古い原稿をKnowledgeへ入れたままなら、設定が丁寧でも古い説明を返すので、資料の更新と試験が必要です。

章内ではGPTs一覧の見方、作成が利用できる場合の設定、Previewでの確認を順に扱います。まず、よく繰り返す仕事を1つ選び、通常のChatで足りるか、専用の入口が必要か考えてください。作成するなら、代表的な質問と答えにくい質問を試し、返答の根拠と次の行動を読者が理解できるか確かめます。登録できたことを完成とせず、実際の会話で役に立つかを見るところまでがこの章です。

用途別GPTは役割と参照資料を分ける

社内FAQ担当の設定例(模式図)
役割社内の質問に答える
知識確認済みの就業規則と手続き資料
動作根拠を示し、資料にない回答は保留
作成・編集できるかは、プランと組織の権限を実画面で確認
GPTの役割設計を示す模式図です。実際に作成・公開されたGPTではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページにある一般的な質問を、用途別のGPTで扱う場面を考える。元ページの説明だけを知識にし、顧客の相談記録は入れない。GPTを新しく作れる条件と、既存のGPTを使う条件も分けて確かめる。

既存GPTを使うことと、新しく作れることは別です。

GPTは、特定の役割、知識、使える機能を設定したChatGPTの会話の入口です。たとえば「社内FAQを読む担当」や「SNS投稿のヒアリング担当」を分けられます。2026年10月時点の公式案内では、個人用のFree・Go・Plus・Proでは新しいGPTを作成・公開できません。Business・Enterprise・Eduのワークスペースでは、管理者の許可があれば作成できます。既存GPTの利用や編集は別の条件なので、利用中の画面で権限を確認してください。OpenAIはカスタムGPTの提供終了とPluginsへの移行方針も案内しています。影響を受けるEnterpriseワークスペースでは2026年12月11日に終了予定で、ほかのプランの時期はアカウントごとの案内を確認する必要があります。仕事で使い続けるGPTは、指示・参照資料・共有範囲を整理し、移行先で同じ質問を試してから切り替えてください。

既存GPTを使う

  1. サイドバーのExplore GPTsまたはGPTsの入口を開きます。
  2. 説明、作成者、公開範囲、必要な外部アプリを読みます。名前が似ていても提供者が同じとは限りません。
  3. 最初の会話では機密情報を入れず、短い例で動作を試します。回答に使った資料が古い場合は、そのGPTの管理者に更新を求めます。
  4. 通常のChatでできる作業をGPTに分ける意味があるか判断します。毎回同じ手順や資料を使うなら便利ですが、案件ごとに違う条件が多いならProjectやSkillの方が管理しやすい場合があります。

作成権限がある場合

WebのGPTs一覧でCreateを選び、名前、説明、最初に押せる会話例、指示、Knowledge、使用する機能を決めます。指示文には「いつ質問するか」「資料に答えがないとき」「外部へ送る前に何を確認するか」を入れます。Knowledgeへ入れた原稿に古い版が混じると、正しく設定しても古い答えを返します。Previewで代表的な質問と失敗しやすい質問を試し、修正した後に公開範囲を確認します。公開と下書き保存は別です。

GPTとSkillの違い

GPTは利用者が選ぶ会話の入口として分かりやすく、説明や会話例を見せられます。SkillはAIに特定の作業手順を読ませる仕組みです。PluginはSkillやAppのまとまりです。元資料の更新、版の管理、実際の動作確認はどの仕組みでも必要です。設定画面に登録できたことを「次回も必ず完全再現する」とは扱わず、実際の入力で出力を監査します。

公式資料:Creating and editing GPTs、Plugins in ChatGPT and Codex。

Canvas:長い文章を見ながら直す

長い原稿を会話の返答だけで直し続けると、どの段落を変更したのか追いにくくなります。Canvasは、文章やコードを画面で見ながら、選んだ箇所をChatGPTと一緒に編集する場所です。この章では、全体の構成と1文の修正を分けて考えます。頼む範囲によって、見るべき差分も変わるからです。読み手へ渡す原稿を作る人が、直した箇所と残したい元の表現を確認するために使えます。

例えば講座案内の冒頭が長すぎるなら、その段落だけを選んで「結論は残し、例を具体的にして」と頼めます。書き直した文章では、本人が言っていない実績や数字、元の話の順序の変化が確認点です。長いコードの説明もCanvasで見られる場合がありますが、プレビューが動くことと公開サイトで動くことは別です。公開するページなら、保存したファイルと実際のURLでも検査します。文章の編集画面と、受け手が読む完成物はそれぞれ確認が必要です。

章内ではCanvasを開き、範囲を選んで依頼し、修正前後を比べる操作を追います。まず手元にある短い原稿を1つ置き、直したい1段落を選んで試してください。変更理由を確認し、意図と違う箇所は元へ戻します。WordやPDFとして渡すなら、その形式に書き出したあとに開いて読みます。Canvasを版の増えすぎを防ぐ作業画面として使い、最後は受け手の形式で仕上がりを確かめられるようになります。

長い原稿の一部を選んで直す

原稿の編集例(再現図)
原稿

第1段落:対象者と背景

第2段落:説明が長い箇所を選択

第3段落:次の行動

選択部分への指示

「この段落だけ短く。数字と固有名詞は元原稿のまま」

修正後、前後のつながりを読む。

部分編集の考え方を示す再現図です。Canvasの実画面ではありません。

制作物を使った例。未配信のニュースレター下書きをCanvasで直すなら、補助金を探す話から事業計画へ戻る流れを見ながら修正する。短くした結果、判断の理由まで消えていないか元原稿と見比べる。編集画面で整ったことは、配信済みを意味しない。

会話の返答を重ねるより、1つの原稿を更新したい場面に使います。

Canvasは、ChatGPTと横に並んで文章やコードを編集する作業画面です。メールの1文を直すだけなら通常のChatで十分ですが、章立てのあるレポートや長いスクリプトは、毎回全文を会話へ貼り直すと版が増えます。Canvasに置けば、対象の段落を選んで「ここだけ短く」「この例を具体化して」と頼めます。AIが直した結果を元原稿と比べ、知らない事実を足していないか読みます。

文章を直す流れ

  1. 通常のChatで「この文章をCanvasで編集したい」と頼むか、表示されるCanvasの入口を選びます。
  2. 原稿を開き、修正したい範囲を選びます。全体の構成を直す場合と、1文の語尾を直す場合を分けて依頼します。
  3. 「変更前と変更後」「変更した理由」「残した元の表現」を見比べます。本人の言い回しが消えたら、その段落だけ戻します。
  4. 完成した文章をWordやPDFにする場合は、そのファイルを別に開いて確認します。Canvasで読めたことは配布用ファイルの表示まで保証しません。

コードを扱う場合

Canvasはコードの説明や修正にも使えます。短いHTMLやJavaScriptならプレビューで見られる場合があります。ただし、プレビューが動いても公開サイトと同じ権限や通信があるとは限りません。コードを実際に公開する作業では、ファイルを保存し、テスト環境で動かしてから公開版を検査します。大きな複数ファイルの開発ならCodexの方が変更差分とテストを扱いやすいです。

公式資料:ChatGPT capabilities overview。

Study:答えを読むだけで終わらせない

答えを教えてもらっても、翌日には自分で同じ判断ができない。そういうときは、解答だけを求めず、考える順番を一緒に練習してみてください。Studyは質問、ヒント、確認問題を通じて理解を深める入口です。この章で決めるのは、学んだ後にできる行動と、ChatGPTに聞いてもらう順番です。学ぶ人が自分の言葉で説明できるところを目標にします。

例えば「Excelを覚えたい」だけでは、どこまで進めばよいか分かりません。「売上表から月別の集計を自分で作れるようになりたい」なら、練習の入口は表の列を見るところです。AIが一度に完成手順を出したら、「まず今の画面で見る場所を1つ教えて。そのあと私に確認問題を出して」と頼みます。答えが違ったら、正解を読む前に考え違いをした場所を聞き返してください。そこが次に使える理解になります。制度や専門分野を学ぶ場合は、練習で理解したことを公式資料へ戻って確認します。

章内では通常のChatからStudyを選ぶ入口と、表示されない場合の切り分けを見ます。まず今週身につけたい操作を1つ決め、最終的に何を自分でできるようになりたいかを書いて始めてください。最後に資料を見ずに説明してみて、止まったところだけ再度練習します。AIに考える機会をつくってもらうことで、1回の答えを読むだけでは終わらない学び方ができます。

答えより先に考える手順を練習する

Excel関数を学ぶ会話例(再現図)
学習する人:この表で合計を出したい。最初に考えることを1問ずつ聞いて。
Study:どの列の、どの行を合計したいですか。
学習する人:金額列の2行目から10行目です。

自分で範囲を言えるか確かめ、ヒントから式を考えます。

段階的な学習の再現図です。実際のStudy画面や会話履歴ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを学習の題材にして、「相談例と支援内容はなぜ分かれているか」を自分で説明してみる。AIに答えを先に書かせるより、原稿から根拠を探して答えると、ページの構成を理解できる。

質問、練習、振り返りを会話で進めます。

Studyは、解答をすぐ受け取るより、考える手順を学ぶためのモードです。制度を覚える、Excelの関数を理解する、初めて使うソフトの画面を練習する、といった用途に向きます。通常のChatでは「答えを教えて」で終わるところを、Studyでは理解度を尋ねたり、段階的なヒントを出したりできます。初心者なら「専門語を先に説明して」「1問ずつ確認して」と伝えます。

始め方

  1. 通常のChatを開きます。Webなら入力欄で@studyと入力し、候補のStudyを選ぶ方法があります。+のメニューでStudyを探すこともできます。
  2. 「何をできるようにしたいか」を書きます。「補助金を学びたい」より「公募要領を読んで対象経費を自分で判断できるようになりたい」の方が練習課題を作れます。
  3. 分からなかった箇所と、今の理解を自分の言葉で返します。AIがすぐ結論を言ったら「まずヒント、次に確認問題を1問」と頼み直します。
  4. 最後に、資料を見ずに説明できるか確かめます。重要な判断の根拠は講義資料や公式ページで照合します。

2026年10月の公式案内では、Studyは通常のChatで使い、Temporary Chat、GPTs、Projectsでは利用できません。表示がないときは、通常の新規Chatへ戻り、アプリ更新と画面の+メニューを確認します。Studyは利用枠を増やす機能ではありません。上限に達した場合は、他の会話と同様に待つか利用可能な機能を確認します。

依頼文の例:「Excelのピボットテーブルを初めて学びます。完成手順を一度に出さず、私の画面で何を見ればよいか1手順ずつ聞いてください。間違えたら、どこを見直すかヒントをください。」

公式資料:Using study mode in ChatGPT。

Record:会議の内容を後から確認する

会議が終わったあと、「誰が何を引き受けたか」を思い出すのに時間がかかることがあります。Recordは、対象の環境で会話を録音し、文字起こしと要約を作るための機能です。この章の範囲は、録音を始める前の確認から、会議メモを正式な記録として使う前の点検までです。会議に参加した人が後で判断できる記録を残すために、録音、文字起こし、要約を別々に扱います。

例えば顧客との打ち合わせなら、録音を始める前に同席者へ説明し、必要な同意を確かめます。会議中は録音の状態を見て、休憩では一時停止、終了時には停止。操作が違えば残る内容も変わります。できた要約には、AIが聞き違えた人名、金額、否定の言葉が混ざることがあります。「資料は来週送る」と「来週は送らない」では仕事が逆になるので、担当者、期限、約束事項は原音や参加者との照合が必要です。要約に書かれていない発言もあるため、そのまま顧客へ送る議事録にはしません。

章内ではRecordの利用できる画面、操作、作られたメモの読み方を順に見ます。まず機密のない短い音声メモで操作を試し、録音後の文章に何が残ったか確認してください。顧客との会議では、発言者と決定事項を本人が確かめた版を作り、その版を共有します。録れた、文字になった、関係者が使える記録になった。この3段階を見分ければ、会議の内容を次の仕事へ渡しやすくなります。

録音から正式な議事録までの間に確認が要る

会議記録を作る流れ
録音

同席者への説明と同意、マイクの状態

→
文字起こし

人名・金額・否定表現を聞き直す

→
議事録

決定事項・担当・期限を本人が確定

Recordを使うときの確認段階を示す模式図です。実際の録音や会議内容ではありません。

制作物を使った例。制作中のウェビナーを読み合わせるとき、録音や文字起こしを使える環境なら、台本と実際に話した言葉の差を探せる。録音の権限と参加者への案内を先に確認し、文字起こしを本人の確定原稿として自動採用しない。

録音、文字起こし、要約、正式な記録を分けます。

Recordは、会議や音声メモを録音して文字起こしと要約を作る機能です。2026年10月の公式案内では、対象プランのmacOSデスクトップアプリで利用できます。WebブラウザやAndroidに同じRecordボタンが見える前提で説明しません。録音前には同席者への説明と必要な同意を確認します。AIの文字起こしには人名、金額、否定表現などの聞き違いがあり得ます。

会議メモを作る

  1. macOSデスクトップアプリのChatでRecordを押します。初回はマイクやシステム音声の許可を確かめます。
  2. 会議中は録音の状態と経過時間を見ます。休憩なら一時停止、終了ならStopを選びます。
  3. 録音を続けたいならResume、文字起こしと要約をアップロードして作るならSendを選びます。録音を破棄するときのDeleteは別の選択です。
  4. できたメモを開き、出席者、決定事項、保留事項、担当者、期限を発言と照合します。複数人を話者番号で記録した場合、本人の名前へ直す前に確認します。
  5. 顧客へ共有する議事録なら、録音の自動要約をそのまま送らず、発言者と約束事項を本人が確認した版を作ります。

Recordの要約はCanvasや会話に保存され、そこからメール案や企画書案へ変換できます。会議の録音と、AIが後で作った要約は別の資料です。要約に書かれていない発言が原音にある場合も、要約から作った文章を確定した合意と扱いません。聞き取り精度は言語や音質で変わるので、日本語の専門語は特に確認します。

公式資料:ChatGPT Record。

会話や資料を共有する

作った会話や資料を相手に見せたい。そんなとき、リンクをコピーして送るだけでは、相手が何を読めるか分からないんです。先に知りたいのは、相手に見える範囲と権限、後から内容が変わるかという点です。この章は、ChatGPTの会話や成果物を渡す前の確認から始まります。目標は、取引先や社内の担当者が必要な範囲だけを読み、次の行動に進める状態です。

例えば会議のまとめを顧客へ渡したい場合、会話全体の共有リンクには、途中の試案や顧客名、社内のメモが含まれているかもしれません。そこでShareのプレビューを開き、相手に見える内容を最初から読むわけです。編集してほしい資料なら、会話へのリンクよりWordやSpaceのPageなど相手が使える形式が合うこともあります。自分のログイン状態では開けても、組織外の相手は開けない場合があります。相手と同じ権限の別ブラウザで開けて初めて、渡せる状態です。

章内ではリンクの作成、表示範囲の確認、共有を止めるときの操作を追います。まず機密のない会話を1つ選び、プレビューに何が見えるか確認してください。リンクを作るなら、閲覧できる人の範囲を読み、必要なら別の画面で開いて試してください。メールからURLを消すだけでは、作成済みリンクの設定は変わりません。送る前と送った後の両方を確かめられれば、共有を資料の受け渡しとして扱えます。

共有リンクを送る前に相手の見え方を確かめる

共有プレビューの確認例(再現図)
自分の会話にあるもの

最終回答/途中の質問/添付資料/内部メモ

相手に渡す前の点検

見える範囲、氏名や顧客情報、リンクの権限を確認

共有画面のプレビューを見てから、相手のアカウントで開けるか確かめます。

共有前の確認を示す再現図です。実際の共有リンクではありません。

制作物を使った例。本ガイドを相手へ渡すときは、制作ファイルの場所だけでなく、相手が開く公開ページのリンクを送る。リンク先を自分で開き、見出しや図が同じ版か確かめる。内部の改稿メモや他社資料を共有対象へ含めない。

リンクを作る前に、相手に見える範囲を確かめます。

ChatGPTのShareは、会話または対応する成果物を人に見せるための機能です。会話全体を共有すると、最初の質問から途中の資料や修正前の文章まで見えることがあります。1つの回答だけを共有できる画面もあります。仕事の相手へ送るときは、共有前に内容を上から読み、氏名、メール、顧客の事情、内部メモが含まれないか確認します。

会話リンクを作る

  1. 共有したい会話を開いてShareを選びます。
  2. 会話全体か個別の回答か、利用できる範囲を確認します。画面に出るプレビューが相手に見える内容です。
  3. アクセス範囲と、後から会話を追加した場合にリンクへ反映されるかを読みます。個人用の会話スナップショットと組織内の共有では振る舞いが違う場合があります。
  4. リンクを作り、相手と同じ権限の別ブラウザで開きます。自分がログインして開けることだけでは相手に見える証拠になりません。
  5. 更新や停止が必要なら、元の会話のShare設定から該当リンクを見直します。メール本文に貼ったURLを消すだけでは共有設定は消えません。

成果物を渡す場合

文章を読むだけなら会話リンクで足りる場合があります。しかし編集する資料なら、Word、スライド、SpaceのPageなど相手が使える形式を選びます。受け手がアカウントを持っていない、組織外の共有が禁止されている、スマートフォンで編集できない場合もあるため、渡す前に権限と操作方法を確認します。URLを送った事実と、相手が読める事実は分けて確かめます。

公式資料:Sharing conversations and scheduled tasks in ChatGPT。

データ設定:会話をどう扱うか決める

「会話は残したいが学習には使ってほしくない」「この相談は履歴へ残したくない」「覚えている内容だけ直したい」。似た話に聞こえても、変える設定は違います。この章で分けるのは、会話履歴、モデル改善への利用、Memory、一時的な会話、共有の扱いです。顧客資料を扱う人が、何をどこへ渡し、後に何が残るかを自分で判断するための章です。

例えばData Controlsでモデル改善への利用をオフにしても、通常の会話履歴まで消えるわけではありません。Memoryの設定を変えても、外部アプリへ渡した内容や手元のファイルは別の場所にあります。Temporary Chatの場合も、画面に出る説明と、接続したサービスや共有先の扱いが確認点です。仕事の資料には顧客名、連絡先、契約条件などが含まれる場合があります。そこで、使ったアカウント、接続されたApp、作った共有リンクも確認の対象です。

章内ではSettingsからData Controlsを開き、設定を読み戻す流れと、会話の書き出しを扱います。まず自分のアカウントで現在の設定を確認し、気になる1項目を画面の説明と照合してください。データを書き出したら、ZIPが届いたという通知だけで終えず、必要な会話が含まれるか開いて見ます。保管したファイルも共有範囲を決めます。設定の名前だけで判断せず、実際に何が残り、誰が見られるかを追えるようになることが、この章の目的です。

情報を渡す前に用途と相手を確認する

顧客資料を扱う場合
場面確かめること終わりの判断
入力前渡す資料と接続先の権限必要な範囲だけ渡した
作成中個人情報・機密の混入出力内容を読んだ
共有前宛先と相手に見える範囲相手の利用を確認した
情報の扱いを段階別に示す模式図です。実際の顧客資料ではありません。

制作物を使った例。案件資料AI秘書の実演では、実顧客ではなく架空案件の資料名と連絡メモを使っている。読者に見せる図でも、会社名、担当者名、連絡先を実物から写さず、説明に必要な「受領」「未受領」の関係だけを残す。

履歴、学習への利用、記憶、共有は別々の設定です。

「履歴を残したいが、モデル改善には使ってほしくない」「一時的な会話にしたい」「覚えている内容を直したい」は、それぞれ操作する場所が違います。SettingsのData Controlsでは、個人向けアカウントで「Improve the model for everyone」の設定を変えられます。これをオフにしても会話履歴は残ります。Memoryをオフにすることとも別です。組織向けワークスペースでは管理者の設定と提供条件が異なります。

モデル改善の設定を確かめる

  1. プロフィールからSettingsを開き、Data Controlsを選びます。
  2. Improve the model for everyoneの状態を見ます。変更する場合は、変更後に表示された状態を読み戻します。
  3. 同じアカウントをスマートフォンでも使うなら、サインインしているアカウントが同じか確認します。個人用と組織用で設定は異なります。
  4. 機密資料を扱う場合は、学習設定だけでなく、共有リンク、外部Appの接続、ProjectやSpaceの共有範囲も確認します。

会話を一時的にする

Temporary Chatは通常の履歴に残さず、通常のMemoryを作りません。2026年の機能では、開始時に既存の個人化情報を参照するかを選べる場合があります。自分が使う画面に出た説明を読み、後で保存した場合は通常のチャットとして扱われることに注意します。「一時的」としたことだけで、外部アプリへ送った内容や、手元に保存したファイルまで消えるわけではありません。

データを書き出す

過去の会話を手元に残したい場合は、Data ControlsのExportを探します。書き出しが完成するまでの時間や、含まれる資料はアカウントで異なります。ダウンロード後はZIPを開き、必要な会話が含まれているか実物を確認します。書き出したファイルは個人情報や顧客情報を含む可能性があるため、保管場所と共有範囲を決めて扱います。

公式資料:Data Controls FAQ、Memory in ChatGPT。

仕事で使う8つの流れ

機能の説明を読んでも、実際の仕事のどこで組み合わせるかが見えないと、いつもの会話だけで終わりがちです。この章では、顧客への返信、制度の比較、講座台本、メルマガ、数字の報告書など、仕事の始まりから相手へ渡すまでを8つの流れで示します。読者が自分の仕事に近い場面を選び、最初の資料、使う入口、途中の判断、最後の確認をたどるための構成です。

例えば顧客への返信なら、まず受信した原文を読み、何を聞かれているかを分けます。Chatに文案を頼む前には、確定した事実と調べる必要があることを示してください。返答ができたら、宛先、氏名、金額、添付、約束事項を原文と照合し、送るかは本人が判断します。制度の比較なら、検索結果から公式資料を開き、対象年度や地域を確認した上で表にする流れです。スライド制作なら、台本とデザインを渡し、全ページの本文、図、話す言葉をそろえます。同じChatGPTを使っても、途中で間違えやすい箇所と完成条件は仕事ごとに違うからです。

章の8つの流れを全部いっぺんに試す必要はありません。いま手元にある仕事と近いものを1つ選び、そこで示した依頼を自分の資料と相手に置き換えてください。最後はAIの返事ではなく、使う人が開くメール、表、スライド、公開ページを見ます。その1件で「どこから始めて、何を確かめたか」を残せば、別の仕事にも同じ考え方を広げられます。

仕事の始まりから成果物の確認までつなげる

制度案内を作る実践例(模式図)
材料を集める

現行の公式資料と顧客からの質問

→
案内を作る

条件・期限・必要書類を読み手向けに整理

→
渡す前に見る

原文との一致と相手が開ける形式

必要に応じてChatで調べ、Workで文書を作り、本人が元資料と完成物を照合します。

複数の機能を仕事につなげる模式図です。実際の顧客案件や完成物ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを使うなら、元チラシを読み、相談例を文章にし、HTMLへ入れ、公開画面で確認する。この順序を1つの仕事として見ると、どの段階でChat、Work、Codexが役立つかを選びやすい。

機能の名前から始めず、仕事の終了条件から選びます。

1. 顧客からの問い合わせに答える

メールを受け取ったら、まず原文を読みます。AIへ渡す場合は、依頼者名、問われていること、回答期限、添付書類を分けます。GmailなどのAppを接続しているなら、同じ件名の前後のメールも確認します。Chatで「返信文を作って」と頼む前に、事実として確定したことと、まだ調べることを一覧にします。AIへは「顧客が質問した項目に順番に答え、資料にないことは未確認と書く。送信しないで下書きまで」と指示します。戻った返信案では、宛先、氏名、金額、期限、添付、約束事項を原文と照合します。メールの下書きが保存されたことと相手へ届いたことは別です。本人が確認してから送ります。

2. 行政の制度を比較する

制度名と自治体、対象年度が決まっている場合はChatのWeb検索を使い、発行元の公式ページを優先します。比較する制度が多い場合はDeep researchで調査計画を先に見ます。「対象者、対象経費、補助率、申請期限、申請前の手続き、参照URL」を表の列に指定します。提出要件が途中で改正されることがあるため、検索結果の日付と公式の公募要領を確認します。AIが見つけられなかった欄に他の自治体の情報を埋めないよう依頼します。作成した比較表を利用する担当者に渡すなら、確認日、未確認、次に照会する窓口まで含めます。結果の数字だけで申請できると断定しません。

3. 複数の資料から講座台本を作る

Workでまず使う原稿を1つずつ開き、正式なタイトル、対象読者、商品の条件、本人の発言を分けて整理します。ウェビナーの型やスライドデザインを選んだら、同じ題材の数ページを見本にします。台本では、観客に見せる見出しと本文、画像案、本人が話す言葉を1ページごとに対にします。元の言葉を言い換えた場合はどこを変えたか分かるようにします。実績が確認できないなら架空の成功例を作らず、今行っている制作の実例など、事実に基づく場面を使います。スライドへ変換した後は、文字が編集できるか、図が内容を示すか、ノートが実際に読めるかを全ページで見ます。

4. メルマガとSNSへ展開する

1つの話題を3媒体へ使う場合、まず共通の主張と根拠を決めます。読者が知りたいことを確認し、本人の体験と外部の調査結果を混ぜないようにします。メルマガでは経緯を説明し、読者が自分の仕事に置き換えられる具体例を入れます。Xの投稿では冒頭と本文のつながりを重視し、短い言葉へ圧縮しても意味を変えません。ウェビナーの導入で使う場合は、大きな期待から問題へ進む順序を維持します。Workで各媒体の下書きを作った後、配信前には媒体ごとに件名、本文、リンク、CTA、数字表記、本人の言い回しを読みます。1媒体の修正が別媒体へ自動で反映されたとは扱いません。

5. 数字を使う報告書を作る

CSVの列名が分かるようにしてWorkまたはChatのデータ分析へ渡します。最初に件数、空欄、重複、集計期間を確認します。売上なら税込と税抜、返金とキャンセル、取引日と入金日を混同しないようにします。AIに「月次推移と商品別構成を表にし、気になる変化を3つ示して」と依頼します。グラフができたら、縦軸の単位、横軸の期間、サンプル件数を確認します。売上減少の理由は、数値だけで分からない場合があります。「売上が減った」は事実、「競合が増えたから」は調査の必要な仮説として分けます。報告書を配る前には合計が元表と合うか確かめます。

6. 毎週の情報確認を続ける

一度の調査で終わるならChat、毎週同じ変化を追うならScheduledまたはDotを考えます。最初の依頼には対象サイト、確認する曜日と時刻、差分がない場合の文面、通知先、外部送信の可否を入れます。行政制度を追うなら個人ブログではなく行政の公式ページを優先させます。登録後にScheduledの画面で時刻とタイムゾーンを読み、最初の実行結果が届いたら、元ページと報告の内容を照合します。通知が来ない場合、実行そのものがないのか、実行はされたが端末へ届かないのかを分けます。長く続けるタスクは最後に結果を見た日付を残します。

7. 作ったページを公開する

WorkでSitesを使う場合、最初に原稿と画像の出所を確認し、プレビューを作ります。申込ページなら商品名、金額、日程、問い合わせ先、申込ボタンのリンクが正しいかを読む必要があります。スマートフォンで本文が読め、ボタンを押せるかも確認します。作った後すぐに公開せず、本人がプレビューで文言と公開範囲を確認します。公開操作後は、ログインしている本人の画面だけでなく、受け手と同じ条件のブラウザで公開URLを開きます。フォームはテスト入力を行い、結果がどこへ届くかを確かめます。公開URLをメールへ貼る場合は、メール送信と公開URLの利用可能を別に検査します。

8. 過去の仕事を次回に生かす

会話を残すだけでは、次に同じ失敗を防げません。Projectへ確定版と不採用版を分け、Spaceには読み手が使う資料を置きます。繰り返す手順があるならSkillまたはGPTの指示へ反映します。何度も直された表現は「使用しない語」と「使う語」を対で残します。生成元のファイルを更新したら、小さな失敗例を入力して本当に拒否できるか試します。今回のスライドであれば「ページ全体が画像1枚」「スピーカーノートが空」「同じ箱図が連続」などを不合格として検査します。保存しただけで安心せず、次の案件の実際の出力で反映されたか確認します。

共通の確認:作業を頼む前に「目的・元資料・完成形・保存先・本人が判断する点」。作業の後に「同じ版の現物・実際の画面・外部への到達」を見ます。これで「返答はあったが使えない」を減らせます。

困ったとき:どの段階で止まったかを分ける

ChatGPTが思うように動かないと、つい同じボタンを押し直したくなります。でも、止まっている場所が分からないまま繰り返すと、時間だけ過ぎてしまうんですね。この章では、機能が見えない、ファイルが読めない、通知が届かない、共有した資料を相手が開けない、といった場面を分けて見ていきます。誰がどの画面で何をした後に止まったのか。それが分かるだけで、次に確かめる場所はかなり絞れます。

例えば、取引先へ送った資料のリンクが開かないと連絡が来たとします。自分のパソコンで開けたから「問題ありません」と返しても、相手には権限がないのかもしれません。元の共有設定を見て、相手と同じ条件の画面でリンクを開き、必要なページまで読めるかを確かめる。そうすれば、相手に何度も試してもらう前に原因へ近づけます。通知の問題なら、予定そのものが実行されていないのか、実行結果はあるのに端末へ届かないのかを分けます。入口が違えば直す場所も違うわけです。

この章の表は、症状から確認する順番を選ぶために使ってください。表示された文言、使ったアカウント、操作した時刻を残し、正常に動いたところと止まったところを線引きします。原因が分からない段階では、以前使えた設定を正解として再利用しないことも大切です。小さな再現から試し、直した後は最初に失敗した利用者の画面でもう一度確かめる。そこまでできれば、次に同じ問題が起きたときも慌てず対応できます。

止まった場所を分けると、次に見るものが決まる

ガイドのリンクが開けない場合の切り分け
止まった段階本人が見るもの次の確認
リンクを押した開いたURLと表示されたエラー入力したURLと公開先が一致するか
ページが表示された見出し・本文・図の欠けPCとスマホで同じ版か
資料を使うダウンロード後のファイル必要なページを開いて読めるか

画面の表示、保存されたファイル、相手の端末での利用を別々に確かめます。

不具合の切り分けを示す模式図です。実際の障害画面ではありません。

制作物を使った例。本ガイドを更新したのに古い内容が見える場合、制作ファイル、公開サーバー、読者のブラウザを分けて見る。保存、送信、表示のどこで止まったかが分かれば、同じ修正を何度も繰り返さずに済む。

「使えない」を1つの原因に決めつけないための確認表です。

見えている症状先に見ること次の行動
機能の名前がないアカウント、利用プラン、組織設定、Web・デスクトップ・モバイルの違い公式の提供条件と本人の画面を照合する
ファイルを読めないファイル形式、容量、ログイン権限、接続先アカウント小さいファイルで試し、失敗する段階を記録する
音声が届かない端末のマイク、ブラウザ許可、ミュート、Bluetooth接続入力側と出力側を分けて検査する
通知が来ない予定の実行履歴、ChatGPT通知、端末の通知許可実行されていないのか、届いていないのかを区別する
共有リンクが開かない対象アカウント、リンクの共有範囲、公開状態別ブラウザ・受け手の権限で開く
成果物が変わらない修正した会話、保存ファイル、公開URLが同じ版か同一版と同一導線を確認し、必要なら再公開する

失敗が続く場合、再読み込みを繰り返す前に「何を開いたか」「どのアカウントか」「何時に何を押したか」「表示された文言」を記録します。ブラウザの画面ではログイン成功でも、外部Appの接続先が別アカウントということがあります。ファイルの生成が成功しても表示の日本語が欠けたり、スライドの文字が1枚の画像になっていたりします。原因と完成判定は、実際に使う場所で確認します。

利用上限に達した場合、機能ごとの上限とリセット時刻は本人の画面で確認します。別モデルや別モードへ変えると、以前の会話や使える機能が同じとは限りません。作業を急いでいるときは、現在保存できた成果物と残りの作業を明記し、再開可能な形にします。

公式資料:What is ChatGPT: FAQ。

Google DriveやGmailなどを接続する

普段の資料はGoogle Drive、連絡はGmailにある。それならChatGPTから探せたら便利ですよね。ただ、外部アプリをつないだ表示が出た時点で、すべての資料を読めるわけではありません。この章で扱うのは、どのアカウントにつなぎ、何を読むことができ、変更や送信まで許しているかを本人が確かめる方法です。仕事用と個人用のGoogleアカウントを両方持つ人ほど、この区別が大事になります。

例えば、先月の打ち合わせ資料を探すとします。ChatGPTには資料名だけでなく、会議の相手や時期、探したい目的を伝えます。返ってきた候補はタイトルで決めず、文書を開いて日付と内容を読み、目的の版か確かめる。検索できたことと中身を読めたことは別です。また、Gmailの過去のやり取りを踏まえて返信案を作る場合は、同じ件名の前後のメールまで確認しないと、相手がすでに答えた質問をもう一度送ってしまいます。返信案の作成と実際の送信も別の操作です。

接続時には、ChatGPT側に表示されたサービス名、認可画面に出たアカウント、許可する操作の範囲を順に見てください。うまく探せなければ、対象の資料がそのアカウントにあるか、接続が期限切れになっていないかを確かめます。パスワードを会話へ貼って解決する必要はありません。仕事に必要な範囲でつなぎ、結果の文書やメールを元の場所で読み戻す。この手順なら、AIを使いながらも資料と連絡の主導権を本人が持てます。

つないだ後も、検索・閲覧・送信の権限を分ける

Google DriveとGmailを使う前の点検例
接続先仕事用アカウントか、個人用アカウントかを確認
資料の検索会議名と日付で候補を探し、ファイルを実際に開く
メールの送信下書き作成と送信は別の操作。宛先と本文を確認
接続時の判断を示す模式図です。実際の接続状態や受信箱ではありません。

制作物を使った例。ウェビナー台本をDriveから探してスライドへ反映する場合、接続したアカウントにそのファイルが見えるか先に確かめる。閲覧できたことと、編集したファイルを共有できることは別だ。連絡先や別会社の資料を誤って検索対象へ広げない。

ChatGPTの会話と、外部サービスの権限を分けて理解します。

外部アプリを接続すると、ChatGPTから自分が権限を持つファイルやメッセージを探せる場合があります。たとえばGoogle Driveを接続し、「先月の会議資料を探して」と頼む使い方です。接続先によって、検索だけできるもの、文書を読めるもの、内容を書き換えられるものがあります。「接続した」という表示だけでは、検索できる資料や許された操作までは分かりません。Googleアカウントを複数持つ人は、接続時に選んだアカウントと、目的の資料が置かれたアカウントが同じかを確認します。

使い始める前に見る3か所

  1. ChatGPTのプランと画面。外部アプリの提供はプラン、地域、組織、役割、モデル、利用画面によって変わります。自分の画面に入口が見えない場合、他人のスクリーンショットと同じ手順を繰り返すのではなく、SettingsのPluginsを見ます。
  2. 接続先のアカウント。Google Driveなら、仕事用と個人用で探せる資料が異なります。接続時の認可画面に表示されたアカウント名を読みます。パスワードをChatGPTの会話に貼る必要はありません。
  3. 許される操作。閲覧のみか、作成や更新もできるかはアプリと組織設定で違います。顧客情報や予定を変更する操作は、実行前の承認画面で対象と範囲を見ます。

接続する手順

  1. Settingsを開き、Pluginsを選びます。古いアプリではAppsと表示される場合があります。
  2. 使いたいプラグインまたはアプリの説明を開き、必要なアカウント接続、読取・書込権限、対応する画面を確認します。
  3. Install pluginやConnectが表示されたら、手順に沿って接続します。プラグインの導入と、個別のGoogleやSlackアカウントの認証は別です。
  4. 外部サービス側で、許す範囲と接続先のアカウントを確認してから承認します。組織の管理者が接続を制限している場合は、その表示を記録します。
  5. 接続後、会話で「接続したDriveから、ファイル名に○○を含む資料を探し、候補の題名と更新日だけ示して」と小さく試します。候補が出たら、必要なファイルを指定して内容を読む段階へ進めます。

会話内で使うときは、@で利用できるアプリを選ぶ方法や、入力欄の+から選ぶ方法があります。選択肢が見えないときは、接続されていないのか、その会話やモデルに対応していないのか、組織の権限がないのかを分けて調べます。接続された外部サービスの権限は、ChatGPT側が勝手に拡張できません。目的のファイルに本人のGoogleアカウントの閲覧権限がなければ、ChatGPTからも読めません。

検索結果を業務に使う流れ

最初に「何を探すか」を具体化します。「あの見積もり」ではなく、顧客名、期間、ファイル名の一部、資料の種類を伝えます。候補を見つけたら、見つかったページやメッセージの日時を確認します。AIが要約した内容を見て、元ファイルを開き、合計額や条件、最新の版を照合します。そのあと返信案などの成果物を作ります。検索、読取、要約、返信案の作成、実際の送信は別々の段階です。送信したかどうかを知るには、外部サービスの送信済み画面で同じ件名と宛先を確認します。

接続を外す・直す

アプリが古いアカウントを見ているときは、SettingsのPluginsから対象の接続を開きます。複数のアカウントを持つアプリなら、どのアカウントを使うか切り替えます。認証期限が切れていれば再接続の案内に従います。接続を切ると、今後の外部資料の参照は止まりますが、過去の会話に引用や要約が残っている場合があります。外部サービスのアカウントで権限を取り消す操作と、ChatGPT側の会話を削除する操作も別です。機密資料を扱う場合は両方の範囲を確認します。

例:「仕事用のGoogle Driveから、2026年9月に更新された講座カリキュラムを探し、候補の題名・更新日・保存場所を示して。本文は、私が対象を選んでから読む」と頼むと、似た資料を誤って先に使う可能性を減らせます。

公式資料:Connected apps in ChatGPT、Plugins in ChatGPT。

PC・スマートフォン・デスクトップアプリの違い

同じChatGPTを使っているのに、説明に出てきたボタンが自分の画面に見当たらない。そんな時は、操作を覚え間違えたと決めつける前に、いま開いている場所を見てください。Webブラウザ、パソコンのデスクトップアプリ、スマートフォンのアプリでは、画面も端末から受け取れる情報も違います。この章では、やりたい仕事から利用場所を選び、見つからない機能をどう確かめるかを整理します。

例えば、会議の内容を残したい人がスマートフォンでRecordを探しても、対象のmacOSデスクトップアプリ向けの案内と同じ画面にはなりません。一方、外出先で撮った写真を質問に添えるなら、スマートフォンのアプリが手早い場合があります。長いスライドの文字や配置を確認する仕事では、パソコンの広い画面が向いています。どちらが上という話ではなく、受け取る資料と最後に確かめるものが変わるから、入口も変えるわけです。

まず自分が使っているアカウント、個人用か組織用か、端末とアプリの種類を控えます。同じMacでもChromeで開いたChatGPTとデスクトップアプリは別です。マイクや通知の許可も、その画面ごとに確認します。機能が見えない場合は、提供条件と現在の画面を照らし合わせてください。別の端末で一度見えたことを、いまの画面で使える証拠にはしない。ここを押さえると、見当違いの場所でボタンを探し続けずに済みます。

目的から使う端末を選ぶ

同じ仕事を3つの利用場所で比べる
利用場所向く作業例先に確かめること
Webブラウザ資料の検索と比較ログイン中のアカウント
デスクトップ広い画面で成果物を点検OSとアプリの対応
スマートフォン撮った写真を添えて質問アプリの権限と表示

ボタンが見つからない時は、端末と画面の種類を先に照合します。

利用場所を選ぶための模式図です。実際のアプリ画面ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページはPCで読めても、スマートフォンで文字が小さかったり相談ボタンが切れたりすることがある。制作物を題材に、端末ごとにどこを見直すかを確認する。画面の見た目はHTMLの保存だけでは分からない。

同じアカウントでも、同じ操作ボタンが必ず見えるわけではありません。

ChatGPTを使う場所は、大きくWebブラウザ、MacやWindowsのデスクトップアプリ、iPhoneやAndroidのアプリに分かれます。会話履歴など同じアカウントで共有される情報はありますが、機能ごとに対応画面や操作方法が違います。たとえば録音から会議メモを作るRecordは、対象プランのmacOSデスクトップアプリで使う機能です。スマートフォンでRecordボタンが見えないからといってアカウントが壊れているとは限りません。逆に、スマートフォンで撮った写真を添付する操作を、そのままPCの画面写真に当てはめると迷います。

画面を変える前に記録すること

困ったときは、利用中のアカウント、個人用か組織用か、ブラウザまたはアプリの種類、端末のOS、探している機能名を書き出します。MacのChromeで見ている画面と、MacのChatGPTアプリは別の入口です。権限も異なります。ブラウザでマイクの許可を出しても、デスクトップアプリのマイク許可が自動で有効になるとは限りません。スマートフォンの通知設定も、PCのシステム通知と別に見ます。

やりたいこと初めに使う場所見つからないとき
短い質問や文章の修正WebまたはスマートフォンのChat同じアカウントか、通常の会話を開いているかを見る
長い資料を読み、細かく直す画面の広いPC元ファイルを添付できたか、対象の章を指定したかを見る
撮った写真で質問するスマートフォンのChat写真へのアクセス許可と添付後のプレビューを見る
会議をRecordで録る対象プランのMacアプリMacアプリか、プランとマイク権限を見る
ファイルやアプリを扱うWork対応するデスクトップ環境Webやスマホの同名の入口と機能差がないか見る
定期タスクの通知設定した通知先の端末タスク実行履歴、ChatGPT通知設定、端末許可を順に見る

スマートフォンで資料を読む

  1. ChatGPTアプリを開き、プロフィールからサインイン中のメールアドレスとワークスペースを見ます。
  2. 対象の会話やProjectを開きます。会話が多い場合はSearchで題名や本文の固有語を探します。
  3. +から写真またはファイルを選びます。OSの写真ライブラリで選んだ画像と、入力欄のプレビューが同じか確認します。
  4. 「写真の右上にある期限を読んで」など、見る場所を言います。文字が小さいなら、切り抜きや別写真で補います。
  5. 重要な数値は、拡大した画像または原本で読み直します。スマートフォンで見えても、相手へ共有するファイルが開けるかは別に確認します。

PCで資料を作る

PCは複数の資料や画面を並べられるので、元資料とAIの原稿を照合しやすくなります。レポートなら、左に元資料、右に生成された原稿を置き、章ごとに事実と出典を比べます。スライドなら投影表示とスピーカーノートを切り替え、本文と話す説明が対応するか見ます。AIが「ファイルを保存した」と返した場合は、保存先を実際に開いて版と更新日を確認します。ブラウザのダウンロード欄だけでは、Google Driveなど共有先へ保存された証拠になりません。

ある画面で作業を始め、別の画面で続ける場合は、対象の会話と成果物を特定してから移動します。「同じ名前の資料」が複数あるときは、URLやファイル名に加え、冒頭の見出しや修正点を見ます。機能が端末間で同じように提供されるとは限りません。今使っている端末に入口がない場合は、公式資料の提供条件を確認します。

公式資料:ChatGPT Record、ChatGPT capabilities overview。

AIの成果物を、使える状態まで確認する

AIに資料を頼むと、返事に『できました』と出ることがあります。そこで仕事が終わったかどうかは、受け取る人が何をするかで決まります。この章では、保存したファイル、書かれた内容、実際の表示、共有先での利用を順に確かめます。研修資料を思い浮かべてください。作成者の画面にスライドが出ていても、講師がそのまま使えるとは限らないんですね。講師が文字を直せるか、話す台本をノートで読めるか、参加者に見せる図が入っているかまで見て初めて使えます。

文章と表では、間違いの現れ方が変わります。制度を説明する文章なら、条件と例外が公式資料のどこに書かれているかを確認します。売上表なら、合計の式だけでなく、集計した期間、含めた行、税の扱いを見ます。画像なら見た目に加え、本文で述べた場面を本当に表しているかを確かめる。きれいに整ったものほど、前提を読み違えていても気づきにくいんですね。だから完成した形式に合わせて、元資料へ戻る場所を変える必要があります。

この章を使うときは『何を確かめれば渡してよいか』を最初に書き出してください。自分の画面で開けた、別のアプリで編集できた、相手の権限で読めた、メールが届いた、はそれぞれ別の状態です。直した場合は、修正したファイルと実際に送るファイルが同じ版かも見ます。確認した事実だけを完了として伝えれば、後から『どの資料を見たのか』で話が食い違うのを防げます。

『できました』の先にある4つの確認

研修スライドを受け取った例
ファイル同じ版を開ける
→
本文台本と数字が合う
→
表示図と文字を読める
→
利用講師が編集し説明できる
成果物を使えると判断するまでの模式図です。完成済み資料ではありません。

制作物を使った例。ウェビナーのPowerPointは、ファイルができただけでは渡せない。編集できる本文があり、Keynoteで全ページとノートを読めて、図の重なりや余白を見たかを分けて確認する。制作途中版を完成版と呼ばないための検査だ。

「作成した」と「相手が使える」は別の確認です。

ChatGPTは、文章、表、スライド、画像、Webページなどを作れます。しかし会話に「完了」と表示された時点で、配布、送信、公開が済んだとは限りません。業務では段階を分けて確かめます。まず元資料の内容を正しく読めたか。次に保存したファイルがあるか。続いて、使うアプリで表示が正しいか。共有やメールが必要なら、送付した版と読んだ版が同じか。そして受け手の権限で実際に開けるか。ここまで見れば、AIの返答をそのまま信じて誤送付する事態を減らせます。

文章とレポート

文章では、主張が元資料にあるか、出典に書かれた日付と範囲が合うか、本人の発言を勝手に言い換えていないかを見ます。営業やメルマガでは、価格、申込先、対象者、期間、特典の事実が確認済みか確認します。途中で作った「確認用」を「完成版」と呼ばないよう、ファイル名と表紙にも状態を明記します。WordやPDFへ書き出したあとも、章や表が欠けていないか、ページを開いて読みます。

表とグラフ

表計算は、合計が正しくても、参照している列や集計期間を間違えることがあります。元の行数、除外条件、空欄の扱い、単位、日付形式を確認します。グラフは縦軸がゼロから始まるか、割合の母数は何か、比較対象が同じ期間かを見ると誤解を減らせます。AIに「各数値が元データのどのセルから来たか」を示させ、重要な値は自分で再計算します。画面で正しく見えても、書き出したPDFや画像で文字が欠ける場合があります。

スライド

スライドでは、1枚目が表紙か、各ページの見出しと本文が観客に伝わるか、話す台本が対応するページのスピーカーノートに入っているかを見ます。見た目が画像になっていて、文字を編集できない場合は、編集可能なスライドとは呼べません。投影時に文字が切れたり、図が同じ形の繰り返しになったり、番号がずれたりしていないか、実際に使うアプリで全ページを確認します。Googleスライドで開けることと、Keynoteで開けることは別の検査です。変換後はそのアプリで読み直します。

Webページ

ローカルで開いたHTML、プレビューURL、公開URLはそれぞれ別の状態です。公開先のURLをPCとスマートフォンで開き、全ての主要リンク、問い合わせフォーム、ダウンロードを操作します。自分のログインしたブラウザだけで開けるページは、一般の読者も開けるとは限りません。シークレットウィンドウや受け手と同じ権限で確認します。表示だけでなく、送信フォームなら送信先に届いたか、資料リンクなら最新版へつながるかまで見ます。

メールと通知

送信ボタンを押した画面と、送信済みの記録と、受信箱への到着は別です。添付ファイルの版、宛先、表示名、件名を送信前に読みます。送信後に送信済みを確認し、必要なら受信者側の受信箱でも同じ本文と添付を見ます。通知なら、予定を登録しただけで通知が届いたことにはなりません。実行履歴、配信結果、端末の表示を順に分けます。失敗時は「登録までは完了、端末への到達は未確認」のように段階を示します。

AIへ再修正を頼むとき

「もっと良くして」では、どの版のどこを直すべきか曖昧です。「確認用v3の12ページは番号と本文がずれている。元の台本12節の言葉を残し、文字は編集可能にして、投影画面で位置を確かめて」のように、対象版、箇所、保持する条件、合格条件を指定します。同じ失敗が繰り返される場合は、そのページだけでなく生成のひな型や共通ルールを直す必要があります。再出力した版は別名で保管し、修正済みの現物を開いてから「直った」と判断します。

使える確認文:「今回作った成果物について、元資料を読めた証拠、保存先、実際に開いたアプリ、確認したページ、開いていないページ、リンクの動作、送付状態を表にしてください。未確認を完了と書かないでください。」

文章制作を、相談から完成まで進める

文章を頼むとき、最初から『いい感じに書いて』では、きれいだけれど自分の考えとは違うものが出てきがちです。読者へ何を伝えたいのか、その話を自分がする理由は何か。まずそこを会話で掘ると、AIは単なる言い換え役を超えて、考えを整理する相手になります。この章では、メール、メルマガ、案内文などを、相談から原稿、確認、配布できる版へ進める流れを見ていきます。

例えば、顧客へ新しいサービスを知らせる文章を作る場面。サービスの機能を10個並べる前に、相手が今どんな仕事で困り、その機能を使うと何が楽になるかを確かめたいところです。本人に実際の相談や対応経験があるなら、その記録を原文として渡します。まだ構想段階の話なら、その状態をはっきり分けます。ChatGPTには、読者、伝えたい主張、理由、使える事実、最後にしてほしい行動を示し、最初の稿を作らせます。本人の体験や顧客の反応を勝手に足していないか、ここで読むわけです。

1稿で終わらせず、『なぜこの文がここにあるのか』『次の段落へ自然に進めるか』を見てください。文末が同じ形で続くと、内容が正しくても読みにくくなります。元の言葉を残す箇所と編集する箇所を分け、変更理由も確かめます。最後に、画面上の原稿を実際のメールやWebページへ移した後の表示を読み直す。読者が迷わず理解して行動できるところまで整えて、初めて文章の仕事が終わります。

文章を頼む前に、主張と根拠をそろえる

新サービスを案内する原稿の組み立て例
材料読者の困りごと/本人が伝えたい主張/本人の実体験と確認済みの事実
原稿にする読者が得る変化 → なぜそう言えるか → 具体例 → 次の行動
原稿を声に出して読み、事実の根拠と読者が動ける結びを確かめる
書き始める前に必要な材料と原稿の対応を示す模式図です。実際の配信文ではありません。

制作物を使った例。補助金を選ぶニュースレター下書きでは、「金額が大きい制度が良いとは限らない」という話の後に、なぜ事業計画へ戻るのかを書く。AIへ文章を頼む際も、見出しだけでなく本人の原稿、理由、具体例を渡してから直す。

本人の考えを引き出す段階と、読者へ見せる文章を分けます。

ChatGPTに「良いメルマガを書いて」と頼むと、話題は合っていても、その人が本当に言いたいことと違う文章になることがあります。先に、誰に何を伝えたいのか、なぜ本人が語るのかを整理します。長文ポストでもメルマガでも、AIが最初から完成稿を書く必要はありません。質問役として使い、本人の体験や価値観を引き出してから、媒体に合わせて構成します。本人の言葉をそのまま引用するのか、読みやすく編集するのかも決めます。

最初に揃える7つの材料

  1. テーマ:何について書くか。「AI」より「AIを使って、年齢を重ねても仕事の主導権を持つ」のように変化まで示せると具体的です。
  2. 読者:職種や年齢だけでなく、その人が日常で何に困り、何を望むか。読者が自分のことだと思える場面を探します。
  3. 核心:その文章を読んだあと、読者に残したい考えを1文にします。AIが作ったきれいな見出しが、本人の主張を置き換えないようにします。
  4. 根拠:本人がしたこと、見たこと、確認できた数値を分けます。構想中の講座を実績として書かないでください。
  5. 解決策:読者が何から始めればよいか。抽象的な「活用しましょう」ではなく、手順を示します。
  6. 口調:落ち着いた説明、率直な主張、会話調など、本人の過去の文章と用途に合わせます。
  7. 次の行動:フォロー、返信、資料閲覧など。不要なら行動を押しつけず、結論で終えてもかまいません。

ChatGPTに1問ずつ聞いてもらう

入力欄へ「私が言いたいことを先に整理したい。本文はまだ書かない。テーマ、読者、主張、体験、希望する次の行動を1問ずつ聞いて」と入力します。回答が「仕事を楽にしたい」なら、「どの作業に時間を取られ、何に時間を戻したいか」のように具体化を求めます。抽象的な回答をAIが勝手に実体験へ変えないよう、実際に起きたことと考え方を分けて記録します。対話の途中で本人らしい一言が出たら、その表現を原文として保存します。原文は編集稿の中で勝手に別の言葉へ置き換えない方がよい場合があります。

設計図を承認してから書く

本文を生成する前に、テーマ、読者、読者の悩み、核心の主張、本人の実体験、根拠、解決策、口調、次の行動を表にしてもらいます。本人が「その主張は違う」と言ったら、文章の表面だけを直すのではなく設計図から変更します。Xの長文ポストなら冒頭で関心を引き、問題、解決策、本人の経験、未来、次の行動へ進められます。メルマガなら件名、冒頭、本文、追伸を別々に考えます。ただし同じ素材を媒体別に出すときは、それぞれの文字数制限や読者の前提に合わせ、文章を単に切り貼りしません。

元の発言と編集稿を比べる

AIの原稿で「毎月の売上が増えた」などの数字が出たら、その根拠が本人にあるか確認します。「この先も働ける」といった未来の表現も、保証なのか可能性なのかを見ます。本人が「本日」と話す場面で「今日」へ変わっていないか、指定の見出しをAIが別の言葉にしていないかを検索します。事実と表現の確認を一度にすると見落とすため、まず事実、次に本人の言い回し、最後に読みやすさを点検します。声に出して読んで違和感があれば、どの語が不自然かをAIへ返します。

完成後の検査

冒頭は内容とつながっていますか。読者の不安を煽るだけになっていませんか。本人にしか言えない視点が残っていますか。実績と構想を混ぜていませんか。読者が最初にできる具体的な行動がありますか。CTAのリンクを入れるなら、クリックした先が開き、目的の資料に到達しますか。文章が完成したら、SNSの投稿画面やメルマガの下書き画面へ置いた版を読み直します。エディタで見えた改行とスマートフォンでの改行は違うことがあります。

入力例:「50代の行政書士に、AIを使って自分の経験を生かしながら働き続ける選択肢を伝えたい。本人の言葉と実体験を先に質問で引き出して。実績、構想、仮説を分けて整理するまで本文は書かない。設計図を確認したあと、X長文ポストとメルマガ用を別々に作る。」

変わる情報を、公式資料で調べる

申請期限や料金、アプリの提供条件は変わります。以前正しかった答えでも、今日使えるとは限りません。ChatGPTの検索や調査機能は資料を集める助けになりますが、最終的に仕事へ使う人は、対象と時点を確かめる必要があります。この章で追うのは、調査の入口から説明できる根拠を残すところまで。対象と時点を先に指定しておけば、後で資料を読み返す人にも判断の理由が伝わるはずです。

例えば、担当者がお客さんから補助制度の利用条件を尋ねられたとします。制度名だけでは、国の制度か自治体の制度か、どの募集回かで答えが変わる場合があります。ChatGPTには対象地域、年度、知りたい条件、優先する公式資料を伝え、見つけたページの発行元と更新日を出してもらいます。その後、概要記事で安心せず、公募要領の対象者、対象経費、受付期間、例外にあたる箇所を開く。AIの要約が原文の条件を狭めたり広げたりしていないか、ここを読むんです。

制度を比べる表には同じ項目を並べ、資料にない欄は空欄や要確認のまま残す。古い年度の資料から数字だけ借りて埋めると、見やすい表ほど危険です。調査日と参照先を残せば、別の担当者が後で再確認できます。検索結果を読む作業から、顧客へ説明できる判断材料へ変えるには、この一手間が欠かせません。

変わる制度を調べる時は、対象と日付を揃える

補助制度の条件を調べる記録例
質問公式資料で見る箇所記録する証拠
誰が対象か募集要領の対象者・地域発行元と該当ページ
何に使えるか対象経費と除外条件募集回と該当ページ
いつまでか受付期間と更新日確認した日付とURL

概要記事で終えず、利用する募集回の元資料へ戻ります。

根拠の残し方を示す模式図です。特定の制度の現行条件ではありません。

制作物を使った例。ニュースレター下書きの制度名や対象を更新するなら、公式の公募要領を開いて該当箇所を記録する。外部の解説記事は探す手掛かりにできても、条件の確定には使わない。確認できない数字は本文へ残さない。

検索結果の要約を、最新の事実と同一視しない手順です。

制度の申請期間、ソフトの利用条件、商品の価格、地域の回収日などは変更されます。ChatGPTが記憶している一般知識だけで答えを確定せず、公開日と更新日が分かる資料を調べます。検索機能は候補を集める入口です。Deep researchは複数の資料を調べて報告をまとめる入口です。どちらも、資料の読み違いや古い情報を自動では消せません。最終的に何を採用したかを本人が確認できる形にします。

質問を5つの条件に分ける

  1. 対象:どの制度、商品、地域、アプリか。同じ名前のものが複数ある場合は運営者名や公式URLまで指定します。
  2. 時点:何年何月何日時点か。「現在」だけでは、後で回答を読み返したときに時点が分かりません。
  3. 場所:日本全体なのか、市区町村や特定のコースまで絞るのか。ごみの回収や補助金は区域が違えば結論が変わります。
  4. 優先する根拠:行政の公式ページ、製品の公式ヘルプ、一次資料などを指定します。SNSの感想は利用者の経験として区別します。
  5. 欲しい答え:結論、条件、例外、本人に残る確認事項を分けて出してもらいます。

たとえば「熊谷市で段ボールを出していいか」だけでは、住所と収集日が不足する場合があります。最初に住所の区域、今日の日付、対象のごみ区分を揃えます。市のカレンダーを見つけても、回収曜日だけでは当日が紙類の日か分からない場合があります。問いの不足を早く見つけると、あとで何度も同じ説明を繰り返す時間を減らせます。

短い確認にはSearchを使う

数分で答えが必要なら、Chatで検索を使い、対象の公式ページを優先して探します。「公式サイトで2026年10月の対象条件を調べ、根拠URL、更新日、例外を付けて」と頼みます。検索結果に同じ見出しの古いPDFが複数出たら、新しいものだけを選ばず、どちらが現行と明記されているかを確認します。AIが示した引用リンクは、実際に開きます。ページが404なら、引用が存在したことと今読めることを区別します。画像や表を含むPDFは、本文テキストに抜けがないか該当ページを見ます。

幅広い調査にはDeep researchを使う

競合の提供形態、料金、対象者、販売方法を比較するなど、調査軸が複数ある場合にDeep researchを使います。始める前に「比較対象は誰か」「何を同じ条件で比較するか」を決めます。デニムを使った製品なら、衣類か雑貨か、再利用品か新品素材か、販売地域、1点ごとの価格帯、主な販売先を揃えて比較します。「全部の会社を挙げて」は公開情報の限界があるため、見つかった範囲と検索条件を記録します。調査レポートは、会社ごとの公式サイトや商品ページへリンクを付けます。口コミは販売店全体の評価と個別商品の評価を混ぜません。

候補と結論を分ける

複数のサイトに同じ数字があるから正しいとは限りません。二次サイトが同じ古い記事を転載していることもあります。公式ページに基づく確定事項、公式に見つからない未確認事項、複数の資料から考えた推論を分けます。競合調査なら「高島屋で類似品を売っている」は市場の存在を示す材料かもしれませんが、自分の販売先で同じ需要を獲得できることまでは示しません。AIに「根拠から言えることと、言えないことを別々に書いて」と頼むと、飛躍を見つけやすくなります。

調査記録を残す

使った検索語、調べた日、採用した公式URL、見つからなかった項目を残します。後日情報が更新されても、当時なぜその判断をしたか追えます。調査結果を顧客へ送るときは、長い検索過程をすべて貼るより、結論、根拠、未確認、次の行動の順で読みやすくまとめます。法律や申請要件など重要な判断では、引用元の条文と施行日を確認します。AIが制度の名前を正しく答えたことだけで、個別案件への適用を決めないでください。

入力例:「中古デニムから製品を作って販売する事業者を、公式サイトと実際の商品ページを優先して調べて。各社の製品、価格単位、対象客、販売チャネル、確認日を同じ表にして。見つけられなかった情報は空欄にし、私たちが入り得る市場については推論と確認済み事実を分けて。」

レポート・スライド・サイトを順番に作る

1つのテーマをレポート、スライド、Webページへ展開すると、同じ内容を使い回せて便利です。ただ、最初の説明に間違いがあると、その間違いも3つの媒体へ広がります。この章では、まず内容の正本を決め、その後に受け手と用途に合わせて形を変える順番を扱います。たとえばウェビナーなら、話す順序や本人の表現を含む台本が土台です。投影スライドは、話を聞きながら見れば分かる文字と図へ変えます。欠席者へ渡すレポートには、画面を見なくても伝わる説明を加える必要があります。

スライドを作る担当者は、台本の各場面で観客が何を理解するかを決めてから、見出し、本文、写真や図、話す台本を別々に置きます。Webページを作る担当者は、読み進める順番と申込みボタンの先、スマートフォンでの見え方まで確認します。同じ題材だからといって、レポートの長文をそのまま投影すれば文字だらけになりますし、スライドの短い見出しをそのまま配布文書にすると説明が足りません。各媒体で受け取る人の状況が違うんですね。

まず正本の内容と根拠を読み、媒体ごとの役割を決め、制作後は別々のファイルを実際に開きます。PowerPointで文字を直せるか、Webのリンクがつながるか、レポートの図が切れていないか。元原稿を修正したら派生先のどこまで反映したかも読み戻す。この順番なら、形式が増えても説明と事実を揃えられます。

1つの正本を、用途に合わせて3つの媒体へ

ウェビナーの台本から展開する例
正本:本人が確認した台本
スライド:観客がその場で理解する文字と図
レポート:欠席者が単独で読める説明
Webページ:読む順番と申込み導線

どの媒体でも、元台本の主張と数字を照合します。

媒体への展開を示す模式図です。実際のスライドや公開ページではありません。

制作物を使った例。実務AI秘書講座の設計案を題材に、まず何を教えるかを文書で決め、次に投影用スライドへ移す。スライドは見出しだけにせず、話す内容と対応する図を置く。設計案と制作中の資料を完成教材として混同しない。

内容、形式、見た目、共有を1つずつ検査します。

1つの題材からレポート、スライド、Webページまで作りたいとき、最初に全部の形式を一度に出すと、元原稿の間違いがすべてに広がります。先に内容の正本を決めます。たとえばウェビナーなら、話の順序と登壇者の言葉を含む台本です。スライドは、その台本から観客に見せる部分を選び、写真や図の役割を決めます。配布レポートは、会場にいない人が読んでも分かる文章を別に書きます。Webページは、読む順とボタンの行き先を設計します。同じテーマでも、媒体ごとに必要な内容と量は異なります。

レポートを作る

  1. 誰が、何の判断に使うレポートか決めます。初心者向けなら、専門語の説明を先に置きます。
  2. 目次を作り、各章に「何が分かるか」「何を操作するか」「どの資料を根拠にするか」を入れます。
  3. 1章ずつ本文を書きます。見出しだけの章がないか、手順が「どこを押すか」で止まらず「押すと何が起き、次に何を見るか」まであるか確認します。
  4. 公式リンクを開き、引用先が内容を支えているか見ます。日付が変わる条件には「確認日」を付けます。
  5. HTML、Word、PDFなど指定形式へ出し、各形式のページを実際に開きます。特にPDFの目次リンクや日本語文字の表示を見ます。

スライドを作る

  1. 使う台本の版を固定します。台本のどの段落を何ページに映すか、対応表を作ります。
  2. 各ページに、観客向けの見出し、本文、必要な写真や図、話す台本を別欄で設計します。「問題の深刻化」など制作側の工程名をそのまま投影しません。
  3. 写真は何を見せるか、図は何を説明するかを決めます。内容と無関係な丸や箱を反復しません。文字や矢印の関係が変わる図なら、編集できる要素を優先します。
  4. 指定したアプリで開きます。文字が画像1枚になっていないか、番号と本文がずれていないか、行間や余白が読みやすいか、話す台本がスピーカーノートに入っているか全ページを見ます。
  5. 動画やアニメーションを入れる場合は、静止画のPDFでは伝わらないため、投影するアプリと端末で動作確認します。動きを入れたことを完成条件にせず、見せるタイミングが話と合うかを確認します。

Sitesでページを作る

案内サイトを作る場合は、対象者、訴求する価値、講座の内容、申込方法、問い合わせ先を元資料から決めます。実績や受講者の声をAIが補っていないか見ます。画像や背景は雰囲気のためだけに増やさず、読者が内容を理解しやすくするために置きます。プレビューでPCとスマートフォンの両方を確認します。公開前にボタンとフォームの行き先、メールアドレス、価格表示を読みます。公開後には公開URLを別のブラウザで開き、プレビューと同じ版かを確かめます。公開URLができたという通知だけで、全ページが使えるとは判断できません。

媒体間の差分を管理する

台本の価格を修正したなら、スライド、配布レポート、サイト、案内メールで同じ条件になっているか検索します。媒体ごとに表現は変えてよいものの、金額や期間などの事実は揃えます。本人が禁止した言い回しは、出力形式を変えたときに再登場しがちです。生成元の指示と最終ファイルの両方で検索します。旧版を保管する場合は「不採用」や「更新前」を付け、リンクが旧版へ向いていないか確かめます。

入力例:「この台本を正本に、まず各節の見出し・投影本文・画像案・話す台本を対にした構成表を作成。私の確認後にスライドへ進みます。配布レポートは後で別に作ります。価格、タイトル、本人の逐語を勝手に変更しないで。」

途中の仕事を、別の会話や担当へ引き継ぐ

長い仕事では、途中で会話や担当者が変わります。そこで『前の続きで』だけを渡すと、採用した案と却下した案の区別が消え、同じ質問や失敗が戻ってきます。次の担当が原稿を開いた後、最初の1手を迷わず選べるか。その視点で引継ぎを考えたいんです。残すべきものは会話の全量ではなく、最終目標、使う正本、本人が確定した順序や文言、いま使える成果物、失敗した版、まだ見ていない箇所です。

例えば、ガイドを前半まで直した担当から後半を引き継ぐ場合、単に『40章まで終わった』では足りません。文章が保存された章と公開ページへ反映した章、実際に図を開いて見た章を分けて伝えます。章番号とファイル名だけでなく、どの版を使ったか、どの検査に合格し、どの表現が本人に不採用とされたかを書きます。次の担当は記録と現物を並べてから着手する。この照合が抜けると、進捗表だけが新しくても作業は旧版へ戻ってしまいます。そうすれば、古いHTMLをもう一度公開したり、禁止された枠を戻したりする危険を減らせます。

引継ぎの最後には、次の1手を具体的に書いてください。『改善する』ではなく『第41章の前段を元本文と照合し、500字以上に直して表示を見る』のように、何を見れば終わりかまで示します。本人の判断を待つ事項と、担当が自分で進められる作業も切り分ける。その線が曖昧だと、待つ必要のない作業まで止まってしまいます。新しい会話で記録どおりにファイルを開き、続きから作業できたら、その引継ぎは役に立っています。

引継ぎは、次の担当が最初の1手を選べる形で

制作を引き継ぐための記録例
採用した版章ごとの公開済みHTMLと正本の場所
使わない版却下理由と繰り返さない条件
未確認図を実画面で見ていない章と次の検査
次の担当:未確認の章を開き、正本と画面を並べて確認する
引継ぎ項目の模式図です。実案件の完了記録ではありません。

制作物を使った例。ウェビナーの制作を別担当へ渡すときは、最新のスライド、元台本、直した箇所、まだ余白が残るページを一緒に渡す。「続きから」で古い統合版を開いてしまわないよう、使う版と不合格の版を明示する。

AIが「覚えているはず」に頼らず、続きから始められるようにします。

長い仕事では、会話が重くなったり、利用枠の上限に達したり、担当する画面を変えたりします。新しい会話へ移るとき、前のやり取りを全部貼る必要はありません。ただし「続きをやって」だけでは、採用した原稿と不採用の案、本人の修正、残った不具合を区別できません。引継ぎメモには、目標、正本の場所、採用済みの判断、禁止事項、今ある成果物、検査結果、未完了、次の1手を入れます。

引継ぎに必要な情報

  1. 最終目標:誰が何に使える状態へするか。「レポートを作る」より「初心者が各機能の操作と使い分けを読んで実行できる資料」が具体的です。
  2. 正本:元の台本、本人が直した稿、採用したタイトル、参照する公式資料のURLやファイル名を示します。
  3. 決まった条件:保存形式、順番、表記、デザイン、納品先などを列挙します。
  4. 不採用:なぜ使わないか、どの版か。たとえば「全ページ画像1枚のスライドは文字編集できないため不採用」と明記します。
  5. できたもの:存在するファイルを挙げます。保存したことと、開いたことを別々に書きます。
  6. 検査:どのページと経路で確認したか。全ページなら全ページ、数ページなら数ページと書きます。
  7. 未完了:不足の本文、実画像、リンク、送信、本人受入などを具体的に書きます。
  8. 次の作業:最初に開くファイルと、1回目に直す箇所を指定します。

状態を取り違えない

「保存済み」は「内容監査済み」ではありません。「送信済み」は「受信箱到達済み」ではありません。「共有リンク作成」は「相手が開ける」ではありません。引継ぎには、完了、作成済みだが未検査、未着手、本人判断待ち、失敗・使用禁止を分けて書きます。途中でユーザーが新しい言い方やタイトルを指定したら、前の決定を無言で消さず、いつ何が上書きされたか記録します。音声から起こした断片が曖昧な場合は推測で補わず、その箇所だけ未確定にします。

新しい会話で続ける

新しい会話には、引継ぎメモと正本のファイルを渡します。最初に「状態を読んで、現在あるファイルと検査結果を確認し、未完了の先頭から進めて」と伝えます。AIが引継ぎメモだけで「完成しました」と答えたら、実ファイルを読み、内容と表示を確かめるよう指示します。複数のAIが並行する場合は、担当範囲を分け、同じファイルへの同時編集を避けます。互いの報告では、版番号と更新日時と作業したファイルを示します。

ユーザーへ伝える

進捗は「やってます」だけでなく、何ページ中何ページが確認済みか、残る問題は何か、次に何を直すかを短く伝えます。「できた?」には冒頭で完成か未完成か答えます。期限がある作業では、先に使える確認用の範囲と、完成版に必要な作業を分けます。実施していないメール送信や公開を、予定として書いたから完了と扱わないでください。

引継ぎ文の例:「ニュースレターの下書きを引き継ぎます。元原稿には、補助金を選ぶ前に事業の目的を確かめるという主張があります。公開前なので配信済みとは書かないでください。制度の条件は現在の公式資料で確認し、本人の主張を勝手に変えずに文章を整えてください。直した後は元原稿と読み比べ、本人の確認を受けてから配信準備へ進みます。」

ブラウザを使う:Webを読む・画面を操作する

Webの情報を探したいのか、いま開いている画面を操作してほしいのか。ここが曖昧なまま依頼すると、ChatGPTの返答と実際の作業が食い違います。検索は公開情報から候補を探す仕事です。一方、ログインしたサイトで資料を開き、フォームを入力し、表示を確かめるには、その画面へアクセスできる環境と権限が要ります。ブラウザを使う仕事にも、読む、比べる、操作する、結果を見るという段階があります。どこまで頼んだのかが明確なら、AIの返事と実際の画面を照らし合わせられるはずです。

例えば、競合の公開ページを比べるだけなら、URLと比較したい項目を渡し、各ページの出典を開いて確認します。自社サイトの管理画面で原稿を直すなら、どの画面を触るか、保存だけか公開までか、変えてはいけない部分はどこかを決めます。アプリ内ブラウザと普段のChromeはログイン状態が別の場合もあります。いつものブラウザでサイトが開けることを、AIの作業画面でも入れる証拠にしないことです。画面が見えなければ、まず接続と対象タブを確かめます。

作業の後は『保存しました』という返事だけで終えず、元の画面を再読み込みし、変更した箇所を見ます。公開ページなら別のブラウザやスマートフォンでも表示を確かめる。ボタンを押すことで申込みや支払いが確定する場合は、その操作の範囲を先に分けます。読めたページ、操作した画面、利用者が見る結果を同じものとして扱わない。この区別がつくと、ブラウザ作業を安心して任せやすくなります。

公開情報を読む仕事と、ログイン画面を操作する仕事

ブラウザを使う依頼を分ける
公開ページを調べるURLと比較項目を渡す。出典を開き、日付と表示内容を確認
管理画面を操作する対象画面・権限・保存と公開の範囲を決める。変更後の表示を試す

返答が書かれたことと、実際の画面が変わったことは別々に確かめます。

2種類の依頼を区別する模式図です。実際の管理画面ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページのHTMLを直したら、ブラウザで公開先を開き、見出し、画像、相談ボタンを押して確かめる。画面のスクリーンショットは表示の証拠だが、問い合わせが実際に届くことまで証明するものではない。

検索、ページ閲覧、ログイン済み画面の操作は別です。

ChatGPTがWeb検索で答えを探すことと、あなたのブラウザでログイン済みのページを操作することは違います。前者は公開ページの調査、後者は許された画面上の作業です。デスクトップアプリにはアプリ内ブラウザがあり、WorkやCodexのタスクからページを開けます。アプリ内ブラウザは独立したログイン状態を持つため、普段のChromeでログイン済みだから同じサービスへ入れるとは限りません。既存のChromeプロフィールや開いているタブを使いたいときは、対応するCodex Chrome拡張機能を使う経路があります。

アプリ内ブラウザの始め方

  1. MacまたはWindowsのChatGPTデスクトップアプリで、WorkかCodexのタスクを開きます。
  2. ツールバーからブラウザを開くか、MacならCommand+Shift+B、WindowsならCtrl+Shift+Bを押します。
  3. 目的のページを開きます。新しいサイトへのアクセス許可が表示されたら、サイト名と今のタスクが一致するか確認します。
  4. ログインが必要なら、認証情報はチャット本文に書かず、ブラウザのログイン画面へ入力します。
  5. ChatGPTに「今開いているページのこの部分を読んで」と指示します。複数のタブがある場合は、対象のタブやURLを明示します。

アプリ内ブラウザでは、あなたとChatGPTが同じページを見ながら進められます。Webサイトを直す場合は、注釈機能で対象のボタンや余白を指して「この部分を修正して」と伝えられます。AIが修正したら、同じページを再度開いて表示と操作を確認します。プレビューを見ただけでは、実際の公開ページまで変わったことにはなりません。

Chromeを選ぶ場合

すでにChromeで開いている管理画面、ログイン済みのセッション、Chrome拡張機能が必要なら、Codex Chrome拡張機能の経路を選びます。普段使うChromeには複数のプロフィールがあることが多いため、仕事用か個人用か、現在のタブがどのアカウントに入っているか先に見ます。アクセス許可を出したあとにAIが別アカウントを操作しないよう、画面上の名前を確認します。Chromeのセッションはアプリ内ブラウザへ自動でコピーされません。

クラウドブラウザとの違い

クラウド作業用のブラウザは、手元のPCとは別の環境で動きます。PCを閉じても続く作業に向きますが、あなたのChromeのログイン状態やローカルのダウンロードフォルダが最初から使えるわけではありません。ログインが必要なら、その環境で別途サインインまたは本人の操作が必要です。ローカルPCへのアクセスを許可したDotが作業するときも、どのPC・どのブラウザのタスクなのかを確認します。クラウド側で開けないサイトをローカルPCで試す場合、別タスクに分かれ、セッションもそのまま移らないことがあります。

操作結果を確かめる

「フォームを開いた」「入力した」「送信した」は別の状態です。入力した段階なら送信前の画面を見ます。送信した後は確認画面、送信済み一覧、受信箱など、サービス側の直接の記録を確かめます。サイトの文面を修正した場合は、編集画面と公開画面の両方を確認します。サービスの通知が遅れている可能性もあるため、AIが「送ったはず」と推測しただけでは送信済み扱いにしません。

使い分け:公開ページの情報を調べるだけならWeb検索。デスクトップアプリ内で同じページを見ながら作業するならアプリ内ブラウザ。すでに使っているChromeのログイン状態が必要ならChrome拡張。手元のPCを閉じても続けたいなら、利用可能なクラウド作業を検討します。

公式資料:Using the built-in browser in the ChatGPT desktop app。

図や対話型の表示で理解する

説明を読んでも場面が浮かばないとき、図や表があるだけで理解が進むことがあります。たとえば3つのサービスを比較するなら同じ条件を横に並べ、数字の推移なら時間の流れを線で見せる。ChatGPTには、文章だけでなく、質問に合う形で表やグラフ、操作できる表示を作らせる入口があります。図を頼む前に、何を比べて読者が何を選ぶのかを決めておく。その答えが図の形を決めるからです。

価格表を作る場面なら、安い順に並べるだけでは判断しにくいかもしれません。初期費用、月額、使える人数、必要な準備を同じ列で比べると、担当者が自分の条件で選べます。制度の申請手順なら、担当者、渡す書類、次の判断を矢印でつなぐ方が伝わります。図の役割は画面をにぎやかにすることではなく、本文を読んだ人が次に何をすればよいかを分かるようにすることです。意味のない箱や棒が増えたら、その図はかえって邪魔になります。

数値からグラフを作るときは、元の表、単位、期間、軸の範囲を確認します。見た目が整っていても、母数の違う割合を横並びにすると誤解が生まれます。対話型の表示なら、ボタンを押した後に何が変わるか、狭い画面でも読めるかを触って確かめてください。文章で足りる場面もあれば、触って初めて分かる場面もあります。相手の判断に必要な形を選ぶことが、この章の着地点です。

図の形は、読者に判断してほしいことから決める

伝えたい内容と図の対応
読者の目的合う図図を見てできる判断
複数サービスから選ぶ同じ条件を横に並べた比較表自分の条件に合う候補を絞る
売上の変化を見る期間を揃えた推移グラフ変化した時期を見つける
申請を進める担当・書類・判断点の流れ次に誰が何をするか分かる
図の使い分けを示す模式図です。実データから作ったグラフではありません。

制作物を使った例。架空案件の実演教材では、受領した資料と未受領の資料を流れ図にできる。図で「決算書は受領、残りは確認中」と見せた後、元連絡のIDへ戻れる形にする。図を描いたことと書類の中身を審査したことは別だ。

文章だけで分かりにくい比較や変化を、画面で確かめます。

ChatGPTは質問によって、文章だけでなく表、グラフ、図、押せるボタン、入力できるフォームなどを会話の中に出せます。公式案内ではIntelligent UIと呼ばれる仕組みで、質問に合う見せ方を選びます。たとえば料金の比較なら横に並べる表、数値の推移ならグラフ、手順の関係なら図が分かりやすいでしょう。一方、簡単な事実確認なら長い図が邪魔になることもあります。必要なときに「図にして」「比較表で」「まず短い文章で」と希望を伝えられます。

どんなときに頼むか

  1. 複数の選択肢を比べるときは、各項目を同じ軸で並べてもらいます。「費用、手間、始める条件、向いている人」を列にすると判断しやすくなります。
  2. 数値が時間とともにどう変わるかを見たいときは、折れ線グラフを頼みます。月ごとの売上と累積売上を1本の線に混ぜないよう、単位を指定します。
  3. 作業の順番を説明するときは、フロー図を頼みます。「申込、資料確認、本人の判断、送信」のどこが自動で、どこで人が決めるかを分けます。
  4. 前提を変えて結果を見るときは、対話型の入力欄やスライダーを使える場合があります。入力値を変えた後の数字が、同じ計算条件を使っているか見ます。

どこで見られるか

Intelligent UIはChatで使われ、WorkタブやVoiceには同じ形では出ません。回答の見た目はモデルや質問によって変わります。2026年10月の公式案内では、ChatのInstantからExtra Highまでの推論設定で利用できる一方、Pro推論オプションでは対応していません。自分の画面に対話型の図が出ないとき、同じ指示を繰り返す前に、モードと画面を確認してください。Custom Instructionsや会話内で「比較するときは表を使って」と希望を伝えられますが、必ずその形式になるとは限りません。

資料として保存する場合

会話内で触れる図は理解を助けますが、そのままPDFやスライドに入れると操作できなくなることがあります。配布資料に使うなら、何を残すか決めます。静止したグラフが必要なら、軸、凡例、数値、出典が見える画像や編集可能な表にします。操作できる診断ツールとして渡したいなら、Sitesなど別の形式で保存し、公開先で入力と結果を試します。会話の中で保存されたチェック状態が、別の会話や別の人にも引き継がれるとは限りません。

誤解を生まない図の確認

図の形が正しくても、値や関係が正しいとは限りません。割合の円グラフなら合計が100%か、母数が何人かを確認します。棒グラフの軸が途中から始まると差が大きく見えるので、表示範囲を読みます。比較図で「Aの方が良い」と書かれていても、評価軸の重みは本人の判断です。色だけで意味を区別せず、文字のラベルも付けます。配色には読み手の視認性を考え、印刷したときも伝わるか確認します。

入力例:「3つの講座案を、費用、必要時間、実務へ使える範囲、維持の手間で比較できる表にして。判断の前提が変わる場合は、その前提を入力できる形で示して。確認できない数値は埋めないで。」

公式資料:Intelligent UI in ChatGPT。

SkillsとRecord & Replay:作業の型を残す

毎回同じ仕事を頼むたびに、資料の場所、守る順序、禁止事項を最初から説明していたら、どこかで抜けが出ます。Skillsは、その仕事の進め方をまとめて、必要なときにAIが参照できるようにする仕組みです。手順を文章で残す場合と、画面操作を記録するRecord & Replayを使う場合では、再利用できるものが違います。日常の仕事へ置き換えて、その違いを確かめましょう。

例えば、毎週の会議メモから決定事項と担当をまとめるなら、入力する議事録、確認する発言、出力する表、本人へ聞く条件をSkillへまとめられます。別の担当が同じ仕事を頼んでも、まずその型を読んでから始められるわけです。一方、同じ画面で決まった欄を開いて入力する操作は、実際の手順を記録して再生する方が向く場合があります。ただし画面が変わったり、入力内容に本人判断が必要になったりしたら、記録した操作をそのまま押し通せません。

作った型は、使えたかどうかまで確かめます。Skillの説明を書いただけでは、その会話で参照されたとは言えません。Record & Replayも、記録が保存されたことと本番の画面で正しく動いたことは別です。最初は小さな仕事で試して、つまずいた箇所を手順へ戻す。次の実行で同じ失敗が止まってこそ、型を直した意味があるんですね。そうして初めて、本人が何度も説明しなくても進む仕事の型になります。

作業の型と画面操作の記録を使い分ける

会議メモを例にした再利用
Skillに残す議事録の読み方、決定事項の抽出、担当と期限の表、未確認の扱い
Record & Replayに残す毎回同じ画面で欄を開き、入力して保存する操作
画面が変わった時は、再生結果と保存先を実際に見て確かめる
2つの再利用方法を示す模式図です。記録済みの操作ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを繰り返し更新するなら、元チラシを読む、掲載項目を照合する、公開画面を開くという手順を型にできる。保存した手順が毎回正しいとは限らないので、今回の原稿と画面で試してから使う。

毎回同じ指示を最初から作らず、再利用できる手順にします。

Skillは、特定の仕事を進めるための手順や資料をまとめたものです。AIが必要に応じてその手順を参照することで、毎回説明する負担を減らせます。たとえば「ウェビナー台本を作る」なら、必要な基本データ、本人への質問、構成の型、各スライドへ出す文言と話す台本の分け方、禁止事項、完成検査を1つのSkillにできます。Skillには文章の手順だけでなく、例や補助ファイル、スクリプトを入れられる場合があります。ただし作っただけでは、すべての会話で必ず呼び出されるわけではありません。利用できるプランと組織設定、実際の呼び出し状況を確認します。

使うSkillを探す

  1. ChatGPTのサイドバーでPluginsを開き、利用できる場合はDirectoryのSkillsタブを選びます。
  2. 目的に近いSkillを開き、どの作業を対象にし、何を参照し、どのアプリや権限を使うかを読みます。
  3. 似たSkillが複数ある場合は、完成形の見本を比べます。ウェビナーなら台本の型とスライドデザインを分けて選ぶと混乱しにくくなります。
  4. 選んだSkillを使って小さな課題を試し、本人の指定した順番と文言、出力形式に合うかを確認します。
  5. 不合格なら、出来上がった1ページだけでなく、Skillの手順や元テンプレに原因がないか見ます。修正後、前の失敗例が通らないか試します。

2026年10月の公式案内では、ChatGPTのSkillsは対象のBusiness、Enterprise、Healthcare、Eduで利用でき、提供条件や管理者設定の影響を受けます。個人向けプランで同じ画面が必ず見える前提にはしません。Codex側のSkillとは利用できる画面や同期方法が異なる場合があります。必要なSkillが見えない場合は、単純に「持っていない」と決めず、今いるワークスペースと利用画面を確かめます。

Record & Replayで操作を示す

Record & Replayは、対象ユーザーのmacOS上のCodexアプリで、実際の操作を一度見せて再利用できるSkillにする機能です。複雑な管理画面で毎回同じ設定をする、同じ形式の報告をダウンロードするなど、文章で説明するより操作を見せた方が早い仕事に向きます。公式の案内ではComputer Useを利用でき、オンになっていることが前提です。提供地域やプランにも条件があります。

録る前に決めること

記録する手順の開始位置と終了位置を決めます。ログイン時のパスワード入力、顧客の個人情報、秘密のAPIキーなどは記録に含めないようにします。途中に毎回変わる数字や日付があるなら「ここは入力値」と分かる形にしておきます。成功時の画面だけでなく、入力が足りない場合にどこで止まるかもSkillの指示へ残します。記録後にSkillを実際の別件へ使い、対象画面が変わっても誤ったボタンを押さないか確認します。

使い続けるための更新

Webサービスの画面が変わったら、以前のSkillが古くなることがあります。1度成功したから毎回成功すると考えず、実行日時、対象のサイト、結果の画面を残します。AIが同じ不具合を繰り返すなら、その不具合を具体的な不合格例としてSkillへ追加し、次の実行で拒否できるか試します。元のSkillを残しながら新しい版を作る場合は、旧版が自動選択されないよう有効版を明記します。外部送信や公開などの操作は、Skillがあるだけで本人の依頼があったことにはなりません。

公式資料:Skills in ChatGPT、ChatGPT Release Notes。

返答の雰囲気を、自分が読みやすい形にする

ChatGPTの返答が長すぎたり、妙に軽い口調だったりすると、内容が正しくても読むのがつらくなります。相手に伝える文章へそのまま混ざれば、仕事にも影響します。返答の雰囲気、文章の長さや絵文字、本人が渡す指示、会話から覚える内容は、変える場所がそれぞれ違うんです。全部を1か所で直すのではなく、何を変えたいかによって見る場所を選ぶための章です。

例えば、調査結果は短く読みたいけれど、顧客向けの説明文は省略せずに書いてほしい場合。全体の返答を短くする設定だけでは、資料まで薄くなるかもしれません。普段のやり取りは結論から簡潔に、顧客向け文書には誰が何をどうするかまで書く、と用途を分けて指示します。本人の名前や仕事の前提はMemoryや指示に入ることがありますが、過去に覚えた数字や古いサービス情報がいまも正しいとは限りません。実際に使う案件では、正本を渡して照合します。

設定を変えたら、同じような質問で返答を読み比べてください。求めた話し方に近づいたか、重要な根拠まで削れていないかを見る。AIの口調を変えることと、本人の文章を代筆するときに本人の原文へ合わせることも分けます。この章を読めば、気持ち悪い定型文を我慢して使い続けるのではなく、どの設定とどの依頼文を直せばよいか判断しやすくなります。

直したいものによって、指示の置き場所を変える

返答と顧客向け文書の書き分け例
変えたいもの伝える場所確認
普段の返答簡潔に結論から答えるという好み普段の会話で読めるか
顧客向け文書その依頼で、対象者と説明量を指定単独で理解できるか
案件固有の用語Project内の指示と正本別案件へ混ざらないか

古い記憶の数字は、そのまま現行の事実として使わず確認します。

設定と依頼の置き分けを示す模式図です。実際の設定画面ではありません。

制作物を使った例。ニュースレター下書きを読みやすく直すとき、本人の文体へ近づける設定だけで済ませない。元原稿の主張、問い、理由、例のつながりを保ち、実際に読んで気持ち悪い言い回しがないか確かめる。

Personality、Characteristics、カスタム指示、Memoryを使い分けます。

ChatGPTの返答が長すぎる、固すぎる、絵文字が多いなど、内容よりも伝え方が合わない場合があります。Personalityは返答の基本的な雰囲気です。Characteristicsは長さ、温かさ、絵文字などの細かな傾向です。カスタム指示は、本人の仕事や希望する書き方を文章で渡す場所です。Memoryは、会話を続けるうちに覚える情報を扱います。これらは別の設定なので、1つを変えても全部が同じように変わるとは限りません。

Personalityを選ぶ

  1. WebならプロフィールのSettingsからPersonalizationを開き、Base style and toneを探します。iOSやAndroidではプロフィールからSettings、Personalizationへ進みます。
  2. 仕事で短く結論を知りたいならEfficient、落ち着いて相談したいならFriendly、率直な指摘が欲しいならCandidなど、自分の用途で選びます。
  3. 短い質問を1つ送って、実際の返答を読みます。Personalityは能力や外部アプリへの権限を変える設定ではありません。
  4. 選んだ雰囲気がメルマガの原稿へそのまま反映されるとは限りません。原稿の読者と媒体に必要な口調は、作成時の指示で別に伝えます。

Characteristicsを調整する

PersonalizationのCharacteristicsでは、返答の簡潔さ、温かさ、熱量、書式、絵文字などを増減できます。たとえば本人への業務報告は「短く、結論を先に、絵文字なし」がよくても、顧客向けのお礼メールは丁寧に書く必要があります。Characteristicsは通常の会話と今後の会話に影響しますが、個別の文章制作で「このメールは丁寧に」と指定した場合、その用途に合う方を優先することがあります。つまり設定を変えるだけで、すべての成果物に同じ文体を強制できるわけではありません。

カスタム指示へ書くこと

毎回繰り返したくない希望を文章で残します。例として「報告は結論、根拠、未確認、次の作業の順」「数量は算用数字」「私が決めたタイトルを勝手に言い換えない」などです。ただし、カスタム指示へ業務の全資料を貼ると、古くなった内容を後で見分けにくくなります。案件ごとの原稿や価格はProjectなどの案件単位へ置き、一般的な書き方だけを共通指示へ残します。変更したら、新しい会話だけでなく、実際の文章出力で守られているか試します。

Memoryとの違い

Memoryには、本人が好きな形式や継続する目標などが保存される場合があります。仕事で使うときは「何を覚えている?」と尋ね、間違った情報があれば直します。Memoryに保存された情報だけで正式な価格や顧客との約束を決めません。個別の案件には版と確認日が必要です。Memoryをオフにしても、すでにある会話やProjectの資料の扱いは別です。消したい情報がある場合は、Memory、会話、接続先など、どこに残るかを分けて確認します。

指示がぶつかったとき

普段の設定が「短く」となっていても、配布用の完全ガイドには十分な説明が必要です。そのときは個別の依頼で「この成果物は初めて読む人向けなので、各操作の入口、手順、結果、困ったときまで書く」と示します。逆に、普段は詳しく説明してもらっていても、急ぎの質問なら「結論を先に1文で」と頼めます。設定と案件の指示と現在の依頼を混ぜないことが、読みやすさにつながります。

設定例:「私は行政書士として顧客向け文章を扱います。本人への報告は結論から簡潔に、顧客向け文章は送る相手が次にすることまで明確にしてください。本人が指定した名称、数字、順番は変更しないでください。未確認の実績を足さないでください。」

公式資料:Customizing Your ChatGPT Personality、Characteristics in ChatGPT、Memory in ChatGPT。

Health:地域とアカウントの提供条件を先に見る

健康に関する情報は、身近な疑問ほど早く答えがほしくなります。ただ、ChatGPTに健康データをつなぐ機能は、誰の画面にも同じように出るわけではありません。Healthの入口を探す前に、地域、年齢、プラン、端末の提供条件を確認したいところです。使える場合でも、記録の整理と本人や医療者の判断には境界があります。日本で使えると確認できない機能を、今すぐ使えるように案内することは避けます。

たとえば診察前に、最近の記録から聞きたいことを整理したい人なら、手元のメモや測定値を時系列にまとめ、症状が始まった日、服薬の変更、気になる変化を書き出せます。AIに頼むのは、記録の読みやすい整理と質問案づくりです。測定値の一部だけから病名を決めてもらうことではありません。健康データを接続する場合は、どのアカウントに何が共有されるか、取り消しや削除の方法を本人が理解してから進めます。情報が敏感だからこそ、便利さと範囲を一緒に見る必要があります。

自分の画面にHealthがなければ、アプリの故障と決める前に公式の提供条件を確かめてください。使える画面でも、入力した記録とAIの要約を見比べ、抜けや読み違いを訂正します。急いで医療判断が必要な場面では、AIの回答待ちを続けず、適切な医療機関へ相談する。この章の目的は、機能名を覚えることより、健康の話を安心して扱うための境界を知ることです。

健康情報を扱う前に提供条件と判断の境界を見る

診察前に記録を整理する例
入口地域・年齢・プラン・端末で利用可能かを確認
AIに頼むこと日付順の記録整理と医療者に聞く質問案
本人が行うこと元の測定値と症状を確認し、医療者へ相談
一部の数字だけで病名や治療を決めない
用途と判断の境界を示す模式図です。Healthの提供状況や医療上の判断を示すものではありません。

制作物を使った例。本ガイドでHealthを説明する場合も、自分のアカウントに表示されない機能を使えると書かない。公式の提供地域と対象プランを確認し、医療情報の例に実在の本人や顧客を使わない。読者には利用条件を見てから進む順を示す。

本人の健康データをつなぐ機能ですが、全員の画面にあるわけではありません。

Healthは、本人が選んだ健康関連の情報を接続し、記録の変化や診察前に聞きたいことを整理する機能です。2026年10月の公式案内では、米国の18歳以上の対象となるFree、Go、Plus、Proユーザーへ段階的に提供されています。WebとiOSに対応し、Apple Healthの接続にはiPhoneが必要です。日本のアカウントやAndroidで同じ入口を使える前提ではありません。サイドバーにHealthが見えない場合は、提供地域とアカウント条件を先に確認します。

対応する画面で使い始める

  1. ChatGPTのサイドバーにHealthがあるか見ます。Moreの中へ入る画面もあります。
  2. HealthのConnect HealthまたはGet startedを選びます。接続しなくても一般的な健康質問はできますが、本人の記録に基づいた説明には連携が必要です。
  3. Apple Health、対応する米国の医療記録など、画面に表示された情報源を選びます。外部サービスの認証と許可範囲を読みます。
  4. 接続後に「前回の検査結果から何が変わったか」など具体的に質問し、AIがどの記録を見たか確かめます。
  5. 記録の数字や診察日を元のアプリや記録で照合します。AIの説明は診断や治療の代わりにはしません。

Healthへ接続したアプリの情報は、許可された範囲でChatGPTの回答に反映される場合があります。参照されないときは@Healthを付けて指定できる案内があります。ただし別アプリで見える独自の指標が、Apple Healthを通じてChatGPTへ渡るとは限りません。見えない値を「データが消えた」と決めつけず、元アプリが何を共有しているかを確認します。接続した医療記録やApple Healthのデータは読取用で、ChatGPTから元の記録へ書き戻す機能ではありません。

仕事で紹介する場合

顧客向けのAI機能一覧にHealthを載せる場合は、米国での対象条件と日本での提供未確認を明記します。「ChatGPTなら医療記録をすべて取り込める」と一般化しません。本人に使える機能を調べるなら、本人のアカウントで入口があるかを見る必要があります。個人の健康情報を扱うため、外部へ共有する文章や画面写真にその情報を写さないよう注意します。

公式資料:Health in ChatGPT。

Projectで、案件の会話と指示を揃える

1つの案件を何回かに分けて進めると、最初の会話に目的、次の会話に資料、その後の会話に修正指示が散らばります。Projectは、その仕事に関する会話と資料、共通の指示をまとめる場所です。この章では、案件名を付けて箱を作るだけで終わらせず、次に作業する人が何を開けば分かるかまで整えます。たとえば講座の制作なら、決まった題名、台本、写真、禁止したデザイン、現在の進捗が別々の会話に埋もれないようにするわけです。

最初にProjectへ置くのは、使う正本と仕事の目的です。『資料を作る』より『参加者が内容を理解でき、講師がノートを見ながら説明できる編集可能なスライドにする』と書けば、途中の判断がぶれにくくなります。新しい会話で台本を修正するなら、今回変えた部分と変えてはいけない表現も示します。会話をProjectへ移しただけで、その後の担当がすべての添付を正しく読み直したとは言えません。必要なファイルを実際に開いたか確認します。

Projectと、完成した資料を整理・共有するSpaceは役割が異なります。Projectは制作中の前提を揃える場所として使い、相手へ配るものは別に権限を確かめます。この章の手順に沿って1案件を整えたら、新しい会話から『いま使う正本と未完了を教えて』と試してみてください。返ってきた内容を現物と照合し、抜けがあれば指示や資料を直す。そうすれば、会話が増えても仕事の続きへ戻りやすくなります。

案件の会話と正本を同じ場所からたどる

講座制作のProjectの模式図
Project:AI講座
正本:本人が確認した台本と写真
共通指示:表記、順序、禁止したデザイン
会話:スライド制作/配布資料の修正
進捗:公開済み・未確認・却下を分離

新しい会話では、今回直す箇所と使う版を明示します。

資料と会話の整理を示す模式図です。実際のProject画面ではありません。

制作物を使った例。実務AI秘書講座の企画案をProjectで扱うなら、設計案、台本、資料を同じ案件へまとめ、毎回どの版を見ているか記す。企画段階で未確定の募集条件を、別の会話で確定事項のように書かせない。

同じ仕事を別の会話で進めても、前提を見失わないようにします。

Projectは、同じ目的の会話、ファイル、専用の指示をまとめる場所です。案件が長く続くと、前の会話に料金、別の会話に台本、さらに別の会話に禁止事項が残ります。何を採用したか分からなくなる前に、案件単位のProjectを作ります。Spaceは配布資料や共同編集Pageの整理に使い、Projectは会話の流れと指示の整理に使います。名前が似ていても、そこで共有される範囲や操作は異なります。

最初のProjectを作る

  1. ChatGPTのサイドバーでProjectsを開き、新しいProjectの入口を選びます。画面が異なる場合はProjectの新規作成を探します。
  2. 作業名が分かる名前を付けます。「講座」だけより「実務AI秘書講座_2026年10月制作」の方が、別案件と区別できます。
  3. Project instructionsへ、案件に共通するルールだけを書きます。正式タイトル、出力形式、本人が禁止した表現、元資料の場所、検査条件などです。最新価格のように変わる情報は、出典と確認日を添えます。
  4. 必要なファイルを追加します。台本、参考スライド、受講条件などは、採用済みと確認用をファイル名で分けます。
  5. 短い会話を1つ始め、指示と資料が利用できるか試します。「この案件の正式タイトルと、未確認の募集条件を分けて教えて」と聞き、返答が元資料と一致するか見ます。

Projectへ既存の会話を移す

前の会話をProjectに移せる場合は、移動後に会話の題名と内容を確認します。移動しただけで、古い誤った情報が自動で消えるわけではありません。特に「旧版の価格を提案した」「不採用のスライドを作った」会話は、Projectへ移す前に不採用の状態を明記します。新しい会話が旧会話を参照できる範囲も、Projectの設定や機能に依存します。今の会話で正本ファイルを明示してから依頼する方が安全です。

ProjectのMemoryを選ぶ

個人向けアカウントでは、Projectを作る際にProjectだけの文脈を使う選択肢がある場合があります。他のProjectや通常会話の記憶を混ぜたくない顧客案件に向きます。設定を変えたら、テスト会話で無関係な案件の情報が出てこないか見ます。ProjectのMemory設定を頼りにするだけで、共有先に見える資料や接続アプリの権限を確認しなくてよいわけではありません。

人と共有する

Projectを共有できるプランでは、参加する相手の閲覧・編集の権限を確認します。共有Projectに置いたファイルや会話には、本人だけのメモを混ぜないようにします。共同で使う基準なら「誰がどの原稿を確定したか」「配布済みファイルはどれか」をProject内の最初に読む文書に書きます。SpaceのPageを相手に共有した場合と、Projectへ招待した場合は、見える範囲が同じとは限りません。両方を使うなら、どちらが現行正本か1行で明記します。

情報が食い違ったとき

ChatGPTがProject instructionsと添付ファイルから異なる金額を示したら、どの資料のどの版に根拠があるかを答えさせます。古い添付ファイルを削除するか、不採用と分かる名前へ変更します。Project instructionsだけを書き換えても、以前に生成したPDFや送ったメールは変わりません。変更した事実が入る成果物を一覧にし、個別に確認します。案件が終わった後も、Project名と採用版を残すと後から検索しやすくなります。

使う例:「このProjectでは、講座の正式タイトルと今回採用したDS統合型を正本とする。台本は投影文言と話す台本を分ける。旧91枚の画像1枚版は不採用。まず現行台本のどの節が未確定か一覧にして。」

公式資料:Projects in ChatGPT。

Scheduledで、決まった時刻に仕事を見直す

毎朝の予定を見たい、毎週の制度変更を確かめたい。こういう決まった時刻の仕事は、思い出したときだけChatGPTに聞くより、Scheduledに登録しておくと続けやすくなります。ただし『明日教えて』と会話に書いたこと、予定が保存されたこと、指定時刻に実行されたこと、通知が自分へ届いたことは別です。繰り返す仕事を登録して、最初の実行まで見届ける。そこまでがこの章の範囲です。

例えば、営業担当が平日の朝に当日の予定を確認したいなら、どのカレンダーを見るか、何時の予定までを含めるか、結果をどこへ知らせるかを決めます。日本時間の朝8時と書き、休日も必要かを明示します。予定の内容を読むだけなら、カレンダーを変更する権限まで渡す理由はありません。登録後は一覧に時刻と指示文が残ったかを見て、最初の回が動いた後に実行履歴と通知の両方を確認します。通知が来なければ、作業が実行されなかったのか、端末の設定で届かなかったのかを分けられます。

定期的に調べる情報も、参照先が更新される時刻を考えて設定します。前日の売上が朝9時に確定するのに朝8時に報告させれば、古い数字を読むかもしれません。新しい内容がない回まで毎回長い連絡が来ると、かえって大事な変化を見逃します。知らせる条件と止める時刻を決め、実際に届いた通知を見ながら調整する。結果を見て初めて、予定が自分の仕事に合っているか分かるんです。この章を通じて、予定を作ることから、役に立つ連絡を受け取るところまでを一続きの仕事として扱えるようにします。

定期実行は最初の通知まで見届ける

平日朝の予定確認を登録する例
登録内容日本時間の朝8時、平日の予定を読む
参照先指定した仕事用カレンダーを読む権限
最初の実行実行履歴に対象日と処理結果が残る
届き方通知またはメールを本人が開いて読める

登録画面だけを見て「届いた」とは判断しません。

登録から受信までの確認を示す模式図です。実際の予約や通知ではありません。

制作物を使った例。本ガイドの進捗を定時に知らせるなら、前回から増えた本文や直した図、公開画面で確認したことを入れる。時刻どおりに実行されたかは、設定画面だけでなく実際の送信済みと受信箱で確かめる。

予定を作る、実行する、通知が届く、内容を使う、を順に確認します。

毎朝の予定、毎週の制度更新、3時間ごとの案件進捗など、同じ時刻に繰り返す作業はScheduledで扱えます。通常のChatで「明日また見よう」と言っただけでは、予定が登録されない場合があります。時刻と繰り返しと指示文がSaved tasksの一覧に保存されたことを確認します。実行した後も、その回の結果が正しいかは別に読みます。単に通知が来ることと、重要な変更があるときだけ知らせることも別です。

時刻を決める

  1. 「毎日8時」だけでなく、タイムゾーンを書きます。例:「日本時間の毎日8時」。日本にいるから自動で日本時間になると決めつけません。
  2. 結果が必要な時刻より前に、情報源が更新されるか確認します。たとえば朝8時に前日分の売上を読むなら、売上データがその時刻までに確定している必要があります。
  3. 同じ内容のタスクをすでに登録していないかScheduled一覧を確認します。時刻だけ変えて重複タスクを作ると、同じメールが複数届きます。
  4. 登録後、次の実行時刻、停止状態、通知先を画面で読みます。時刻を読み戻すまで登録完了としません。

指示文を作る

予定タスクには、確認する資料、前回との差分、報告する条件、出力形式を入れます。「進捗を報告」だけでは「変化なし」なのか「調べていない」なのか分かりません。例として「共有台帳と最新成果物を読み、前回報告後の完了、未完了、停止理由、次の具体作業を示す。変化がなければ、最終確認時刻と変化なしの理由を書く」。外部メールが必要なら、宛先、件名、差出人名、重複防止の基準を指定します。本人の権限や外部アプリの接続が必要な場合は、登録と実行の間に承認やサインインが止まっていないか見ます。

最初の実行で見る4点

  1. 実行履歴:予定時刻にタスクが動いたか。履歴がなければ、内容より先に停止状態と時刻を見る。
  2. 出力:結果本文が、指定した資料と前回報告を読んだ上で書かれたか。毎回同じ定型文なら実際の確認が抜けている可能性があります。
  3. 通知:ChatGPT内通知、Push、メールのうち、指定した場所に届いたか。通知許可がオンでも配信履歴がなければ別の問題です。
  4. 外部到達:メール送付なら送信済みと受信箱、Page更新なら該当Page、サイト更新なら公開URLを読みます。

公式案内では、予定タスクにはプラン別の利用枠があり、非常に短い間隔の実行はできません。2026年6月のリリースノートでは「1時間に1回より頻繁には実行できない」と案内されています。3時間おきなら間隔条件には収まりますが、外部接続、実行条件、上限は別に確認します。長く触らない予定が一時停止する場合もあるため、重要な作業は履歴を時々見る運用にします。

変化があるときだけ知らせる

制度のページや競合の料金を監視するなら、比較対象の前回値を保存し、何が変わったら報告するか定義します。「毎回長い報告」だと重要な通知が埋もれます。逆に「何もなければ報告しない」設定では、タスクが失敗しても気づきにくくなります。必要に応じて、普段はScheduledの実行履歴で成功を確かめ、変更があったときだけ通知を受けます。監視したいサイトがログイン必須なら、接続や認証が失効した際のエラーも別に検知できるようにします。

入力例:「日本時間の平日8時に、指定した行政の公募ページ3件を確認して。新規公募または期限の変更があれば、変更前後、公式URL、確認日時を知らせて。変化がない日は実行履歴に確認済みと記録し、顧客への送信はしない。」

公式資料:Scheduled tasks in ChatGPT、ChatGPT Release Notes。

表を添付し、数字の意味まで確かめる

表をChatGPTに渡せば、合計やグラフをすぐ出してくれます。ただ、数字の意味を取り違えたまま速く集計しても、判断には使えません。この章では、ExcelやCSVを添付した人が、どの行と列を読ませ、どんな条件で計算し、結果をどこまで信用できるかを確かめます。『売上を分析して』という一言の前に、1行が注文なのか顧客なのか、税込か税抜か、キャンセルを含むのかを見ておくと、AIに頼む仕事がはっきりするんですね。

例えば店舗の月別売上を比べる場面。担当者は正しい版のファイルを添付し、まずシート名、行数、日付の範囲、空欄を確認させます。その上で対象月と売上列、返品の扱いを指定して集計する。前年との比較なら、同じ期間で並べ、祝日や営業日数の違いも補足します。出てきたグラフが上向きでも、実際は税込と税抜が混ざっていたら見方が変わります。見た目の分かりやすさに引っ張られず、計算に入れた元の行へ戻ることが必要です。

AIが『増加しています』と書いたら、増加した金額、割合、母数を自分でも確かめてください。説明のない列を推測で埋めた場合は、そこからやり直します。受け手へ表を渡すなら、集計結果だけでなく、使った期間と除外条件も添える。どの数字を見れば同じ結果を再現できるかまで分かれば、表が単なる出力ではなく、仕事の判断材料になります。

表の数字は、行と列の意味を決めてから集計する

月別売上を比べる前の入力点検
確認する列質問すること集計への影響
注文ID1行は注文か、商品か件数の重複
売上金額税込か税抜か、返品を含むか合計の意味
取引日期間と日付形式は揃うか月別の比較
元の行数と除外条件を残し、合計とグラフを検算する
集計前の確認を示す模式図です。実際の売上データではありません。

制作物を使った例。講座設計案には月ごとの学習内容がある。表へ移すなら、各月に何を作り、本人が何を確認するかを列で分ける。価格や成果を計算する表へ勝手に広げず、未確定の条件は空欄ではなく未確定と記す。

集計値、元データ、グラフの読み方を切り離さない使い方です。

ExcelやCSVをChatGPTに渡すと、並び替え、集計、グラフ、傾向の説明を頼めます。質問が「売上を分析して」だけだと、どの列が売上で、何月のデータを使い、キャンセル分を引くかが曖昧です。先に表の単位と行の意味を確認します。1行が注文なのか、顧客なのか、月ごとの合計なのかで答えは変わります。複数シートがあるなら、対象シートを指定します。

表の読み込み確認

  1. 入力欄の+からファイルを添付します。表示されたファイル名と更新日を見て、分析したい版を選びます。
  2. 「まずシート名、各シートの行数と列名、欠損値、日付の範囲だけ教えて」と頼みます。先に構造を把握すると、違う表を分析する事故を減らせます。
  3. 列の意味を補足します。「税込売上」と「税抜売上」が両方ある場合、どちらで計算するか決めます。空欄が0なのか未入力なのかも指定します。
  4. 集計前の条件を1文で書きます。「キャンセルを除外し、2026年1月から9月の受注日ベースで月別売上を計算」などです。
  5. 最初の集計で、数件の元行と合計を自分で照合します。正しければ他の切り口へ進めます。

集計と推論を分ける

「8月の売上が7月より高い」は計算した事実です。「広告の効果で上がった」は原因の推論です。広告出稿、季節、商品単価、件数の情報がなければ、原因を確定できません。AIには「データから直接言えること、可能性、追加で必要なデータを分けて」と頼みます。顧客の個人情報が表にある場合、グラフや公開用レポートには必要な集計値だけを出します。名前やメールが図のラベルに残っていないか確認します。

グラフの種類を選ぶ

時系列の変化は折れ線、項目間の大小は棒、2つの数値の関係は散布図が読みやすいことが多いです。割合の円グラフは項目が多いと比べにくく、母数が違う期間の比較には向きません。どのグラフも軸の単位、期間、集計対象の件数を表示します。縦軸が途中から始まる棒グラフは差を誇張することがあるので、目盛りを見ます。推移の折れ線で月が欠けているなら、値が0なのか、データがないのかを区別します。

計算できるファイルとして受け取る

画像のグラフだけでなく、後から数字を更新する表が必要なら、ExcelやGoogle Sheetsで保存するよう指定します。数式と値のどちらが入っているか確認します。元ファイルを変更する場合は、同じ名前で上書きせず新しい版を作ると比較できます。数式の参照先、フィルター、非表示行、合計の範囲を実ファイルで見ます。PDFへ書き出す場合は、表がページで切れていないか、グラフのラベルが読めるか別に確認します。

入力例:「添付した売上CSVについて、まず列名と行数、空欄、期間を確認して。キャンセル行を除き、受注日を基準に月別の税抜売上、注文数、平均単価を出して。計算式と除外条件を示し、原因の推論は数値の事実と分けて。元データは変更しない。」

公式資料:Data analysis with ChatGPT。

画像を作る・直す・資料に配置する

画像が1枚入るだけで、長い文章の意味がすっと伝わることがあります。ただし、資料のどこにでもきれいな写真を置けばよいわけではありません。画像を作る前に決めたいのは『何を説明する場面か』という役割です。生成から修正、資料への配置、実際の表示まで、その役割が果たせているかを追っていきます。実際の操作を教えるなら画面の画像、仕事の流れを示すなら図、雰囲気を伝えるなら写真。その違いを意識すると、必要な素材が見えてきます。

研修スライドで『複数の資料から条件を探す』場面を示すなら、どうでしょう。机の写真だけでは、どの作業が大変なのか分かりません。資料が散らばった状態と、必要な条件が見つかった状態を対にして見せれば、話の変化が伝わります。生成画像には、誰かの実体験だと受け取られない工夫も欠かせません。本文で『実際の画面』と書いたところに架空の操作画面を置くと、読者はそのボタンを探してしまいます。再現図であることと、何を見ればよいかを添えるのが親切です。

画像を直すときは、参考画像のどこを守り、どこを変えるか先に指定する。できた画像を見て採否を決めるのはその後です。資料へ置いた後の文字の見え方、スマートフォンで読めるかも大事です。画像そのものが完成しても、掲載先で切れていたら役割を果たせません。読者が説明を理解する助けになっているか、その1点で選べば、飾りだけの画像は自然に減らせます。

資料の場面に合う画像を選び、配置後に読む

『資料から条件を探す』場面の素材選び
伝わりにくい例机の写真だけ。どの資料から何を探すのか見えない
伝わる例資料群の中から、条件・期限・対象者を見つけた状態を対で示す
実画面が必要なら実画面を使い、生成画像なら再現だと分かるようにする
画像の役割を比べる模式図です。実際の顧客資料や生成写真ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページ用の画像を直すときは、漫画の文字が読めるか、本文の悩みと内容が合うか、スマートフォンで切れないかを見る。実在する別会社の写真を説明用の画像へ混ぜない。

生成画像、実写、実際の画面を混同しない手順です。

画像生成では、欲しい場面を文章で伝え、見た目を確認して修正します。仕事の資料では「きれいな画像」だけでは足りません。画像が本文の何を説明するか、実際の事例として誤解されないか、文字が乗る場所があるかを考えます。たとえばウェビナースライドで「資料探しに追われる場面」を示すなら、単に仕事机の写真を置くより、複数の資料を探す状況と、次のページで整理後の画面を対比させる方が話に合います。

最初の画像を作る

  1. Chatの画像生成、またはWorkで画像素材を作るよう頼みます。用途と比率を指定します。「16:9の投影用、右側に人物、左側に文字を置く余白」のように配置まで伝えます。
  2. 被写体、場面、色、光、質感を具体的に書きます。参考画像があるなら、何を参照するかを指定します。参考画像の第三者の顔やブランドを使う場合は権利を確認します。
  3. 生成後、手指、顔、看板の文字、背景にある書類や画面などを拡大して見ます。読めない文字や存在しない会社名が入っていたら修正します。
  4. 資料の見出しと重ねて配置し、文字が読めるか、色のコントラストが足りるかを確認します。画像自体が良くてもスライドに置くと視線が迷うことがあります。

既存画像を直す

画像の一部を変えたいなら、元の画像を添付し「背景だけ明るく」「人物は変えずに机上の書類を減らす」など変更範囲を指定します。編集後には、残してほしいものが変わっていないか見比べます。画像中の氏名や機密情報を隠す場合、半透明のぼかしだけでは復元や読み取りができる可能性があるため、用途に合う確実な処理を使います。写真を資料へ載せる前に、本人撮影、許可済み写真、AI生成イメージの区分を記録します。

実画面が必要な場面

「ここを押すとこうなる」という操作説明では、架空のChatGPT画面を実画面として見せないでください。実際の画面写真を撮る場合は、ログイン中の名前、メールアドレス、顧客情報を写さない範囲へ切り抜きます。UIは更新されるので、撮影日と対象の端末や画面を添えます。再現図を使うなら「操作を説明する再現図」と明記し、現在のUIと同じと誤解させないようにします。生成画像は雰囲気の表現には向きますが、実際の操作を証明する資料には向きません。

スライドで編集できるようにする

画像はスライドの別要素として置き、見出しや本文は編集できるテキストとして残します。スライド全体を1枚の画像にすると、文字の修正も位置調整も難しくなります。図を作る場合は、説明する関係に意味がある形で配置します。単に丸や箱を毎ページ繰り返しても、観客の理解は深まりません。各ページで「画像なしでも話は理解できるか」「画像を見ることで何が伝わるか」を確認して選びます。

配布前の確認

画像ファイルの形式、サイズ、解像度、透過の有無を確認します。印刷用なら実際の紙サイズ、Web用ならスマートフォンでの読みやすさを見ます。本人の顔が別人のように変わっていないか、実際にはない実績や顧客の声を画像内へ入れていないかも確認します。スライドからPDFを書き出した後、画像がぼけていないか、文字が画像の上へ重なっていないか全ページを確認します。

入力例:「このスライドの本文『AIは利用者の案件の結果を自動では知らない』を説明する、写真ではない図を作って。AIの一般知識、本人の資料、実際の成果の記録の3種類を区別し、本人が確認して初めて判断できる関係を示す。文字は後で編集できる要素として別に配置する。」

公式資料:Images in ChatGPT。

話して使う:音声入力・Voice・Record

仕事の合間に思いついたことを話して残したいのか、その場でAIと相談したいのか、会議の内容を後から文書へまとめたいのか。目的が違えば、使う音声の入口も変わります。この章では、声を文字にする音声入力、会話を続けるVoice、録音から要約を作るRecordを、作られるものと確認する場所で分けます。名前が似ていても、同じ記録や通知が残るとは考えない方が安全です。

例えば、移動中にメールの下書きを思いついた担当者なら、音声入力で言葉を文字にし、送信前に人名や日付を見直せます。AIへ相談しながら考えを整理したいならVoiceを使い、画面に残った内容を後から確認する。会議の決定事項を正式に残したいならRecordの対応条件と録音への同意を確かめ、作られた文字起こしと要約を発言へ照合します。音声認識が『送る』と『送らない』を取り違えたまま議事録にしたら、仕事への影響は大きいですよね。金額や期限も同じです。

使い始める前に、マイクの許可がどのアプリへ出ているかを見ます。話し終えた後は、入力欄に文字が入ったのか、会話として応答があったのか、録音が保存され要約ができたのかを分けて確かめる。必要な記録が手元へ残ったところまで見届ければ、音声を便利な入口として使いながら、後で『言ったはず』が起きるのを減らせます。

音声の入口ごとに、残るものと確認方法が違う

話す目的別の使い分け
目的入口最後に確かめるもの
思いついた原稿を文字に音声入力人名・数字・送信前の本文
話しながら考えるVoice会話の要点と残った記録
会議内容を後でまとめるRecord録音同意・文字起こし・決定事項
利用目的の違いを示す模式図です。実際の録音・音声認識結果ではありません。

制作物を使った例。ウェビナー台本を声で読み合わせるなら、言いよどんだ箇所を文字に戻して直し、改訂版のスライドノートへ反映する。音声で自然に聞こえても、投影した文字が小さいままなら別に修正が必要だ。

3つの機能は、作るものと保存されるものが違います。

ChatGPTに話しかける方法は1つではありません。音声入力は、話した言葉を文字へ変えてメッセージとして送ります。Voiceは、その場でAIと音声会話を続ける入口です。Recordは会議やメモの音声を録り、文字起こしや要約を作ります。Voiceで話した内容が必ず議事録として保存されるわけではなく、Recordを押しただけで誰へでも電話がかかるわけでもありません。まず「話しながら相談したい」のか、「話した内容を文書に残したい」のか決めます。

音声入力を使う

  1. スマートフォンまたはPCの入力欄でマイクの入口を探します。端末やブラウザからマイクの許可を求められたら、使うアプリと現在のサイトを確認します。
  2. 短い内容を話し、文字として入力欄に入った内容を読みます。固有名詞、顧客の名前、金額、否定文は誤認識されやすいので修正します。
  3. 確定してよければ送信します。話しただけで相手へのメールが送られることはなく、ここではChatGPTへの入力です。
  4. 長い考えを話す場合は、「まだ結論を出さず、話した内容を項目に分けて」と伝えると、原文と要約を分けて整理できます。

Voiceで相談する

Voiceを開くと、画面を見続けずにAIと会話できます。「最初の質問を1つだけして」「わからなければ言い直して」など、進め方を先に伝えると使いやすくなります。長い相談で別の話題が混ざったら、「今はウェビナーの台本だけ」と範囲を絞ります。音声回答が重要な判断を含む場合、後でテキストや元資料を開いて確認します。アプリの音量が出ないときは、端末のスピーカー、Bluetoothイヤホン、ミュート、アプリの出力先を順に見ます。音声が途切れる場合、ネットワークの切り替えやマイク権限も確認します。

Recordで残す

Recordは2026年10月時点の公式案内で、対象プランのmacOSデスクトップアプリに限られます。開始時にマイクやシステム音声の許可を確認します。会議では同席者への説明と必要な同意を確認してください。録音中は経過時間と記録状態を見ます。終わったら要約だけでなく、文字起こしに戻って、誰が何を決めたかを確認します。顧客との約束、申請期限、金額、固有名詞は、AIが聞き違えると仕事に影響するため必ず元音声へ戻ります。

電話とアプリ内音声を区別する

ChatGPT内の音声会話は、電話会社の通常の番号へかける操作とは別です。Dotの会話にある「通話を開始」も、そのDotとのアプリ内音声会話です。Dotが本人の電話番号に自分から発信して知らせる機能は、公式案内の開始時点ではありません。1-800-ChatGPTという電話番号のサービスも、個人専用Dotの着信口ではありません。電話がつながらないときには、どの電話番号へかけたのか、ChatGPT内のどの画面のボタンかを先に分けます。

話した内容を仕事へ使う

会議の音声からメールや事業計画書案を作る場合は、「発言の逐語」「要約」「AIの提案」を分けます。話した人が「今後調査する」と言ったことを、「調査済み」と変えないようにします。議事録にある未確定事項はそのまま残し、本人が確定したあとに資料へ反映します。別の人の発言が本人の実績として書かれていないかも確認します。音声の文字起こしが長いなら、段落の時刻や話者を示して修正すると、AIが別の箇所を直す事故を減らせます。

入力例:「この録音は顧客との初回相談。本人の発言、顧客の発言、未確認事項を分けた議事録にして。金額、日付、商品名は逐語へ戻って確認する。次に送るメール案は別欄で作り、送信はしない。」

公式資料:Voice Mode FAQ、ChatGPT Record、Getting started with your dot。

GPTs:目的別のChatGPTを選び、結果を確かめる

目的別に用意されたGPTを見ると、名前だけで仕事を任せられそうに感じることがあります。でも、自分の資料や顧客情報を渡すなら、誰が作り、何を参照し、外部のどのサービスを使うかを先に見たいところです。この章では、公開されているGPTを選んで試すことと、自分の仕事用に作ることを分けて説明します。使える画面と作れる画面もアカウントや組織設定で違うため、自分に表示された入口から確認します。

例えば、顧客向けメールの表現を整えたい担当者が校正用GPTを見つけたとします。まず説明を読み、テスト用の個人情報を含まない文章で、元の事実を守るか試す。『もっと魅力的に』と勝手に価格や約束を足すなら、そのGPTは今回の仕事に合いません。自分でGPTを作る場合は、目的、渡す資料、守る条件、完成の判定を決め、短い例で動きを確かめます。名前や紹介文を整えるだけでは、間違った答えを止める仕組みにはならないんですね。

作った後も、通常のChatで同じ依頼をした結果と比べ、何が安定したかを見ます。利用者が実際に開けるか、資料を更新したとき古い版を答えないかも大事です。GPTを増やすことを目的にせず、繰り返す仕事が本当に進めやすくなったかで判断する。この章を読めば、他人のGPTを選ぶときも、自分のGPTを設計するときも、名前の印象に頼らず確かめられます。

用途別GPTは、役割と回答の根拠を試して選ぶ

社内FAQのGPTを試す例
質問:出張申請は何日前までですか。根拠の資料名も示して。
答えの候補と参照資料 → 就業規則の現行版を本人が開いて照合
合わない時参照資料の版、GPTの説明、共有範囲を見直す

資料に書かれていない内容を断定するGPTは使いません。

試し方の再現図です。実際のGPTや社内規則の回答ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを題材に、一般的な質問へ答える既存GPTを試す。回答に書かれた支援範囲が元ページから外れていないか見る。新しいGPTの作成は対象アカウントの権限を確認してから考える。

公開されたGPTを使うことと、自分で作ることは別です。

GPTsは、特定の目的に合わせた指示や資料、使う機能を持つChatGPTです。文章を校正するGPT、表を読むGPT、学習を助けるGPTなどがあります。名前に「完全」「公式」と書かれていても、その中身が本人の仕事に合うとは限りません。作成者、説明、利用する外部アプリ、入力する情報の範囲を確認します。公開GPTを使えることと、新しいGPTを作れることは別です。2026年10月時点、個人用のFree・Go・Plus・Proでは新規作成・公開ができず、Business・Enterprise・Eduでは管理者の許可が必要です。既存GPTの利用や編集は、利用中のプランと権限を画面で確認してください。

GPTを探して使う

  1. ChatGPTのGPTsまたはExplore GPTsの入口を開きます。画面の表示名は更新される場合があります。
  2. やりたいことを検索します。「メルマガ」と入れるだけでなく、実務経験から本人の主張を引き出すのか、完成原稿の誤字を直すのか、仕事の段階で選びます。
  3. GPTの説明を読み、制作者と外部連携の有無を見ます。顧客情報を扱う前に、必要なデータだけを渡します。
  4. 短いテストをします。本人が決めた見出しを保つか、実績を勝手に創作しないか、不明な情報を確認するかを見ます。
  5. 採用する場合も、最終原稿を元資料と照合します。別のGPTへ同じ仕事を移すと、前の会話やファイルが自動で渡るとは限りません。

自分のGPTを作れる場合

作成権限があるワークスペースでは、目的、指示、参考資料、使える機能、共有範囲を決めます。「顧客への案内メールを作る」なら、元のメールをどう読むか、本人の文体、未確定の項目の扱い、送信前の確認条件まで書きます。単に口調を指定するだけでは、毎回違う案件の基本データを判断できません。知識として加える資料には版と更新日を付けます。制度や料金の資料は古くなるので、定期的に入れ替えます。作成直後は本人用の小さな例で試し、修正の指示が繰り返されるなら生成元へ反映します。

GPTとSkillの違い

GPTは目的別の会話の入口です。Skillは仕事の手順や補助資料を再利用する単位です。たとえば「メルマガ担当GPT」という入口の中で、「本人の考えを1問ずつ掘るSkill」や「配信前のリンク検査Skill」を使う設計が考えられます。どちらも使えるプランと組織設定に条件があるため、名前だけで利用可能と判断しません。本人の原稿を守る条件は、どの画面で生成しても最終成果物で検査します。

共有する前に見ること

自分だけで使うGPTと、チームや外部へ共有するGPTでは、知識ファイルに含めてよい情報が違います。顧客名、個別価格、本人だけの連絡先が入っていないか確認します。利用者が入力する情報の保存と外部アプリの権限も、GPTの設定だけでなくワークスペースや利用者側に依存します。説明文には、何ができ、何ができず、どの結果を人が確認するかを書きます。「完全自動」という名前で、実際には本人確認が必要な仕事を誤解させないようにします。

試す入力例:「次の本人の発言からX長文ポストを作りたい。ただし本文はまだ書かず、まず本人の主張、実際の経験、読者、根拠不足を分けて示して。発言にない売上や成功体験を補わない。」

公式資料:GPTs in ChatGPT、Skills in ChatGPT。

Codex:サイトやアプリを、直して確かめる

サイトのボタンが動かない、同じ表を毎回作り直している、社内の小さな道具がほしい。こういう仕事をCodexに頼むなら、『コードを書いて』よりも、いま何が起きていて、直った後に誰がどう使うかを伝える方が早く進みます。この章では、対象のファイルを読ませ、変更する範囲を決め、実際の画面で結果を確かめるところまでを追います。質問への答えがほしいだけならChatで済む場面もありますが、既存のファイルを安全に直したいなら作業対象をはっきりさせる必要があります。

例えば、問い合わせボタンを押しても送信完了画面へ進まないサイト。担当者は問題のURL、押す前後の表示、本来届くはずの場所、修正してよいフォルダを伝えます。Codexが変更を提案したら、どのファイルをなぜ変えたかを読み、見た目だけでなく、入力から送信まで同じ操作を試す。テストが通ったという報告と、利用者が実際の画面から送れることも別です。メール通知が必要なら、届いたことまで見なければ直ったとは言えません。

作業中は、すでに動く機能や本人が指定した表現を残す条件も渡してください。古い版を修正したつもりで別の公開先が変わらないこともあります。変更したファイル、表示されたページ、利用者の導線を同じ版でつなげて確かめる。専門用語を全部覚えなくても、仕事の終了条件を具体的に伝えれば、Codexと一緒に修正を進められます。

コード修正の結果は、利用者の画面まで確かめる

問い合わせページの修正依頼例
依頼する範囲対象ページ/送信できない症状/再現手順/触れない箇所
受け取る証拠変更箇所/テスト結果/PCとスマホの表示/フォーム到達
修正したファイルを開き、利用者の経路で送信操作を試す
依頼と検査を対応させる模式図です。修正済みの実サイトではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページで文言を直すなら、元チラシの該当箇所とHTMLの位置をCodexへ渡す。修正後にPCとスマートフォンで開き、古い画像や別の電話番号が残っていないか確かめる。

コード変更だけでなく、動作と利用者の画面まで確認します。

Codexは、複数のファイルを読んで変更し、コマンドやテストで動作を確認する仕事に向きます。Chatでコードの意味を尋ねるだけなら、必ずしもCodexを開く必要はありません。一方、サイトの問い合わせボタンが動かない、表計算の自動生成を毎日実行したい、社内ツールを作りたいときは、対象のファイルと実行環境が関わります。Codexへ「ここを直して」と言う前に、どのページで何が起きたか、期待する動き、変更してよい範囲を伝えます。

最初の依頼に入れること

  1. 対象:リポジトリ、フォルダ、対象のサイトURLを指定します。似た名前の複数のサイトがある場合、実際の公開先も伝えます。
  2. 症状:何を押すと、何が表示されるかを書きます。「ログインできない」なら登録前の失敗か、パスワードの失敗か、画面が真っ白かを分けます。
  3. 期待:修正後に何ができるべきか。顧客なら申し込みを送信でき、管理者なら受信履歴を見られるなど、利用者の行動で表します。
  4. 制約:既存デザインを変えない、公開はまだしない、顧客データに触れないなどを指定します。
  5. 検査:自動テスト、ローカルの実画面、公開URLのどこまで必要か決めます。コードが通ることと本番で使えることを区別します。

変更を読む

Codexが変更したら、差分を見ます。依頼と関係のないファイルが変わっていないか、パスワードや秘密情報を追加していないか、元の設定を意図せず消していないか確かめます。テスト結果が緑でも、テストが実際の不具合を確認しているか見ます。画面の文字ずれは、プログラムの単体テストでは見つからないことがあります。必要ならブラウザで対象のページを開いて、変更前と変更後を比較します。

ローカルとクラウド

CodexはローカルのPC上で作業する形と、別のクラウド環境で進める形があります。ローカルなら手元のファイルやアプリに近いですが、PCの許可と起動状態が必要です。クラウドならPCを閉じても作業を続けられる場合がありますが、ローカルにしかないファイルを自動では読めません。Gitのブランチやworktreeを分ける場合は、どの状態から始めたか確認します。別の作業者が同じファイルを直しているなら、変更の衝突を避けるため担当範囲を決めます。

レビューと公開

変更したコードをレビューする際は、「どの操作が失敗するか」を確認できる指摘を求めます。推測だけで重大と判断せず、対象の行、再現手順、影響を見ます。Pull Requestを作った場合でも、自動で公開サイトへ反映されるとは限りません。マージ、デプロイ、公開URLでの表示は別です。公開後に利用者が使うページで、ボタン、フォーム、保存、通知を操作し、期待する結果が届くか確かめます。AIが「修正済み」と返しただけでは、問題が直ったとは言いません。

入力例:「このリポジトリのLPで、スマートフォン幅の申込ボタンが画面外へはみ出す。元の見出しと色は保持し、CSSを最小限で修正して。変更差分、375px幅の表示、リンク先の動作を確認。公開作業はしない。」

公式資料:Using Codex with your ChatGPT plan、Using the built-in browser。

受け手が開ける形で資料を渡す

自分の画面では開ける資料でも、相手へ送った瞬間から確認することが増えます。会話の共有リンクを渡すのか、編集できるファイルを添付するのか、公開ページのURLを知らせるのか。受け手が何をするための資料かによって、渡し方を選ぶ必要があります。この章では、作る人、送る人、受け取る人の画面をつなぎ、どこまで見えたら『渡せた』と言えるかを考えます。

例えば、取引先に提案資料を渡すなら、会話リンクをそのまま送る前に、途中のやり取りや内部メモが含まれないか見ます。相手が文字を編集するなら、閲覧専用の画像よりPowerPointなどの編集できる形式が必要かもしれません。ファイルを添付した場合は、メール本文の名前と添付名が合っているかを確認します。クラウドのリンクなら、相手のアカウントが権限を持つかを別の画面で試す。作成者だけが開ける状態を『共有済み』と呼んでも、受け手の仕事は始められないんですね。

送信後も、送信履歴と相手の受信を分けて確かめます。公開URLなら自分のログイン状態を外して開き、スマートフォンでも本文と画像が読めるかを見る。資料を更新したら、送ったリンクが同じ版へつながるのかも確認してください。渡す形式を決めてから作り始めると、完成後に『これでは使えない』と作り直す負担を減らせます。

共有リンク、添付、公開URL、それぞれ確認する場所が違います。

受け手に合わせて渡す形式を選ぶ

取引先へ提案資料を渡す例
相手がすること渡すもの渡した後の確認
内容を読む閲覧できる公開URLまたはPDFログアウトした端末で開けるか
文章を直す編集できるPowerPoint相手が同じファイルを開いて文字を直せるか
会話を振り返る共有範囲を確認した会話リンク途中のやり取りや内部メモが見えないか
形式選択の模式図です。実際の送付や受信を示すものではありません。

制作物を使った例。本ガイドを渡すときは、制作中のファイル名ではなく、公開ページのリンクを使う。送る前に開けるか確認し、メールを送った後は宛先と受信を別に見る。相手が使う版と手元の版を取り違えない。

ChatGPTで作った資料を本人だけで見るなら、作成した会話で開ければ足ります。顧客や読者へ渡すなら、相手が実際に開ける導線を用意します。会話の共有リンク、SpaceのPage、SitesのURL、メール添付、Google Driveのリンクでは、必要な権限と見える範囲が違います。何を渡したいか、相手が編集するか、アカウントを持っているかを決めて選びます。見た目が同じURLでも、編集者としてログインした自分と、初めて見る相手では開ける範囲が違います。

共有方法を選ぶ

  1. 読むだけ:確定したPDF、閲覧できるPage、公開サイトが候補です。完成後も変わる内容なら更新方法を決めます。
  2. 共同で直す:編集権のあるSpaceのPageや文書を使います。誰が修正してよいか、確定部分はどこかを伝えます。
  3. 経緯も見せる:会話共有を選べます。ただし質問、添付、修正前の案、本人のメモまで見える範囲を確認します。
  4. オフラインで使う:PDFやWordの添付を使います。添付したファイルが最新版か、ページが欠けていないか見ます。

相手の視点で試す

共有リンクをコピーしたら、別のブラウザまたはシークレットウィンドウで開きます。ただし特定の招待者のみ閲覧できる資料は、シークレット画面で見えないのが正常な場合もあります。相手と同じ権限のアカウントで試します。SpaceのPageが見えても、そこに貼ったDriveファイルは別権限です。Sitesのプレビューが見えても、公開URLでは旧版の場合があります。メールなら本文のURLを実際にクリックし、添付ファイルの名前と中身を読みます。

URLを文章に入れる

メルマガやSNSへ資料リンクを入れるなら、URLだけでなく「何を読めるか」「読むと何が分かるか」を短く添えます。本文の主題とリンク先が違うと読者は迷います。短縮URLを使う場合も、送信前に移動先を開きます。リンク先の表紙タイトル、章、更新日が案内文と合うか見ます。修正版を作った後、前のメール下書きやLPのPSが旧版へ向いていないか検索します。

送信・到達を分ける

メールを下書きに保存しただけなら未送信です。送信ボタンを押しても、送信済み履歴が出なければ状態は未確認です。本人宛てに送った資料は受信箱で件名、本文、添付を確認します。相手へ届いたか分からない場合、送信済みの記録とバウンス通知などを確認し、推測で「受信済み」と言わないようにします。共有サイトは公開URLを受け手の権限で開くまで使えると判断しません。

渡す前の1文:「このURLは、2026年10月15日更新のChatGPT完全ガイドです。Dot、Space、Sitesの使い方と、仕事で使うときの操作手順を掲載しています。スマートフォンでも章目次から探せます。」実際にその版が完成し、リンク先で開ける場合にのみ使います。

公式資料:Sharing conversations in ChatGPT、Space in ChatGPT、ChatGPT Sites。

Dotを継続担当として使う

1回の質問なら、その場でChatに聞けば済みます。ところが、台本を作り、本人の修正を受け、資料へ反映し、完成まで追う仕事は1回の返答では終わりません。Dotは、そうした継続する目標を渡して進行を見られる担当です。継続担当が役に立つ仕事は何か。最初に渡すものと途中で確かめるものから、その答えが見えてきます。時間になったら同じ処理をするScheduledや、PC上のファイルを作るWorkとの違いも仕事の場面で見ていきます。

例えば、ウェビナー資料を数日かけて完成させたいなら、単に『作っておいて』では判断が足りません。正本の台本、決まった順序、使うテンプレート、禁止した色や表現、納品形式、全ページの検査条件を渡します。Dotが担当を分けて進めても、本人にしか決められない価格や写真の採否は勝手に埋められない。その判断が必要になったら、どのページが止まるのかを示してもらう方が、作業全体を止めずに済みます。

進行中は、返事が来たかより、成果物のどの部分が実際に変わったかを確認します。DotがPCの資料に触るには、その環境へアクセスできる状態も必要です。会話だけで進んだ報告と、ファイルが更新され、開いて検査された事実は別に見る。目標、許された操作、確認方法を最初に揃えれば、継続担当の動きが利用者にも追えるようになります。

継続する仕事は途中の判断を渡す

ウェビナー資料を仕上げる担当の進行例
最初に渡す

台本、ページ順、テンプレート、禁止事項、納品形式

途中で見る

本人判断が必要な箇所、制作済みページ、検査の結果

終わりの確認

同じファイルを開き、全ページとノートを読む

継続目標の進め方を示す模式図です。稼働中のDot画面ではありません。

制作物を使った例。本ガイドの公式情報を継続して見る担当を作るなら、変更点と根拠URLを報告させる。見つけた変更を自動で公開文へ入れる前に、どの章と図が影響を受けるか本人が判断できる形にする。

Dotは、会話が終わっても指定した目標に向けて仕事を続けられる担当です。普通のChatでは質問への返答を受け取り、Scheduledでは決まった時刻に同じ確認を行います。Dotでは、達成したい状態と判断の範囲を渡し、進行中の作業、次の確認、完成した結果を追います。WorkはPC上のファイルやアプリを使う作業の入口で、DotがそのPCを使うには別にローカルアクセスを許可します。名前が似ていても役割と権限は別です。

ウェビナー資料を任せる場合

  1. 最初に「台本の原文を保持し、投影文言と話す台本をページごとに対で作る。編集可能なスライドとノートを出す」という結果を指定します。「良い感じのスライド」では、何を守るか分かりません。
  2. 本人が選んだ台本の型、デザイン、禁止した表現、原稿の保存先を渡します。元の版と今回直す版を区別し、以前に不合格になったファイルは参照資料として明記します。
  3. Dotのプロフィールで進行中の作業を開き、台本の何ページを確認したか、どこで止まっているかを見ます。通常のチャットに戻って「まだ?」と聞くだけでは、該当タスクの作業記録と結びつかない場合があります。
  4. 途中の判断が必要なら、そのタスクに「表紙タイトルはこの原文を使う」「実例は私たちのやり取りを使う」と返します。反映後は、保存した版の実物と表示画面を見ます。
  5. 結果を受け取る際は、ファイルを保存したこと、開けること、内容が一致すること、配布したことを別々に確かめます。Dotの「完了」と本人が使える完成は同じ意味とは限りません。

目標文の見本

入力例
「このウェビナーの台本とスライドを完成させてください。正本は添付の原稿。本人の修正と禁止事項を優先します。台本の各場面と投影ページを対応づけ、各ページに編集可能な見出し・本文、目的に合う画像か図、スピーカーノートを入れてください。保存、構造検査、全ページの表示確認は別に報告。表紙の名称など本人判断が必要な事項は、候補と根拠を示して私に聞いてください。外部への送信は私の指示を受けてからにしてください。」

通話と普通の電話を区別する

Dotの会話画面にある「通話を開始」は、アプリ内でそのDotと音声で話すための入口です。通常の電話番号へ発信しても、その番号がDotの窓口とは限りません。公式説明では、Dotは利用者に自分から電話をかけられません。アプリ内の電話ボタンでつながらない場合は、同じ会話で文字入力ができるか、アプリが最新か、マイク権限や通信状態を確認します。電話番号に着信させたい場合は、別の電話サービスとの接続と対応範囲を確認する必要があります。「画面に通話ボタンがあるから任意の電話番号でも応答する」と考えないでください。

接続と自律作業の境界

Dotにはクラウド上の自分のコンピューターがあります。手元のMac内の資料、ログイン済みブラウザ、メールを自動で全部見られるわけではありません。PCでDotのプロフィールを開き、ComputersでそのPCに「Allow access」を確認したときに、ローカル作業の対象になります。アプリ接続も別に必要で、閲覧権限があっても送信権限はないことがあります。途中で接続が切れれば、その先の作業は止まります。本人の代わりに送信、購入、共有、削除をしてよいかは操作ごとのルールに従います。

公式資料:Getting started with your dot。提供対象、作成できる端末、接続、通話、進捗画面はこの案内を基準に、利用中のアカウントで確認してください。

Spaceで資料を迷子にしない

資料をみんなで使う仕事では、完成した文書がどこにあるか分からなくなるのが一番困ります。Spaceは、Pageや関連ファイルをまとめて読む場所です。この章では、資料をただ置くのではなく、初めて参加した人が正しい版へたどり着ける構成を考えます。制作の会話を束ねるProjectと、配布資料を見せるSpaceでは、使う人も見る内容も違うんですね。

例えば、講座の案内をチームで更新するなら、最初に『まず見る』ページを置き、目的、現在の正本、最終更新日、担当を示します。価格表、説明資料、申込み案内を置く場合は、似た名前の古いファイルをそのまま並べず、どれが今使う版か分かる名前にする。読む担当が旧版を顧客へ渡してしまうと、本人が別の画面で直したことが伝わりません。原稿を更新したらSpaceのPageや参照リンクも同じ版へ向いているか読み直します。

共有範囲も資料ごとに確認してください。Spaceへ置いたから全員に見えるとは限らず、外部のDriveにある資料はリンク先の権限も関係します。本人だけで開けたことと、共同作業者が見られることは別です。最初に参加する人と同じ権限で『まず見る』から目的の資料まで進めるか試す。この導線が通れば、後から入った人も質問を繰り返さず仕事に参加できます。

Spaceは正しい版へたどる目次から作る

講座案内を共同で使う置き場所

まず見る目的/現在の正本/担当/最終更新日

説明資料受講者へ渡す版と、社内だけで見る編集稿を分ける

申込み案内公開してよい情報と問い合わせ先を読む

古い資料には旧版と明記し、配布用の入口から外します。

Space内のページ構成を考える模式図です。実際のSpace画面ではありません。

制作物を使った例。このガイドの原稿、図、公式資料のリンクをSpaceで分けるなら、読者向けPageと制作メモを混ぜない。章の更新を誰が確認したかが分かれば、古い図を公開へ戻す事故を防ぎやすい。

Spaceは、Pageや関連ファイルを整理して共同作業する場所です。会話の前後関係を束ねるProjectとは役割が異なります。最初に「何を探す場所か」を決めずに資料を入れると、名前が似たファイルが増え、古い版を配ってしまいます。Spaceを使う前に、読む人、更新する人、配布する人、正本の置き場を決めてください。

1つの案件を作る例

  1. 左側のSpaceを開き、新しいSpaceを作ります。名前は「AI秘書講座」のように、内容が分かるものにします。顧客の個人名や秘密を無理にタイトルへ入れません。
  2. 最初に「00_まず見る」というPageを作り、目的、正本、最終更新日、担当、現在の判断待ちを記載します。このPageを読めば、初めて参加した人が次にどの資料を見るか分かる状態にします。
  3. 原稿、表紙画像、価格条件、受講案内などを役割ごとに整理します。ファイル名には版と日付を入れ、「最新」「最終」「最終2」だけで区別しないようにします。
  4. 元の資料がGoogle Driveなど外部サービスへのリンクなら、そのリンク先の権限も確認します。SpaceのPageを共有できても、外部ファイルが開けるとは限りません。
  5. 共同編集したPageは内容と版を読み戻します。誰かが編集したという通知だけでは、本人の意図した文言になったか分かりません。

Project・Space・単独ファイルの選び方

目的使う場所確認すること
会話を継続して考えるProjectどの会話と資料を参照するか
複数人が資料を読む・直すSpacePageと共有範囲、外部ファイル権限
完成ファイルを1つ渡すファイルまたはPage実際に開ける形式と版

失敗しやすい場面

「Spaceに置いたので全員が読める」は早計です。アクセス範囲、接続元ファイルの権限、リンク先のログイン状態は別です。「共有した」だけで「外部の人が開けた」とは言えません。また、今のモバイル環境では閲覧や共有ができても、編集はデスクトップで行う必要があると公式案内にあります。移動中にスマホで読んで修正点をメモし、編集はPCで行う運用なら混乱しにくくなります。

公式資料:Getting started with Space in ChatGPT。機能の提供状況と操作表示はアカウントごとに確認してください。

SitesでLPや案内ページを作る

案内ページを作りたいとき、文章が整っただけでは読者は申込みまで進めません。見出し、本文、写真や図、ボタン、入力先が1つの流れになって初めてWebページとして働きます。Sitesは、その形を画面で作って調整する入口です。セミナー案内やサービス紹介を例に、元の情報からページを組んでいきましょう。プレビューと公開後の画面は、それぞれ確かめる場所が違います。

たとえば体験セミナーの案内なら、開催日時、対象者、参加すると何が分かるか、申込み先を本人の確定情報から揃えます。参考ページの見た目が良くても、別会社の実績や口コミ、残席表示は借りられないんですね。Sitesで最初のページを作ったら、読者の目線で上から読み、いきなり専門語が出ないか、申込みボタンの前に判断材料があるかを見ます。写真を入れるなら本文のどの場面を助けるのか決めます。飾りだけの画像が増えると、ページは長くなっても理解は進まないんです。

プレビューで開けたら、パソコンとスマートフォンの幅で文字や画像を見る。表示が狭くなったときに大事な案内が隠れていないでしょうか。公開した場合は、公開URLを別のブラウザで開き、ボタンの先とフォームの送信まで試す。編集画面で保存された状態と、読者が使える状態は違います。この章の順に進めれば、見た目だけでなく、読者が迷わず次の行動へ進めるページを作りやすくなります。

読者が申込みまで進めるか画面でたどる

体験セミナーの案内ページ(再現図)
体験セミナーのご案内

誰に向けて初めてAIを仕事に使う方へ

参加して分かること資料を渡し、結果を確かめる手順

開催日時・参加条件・費用は確定情報を表示
申込みへ進む → 入力先と完了画面を確認

公開後も、別端末でボタンから完了画面まで試します。

読者の順路を示す再現図です。実際の申込みページではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページをSitesで組む練習なら、元原稿の相談例と問い合わせ導線を順に置く。プレビューが整っていても公開後のURLとスマートフォン表示を確認し、他社の素材が混じっていないか見る。

Sitesは、文章をチャットに貼って終わるのではなく、Webページを作って表示・調整する入口です。LPや案内ページでは、構成の良さだけでなく、スマホ表示、フォーム、ボタン、公開URLまで実物を確かめます。プレビューで見えることと、公開されたページを他の人が開けることは別です。

セミナー案内の作業順

  1. 最初に用途を明記します。「無料体験ウェビナーの申込ページ」「有料講座の販売ページ」では必要な要素が違います。対象、日時、提供内容、価格、申込先など確定した情報を原文で渡します。
  2. 参考にするLPがある場合、見た目と構成だけを参考にする範囲を明確にします。別会社の売上、口コミ、登壇歴、残席表示、価格比較をそのまま使いません。
  3. Sitesを利用できるWork画面から作成を依頼し、最初のプレビューを開きます。画面上で見出し、本文、画像、申込ボタンがどこへつながるかを確認します。
  4. PCで確認したあと、スマホ幅でも上から下まで見ます。固定ボタンが本文を隠す、文字が小さい、画像だけで重要情報が読めない、フォームが押せない、といった問題を修正します。
  5. 申込リンクを実際に開き、入力、確認、完了までの流れを試します。テスト送信を行う場合は、実際の顧客を混ぜず、テストと分かる値を使います。
  6. 公開する場合は、公開先と共有範囲を確認したうえで操作します。その後、公開URLをログインしていない環境でも開き、タイトル、本文、画像、リンク、フォームを再確認します。

そのまま使える依頼文

入力例
「添付の正本に基づいて、行政書士向けAI活用ウェビナーの案内ページを作ってください。タイトルと本人の言葉は変更しないでください。日程、料金、申込先で確定していない項目は、推測せず確認待ちとしてください。まずプレビューを出し、PCとスマホの表示、全ボタンのリンク先、フォームの動作を確認できる状態にしてください。公開操作は私が内容を確認してから進めます。」

修正指示を出すコツ

「もっと良くして」より、「3番目の見出しを原文へ戻す」「価格を出す前に提供内容を積み上げる」「スマホで2番目の画像が切れている」のように、場所と状態を伝えます。公開中のページなら、どのURLの何時の表示かを書きます。プレビューと公開ページは更新タイミングが異なることがあるので、直した対象を曖昧にしないためです。

公式資料:Creating and using ChatGPT Sites。

調査結果を証拠付きで使う

ChatGPTの調査結果は、読みやすい文章で返ってきます。でも、その読みやすさと根拠の確かさは別です。公表日が古い資料、別の地域の制度、主張と関係のないリンクが混ざっても、文章だけ見れば気づきにくい。この章では、調べる人が結論ごとに出典を開き、何をその資料から言えるのかを確かめてから、顧客や読者へ使う方法を扱います。

例えば、行政の制度変更をメルマガで説明するなら、検索結果の見出しをそのまま本文に移しません。発行元のページへ進み、適用日、対象者、経過措置を読む。『申請できる』という結論なら、本人の条件が資料にある対象へ当てはまるかも確認します。資料に書かれていない部分は、もっともらしい説明でつながず、要確認として分ける。調査の依頼文で官公庁の資料を優先すると指定しても、返ってきた答えを開かずに信じてよい理由にはならないんですね。

複数の資料から表を作るなら、項目ごとに参照先と確認日を付けます。後から制度が変わったとき、どの判断を見直せばよいか分かるからです。本人の意見を書くなら、公式資料が直接示す事実と段落を分けてください。出典にたどり着けて、同じ箇所を読み直せる状態まで整えれば、AIの調査は説明責任を持てる仕事の材料になります。

結論と根拠を同じ行に置いて照合する

制度変更を説明する前の確認例
伝えたい内容直接読む場所確認する点
いつから変わるか公表元の本文適用日と更新日
誰が対象か対象者の条件地域と例外
申請できるか条件と本人の資料該当しない条件がないか
出典との照合を示す模式図です。特定の制度の現在の条件ではありません。

制作物を使った例。補助金の選び方を扱うニュースレター下書きでは、制度の条件と「会社がやりたい事業」を混ぜない。制度の条件には公式資料と確認日を付け、本人の判断は原稿の主張として分ける。根拠のない採択例は作らない。

ChatGPTの調査機能は、候補を広く探したり、複数資料の共通点を整理したりするのに便利です。ただし、書かれた文章の見た目が整っていても、情報源が実際に主張を支えるとは限りません。公開用のメルマガや顧客資料では、「どこで見つけたか」「いつの情報か」「その資料が何を直接示すか」を文章ごとに確認します。

行政書士の制度情報を調べる例

  1. 「2026年10月時点の制度を調べる。官公庁の公式資料を優先し、更新日と適用日を分けて示す」と依頼します。過去の記事が検索に出ても、現行の制度とは限りません。
  2. 回答に付いたリンクを開き、制度名、対象者、受付期間、例外、必要書類を原文で確認します。概要ページしかない場合は、公募要領や規則本体を探します。
  3. 条件を表へ整理するときは、列を「項目」「公式資料にある文言」「自分の要約」「資料の場所」「確認日」に分けます。要約と原文を同じ列へ混ぜないことで、後から訂正しやすくなります。
  4. 資料同士が矛盾する場合は、更新日と適用日、対象地域、旧制度と新制度を並べます。都合のよい一方だけを採用しません。
  5. 確認できない項目は「未確認」と書きます。制度にない要件を「通常そうだから」で追加しません。高額な申請や法令に関わる判断は、正式資料と担当窓口まで照合します。

引用の付け方

出典はページのトップURLだけで済ませず、できれば主張に対応する章、表、項目へ結びつけます。例えば「対象者は中小企業者」は公募要領の対象者欄、「締切は11月」は最新の公募スケジュールへ分けます。ページが改訂される場合は取得日も書きます。AIが示した引用先が別の話をしていたら、その主張は確認済みにできません。

市場調査をするとき

中古デニムを使った製品の競合を探す場合も、商品があること、売れていること、誰が買っているか、競争上の強みがあることは別の主張です。商品ページが存在すれば「販売例」は示せますが、販売数量の証拠にはなりません。レビューがあれば購入者の一部の反応は見られますが、市場全体の需要とは言えません。ブランドが大きいというだけで、自分の商品に顧客が来ないと決めることもできません。比較するときは販売先、価格、仕様、訴求、客層、確認できる反応を同じ項目で並べ、自分の仮説を最後に分けて書きます。

調査依頼文

入力例
「中古デニムを素材にした製品を製造・販売している国内外の事業者を探してください。実在を確認できる公式サイトか販売ページを優先し、製品の種類、価格、販売方法、想定顧客、確認できる特徴を同じ列で比較してください。売上や人気は根拠がない限り推定しないでください。各行にURLと確認日を付け、情報がない欄は未確認としてください。」

機能の公式資料:Deep research in ChatGPT、ChatGPT Search。調査対象の事実は各一次資料で別に確認してください。

スマホで迷わず使う

外出先でChatGPTを開くと、パソコンで見た説明と画面が違って戸惑うことがあります。スマートフォンは、写真を撮って添える、短い確認をする、通知から進捗を見るといった仕事に向いています。一方、長い資料の編集や複数のファイルを並べる確認は、広い画面へ移した方が分かりやすい場合もあるんですね。外出先で済ませることと、パソコンへ引き継ぐこと。その境目が分かると、スマートフォンの使い方も変わってきます。

届いた郵便物の写真から差出人と期日を調べるなら、まず写真が読める状態で添付されたかを見る。その上で『この書面に書かれた提出期限を読み、見えない文字は推測しないで』と尋ねる。返答に期日が出ても、実際の写真の同じ箇所を本人が読み直します。撮影しただけでAIへ届いたわけではなく、チャットへ送っただけで予定表に登録されたわけでもありません。次の行動まで必要なら、確認した日付をどこへ記録するかも決めます。

スマートフォンで目的の会話が見つからなければ、アプリかブラウザか、ログイン中のアカウントが同じかを確かめてください。通知を押した先で古い会話を開いていることもあります。短い確認で済む仕事と、元資料を広く見て判断する仕事を切り分ければ、移動中の便利さを生かしながら、重要な確認を小さな画面だけで済ませずに進められます。

撮影した書面を添付して期日を確かめる

スマホでの確認例(再現図)
ChatGPT
郵便物の写真

この書面の提出期限を読み、見えない文字は推測しないで。

回答:期限の候補と写真上の位置

最後に本人が写真の同じ箇所を読む

撮影・添付・照合を示す再現図です。実際の書面やアプリ画面ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページをスマートフォンで見るときは、見出しの折れ方、画像の文字、相談ボタンまでの距離を確かめる。PCで同じHTMLが読めた事実を、スマートフォンでの合格へ置き換えない。

PCの説明をそのままスマホへ当てはめると、同じボタンが見つからず困ります。スマホでは、会話、音声、画像、ファイル、Dotの状況確認を短時間で行い、長い資料の編集や複数画面の照合はPCに移すと扱いやすくなります。アプリとスマホのブラウザも別です。機能が見当たらないときは、同じアカウントの最新版アプリで開いているかを先に確認します。

外出先で写真を送って確認する

  1. ChatGPTアプリで、該当する会話かDotの会話を開きます。新しい会話に送ると、以前の仕事と結びつかない場合があります。
  2. 入力欄の「+」を押し、撮影した写真か端末内の画像を選びます。撮影しただけではAIへ渡ったことになりません。添付されたサムネイルを見てから送ります。
  3. 「この写真の郵便物に追跡番号が読めるか」「発送準備の写真か、引受完了の証拠か」のように確認したい点を具体的に書きます。ラベルの写真だけで発送済みと判定しないよう条件も渡します。
  4. 回答を受けたら、画像の番号を目視で読み直し、公式の追跡画面へ直接入力して状態を確認します。AIの読み取りと郵便局の登録状態は別の証拠です。

音声を使う場合

運転中や歩行中に画面を見ながら操作しないでください。安全な場所でアプリを開き、音声モードを開始します。口頭の指示は長くなるほど抜けやすいので、「目的」「やってほしいこと」「送信の可否」を区切って話します。会話後、重要な日時や金額は文字で表示された記録を読み返します。音声で「送った」と聞こえても、送信箱や相手の受信までは別に確認します。

Dotをスマホで見る場合

公式案内では、最新版のiOS・AndroidアプリからDotを作成し、会話できます。モバイルWebは非対応です。Dotのプロフィールで進行中・予定・完了を開きます。DotがPCの作業を続けるには、そのPCのローカルアクセスとオンライン状態が必要です。スマホで会話できることだけでは、Macのファイルへアクセスできるとは言えません。

画面が違うときの順番

まず、アプリかブラウザか、ログイン中のアカウント、個人ワークスペースか管理ワークスペースかを見ます。その次にアプリの更新、機能の提供対象、管理者設定を確認します。最後に、その機能の公式案内で現行の操作を確認します。見えないボタンを想像で押す指示に変えず、実際の画面から次の操作を決めてください。

公式資料:Voice Mode FAQ、Getting started with your dot。

配布前に何を確認するか

資料を作り終えたあと、誰かへ渡す直前が一番大事です。作成画面では正しく見えても、リンク先が古い版だったり、スマートフォンで図が切れていたりすれば、読者は使えません。この章では、内容、表示、権限、送信先を同じ版で確かめるための見方をまとめます。チェック項目の数を増やすためではなく、受け取った人が迷わず読んで行動できるかを確認するためです。

例えば、ChatGPTガイドをHTMLで配るとします。制作ファイルを開いて文章を読んだだけでは、公開URLの内容と一致するとは限りません。公開先を開き、章の順番、文字の大きさ、図の意味、メニューのリンク、最後のお問い合わせ先まで見ます。自分のパソコンで正常でも、幅の狭いスマートフォンでは見出しが割れたり、空の右列が残ったりする場合があります。受け手が使う画面で見て初めて、直すべき箇所が分かるんですね。

メールで送る資料なら、添付したファイルの版と本文に書いた版を揃え、送信後に送信履歴と受信を分けて確かめます。相手が編集する資料なら、画像を1枚貼っただけのページではないかも開いて確認する。『保存した』『開けた』『相手へ届いた』『利用できた』は違う状態です。どこまで見たのかを正確に伝えれば、受け手も次に何をすればよいか判断できます。

作った版・公開版・受け手の画面をつなぐ

HTMLガイドを配る前の実物確認
制作したファイル

本文、図、目次、問い合わせ先を読む

公開URL

同じ版が表示されるか確かめる

受け手の画面

狭い幅で文字と図が切れず、リンクを押せるか試す

配布前の確認経路を示す模式図です。現行ガイドの検査合格を意味しません。

制作物を使った例。制作中のウェビナー資料を渡す前には、PowerPointが編集できるか、Keynoteで全ページとノートが読めるか、図の重なりや空白が残っていないかを見る。内部候補を「確認用」と名前を変えるだけで完成扱いにしない。

資料が保存できた時点は、仕事の途中です。読者へ渡すためには、同じ版が開けること、内容が正しいこと、見た目が読めること、リンクがつながること、共有範囲が意図どおりであることを順に確かめます。ChatGPTが「作りました」と返しても、その一言は各確認の代わりになりません。

5つの状態を分ける

状態直接見るものまだ言えないこと
保存済みファイル名、容量、更新時刻中身が正しいか
開けた本人のPCとスマホの表示全ページが読めるか
内容を確認原文との照合、章、数値、リンク相手が開けるか
共有設定済み閲覧範囲と権限実際に相手へ届いたか
送信・公開済み送信履歴、受信箱、公開URL相手が理解・利用できたか

ガイドやレポートの監査

  1. 見出し一覧を読み、依頼された機能が全部あるか確認します。Chat、Work、Codex、Dot、Space、Sites、Project、Scheduled、検索、ファイル、画像、音声などを単に名前だけ載せても十分ではありません。
  2. 各機能に「入口」「使う状況」「手順」「結果の見方」「利用できない場合」を置きます。機能名だけの一覧と、初めて読む人が使える説明は違います。
  3. PCとスマホで、上から下まで文字切れや横スクロール、表のつぶれを確認します。見本画像は実画面か再現図かを明記します。
  4. 目次を押して目的の章へ移動し、読んでいる章が現在地として示されるか見ます。スクロールだけで現在地が分からなくなる資料は、長編ガイドでは使いにくくなります。
  5. 引用元の公式リンクを開き、リンク先が説明を支えているか確認します。URLが存在するだけでは出典の照合にはなりません。
  6. PDFを作る場合は、現在のHTMLと同じ版から出力し、文字を選択・検索できるか、ページが切れていないか、リンクが押せるか確認します。古いPDFへリンクしてしまう事故を防ぎます。

スライドの場合

編集可能なテキストか、ページ全体が1枚の画像になっていないかをまず確認します。話す台本はスピーカーノートにページごとに対応させます。画像や図はスライドの内容を説明するものであり、同じ箱や丸を空白埋めに繰り返しません。全ページを投影サイズで確認し、番号のずれ、文字の改行、行間、余白、色、実例の位置を見ます。Keynote・PowerPoint・Googleスライドのどれで納品するかも、利用者が実際に開けることを確かめて決めます。

関連する公式案内:ChatGPT Sites、Space。この章の監査手順は、公式機能の説明に加え、資料制作の実務上の確認項目です。

長い資料を読ませて、使える答えにする

長いPDFやWordをAIへ渡すと、すぐに短い要約が返ってきます。便利ですが、申請条件や契約の例外まで短くすると、いちばん大事な部分が抜けることもあるんですね。この章では、資料を読む担当者が全体の構造をつかみ、必要な箇所を原文と照合し、仕事へ使える答えに変える順番を説明します。最初から『全部まとめて』と頼まず、何を決めるために読むのかを先に置きます。

例えば、補助金の公募要領から対象経費を調べるなら、添付した版の年度と更新日を確認します。次に目次と関連する章を挙げてもらい、対象経費の表だけでなく除外条件や注記も読む。AIが『申請できます』と答えたら、どのページのどの文言を根拠にしたのかを示してもらい、自分でもそこを開く。前後の文章を読まないと意味が変わる条項なら、その範囲も含めます。本文にない推測は、結論へ紛れ込ませないことです。

講座台本なら別の注意があります。話す順番や本人の言い回しを残したい場合、要約より該当箇所の対応表が役に立ちます。長い資料の最後まで読めていないのに『全体を確認した』と返すことも避けたいところです。資料のページ、引用した箇所、AIが判断したことを分け、抜けがないか確認する。この手順なら、読む量を減らしても判断に必要な情報は守れます。

長い公募要領は例外と注記まで読む

資料から答えを作る例
元の公募要領(模式図)

目次 → 対象経費 → 除外条件 → 表の注記

年度・更新日・ページ番号を控える

AIの回答を使う前

「対象になる」の根拠ページを開く

前後の文と本人の条件を照合する

不明点は要確認として残す

原文照合の模式図です。実在の募集要領の内容ではありません。

制作物を使った例。架空案件の教材では、必要資料の一覧と連絡メモを別に持っている。AIへ読ませるときは、どの資料が届いたかと、届く予定だと書かれた連絡を分けて抜き出す。予定を受領済みへ変えない。

PDFやWordを添付すると、ChatGPTは内容を要約したり、特定の項目を探したりできます。ただし、要約は情報を減らす行為です。申請書、契約、講座台本のように抜けが許されない資料では、最初から「短くまとめて」と頼むと重要な例外や数字が消えます。まず資料の種類と目的を伝え、全体の構造をつかみ、必要な箇所だけ深く読む順番にします。

添付した直後にすること

  1. 添付一覧に目的のファイルが出ているか見ます。似た名前の旧版や、容量の大きい途中版を誤って添付していないか確認します。
  2. 「まず目次、ページ数、主な表、注意書き、付録を列挙してください。本文の結論はまだ作らないでください」と伝えます。全体図があれば、あとで探す場所を決められます。
  3. 次に「第3章の申請条件だけ、原文に対応するページ番号付きで抜き出してください」と範囲を指定します。見当たらない場合は存在を推測せず、見つからないと返してもらいます。
  4. 数値や期限は原文と並べて示してもらい、最後に自分でも該当ページを開きます。AIの抽出が1つずれていると、案内全体が変わるためです。

PDFの文字が読めない場合

資料が画像だけのPDFなら、画面に見える文字と、AIが抽出できる文字は異なります。「読めなかったページ」を一覧にし、そのページの画像を拡大して確認します。手書きの表、縦書き、薄いコピー、表の罫線をまたぐ数字は特に誤読されやすい箇所です。OCRで読み取れたものも原文そのものと混同せず、確認済みの欄だけ採用します。

複数ファイルを比較する

公募要領の旧版と新版を比べるなら、2つのファイルにそれぞれ版と発行日を付けます。「変更があった箇所」「変更なしと確認できた箇所」「まだ比較していない箇所」を分け、表で出してもらいます。違いが見つかったときは、差分だけでなく、その変更が誰のどの行動に関わるかを書かせます。例えば、申請締切が変わったなら、提出までの社内確認日や依頼期限にも影響します。

ウェビナー台本を読むとき

台本の全文を短い見出しへ圧縮するために添付するのではありません。各場面に「本人の原文」「投影見出し」「投影本文」「画像・図の内容」「話す台本」の欄を作り、欠落がないかを照合します。本人が「ここは事例を1ページ足す」と言ったら、元の節番号と追加ページの位置を記録します。資料から読み取れない経験や実績を、スライド用の文章として補いません。

結果を使う前に

回答に「全資料を確認した」と書かれていても、実際に処理したファイルと範囲を聞きます。ページ数、未読ページ、画像として扱ったページ、抽出に失敗した箇所を出してもらえば、どこまで使える答えか判断できます。リンクがある資料なら、更新された原本と手元のPDFが同じ版かを確認します。資料が変わった後も古い要約だけを使い続けないためです。

入力例
「添付した公募要領を、まず目次・対象者・期限・必要書類・例外・問い合わせ先に分けて読み取ってください。各項目にページ番号と原文に近い記述を付けてください。画像として読めないページ、判断が難しい表、添付されていない別紙は未確認として残してください。回答のあと、私が開いて照合すべきページを5つまで挙げてください。」

公式資料:File Uploads FAQ、Extracting insights with data analysis。

AIを仕事に組み込む順番

『AIを使って仕事を楽にしたい』という気持ちは、多くの人が持っています。ただ、実際にどの仕事を渡すか決めるには、受け取る情報から最後の判断までを見ておく必要があります。この章では、日々の仕事を受信、調査、作成、確認、送付という流れで捉え、AIに任せるところと本人が握るところを具体化します。全部を一度に変えるのではなく、まず1つの仕事が最後まで進むか試すためです。

例えば、顧客から問い合わせが届く仕事。メール本文だけでなく前後のやり取りを読み、回答に必要な資料を探し、返信案を作り、本人が約束してよい内容か確かめてから送ります。AIが助けやすいのは資料探しや下書きかもしれません。一方、価格や契約条件を確定する判断は、本人や担当部署の確認が必要です。送付後に相手がどう受け取ったかも、送信画面だけでは分かりません。仕事の流れを分けると『下書きはできたのに顧客への返事が止まった』という場所が見えるわけです。

使う資料の正本、接続するアプリ、確認する人、終わったと判断する証拠を決めてから小さく試します。成功したように見えても、元の業務より確認が増えすぎたなら手順を直す。時間の短縮だけでなく、自分が顧客の話を聞いたり新しい提案を考えたりする時間が増えたかも見てください。そこまで測れば、AIを入れる目的を見失わずに済みます。

問い合わせ対応のどこをAIへ渡すか

顧客メールに返す仕事の流れ

受信と調査担当者が元メールと過去のやり取りを確認し、AIが関連資料を探す

作成AIが返信案を作り、出典のない価格や納期は書かない

判断と送付担当者が約束と宛先を確かめてから送る

送付後相手が受け取ったか、質問が残ったかを追う

役割分担を示す模式図です。実際の顧客メールや送信履歴ではありません。

制作物を使った例。自分で用意した電話受付システムの設計資料を題材に、一次受付、用件の記録、人への引き継ぎを分けて考える。設計資料があることと、現在の電話が正常に稼働していることは別なので、実運用の例では通話確認を条件にする。

「AIで効率化したい」は方向としては正しくても、作業指示にはなりません。どの連絡を読み、どの資料を見て、どの基準で判断し、最後に誰が送るかを決める必要があります。ChatGPTは情報を見られる範囲の外にある仕事の結果を勝手に知ることはできません。売上が増えたか、顧客が満足したか、申請が通ったかを知るには、確認できる記録を渡すか、対応するアプリへ接続し、結果を読み戻す工程が必要です。

最初の業務棚卸し

  1. 1週間に行った仕事を「受信」「探す」「読む」「書く」「確認」「送る」に分けます。たとえば問い合わせ対応なら、メールを受け、過去のやり取りを探し、添付書類を読み、返信案を作り、本人が内容を確認してから送ります。
  2. 時間がかかる場面と判断の重さを別に記録します。時間はかかるが手順が一定の資料探しはAIに任せやすく、短時間でも顧客との契約判断は本人の確認が必要かもしれません。
  3. AIに渡すための資料を決めます。会社の説明、取扱商品、対応方針、過去の実例、禁止事項、最新版の料金表が候補です。古い版や他社の顧客情報を混ぜないよう、正本を指定します。
  4. 仕事の途中と最後に、何を確認するか決めます。返信案なら宛名、事実、添付、締切、誤解のある表現を確認します。省略したくない項目はチェックリストとして残します。
  5. 最初は1つの業務だけを試します。結果を見て手順を直し、うまくいった範囲だけを次の仕事に広げます。

AIが知らないことをどう補うか

一般的な知識を持つAIでも、阿久津さんの顧客への説明方針、案件の進み具合、メールの最新返信、社内の判断基準は、その情報が会話や接続先に存在しなければ分かりません。AIが正解を知らないという言い方だけでは抽象的です。たとえば「この顧客へ何を送ったら合格か」は、顧客からの依頼、契約範囲、必要書類、過去の返信を確認して初めて判断できます。手元のパソコンをAIが勝手に覗いて結果を知るわけではありません。

小さな実例:返信案を作る

顧客から「申請書類を送ります」とメールが届いたとします。まず添付の有無を確認し、何の書類が届いたか一覧にします。次に依頼内容と照らし、足りない欄を「書類名」「欄名」「何を記入するか」に分けます。AIに返信案を書かせるときは、到着したものと不足したものを混ぜません。最後に本人が内容を読み、顧客へ送るか決めます。「確認しました」という返答だけで書類の中身が全部確認されたとは言えません。

改善のための記録

試行ごとに、かかった時間、発見した誤り、本人が直した部分、顧客からの返信を残します。削減時間や売上増を語るなら、比較対象と期間を決めて測定します。1回の成功を「毎回できる」と言い換えません。失敗したときは「どの情報が足りなかったか」「どの指示が曖昧だったか」「確認工程で止められたか」を整理し、次の手順に反映します。そうすれば、単にプロンプトを保存するより実務に沿った改善が続きます。

ChatGPTのファイル・アプリ接続・Workの各機能は、Connected appsとDotの権限説明を参照。業務設計と本人確認の手順は、このガイドの実務提案です。

すぐ使える依頼文を状況で選ぶ

依頼文を長くすれば、AIが必ず正しく動くわけではありません。何をする仕事で、どの資料を使い、守る条件は何か。その場で必要なことを渡せれば、短い指示でも進みます。この章では、使い回す言葉を暗記するより、自分の仕事に合う依頼文を選んで直す方法を扱います。例文はそのまま貼るための正解ではなく、何を伝えると結果が変わるのかを見る材料です。

例えば顧客メールの返信案なら、相手の質問、元のメール、確定した事実、まだ答えられない項目を渡します。『丁寧に返信して』だけでは、AIが勝手に納期を約束するかもしれません。議事録の整理なら、決まったこと、保留、担当、期限を分け、聞き取れない発言を推測しないよう指定します。制度調査なら対象地域と時点、優先する公式資料が必要です。同じ『文章を作る』でも、材料と確認する結果が違うから依頼文も変わるんですね。

返答を受けたら、書いた条件が守られたかを元資料へ戻って見ます。足りなければ『もっと詳しく』だけでなく、どの項目が欠けたかを示して直す。依頼文の保存先には、目的と使える場面も添えておくと、後で選びやすくなります。最終的にほしいのは立派なプロンプト集ではなく、相手へ渡せる結果です。例文を自分の材料に合わせて調整し、使えた理由まで残してください。

依頼文は仕事ごとに必要な材料が違う

3つの仕事で渡す材料の例
仕事渡す材料と条件確かめる結果
顧客メール元メール、確定事実、答えられない項目納期などの約束を足していないか
議事録原音声、担当、決定と保留の区別聞き取れない箇所を推測していないか
制度調査地域、時点、公式資料対象条件と出典が合うか
依頼文を選ぶための模式図です。実際の顧客情報や制度条件ではありません。

制作物を使った例。資金調達支援の案内ページなら「チラシとの項目照合」、ニュースレター下書きなら「主張と理由の確認」、ウェビナーなら「台本と投影内容の照合」と頼み方を変える。1つの万能文より、目的と元資料を明示する。

長い「万能プロンプト」を1つ保存するより、今の仕事に必要な条件を短く渡し、途中の結果を見て次の指示を出す方が確かです。入力文には、目的、材料、守る条件、出力、未確認の扱いを入れます。どの仕事でも「勝手に埋めない」「根拠を示す」「確認できたことと未確認を分ける」は重要ですが、使う資料と完成形は仕事ごとに変わります。

メールを整える

「以下の顧客向け返信案を、丁寧で短い日本語に直してください。新しい事実や約束は追加しないでください。元の質問へ順番に答え、不足書類は欄名ごとに何を記入するか書いてください。宛先、日付、金額、添付名は原文と一致させてください。最後に変更した表現だけ一覧で示してください。」

まず下書きを渡す段階では送信を指示していません。送ると決めた場合も、宛先と本文を本人が確認し、送信後は送信履歴を別に確認します。文章を整える操作とメールを送る操作は別です。

長い議事録を整理する

「添付の文字起こしを、決まったこと、まだ決まっていないこと、担当、期限、顧客へ確認する質問に分けてください。話者が不明な発言は推測しないでください。金額や日付は原文を引用し、聞き取りに自信がない箇所は『要確認』としてください。議事録とは別に、次回の面談で最初に確認すべき3点を出してください。」

録音や文字起こしの自動変換には取り違えがあります。重要な金額や固有名詞は元の音声へ戻って確認します。別の顧客の話が混入していないかも見ます。

表を分析する

「添付CSVの列名と行数を最初に示してください。売上の月別推移を集計し、欠損、重複、ゼロと空欄の扱いを説明してください。グラフの前に集計表を出し、元データの合計と一致するか検算してください。予測は作らず、観測できた事実と考えられる要因を分けてください。」

表の見た目より、計算の前提を優先します。月の単位、税抜と税込、キャンセル、返金をどこへ入れるかが決まっていなければ、結論だけきれいに見せても使えません。

画像を作る

「セミナー表紙に使う横長の写真を作ってください。落ち着いた事務所で、年齢の異なる専門職が資料を確認している場面。文字・ロゴ・架空の賞や実績は入れないでください。人物写真はイメージであり本人写真として扱いません。スライド上に編集可能なタイトル文字を別要素で置ける余白を右側に残してください。」

画像ができても、スライドの全部をその画像1枚にしません。タイトル、本文、価格、申込先は編集できる文字として置き、素材に応じた位置を確認します。

サイトの修正を頼む

「現在のプレビューで、スマホ幅の申込ボタンが下の本文に重なります。ボタンの位置を直し、PCとスマホで同じ原稿と画像が表示されるか確認してください。公開URLはまだ変更しないでください。変更箇所と検査した画面幅を報告してください。」

エラーやレイアウトの指示は、起きた画面、操作、期待した結果を一緒に渡します。スクリーンショットがある場合は、どのページかを書いて添付します。

ChatGPTの入力欄と添付の説明:File Uploads FAQ。ここに載せた依頼文は、機能仕様ではなく実務用の例文です。

うまく動かないときに復旧する

AIの作業が止まったとき、『もう一度やって』を繰り返しても、同じ場所で止まることがあります。必要なのは、どの段階で何が起きたかを見えるようにすることです。この章では、入口がない、接続できない、内容が違う、保存したが相手には使えない、といった失敗を分けて扱います。直すための最初の一歩は、今見えている状態を正確に言葉へ戻すことなんですね。

例えば、公開したはずのHTMLが相手には開けない場合。制作ファイルが保存されていること、サーバーへ送れたこと、URLから読み込めることは別です。自分がログインした画面だけでなく、相手と同じ条件で開き、表示やエラーを確かめます。もし内容は開けても旧版なら、どのファイルを公開したかを確認する。過去に使えた接続情報が残っていても、今の接続が成功する証拠にはなりません。失敗した経路をそのまま標準手順へ戻さず、今回の差分を見る必要があります。

音声や通知が止まった場合も、入力されていないのか、処理されたが届かないのかを分けます。記録にはアカウント、操作、時刻、表示された文言、確認した結果を残してください。直した後は、最初に失敗した仕事を同じ導線でやり直す。そこで初めて『復旧した』と言えます。表面上の成功報告より、利用者の手元で何が変わったかを大切にしましょう。

止まった位置を分けると次の確認が決まる

HTMLが相手に開けない場合
ファイルを保存

制作ファイルは存在するか

公開先へ置く

送ったファイルと表示中の版は同じか

相手が開く

ログアウト状態でもURLにアクセスできるか

止まった段階の結果を残し、古い接続設定だけで復旧したと判断しません。

失敗箇所を切り分ける模式図です。実際の障害や復旧結果ではありません。

制作物を使った例。案内ページを直したのに指定URLで見えない場合、元HTML、サーバーの配置先、公開URLの順に調べる。過去の制作では保存したファイルと通常の公開先が別状態になった。古いURLを有効と決めつけず、今回の経路で確かめる。

ChatGPTで作業が止まったとき、「もう一度やって」と同じ指示を繰り返すだけでは原因が残ります。どの画面で、どの操作の後に、どんな表示になったかを記録すると、通信、権限、ファイル、内容の問題を切り分けられます。失敗した版を成功例として残さないことも大切です。以前のリンクや設定が存在していても、今回その経路が使える証拠にはなりません。

まず4つに分ける

見えている状態最初に調べること次の対応
入口が見つからないアカウント、プラン、端末、アプリ版公式の提供対象と表示を照合
開けない・接続できないログイン、権限、通信、期限切れ正しいアカウントで再接続
作られた内容が違う原文、指定版、指示の欠落該当箇所と正本を並べて修正
保存したが相手が使えない形式、共有範囲、実画面受け手の導線で開いて検査

Dotが止まった場合

Dotのプロフィールで、Paused、進行中、Scheduledの状態を確認します。進行中のタスクを開き、本人判断、ログイン、接続、承認を求める表示がないかを見ます。PCの資料が必要な仕事なら、デスクトップアプリでそのPCにAllow accessがあるか、PCがオンラインでアプリが開いているかを調べます。Work SyncやCodexの接続があるだけでは、Dotのローカルアクセスにはなりません。クラウドブラウザのログイン状態と、本人のChromeのログイン状態も別です。

アプリ接続が止まった場合

プラグインや外部アプリが接続済みと見えても、正しいアカウントに接続されているかを確かめます。読み取り権限だけで返信や送信はできない場合があります。接続の期限切れが出たら、画面の再接続案内に従い、再接続後に少量の読み取りを試します。大きな一括処理を再実行する前に、先ほどどこまで処理されたかを確認し、重複したメールやタスクを作らないようにします。

内容がずれた場合

AIが本人の言葉を別の表現へ変えていたら、見出しだけ直して終わりにしません。同じ表現が話す台本、スライド、メール、生成元に残っていないか検索します。たとえば「本日」が「今日」になった場合、今回使う全媒体を確認します。価格の提示順や講座名がずれたら、ページ番号だけではなく元の台本と本人修正がどこで分岐したかを見ます。同じ誤りを繰り返したら、作成手順と拒否検査にも反映します。

画面や出力形式が壊れた場合

Googleスライドへ取り込んだ後に色が変わったり、Keynoteでファイルを開けなかったりしたら、元のファイルと取り込んだ版を同じページで比べます。編集可能なスライドを求められているのに1ページを画像1枚にした場合は、その形式自体が不合格です。フォントが四角になる、行間が詰まる、番号がずれる、ノートが表示されないといった不具合は、ファイル内部の検査だけでは見逃します。実際に開くアプリで全ページを確認します。

未確認のまま止める基準

送信、公開、顧客への回答、金額の断定などは、根拠が揃わないまま進めません。代わりに、いま安全にできる原稿修正、資料整理、別ページの表示検査を進めます。報告では「できたこと」「できていないこと」「止まった理由」「次に確かめる実物」を短く示します。「確認する」だけを繰り返しても、受け手には進捗が見えません。

Dotの公式トラブル対処:Getting started with your dot。一般的な動作障害はOpenAI Statusも確認できます。

仕事別に機能を組み合わせる

ChatGPTには多くの機能がありますが、仕事は機能ごとに区切られていません。問い合わせを読んで返事を送るまでにも、メール、検索、資料づくり、本人の確認がつながっています。この章では、仕事の終わりから逆にたどり、どの場面でどの機能を使うかを見ます。『全部AIに任せる』という曖昧な指示ではなく、誰が何を見て、どこで判断するかを決めるための事例です。

例えば、制度変更を顧客へ知らせたい担当者なら、まず公式発表の日付と対象者を検索で確かめます。次に顧客へ関係する条件を分け、本人の意見と資料に書かれた事実を混ぜずに案内文を作ります。配信前には件名、本文、リンク、送る相手を確認する。別の仕事で、社内向けの資料を作るなら、WordやスライドをWorkで整え、Spaceなどの置き場へ正しい版を示す。使う機能は変わっても、元資料から受け手までをつなぐ考え方は同じです。

事例を読むとき、自分の仕事で置き換えられる部分を探してください。AIが見られない資料、本人にしか決められない金額、相手の返事を待つ段階があれば、そこを空白にせず明記します。最後に『仕事が終わった証拠』を決める。返答が作れたのか、相手へ届いたのか、相手が内容を理解したのかは違います。この章の事例を手がかりに、自分の業務を1件だけ最後まで設計してみてください。

仕事の終わりから必要な機能を選ぶ

制度変更を顧客へ知らせる場合

目標:顧客が自分に関係する変更を判断できる対象条件と適用日を明確にする

調べる:Chatの調査公式発表を開き、地域・日付・対象者を照合する

作る:ChatまたはWork読者向けの文章か配布文書を選ぶ

渡す:人が判断出典、件名、宛先、公開範囲を確かめる

機能を仕事へ組み合わせる模式図です。特定の制度の案内ではありません。

制作物を使った例。架空案件の資料回収教材では、受領記録を読み、足りない書類を示し、未送信の返信案を作る。別の仕事では資金調達支援の案内ページを直す。同じAIでも、案件管理とWeb制作では入力、権限、確認する結果が違う。

1つの機能を覚えるだけでは、仕事は最後まで進みません。問い合わせを受け、資料を探し、説明を作り、本人が判断し、相手へ渡すまでに、会話、ファイル、検索、表、Work、Spaceなどを組み合わせます。ここでは「機能名」ではなく、実際の仕事の流れから使い分けを考えます。

事例1:問い合わせメールへの下書き

まずメール本文と同じスレッドの過去のやり取りを確認し、何を質問されているか分けます。必要なら接続アプリを使いますが、接続先の権限と対象アカウントを確かめます。次に顧客の基本データと商品説明を見て、回答できることと確認が必要なことを分けます。Chatで返信案を作り、本人の口調に合わせて整えます。最後に宛先、金額、約束、添付を確認します。ここで必要なのは文章作成までか、実際に送信するところまでかを最初から明記します。

事例2:制度変更をメルマガで知らせる

SearchまたはDeep researchで公式発表を探し、施行日と対象者を確認します。古い記事を見つけた場合は、現行の公式ページへ戻ります。制度の説明を読者の場面に置き換え、「誰が、何を、いつまでにするか」へ落とします。本人の意見は、公式情報と別の段落で示します。下書きの末尾には参照元を付け、リンクが開けるか検査します。送信前に、件名、差出人、配信先、本文の文字化け、スマホ表示を見ます。法令の一般説明と個別案件の結論も混ぜません。

事例3:講座資料をスライドへする

元の台本で、各場面が何を伝えるかを確認します。スライドの見出しと本文には、観客がその場で理解するために必要な情報を入れます。本人が話す詳しい説明は、ページに対応するスピーカーノートへ入れます。画像は本文の代わりに空白を埋める飾りではなく、話の具体例を示すものを選びます。編集可能なファイルを作り、実際に投影するアプリで文字、図、写真、ノートを確かめます。最終的な送付メールには、どの版で何を確認したかを書きます。

事例4:顧客向け事業計画の下準備

公開情報を集めて会社の事実を出典付きでまとめます。社長の年齢、売上、従業員数など見つからない情報は「要確認」とします。面談では録音やメモを使い、顧客自身の言葉を残します。話した内容を事業計画の項目へ仮配置し、競合調査や数字の根拠を別に集めます。本人が言っていない強みや顧客の感想を「事実」として足しません。初稿を作るときは、顧客への追加質問と公募要領上の不足を分けます。

事例5:自分の仕事を長期で改善する

1回だけうまくいったプロンプトを大量に保存するより、業務の最初から最後までの記録を見ます。失敗が多い箇所が書類の確認なら、入力欄の見落としを防ぐ手順を作ります。判断がぶれるなら、確認する資料と本人が決める基準を明文化します。毎週の確認をScheduledへ任せることはできますが、日々の案件の進行や曖昧な判断まで同じ定期実行へ押し込まない方が分かりやすくなります。継続して仕事を任せる場合はDotの目標と接続範囲を決め、結果を本人が確認します。

どの機能から使うか迷ったら

短い質問ならChat、決まった時刻の確認ならScheduled、会話を案件ごとに束ねるならProject、共同資料を整理するならSpace、PCで実際にファイルを直すならWorkかCodex、継続した目標を持つ担当ならDot、Webページを作るならSitesを入口にします。実際の作業は1つの入口だけで完結しなくても構いません。重要なのは、手順の切り替え時に、元資料と完成物の版が分からなくならないことです。

各機能の提供条件はOpenAI Help Centerで現行の個別記事を確認してください。この章の組み合わせ例は実務上の設計案です。

初めての人のための順番チェック

機能の説明を読んでも、最初の操作で止まってしまえば役に立ちません。この章では、今日の小さな仕事を1件選び、材料を渡して結果を確かめ、保存するところまでを順番に試します。全部の機能を一気に覚えるための章ではなく、仕事で使う感覚をつかむための入口です。最初の題材は、外へ送る前の文章や自分用の確認メモのように、失敗しても直しやすいものが向いています。

例えば、打ち合わせのお礼メールを整えたいなら、元の文章と相手、伝える目的をChatへ渡します。『日付と約束は追加しないで』と条件を添え、返ってきた文を原文と比べる。次に長いPDFから条件を探す仕事を試すなら、正しい版を添付したかを見て、答えの根拠となるページを示してもらいます。AIが滑らかに説明しても、資料にない条件を言っていないかを本人が確認する。その繰り返しで、何を渡せば答えが良くなり、どこを自分で確かめればよいかが見えてきます。

作業が終わったら、使った資料、直した結果、次に同じ仕事をするときの注意点を残してください。下書きができたことと、相手へ送ったことは別です。途中でつまずいたら、この章の順番へ戻り、添付、指示、結果、保存のどこで止まったかを見ます。最初の1件を自分で最後まで確かめられれば、新しい機能へ進むときにも基準を持てます。

1件の小さな仕事を終わりまで試す

打ち合わせ後のお礼文を整える例
練習用の会話(再現図)
元の文章と相手を渡す:「日付と約束は追加しないで」
返答を受け取る:読みやすいお礼文の案
元の文章と照合:名前・日時・決定事項は同じか

送信する前に自分用の場所へ保存し、まず1往復を終えます。

初回練習の再現図です。実際の送信や会話履歴ではありません。

制作物を使った例。ニュースレター下書きから始めるなら、元原稿を開く、主張を1文で言う、根拠を確かめる、未確認の数字を外す、配信前に読み直す順で進む。Chatの回答が良く見えても、未配信の原稿を送信済みとは扱わない。

ここまで読んでも「結局、いま何を押せばいいか」が分からなければガイドの役割を果たせません。この章では、最初の1件を実際に試す順番を示します。全部の機能を一度に使う必要はありません。自分が今日やりたい仕事を1つ選び、その仕事に必要な入口だけを使います。

準備するもの

ChatGPTにログインできるアカウント、使う資料の正しい版、作りたいものの見本があれば始められます。資料に個人情報や顧客の秘密が含まれる場合は、どのアカウント・ワークスペースで処理するかを確認してください。仕事用と個人用で同じ画面を開いているつもりでも、ログイン先が違うことがあります。画面右上などにあるアカウント表示を見てから添付します。

1件目:文章を整える

  1. 新しいChatを開きます。前の会話の内容を引き継ぎたい場合は、該当するProjectや会話を開きます。
  2. 入力欄へ、原文、読む人、目的、変えてはいけない事実を書きます。文量が長い場合はファイルを添付します。
  3. 最初の出力をそのまま使わず、固有名詞、数字、主張、元の順序を見ます。変わってしまった箇所を具体的に示して修正します。
  4. 完成した文章は別の場所へ保存し、どの版から作ったかを書きます。メールやSNSへの投稿は、文章完成とは別の操作です。

2件目:PDFから答えを探す

  1. PDFを添付し、「このファイルで確認できることだけ答える」と指定します。
  2. ページ番号付きで該当箇所を出してもらいます。図や表が多ければ、そのページを自分で開いて読みます。
  3. 資料の発行日と版を確認し、現在の情報として使えるか調べます。法令や価格なら公式の最新資料も照合します。
  4. 読めなかったページや記載のない点を「未確認」にします。AIが答えられないこと自体も重要な結果です。

3件目:継続する仕事を任せる

毎朝8時に予定を見るならScheduledを選びます。目標に向かって資料を集め、原稿を作り、途中の判断を本人に聞いて進めるならDotが適しています。どちらも通知が届く経路と、作業を確認する画面を設定します。通知が出ていなければ、実行履歴を見て、本当に作業したかどうかを分けて確かめます。外部アプリの接続やPCアクセスが必要なら、使う範囲だけを許可し、動作確認をします。

4件目:相手に渡す

SpaceのPage、ファイル、Sites、PDFなど、相手が読む形式を決めます。作る人が便利な形式より、受け手がスマホで開いて理解できることを優先します。まず自分で別ブラウザまたは別アカウントから開き、閲覧権限とリンクを確認します。相手へのメールには、何の資料で、どこを見るとよいか、返信してほしいことを本文だけでも分かるように書きます。送信後は、送信履歴と宛先を確かめます。

つまずいたら戻る場所

機能のボタンが見つからなければ、このガイドの「どこから始める」「PCとスマホ」「困ったとき」に戻ります。答えに根拠が見えなければ「調査の証拠」、ファイルを渡したいなら「共有の実務」と「配布前の確認」を見ます。現在地サイドバーでは読んでいる章が強調されます。スマホでは横にスクロールできる目次から章を選べます。自分の画面と本書の再現図が違う場合は、本書の図より実画面と公式案内を優先してください。

各入口の公式案内:Projects、Scheduled tasks、Dot、Space。

名前だけで迷わない機能の辞典

画面に機能の名前が並ぶと、名前を覚えることが先に思えるかもしれません。でも仕事で必要なのは、その入口へ何を渡せば、どこに結果が出るかを知ることです。この章では、Chat、Search、Deep research、Project、Space、Work、Dotなどを、名前だけの辞典にせず、利用場面で引けるようにまとめます。自分がしたい仕事から探し、似た機能の違いをその場で確かめてください。

例えば、お客さんから急ぎの質問が来たら、まずChatで条件を整理し、変わる情報ならSearchで公式資料を開く。複数の制度を比べるならDeep researchで調査を広げ、結論の出典を本人が読みます。会話と資料を案件ごとに揃えるならProject、完成した資料を共同で読むならSpaceが候補です。『同じ情報を置けそう』という印象だけで選ぶと、共有範囲や更新の仕方で困ることがあります。何を入れ、誰が見て、後でどう探すかが選ぶ基準になります。

機能はプラン、地域、端末、組織の設定で表示が変わります。自分の画面に名前がなければ、古い説明の位置だけを探し続けず、提供条件と別の入口を見てください。辞典を読んで終わるのではなく、1つの仕事に置き換え、最初の操作と結果の確認まで試す。名前と役割がその経験に結びつけば、機能が増えても迷いにくくなるはずです。

機能名を仕事の入口と結果に言い換える

名前から選ばず、渡すものから探す
入口渡すもの戻るもの
Chat質問や短い原稿画面の返答
Work元資料と成果物の条件開いて使うファイル
Codex対象のサイトやファイルと症状実画面で試す変更
Space共有するPageや資料関係者がたどる置き場所
機能を使う場面の模式図です。提供状況は各自の画面で確認してください。

制作物を使った例。本ガイドを作る際も、DotやSpaceなどの名前だけでは利用者は動けなかった。実際の章原稿と図を題材に、「継続して見直す」「資料を集める」など仕事の言葉へ言い換え、対応する操作を確認する。

ChatGPTの画面には似た役割の機能が並びます。「チャット」「Project」「Space」のように、どれも情報を残せそうに見えるからです。ここでは「何を入れる場所か」「何を期待できるか」「どこで結果を見るか」を短い例で整理します。機能の有無はプラン、地域、端末、ワークスペース管理者の設定で変わります。自分の画面にない機能を使ったことにしないでください。

考える・探す

Chat:その場の相談を始める場所です。短い質問、文章の見直し、アイデア整理に使います。質問と答えはその会話に残りますが、別の会話へ全内容がそのまま自動で引き継がれるとは考えません。

Search:いまのWeb情報を探す入口です。最新の制度、価格、会社の発表など、変わり得る情報に使います。回答のリンクを開いて根拠を確認します。検索結果の並びが信頼性の順位とは限りません。

Deep research:複数の資料を調べ、時間をかけて整理する調査です。比較表や調査報告に向きます。調査の対象、優先する情報源、期間、除外する情報源を指定します。長いレポートでも、各結論の出典は別に確かめます。

モデル選択:答えを作るAIの選択です。利用中のプランで選べるモデルを画面で確認します。複雑な調査、速い返答、長い原稿の編集では向き不向きがあるため、結果が合わないときは、まず指示と材料を見直してからモデルの変更を考えます。

資料を置く・共同で扱う

ファイル添付:今の会話にPDF、表、画像を渡します。送信前に正しい版かを確認します。添付しただけで全ページが正確に読まれたわけではありません。

Project:1つの仕事に関する複数の会話やファイルを束ねます。同じ講座の企画、台本、販売準備を続けるときに使います。「どの会話を作業の正本にするか」は自分で明確にします。

Space:Pageやファイルを整理し、必要な人と共有する場所です。会話を集めるProjectと異なり、共有する資料そのものを読みやすく配置する用途が中心です。外部ファイルの権限は別に確認します。

Page:Spaceの中で文章や情報をまとめる単位です。複数人で内容を見直し、リンクを共有できます。説明を更新したら、読者側の表示も確かめます。

Library:保存したファイルを探す現行の入口です。Spaceを利用できるアカウントではSpaceに置き換わるため、自分の画面に表示された入口を使います。

作る・編集する

Work:デスクトップでファイルやアプリを扱う仕事の入口です。「この資料を直して保存する」のような依頼に使います。どのPCに作業があるか、結果のファイルはどこかを確認します。

Codex:コードやWebアプリを作り、修正し、テストする仕事に向きます。サイトの不具合修正、スクリプト作成、既存のプロジェクトの変更では、元のファイルとテスト結果を確かめます。

Sites:Webページや小さなWebアプリを作る入口です。制作中のプレビュー、共有リンク、公開URLを区別して扱います。ページができても、公開状態とは限りません。

Canvas:文章やコードをまとまった形で直す画面です。長い原稿の一部を指定して直し、前後のつながりを読み返します。完成原稿をどこへ保存するかも決めます。

画像生成・編集:説明に合う画像を作ったり、既存画像を直したりします。本人写真や実際の作業画面をAI画像に置き換えるときは、事実との区別を明記します。画像内に長い日本語を焼き込むと後の修正が難しくなります。

表分析:添付したデータを集計し、表やグラフを作ります。合計、欠損、重複、計算の前提を確認します。きれいなグラフでも集計条件が違えば結論は使えません。

続ける・知らせる

Scheduled:日時を決めた通知や繰り返しの確認です。「毎日8時に予定を確認する」のような定型作業に使います。作成した予定と実際の通知が届いたことは別に確かめます。

Dot:達成したい目標を持ち、会話の間も進める担当です。プロフィールで進行中、予定、完了の作業を見ます。接続していないPCやアプリの内容を勝手に知りません。

通知:アプリやブラウザなどへ更新を知らせる仕組みです。実行したという記録と、スマホに通知が表示された証拠は別です。通知が来ないときはOS側の許可とアプリ側の設定の両方を見ます。

自分向けにする・つなぐ

Memory:会話で役立つ利用者情報を保持する仕組みです。古い情報や誤った情報が残ることもあるため、何を覚えているか確認し、必要なら直します。これだけで案件の全ファイルを把握するわけではありません。

Custom instructions・人格設定:普段の返答に求める文体や前提を指定します。案件ごとの価格、契約条件、顧客情報などは、対応する資料で渡して確認します。

GPTs・Skills:繰り返す仕事の手順や目的に合わせた仕組みです。GPTを使うことと新しく作ることは別です。2026年10月時点、新規作成は管理者に許可されたBusiness・Enterprise・Eduのワークスペースで利用できます。Skillsも使える場所と保存先を確認します。

Plugins・接続アプリ:外部サービスの情報を読み、許可された操作を行うための接続です。Gmail、Driveなどの接続先ごとに権限を見ます。読む許可があっても、送信や削除をしてよいとは限りません。

Browser:デスクトップの内蔵ブラウザなどでWeb画面を開く機能です。自分のChromeとはログイン状態が違う場合があります。サイトが開けないときは、どのブラウザのどのタブかを確認します。

話す・学ぶ・共有する

Voice:アプリ上で声で話します。通常の電話番号への着信と混同しません。重要な日付や金額は会話後に文字の記録を確認します。

Record:会議などの音声を取り込み、文字起こしや要約に使います。利用条件と同意、話者や固有名詞の確認が必要です。音声を録ったことと議事録が正しいことは別です。

Study:答えだけでなく学習過程を助ける機能です。理解度に合わせて問いを出してもらい、分からなかった箇所に戻ります。資格や制度の最新版を確認する仕事では、学習用説明と公式の現行要件を分けます。

共有リンク:会話などを他者へ見せるためのリンクです。誰に見えるか、リンク内に何の情報が含まれるかを開く前に確認します。編集権限や添付ファイルへのアクセスは別に確かめます。

各項目の詳細と提供条件は、このガイド内の対応章とOpenAI Help Centerの現行案内を参照してください。

顧客情報を扱うときの順番

顧客の情報をAIに渡す場面では、『便利だから全部入れる』とも『怖いから何も使わない』とも決められません。何の仕事に必要で、どのアカウントが使われ、誰に見えるかを先に知ることが大切です。この章では、資料を選ぶところから出力を確認し、保存や共有の範囲を決めるところまでを扱います。利用できる機能と、顧客との約束の中で利用してよい情報は、同じではないんですね。

例えば、契約書の一部について案内文を作りたいなら、必要な条項と前後の例外を確かめてから資料を渡します。無関係な本人確認書類まで添える理由はありません。一方、条項だけ切り出して例外を落とすと、AIは条件を誤って説明するかもしれません。仕事用の正しいワークスペースへ入っているか、外部アプリが別の顧客資料まで読める設定になっていないかを見ます。返答に違う顧客の名前が混ざれば、どの資料を参照したか立ち止まって確認する必要があります。

資料を使い終えた後は、会話やファイルがどこに残り、誰と共有されているかも確認してください。顧客へ送る文章には、本人が許可していない情報やAIの推測を事実として入れない。この章の手順を一度決めておくと、担当者が変わっても『この資料はどこまで渡してよいか』を話し合いやすくなります。仕事の速度と信頼を両立させるための確認です。

顧客資料は必要な範囲を決めてから渡す

相談案内の下書きを作る場合
入力前の判断

今回の仕事:相談案内の文面を整える

必要な材料:相談内容の要点、確定した案内事項

不要な材料:別案件の顧客名、契約書全文

出力後の確認

個人名や機密が混ざっていないか

確定していない価格や納期を足していないか

送付先と共有範囲は正しいか

情報を絞る考え方の模式図です。実際の顧客情報ではありません。

制作物を使った例。実案件の代わりに、案件資料AI秘書の架空会社と架空連絡メモを使う。顧客資料を使う必要がある場合は、氏名や連絡先だけでなく、会社が特定できる取引条件や添付の中身も除いてから用途と共有範囲を確認する。

ChatGPTを仕事で使うとき、入力してよい情報はアカウントの種類、所属組織の規則、顧客との契約によって変わります。機能が使えることと、その情報を入れてよいことは別です。個人情報をすべて伏せればよいという単純な話でもありません。実務で必要な項目だけを渡し、誰が見られるか、どこに保存されるか、いつ消すかを決める必要があります。

入力する前

  1. 仕事用の正しいアカウントとワークスペースを開いているか確認します。個人アカウント、顧客の共有環境、会社管理の環境を取り違えないようにします。
  2. 資料の機密区分を確認します。公開情報、社内資料、顧客から預かった情報、本人確認資料などで扱いを分けます。
  3. その仕事に必要な範囲だけを添付します。契約書全体を渡さなくても該当条項だけでよいなら、不要なページを除くことを検討します。ただし、例外条項や前後関係を切り落とさないようにします。
  4. 外部アプリと接続する場合は、接続先のアカウント、読める範囲、変更や送信の権限を確認します。接続済みでも期限切れや別アカウントの場合があります。

回答を受けた後

出力に別の顧客の名前や案件が混ざっていないか見ます。関係する資料を複数添付したときは、どの主張がどの顧客に属するかを確認します。AIが推測した電話番号や住所を、会社の事実として採用しません。公開用の文章では、顧客を特定できる情報だけでなく、組み合わせると分かる情報も確認します。

共有・公開の前

Pageや共有リンクを作る際は、公開範囲と閲覧者を確かめます。共有元のPageが読めても、Google Driveなど外部の添付資料は開けないことがあります。逆に、意図より広い範囲へ資料が見えることもあります。別のアカウントかログアウトした画面で、受け手の立場から開きます。リンクをメールへ貼った場合は、本文とリンク先で同じ版の資料を指しているか確認します。

記憶と接続の管理

MemoryやDotは継続して役立つ情報を保持できます。設定をオフにしたことと、すでに保存された情報を削除したことは同じではありません。Dotの公式案内では、接続アプリを外しても、Dotがそこから取得した情報が直ちに消えるとは限らず、Dot自体のリセットが必要な場合が示されています。削除する前に、残したい成果物と予定を確認します。リセットは会話、記憶、予定も消すため、単なる一時停止の代わりに使いません。

情報を確認するための問い

「この作業で参照した資料と会話を一覧にしてください」「回答の各部分をどのファイルに基づいて書いたか示してください」「どの情報が推測で、どの情報が入力資料にあるか分けてください」と頼むと、見直しやすくなります。ただし、AI自身の説明だけで権限設定や保存状態が証明されるわけではありません。実際の設定画面と共有先から読み戻します。

公式資料:Data Controls FAQ、Getting started with your dot、Getting started with Space。

最新版と送った版を取り違えない

AIと一緒に資料を直していると、作業中の稿、確認用、配布用、以前送った版が同時に残ります。ここでファイル名だけを見て『最新版』と呼ぶと、相手へ古い資料を渡す危険があります。元資料、修正したファイル、公開ページ、メールの添付。そのすべてで、相手が読む内容は一致しているでしょうか。たった1文の修正でも、受け手が見る場所へ反映されなければ直したことにはならないんですね。

ガイドの説明文を直した場面なら、最初に制作ファイルの該当箇所を見る。次に公開先へ反映し、公開URLから同じ章を開いて文を読む。メールを送るなら、そのURLや添付が今確認した版かを確かめます。あとから別のファイルで『直っています』と説明しても、相手が開いたリンクが旧版なら話が食い違います。Word、PDF、HTMLを並行して作る仕事では、それぞれへいつ反映したかを分けて記録します。

古い版を残す場合は、採用しない理由を明示してください。前に失敗した設定や資料があるだけで、それを再利用できる候補にはしません。変更箇所と確認した導線を短く記録し、必要ならファイルの内容を識別できる方法で照合する。この習慣があれば、修正の速さが上がっても、読者へ何を渡したかを後から追えます。

最新版は名前だけで決めず中身で追う

同じ資料を直して配る場合
状態使う人確認すること
作業中制作担当本人修正を反映したか
配布用読者本文・図・リンクを実画面で読めるか
送付済み受け手送ったファイルと配布用が同一版か

古いファイルを残す場合は、配布用の入口から外し、混同しない名称にします。

版の状態を分ける模式図です。実際の配布履歴ではありません。

制作物を使った例。ウェビナーのスライドには複数の改訂版がある。更新日時と台本の反映箇所を記録し、メールで渡した版と今直している版を分ける。枚数が同じでも中身が同じとは限らない。

AIと共同で資料を作ると、編集稿、確認用、配布用、古い添付が同時に存在します。名前だけで「最新版」と判断すると、修正前の資料をメールで送り、後から別の版を開いて「直っている」と説明してしまいます。資料の版と送付した版、読者が開いた版を同じものとして照合できる状態にします。

作業中の名前の付け方

ファイル名に、内容、日付、版、状態を入れます。たとえば「ChatGPTガイド_20261015_v3_確認用.html」のようにします。「完成」「最終」は、内容監査と表示確認が終わるまで付けません。すでに誤って送った資料は削除して履歴を見えなくするのではなく、不採用であることを記録し、新しい版との違いを書きます。

変更を残す

「Dotの通話説明を追加」「Space対象アカウントとLibrary対象アカウントの説明を分ける」「画像版スライドを不採用」のように、どこを変えたかを記録します。同じ資料の見出しを直した後に、スピーカーノートやPDFへ旧表現が残ることがあります。変更箇所は生成元、表示版、添付版を横断して確認します。

送付する直前

  1. 送付対象ファイルのパス、更新時刻、内容、容量を確認します。必要ならファイルのハッシュを控えます。
  2. メール本文に書く名称と、添付ファイルの名称、リンク先のタイトルを揃えます。確認用ならその状態を明記します。
  3. リンクを別の画面で開き、読者が同じ資料を見られるか確かめます。ログイン中の自分だけが開けるリンクを一般向けの配布リンクとして書きません。
  4. 実際に送信した後は送信履歴を見ます。送信が受け付けられたことと受信箱に到達したことは別で、必要な場合は受信側でも確認します。
  5. 送付後にファイルを直した場合、前のメールが指す版が変わるのか、固定されたままなのかを確認します。送った版を後から黙って書き換えないようにします。

読者が困ったときの案内

「どのメールのどのリンクを開いたか」「表示された資料のタイトル」「PCかスマホか」「どのページで止まったか」を聞けば、問題の版を特定しやすくなります。読者が古いタブを開いている場合もあります。最新版を作り直す前に、今回送ったものと開いているものが同じかを確かめます。

共有リンクの公式説明:ChatGPT Shared Links FAQ。版の管理と送付確認は実務上の手順です。

3日で最初の仕事に使う練習

ChatGPTを仕事へ使う前に、全機能を覚える必要はありません。自分が毎日している小さな仕事を1つ選び、材料を渡し、戻ったものを直し、保存する。まずその流れを体でつかむことが大切です。この章では3日間の練習として、文章、資料の読み取り、成果物づくりへ少しずつ進みます。これは機能の利用を保証する日程ではなく、どこを本人が確認するかを覚えるための例です。

1日目は、外部へ送らない短い案内文を整えます。元の文を渡し、変えてはいけない日付や約束を指定して、返答と原文を比べる。2日目は、短いPDFから特定の条件を探します。答えだけを受け取らず、該当ページを開き、注記や例外が落ちていないかを見る。3日目は、文章や表を使えるファイルにしてみます。画面で見えることと、保存先のファイルを開けることが違うと実感できるはずです。どの練習も、うまくいかなければ指示を少し変え、何が変わったかを確かめます。

最後に、自分が『AIに頼めるようになったこと』と『自分で確認すること』を分けて書いてください。もっと大きな仕事へ進むときも、その境界が役に立ちます。相手へ送る操作や公開は、練習で作ったものを本人が確認してから別に決める。まず1件を丁寧に終わらせる方が、機能名をたくさん暗記するより仕事へつながります。

3日で入力・資料・成果物を順に試す

初心者の練習例
1日目:文章

短い案内文を整え、日付と約束が原文どおりか比べる

2日目:資料

短いPDFから条件を探し、元のページと注記を開く

3日目:成果物

下書きをファイルで受け取り、保存先から開けるか確かめる

短い練習の模式図です。実際の学習記録ではありません。

制作物を使った例。1日目は資金調達支援の案内ページの短い段落を読み、2日目はニュースレター下書きの主張と理由を確かめ、3日目は案内ページの見出しを見直す。練習用には顧客名や連絡先を使わず、元原稿と出力を比べる。

ガイドを最初から最後まで覚えてから使い始める必要はありません。まず1つの小さな仕事を、材料を渡す、結果を確認する、保存するという流れで完了させます。3日間の練習では、便利な答えが出たかだけでなく、「自分は何を確認すれば使えるか」を体で覚えます。以下は初心者の練習例で、機能の利用を保証する日程ではありません。

1日目:文章を整えて、元の内容を守る

最初の題材は、外部へ送らない短い案内文です。たとえば「次回の打ち合わせで確認したいこと」を自分用に書きます。元の文章を貼り、「相手にとって分かりやすくして。ただし、日付、場所、金額、約束を追加しないで」と依頼します。返ってきた文章で、主語が変わっていないか、結論が先にあるか、曖昧な語が増えていないか確認します。AIが「本日」を「今日」へ置き換えたら、自分が使う言葉に戻します。差分を1か所ずつ見れば、元の意味を守りながら文章を直す感覚がつかめます。

次に、同じ文章の読者を変えて試します。社内向けと初めての顧客向けでは、知っている前提が違います。AIには「初めて読む人が一度で行動できるかを点検して」と頼み、説明が足りない場所を指摘させます。AIが作る文章が流暢でも、相手がいつ何をするか分からなければ、仕事には使えません。最後は完成文と、AIが変更した主な箇所を別に保存します。送信は練習の範囲に入れません。

2日目:資料から答えを探す

公開済みのPDFや自分で作った資料を1つ添付します。まず「どんな章があるか」と尋ね、次に自分で正解を知っている質問を2つ出します。たとえば「締切はどこに書いてあるか」「提出方法は何か」と聞き、AIが示すページを自分で開いて確かめます。1つでも違えば、その違いを元に、資料のどこを見たかを再質問します。AIがページ番号を示せない場合は、長い資料の処理が不完全かもしれません。見た目のよい要約だけで合格にしません。

次に、資料に書かれていない質問を1つ出します。AIが「書かれていない」「この資料だけでは分からない」と言えれば、業務では重要な良い反応です。資料にないことを断定した場合は、元の資料を示して修正します。AIを使えるようになるためには、知っていることを答えさせる練習と、知らないことを認めさせる練習の両方が必要です。最後に、答え、出典、未確認を3列の表へまとめます。

3日目:実務の1工程に入れる

過去の実例を1件選び、外部へ送る前の下書き工程だけをAIへ任せます。たとえば問い合わせメールの本文から「質問されたこと」を列挙し、返信案を作るところまでです。本人の送信済みメールと比較し、足りない説明や不必要な約束を見つけます。AIが便利だったところと、本人が直す必要があったところを同じ表に書きます。実際の顧客情報を使う場合は、利用中のアカウントと契約上の扱いを先に確認します。練習のためだけに不要な秘密を入力しません。

この3日間のあとで、「毎回繰り返す作業か」「決まった時刻にする作業か」「PC上の資料を編集する作業か」を考えます。繰り返すなら手順を残します。決まった時刻の通知ならScheduledを検討します。PCのファイルを実際に直すならWorkやCodex、継続する目標を任せるならDotを検討します。いきなり全部を接続する必要はありません。1つの仕事で、何を見れば安心して使えるかが分かってから範囲を広げます。

練習の記録

記録すること例次の判断
使った材料2026年10月版の案内PDF版が変われば再確認
AIができたこと質問3件を正しく列挙次回も同じ条件で試す
本人が直したこと締切の説明を追加次の指示にチェック項目を足す
未確認別紙の条件公式の別紙を取得する
時間作業前後を実測効果を数回で比較

1回の練習で時間が短くなっても、毎回同じ効果があるとは限りません。AIへの入力や確認の時間も含めて測り、質の変化も見ます。誤った回答を直す時間が長いなら、題材や手順を変える必要があります。ここで得た記録は、後からAI秘書の仕組みを作るときの材料になります。

各機能の現行条件は、ファイル添付、Scheduled、Dotの公式説明を参照してください。この練習日程は本書の提案です。

自分で分かったか確かめる

説明を読んで分かったつもりでも、実際の仕事ではどの入口を使うか迷うことがあります。予定の通知、長い資料の制作、リンクの共有。実際の場面を見ながら、自分なら何を選び、どこを確かめるか考えてみましょう。正しい機能名を1つ答えるクイズではありません。選んだ理由と、判断するためにまだ足りない情報を言葉にできれば、現場でも使い分けがしやすくなります。

例えば毎朝の予定を受け取りたいなら、Scheduledが候補です。ただし、カレンダーへ接続しているか、何時に動くか、どの端末へ通知するかが決まらないと試せません。数週間かけてウェビナー資料を作るなら、Projectで会話と資料を揃え、Dotで進行を追い、WorkやCodexでファイルを作る組み合わせも考えられます。その場合に本当に必要なのは、完成条件と本人が確認する場面です。機能を3つ挙げただけでは、資料が使える状態にはなりません。

各場面で書き出すのは、最初の操作、受け取る結果、確認する証拠です。候補を選んだ後に『この機能が自分の画面にあるか』『相手がリンクを開けるか』も考えます。答えが違っても、理由と条件を説明できれば次の選択へ進めます。自分の仕事へ置き換えながら読むと、機能の一覧が実際の判断の道具に変わるはずです。

何を作るかで入口を自分で選ぶ

選択練習:次の仕事ならどこから始める?
例題 A毎週月曜の朝、予定を知らせてほしい。時間通知
例題 B長い原稿から、編集できる配布資料を作りたい。元資料完成ファイル
答えを確かめる視点 AはScheduledで登録と通知を別に確認。BはWorkで完成ファイルを開いて確認。
考え方を試す模式図です。登録済みの予定や作成済みの資料ではありません。

制作物を使った例。架空案件の教材を使い、「受領1件、未受領2件」を元記録から答えてみる。AIのまとめだけを読まず、予定と受領が混ざっていないか自分で指摘できれば、資料を読む力を仕事へ戻せる。

機能名を読んだだけで使い分けができるかは分かりません。次の場面を見て、どの入口を使い、どの結果を確認するかを考えてみてください。正解は1つだけとは限りません。選んだ理由と、使う前に足りない情報が何かを説明できれば、実際の仕事でも判断しやすくなります。

場面1:明日の予定を毎朝知らせてほしい

毎朝同じ時刻に予定を確認するならScheduledが候補です。使うカレンダーが接続されているか、時刻とタイムゾーンをどう設定したか、結果をどこへ通知するかが必要です。「定期実行が登録された」と「朝8時にスマホへ通知が出た」は別なので、最初の実行後に履歴と通知を両方見ます。カレンダーの予定を変更してよいかは別の権限です。朝の予定を読み上げるだけなら、変更権限まで渡す必要はありません。

場面2:ウェビナー台本を作り、数週間かけてスライドまで仕上げたい

関連する会話と原稿をまとめるProject、継続する進行を担うDot、実際にファイルを編集するWorkやCodexが候補になります。最初に決めるのはツール名ではなく、完成条件です。各ページの見出しと本文、画像・図の内容、話す台本、使用するテンプレート、納品形式を指定します。DotやWorkが「終わった」と返しても、スライドを開いて編集できるか、ノートが読めるか、台本とページが対応しているかを確認します。画像1枚のページが並んでいれば、文字を直せないため条件を満たしません。

場面3:顧客が見られる1枚の案内ページを作りたい

Sitesでページを作る方法があります。原稿と画像を渡し、まずプレビューでPCとスマホ表示を確認します。次にリンクとフォームを試し、公開操作を決めます。自分のプレビューURLだけを顧客へ渡しても開けないことがあります。公開URLの共有範囲を確かめ、ログアウト状態でも見られるかを確認します。価格や期日が未確定なら、その場で架空の数字を作らず、本人判断が必要な欄として残します。

場面4:長いPDFから1つの条件だけ知りたい

ファイルを添付して、対象の条件、該当ページ、原文に近い抜粋を求めます。回答があったら自分でそのページを開きます。文書が公開されていて更新されるなら、手元の版が最新かを確認します。表の中に条件の例外がある場合は、本文の1文だけを抜き取って結論にしません。見つからないときは資料の外に探すか、担当機関へ確認します。

場面5:以前の会話で決めた見出しが思い出せない

まず会話検索を使い、関連するProjectや該当タスクを開きます。Memoryに残っている可能性はありますが、逐語で決めたタイトルの正本としては、本人の発言や保存原稿を読み直します。「たぶんこの題名」と推測した案を確定済みの名称にしません。見つかったら、どの日時のどの版で決めたかを書き添え、次の原稿に使います。

場面6:外部アプリの情報をAIに見せたい

Pluginsまたは接続アプリの画面を開き、対象のアカウントと権限を確認します。仕事用Gmailと個人用Gmailが両方あるなら、どちらを接続したかを見ます。読み取りを試したあとで、必要な作業だけを進めます。下書きを作ることと送信すること、ファイルを読むことと削除することは別です。権限が足りなければ、AIが工夫だけで突破できると考えず、接続設定を確認します。

場面7:音声でDotに話しかけたい

Dotの会話画面を開き、アプリ内の電話ボタンから始めます。通常の電話番号に発信してもDotにつながるとは限りません。公式案内ではDotから利用者へ電話をかけることはできません。アプリ内の通話に失敗したら、文字の会話が使えるかを先に見ます。画面の表示、端末、アプリの版、マイク権限、通信状態を確かめ、それでも解決しなければ発生した画面を保存します。音声で伝えた仕事の指示は、あとで文字の記録を読んで、日時や送信の条件を確認します。

場面8:できたレポートをメルマガから配りたい

まず配布する版を固定し、個人情報、リンク、見出し、スマホ表示を確認します。PDFなら同じHTMLから作った版か、文字を検索できるかを見ます。次に、公開または共有されたリンクが、ログアウトした読者に開けるか試します。メルマガの追伸には、誰にとって何が役立つ資料かを短く説明し、リンクを入れます。下書きの保存と実際の配信は別です。送信後は配信履歴とリンク先の表示を確認します。

最後の問い

自分の今日の仕事で「AIへ渡す材料」「AIにしてほしい作業」「自分が確認すること」「完成した結果を使う人」を1つずつ書いてみてください。この4つが曖昧なときは、どれだけ新しい機能を選んでも、仕事が終わったか判断できません。逆にこの4つが決まれば、Chat、Work、Dot、Space、Sitesのどこから始めるべきかを選びやすくなります。

Dot・Scheduled・Space・Sitesなどの個別仕様は、それぞれ本書の章末にあるOpenAI公式案内で確認できます。この章の問いと答えは、機能の使い分けを練習するための例です。

よくある疑問に直接答える

ChatとDotはどう違うのか、Spaceへ置いた資料は誰が見られるのか。似た言葉ほど、使い始めてから疑問が出ます。機能名を覚えた後に残る疑問を、実際の仕事へ戻して考えてみましょう。1回の返答を受け取る仕事と、決まった時刻の仕事、目標まで進行を追う仕事。任せる範囲が違えば、確認する場所も変わるんですね。

例えば、今日の案内文を直すだけならChatで足りるかもしれません。毎朝8時に予定を知らせてほしいならScheduledの登録と通知を確かめます。何週間もかけて台本とスライドを作るなら、継続する目標を持つDotが候補になります。ただし、Dotへ頼んでも、PCのファイルに触るための接続や本人の判断が自動で整うわけではありません。『担当がいる』という言葉と、編集したファイルが開ける状態は分けて見る必要があります。

Spaceの共有も同じです。自分にはPageが見えていても、相手の権限ではリンク先の資料が開かないことがあります。回答は機能の定義で終わりません。自分の場面で何を確かめれば使えるか、そこまでが大事です。疑問が残ったら、どの画面で何をしようとしているかを具体的にする。その一手で、似た機能の違いはずっと分かりやすくなります。

似た機能は受け取る結果で分ける

よく迷う2組を並べてみる
ChatとDot

Chat:その場の質問と返答

Dot:完成まで続く目標と途中の確認

例:今の疑問はChat、数日にわたる資料制作はDotを検討

ProjectとSpace

Project:作る側の会話をまとめる

Space:読む側のPageや資料を並べる

例:制作過程と配布場所を分けて考える

違いを考えるための模式図です。各機能の実画面ではありません。

制作物を使った例。本ガイドの公開で「保存したのに読めない」「メールを送ったのに届かない」という疑問が出た。答えるときは制作ファイル、公開画面、送信済み、受信箱を別に確かめる。内部の成功表示だけで相手の利用を断定しない。

Q. ChatとDotは同じですか

違います。Chatは、その会話で質問して返答を得る入口です。Dotは継続する目標と担当を持ち、会話の間も作業を進められます。ただし、Dotが何でも自動でできるわけではなく、PCやアプリの接続、行ってよい操作の範囲を別に確認します。1回だけ文章を整えるならChatで十分な場合があります。数週間かけて資料を作り、途中の進捗と次の仕事を追うならDotを検討します。

Q. ScheduledがあればDotはいりませんか

目的が違います。「毎日8時に予定を確認する」はScheduledで表しやすい仕事です。「今回のウェビナーを台本から完成スライドまで進め、途中の本人修正を取り込む」は、1つの時刻に同じ作業を繰り返すだけでは表せません。継続する目標と判断がある場合はDotが合います。Scheduledの実行結果をDotに見せるなど組み合わせる場合も、何がどの画面に記録されるかを確かめます。

Q. Spaceへ置けば全員に見えますか

いいえ。SpaceやPageの共有範囲を確認します。Google Driveなど外部へリンクした資料なら、リンク先の権限も必要です。自分のアカウントで開けることを確認しても、相手が開ける証拠にはなりません。受け手のアカウントかログアウトした状態でリンクを試し、必要なページまで見えるか確かめます。

Q. ProjectとSpaceはどう使い分けますか

Projectは、案件に関係する会話と指示を続けるのに使います。Spaceは、Pageやファイルを人が読み、共有・整理する場所です。たとえばAI秘書講座の企画と台本のやり取りはProjectへ、講座の確定した説明書と配布資料はSpaceへ整理できます。どちらか1つに全部押し込まず、誰が何をするかから選びます。

Q. Sitesで作ったページはすぐ公開されますか

制作中のプレビューと、他の人が開ける公開ページは別です。内容ができた後に、共有範囲、公開操作、公開URLの実表示を確認します。申し込みボタンが見えるだけで申込が届くとは言えず、リンク先やフォーム送信も試します。公開する前に本人のタイトル、価格、期日を確認します。

Q. AIが「送りました」と答えればメールは届いていますか

その返答だけでは届いたと確認できません。下書き保存、送信操作、送信箱への記録、受信箱への到達は段階が違います。どこまで実際に確認したかを分けて聞いてください。相手の受信や開封までは、送信側の表示だけでは分かりません。送信を頼んでいないのに下書きを作っただけなら、その状態を下書きとして報告するのが正確です。

Q. 画像を作る機能で、スライドも画像1枚にしてよいですか

編集できるスライドを求めているなら、ページ全体を画像1枚にする方法は合いません。写真やイラストは画像要素として入れ、見出し、本文、価格、申込先は編集可能な文字にします。図も可能なら個別の要素で作り、スピーカーノートには話す台本を入れます。画像があることと、スライドの内容が伝わることも別です。ページの意味に合う画像か実画面を選びます。

Q. 最新の制度をAIの知識だけで聞いてもよいですか

変わり得る制度は検索して公式の現行資料を開きます。AIが知っている過去の制度や、検索結果の短い説明だけで結論を出しません。制度の発表日、適用日、対象者、地域、例外を確認し、個別案件で必要なら担当機関にも照会します。元資料にない条件を補って書かないことも重要です。

Q. 手元のMacをDotが使えるかどうかは、どこで見ますか

ChatGPTのデスクトップアプリでDotのプロフィールを開き、ComputersにそのMacが表示され、Allow accessが確認されているかを見ます。Macがオンラインで、アプリが開いていることも必要です。Work SyncやCodexの接続だけではDotのローカルアクセスになりません。ローカル作業が始まったら、該当するタスクの進捗を開いて何を扱ったか確認します。

Q. Dotに電話したいのに出ません

まず、Dotの会話画面にある電話ボタンからアプリ内通話を開始しているかを確認します。通常の電話番号に発信することと同じではありません。アプリ内通話ができない場合は、文字の会話は使えるか、端末のマイク権限、通信、アプリ更新を見ます。公式案内ではDotは自分から利用者に電話をかけられません。番号へ電話した時の失敗なら、音声チャットと電話サービスを混同していないかを確かめます。

Q. 保存したファイルを古い会話から探せません

会話検索でファイル名や話題を探し、関連するProject、Space、Dotのタスクを見ます。同じ名前のファイルが複数ある場合は更新日、版、内容で区別します。古いLibraryの案内どおりの画面がないなら、現在のアカウントでSpaceが提供されているかを確認します。ファイルが見つかっただけでは最新版と決めず、本文を開いて指定の修正が入っているか読みます。

Q. 完全ガイドなら、すべての人に同じ画面が見えますか

いいえ。機能はプラン、地域、端末、アプリ更新、組織の設定で変わります。このガイドは機能の目的と操作の考え方を説明しますが、実際にその機能が利用できるかは、本人のアカウントで確認する必要があります。画面見本は再現図であり、実際の画面をそのまま写したものではありません。ボタンが違うときは、表示中の画面と公式の最新案内を優先します。

Q. 最新の機能名が変わったら、どこを見ればよいですか

まず同じアカウントとワークスペースで、左側のメニューと設定画面を確認します。機能名が見当たらなくても、終了したとは限りません。LibraryからSpaceへのような対象アカウント別の入口の変更、段階的な提供、管理者設定、アプリの更新が関係することがあります。次にOpenAIの公式Helpで、更新日と提供対象を確認します。検索結果に出る古い説明文と、実際に開いた公式ページの本文が違う場合は、現在の本文を優先してください。スクリーンショットを残すなら、撮影日、端末、アカウントの種類を添えます。別の人の画面を見せるときは、名前や顧客情報を隠した画像か再現図かを明記してください。

Q. どれを覚えれば、まず仕事が楽になりますか

最初は機能名を全部覚えるより、1つの仕事を最後まで追う練習をします。たとえば、資料を添付し、必要な箇所を探し、返答文を作り、原文と照合し、保存する流れです。この中で「材料を渡す」「AIがしたことを見る」「本人が決める」の境界が分かれば、後からSearch、Work、Dot、Spaceを足しても迷いにくくなります。まだ仕事の材料が散らばっている場合は、ProjectやSpaceの名前を覚える前に、正本がどこにあるか決めることから始めます。

Dotの通話・PC接続・提供条件:OpenAI公式Dotガイド。SpaceとSitesの共有・公開の違い:Space公式ガイド、Sites公式ガイド。

その他の公式機能:どの人が、どこで使うか

ChatGPTの画面には、このガイドの中心に出てきた機能以外にも、小さな入口が増えています。ただ、名前を並べられても『自分の仕事でいつ使うのか』が分からなければ、読む意味がありません。候補を出す機能、見ているページを手がかりにする機能、作業の補助機能。利用する人と場面から見ていくと、それぞれの役割が分かります。提供条件が限られるものは、自分の画面にない前提でも判断できるように説明します。

例えば、Codexが次の依頼文の候補を出したとしても、それは仕事の優先順位や本人の承認ではありません。ウェビナー台本を直した直後に『全ページへ反映』という候補が出ても、元台本の修正が確定していなければ先に確認する方がよいでしょう。ブラウザに関係する補助機能も、公開ページを調べるのか、ログイン済みの自分のタブを使うのかで必要な権限が変わります。便利な入口ほど、何を読めて何を変更できるかを確かめて使いたいところです。

機能名を見つけたときは、この章の説明と現在の公式案内を並べるところから。プラン、地域、アプリの版によって表示が違います。名前だけ知っていても、実際の画面で使えなければ仕事には組み込めません。まず用途を決め、表示を確かめ、小さな仕事で結果を見る。そうすれば、新しい機能が追加されても、流行りの名前に振り回されずに選べます。

主要機能に加え、提供条件のある機能も見落とさないための一覧です。

補助機能は働く場面と権限で選ぶ

この章で扱う入口の見分け方
場面機能の例使う前に見ること
次の依頼文に迷うComposer Predictions候補は本人の承認や優先順位ではない
開いているWebページを使うブラウザ拡張対象のタブと読み書きの権限
画面を見せて相談する画像入力・Appshots写り込む顧客情報と画面の範囲
他社サイトへ入るSign in with ChatGPT連携先と求められる権限
補助機能の選び方を示す模式図です。各機能の提供状況は実画面と公式案内で確認してください。

制作物を使った例。本ガイドで紹介する機能に、自分の画面では表示されないものがあっても、使えない理由を推測しない。公式の対象条件と現在の画面を見て、資金調達の案内ページや架空教材など自分の材料に必要な機能だけ選ぶ。

ここまでに説明したChat、Work、Codex、Dot、Space、Sites、検索、ファイル、画像、音声、分析、Project、Scheduled、GPTs、Canvas、Study、Record、Health、Apps、Skills以外にも、公式の機能一覧には補助機能があります。全員の画面に同じボタンが出るわけではありません。プラン、地域、アプリの版、端末や管理者設定が違うからです。以下は「名前を見たときに何をする機能か」「使いたいときにどこを見るか」を説明します。

Composer Predictions:次の依頼文の候補

Codexデスクトップアプリで作業を続けていると、入力欄に次の依頼文の候補が表示される場合があります。候補を読んで採用するならTabで確定できます。たとえばウェビナー台本の修正後に「全ページのスピーカーノートを確認」と提案されても、まだ台本の本人確認が済んでいなければその候補を飛ばして構いません。候補はAIによる予測であり、本人の承認や仕事の優先順位ではありません。対象プラン・地域・アプリ版が限定されるベータ機能です。表示されない場合、ChatGPTの故障とは判断せず、利用条件とアプリの版を確認します。

ブラウザ拡張:PCで開いているタブを作業に使う

対応ブラウザの拡張機能を接続すると、デスクトップのChatGPTやCodexから、本人がログインして開いているブラウザのタブを作業対象にできる場合があります。Chrome、Edgeなどの対応状況は公式案内で確認します。使う前に、拡張機能の権限、接続したブラウザ、読み取らせるタブを確認してください。たとえばTraingoの下書きを調べるなら、先に本人が正しい下書きを開き、AIには件名・PS・保存状態の確認を頼みます。ブラウザ拡張を入れることだけで、すべてのサイトに無制限の権限が与えられると考えないでください。外部へ送信する操作は下書きの閲覧や修正と分けます。

Sign in with ChatGPT:他社サービスへのログイン

対応する外部サイトで「Sign in with ChatGPT」が表示されたときに使うログイン方法です。ChatGPTアカウントで本人確認することと、そのサービスへChatGPTの会話やファイルを渡すことは別です。連携画面で求められる権限を読み、不要なら許可しません。これを使ってログインしても、外部サービスの有料プランへ自動加入するわけではありません。作成したアカウントを後で管理できるよう、どのサイトに連携したか記録します。

Codex MicroとPets:作業状態を見せる周辺機能

Codex Microは、対応する専用端末を使ってCodexの状態や操作を扱う限定的な機能です。普通のChatGPTを使うために端末を買う必要はありません。Petsはデスクトップの作業状態をキャラクターで示す機能です。進行中や待機中を視覚的に確認する助けになりますが、表示だけで成果物の内容検査やメール送達まで証明できるわけではありません。利用条件が合わなければ、この2つを飛ばして通常のChat、Work、Codexを使えます。

画像入力とAppshots:見えている画面を相談する

写真やスクリーンショットをChatへ添付して「この部分が読めない」「このボタンは何か」と質問できます。画面の一部だけを切り取る場合、エラー表示と周辺のメニューが同時に見えるようにすると原因を調べやすくなります。Appshotsは対応環境でアプリの画面を取得して作業へ渡す経路です。画面へのアクセス許可が必要で、常にすべてのウィンドウを読めるわけではありません。顧客情報やパスワードを写すときは、必要な箇所だけにしてから渡します。AIの画面解釈が違う場合、見えている文字や操作結果を優先して訂正します。

選び方:次に何を入力するか迷うならComposer Predictions。開いているWebサービスで実際に操作したいならブラウザ拡張とWork。画面について質問するなら画像入力。ログイン先を増やすならSign in with ChatGPTの権限画面を読む。MicroとPetsは必要な環境の人だけ使います。

公式資料:Composer Predictions、Browser extension、Sign in with ChatGPT、Codex Micro、Pets、Image inputs。