Chat
質問と会話を中心に、すぐ答えてもらう場所。
- 相談・説明・文章作成
- Web検索・画像・ファイル分析
- 音声・Canvas・学習
画面のどこを押すのか、Chat・Work・Codexで何が違うのか、文書・スライド・表計算・画像・Webサイトまで何を作れるのか。画面を模した図と説明で確認できます。
ChatGPTを使って、仕事にかかる時間を減らし、後回しにしていたことを前へ進められたらどうでしょうか。資料を探す、長い文章を読み比べる、同じ内容を別の形式に書き直す。そうした作業をAIに任せられれば、自分が本当にやりたい仕事や、お客さんのために考える時間を増やせます。新しい企画を練る、相手の話を丁寧に聞く、仕上がりを自分の目で確かめる。ChatGPTは、そうした時間をつくるための道具です。このガイドは、日々の仕事のどこで使えるのかを具体的に見つけ、実際に成果物をつくるところまで進めるために作りました。
ChatGPTは、質問に答えるだけの画面ではなくなってきました。手元のファイルを読ませて要点を整理したり、調べた情報を比較したり、文章、画像、表、スライド、Webページなどを形にしたりできます。機能や入口は更新され、CodexやClaude Codeのような専門ツールを開かなくても、ChatGPTから始められる仕事も増えています。しかし、できることが増えるほど、どの機能を自分の仕事に使えばよいかは見えにくくなります。多くの人が使い慣れた会話の一部だけで終わり、役立つ機能にまだ触れていないかもしれません。このガイドでは、機能名を覚えることから始めず、「今日は何を片づけたいか」から使い方を選べるようにします。
たとえば、私が作った資金調達支援の案内ページを直すなら、元の文章と公開画面を照らし合わせます。長いPDFから必要な条件を探す人には、ファイルを渡し、探す項目を伝え、元のページまで確かめる流れを示します。お客さん向けの案内文を作る人には、誰に何を伝えたいのか、変えてはいけない事実は何かを先に渡し、読み手が動ける文章へ整える方法を説明します。表や資料を作る人には、返答を読むだけで終わらず、実際に開ける成果物として受け取り、数字や見た目を確認するところまで扱います。各章の最初には、その章で何をするのか、誰が何をできるようになるのかを文章で示し、その後に画面、操作、結果を順に説明します。
AIが作業を速くしてくれても、最後に何を採用するかは自分で決めます。制度の条件、金額、日付、お客さんの情報、公開する文章は、元資料や公式情報と照らす必要があります。使える機能や画面の位置は、プラン、端末、地域、組織の設定、更新時期によって違うこともあります。このガイドの画面図は操作を理解するための再現図として見て、実際に使うときは手元の画面で同じ目的の入口を探してください。目指すのは、機能を全部使うことではありません。自分がやりたいことに合わせて仕事をAIへ渡し、できたものを確かめ、お客さんのためになる仕事に使えるようになることです。
「画面」「作れるもの」「主要機能」「設定」の順で確認できます。
ChatGPTを仕事で使うなら、まず「今日は何を終わらせたいのか」を決めてみてください。ここがはっきりすると、たくさんある機能の中から、自分に必要な入口が見えてきます。例えば、取引先から届いた長いPDFの条件を知りたい。あるいは、説明会の資料を編集できるファイルで受け取りたい。同じ「ChatGPTを使う」でも、頼み方も、出来上がったものを確かめる場所も違いますよね。
この章は、その入口を探すための地図です。上にある操作画面で会話の始め方を見てから、Chat・Work・Codexの違い、作れるもの、主要機能へ進めます。下の案内は押すと各章へ移動するので、最初から順番に読む必要はありません。今日の仕事が資料の読解なら「ファイル」と「資料を読む」、顧客へ渡す文章なら「文章制作」と「共有」というように、目的から行き先を選んでください。
なぜ目的から選ぶのか。機能の名前だけを見ても、その機能で自分の仕事がどこまで進むかは分からないからです。実際、短い質問の答えが欲しいときと、相手が開けるHTMLやスライドが欲しいときでは、受け取る結果が違います。この地図を使って、誰に渡す何を作るのか、どの章で操作を調べるのかを決めましょう。画面に見える機能はプランや端末によって変わるので、名前が違ったら、その機能が果たす役割を手元の画面で探してください。
仕事から読む場所を探す地図
顧客向け案内なら文章制作、サイト修正ならCodexの章へ。目次を仕事の目的から使ってください。
制作物を使った例。私が作った資金調達支援の案内ページを直したいなら、まず本文を読む章、文章を直す章、公開画面を確かめる章を選ぶ。機能名から探すより、相手が読める案内ページにするという目的からたどると、必要な作業が見えてくる。
答えが欲しいならChat、完成物が欲しいならWork、ソフト開発ならCodexです。
「ChatとWorkとCodex、結局どれを開けばいいの?」と思ったら、先に完成した状態を想像すると選びやすくなります。質問に答えてもらい、その場で文章を直したいならChat。資料を渡して、使えるファイルを作るところまで頼みたいならWork。Webサイトやアプリの不具合を直したいならCodexです。名前の違いを覚える前に、自分が受け取りたい結果から考えてみてください。
なぜ入口を分けるのかというと、仕事の終わり方が違うからです。例えば、顧客への返信文を1通考えるなら、Chatで相手の質問と伝えたい事実を渡し、出てきた文章を自分で確認できます。一方、20ページの説明書を編集可能な形式で作る仕事には、元資料を読む、章を組み立てる、ファイルを保存する、開いて表示を確かめるという工程があります。Workに頼む場合は、読者、元資料、完成形式、確認する条件まで渡した方が、後から「思っていたものと違う」となる回数を減らせます。
サイトを直す場合は、見た目だけの修正では終わりません。どの画面で何が起き、どうなれば使えるのかをCodexへ伝え、変更後には実際の画面と動作を確かめます。この章の表には、仕事ごとの入口と理由を載せました。自分の仕事に近い行を見つけたら、まず小さな依頼を1つ試し、出てきた結果が目的に合うか見てください。
同じ依頼を3つの入口へ渡すと
画面の会話に文章案が返る
→ 自分で直して使う
開いて編集できる資料を受け取る
→ 同じファイルを開いて確認
Webページの変更を受け取る
→ 実際に操作して確認
制作物を使った例。補助金を選ぶときの判断を扱ったニュースレター下書きを題材にすると、Chatでは主張と根拠を相談できる。配布用の文書まで作るならWork、案内ページのHTMLまで直すならCodexを選ぶ。下書きが配信済みになったという意味ではない。
質問と会話を中心に、すぐ答えてもらう場所。
複数工程を任せ、使える完成物まで作る場所。
コードと開発環境を扱う技術作業の場所。
| やりたいこと | 選ぶ場所 | 理由 |
|---|---|---|
| 質問に答えてほしい | Chat | 最短で会話を始められる |
| メール文を作りたい | Chat | 短い成果物は対話で十分 |
| 20ページのガイドをHTMLで作りたい | Work | 調査・制作・ファイル保存・確認が必要 |
| Excelを分析してグラフ付き報告書にしたい | Work | 複数ファイルと複数工程をまとめて扱える |
| Webアプリの不具合を直したい | Codex | コード、コマンド、テスト、差分確認が必要 |
文章だけでなく、相手が開いて使える文書、表、スライド、Webページなどを作れます。誰に渡すかを決めて、完成形式を選びましょう。
「ChatGPTで何が作れるのか」と聞かれたら、まずは完成物を受け取る人を思い浮かべてください。同じ説明でも、社内で加筆する提案書ならWord、数字を更新して使う一覧なら表計算、説明会で話すなら編集できるスライド、スマホで読む案内ならHTMLが候補です。画面に出た文章をコピーすれば足りる仕事もありますが、相手に渡す資料では、開き方や直し方まで考えないと、せっかく作っても使われません。この章では、文章、文書、表、画像、図、Webページなど、仕事の終わり方から成果物を選びます。
例えば、顧客向けの料金比較を頼む人なら、価格表を画像だけで受け取ると、後から数字を直すたびに作り直しです。計算式の入った表計算なら、条件が変わったときに更新できます。講師が説明会で使う資料なら、見出しだけのスライドや全画面を画像にしたものでは、話す内容を直せません。本文を編集でき、必要な写真を別の要素として置き、話す台本をノートに入れたファイルが必要でしょう。依頼する時点で、元資料、使う人、完成形式、変えてはいけない事実、保存先を渡す理由はここにあります。
受け取った後の確認も形式ごとに違います。Wordなら見出しと改ページ、表計算なら式と合計、HTMLならリンクとスマホ表示、スライドなら本文とノートを実際に開いて見る。ファイル名だけができていても、受け手が読めなければ完成ではありません。章の一覧を見ながら、自分の仕事で誰が何を開き、どこを直すのかを決めてください。そうすると「何でも作れる」という曖昧な期待が、使える成果物の指定に変わります。
成果物を開く相手に合わせて形式を決める
文章を受け手が編集する
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| A | 10 |
| 合計 | 10 |
数値を更新して計算する
見出し・本文・リンク
お問い合わせへ
スマホのブラウザで読む
制作物を使った例。手元には資金調達支援の案内ページ、ニュースレター下書き、制作中のウェビナースライドがある。同じ題材でも、読む人に渡すHTML、メール本文、編集できるスライドでは完成条件が違う。欲しい形式を最初に伝える理由がここにある。
報告書、企画書、契約書案、マニュアル、議事録。見出し・表・目次・画像も配置。
配布資料、申請ガイド、チェックリスト、印刷物、フォーム。レイアウトを確認して出力。
ウェビナー、営業資料、研修教材、提案書。編集できるスライドとして作成。
リスト、集計表、料金表、比較表、試算表、ダッシュボード。数式・書式・グラフ対応。
CSV、TSV、JSON、XML、YAMLなどの整形、変換、分割、統合、クリーニング。
写真風画像、イラスト、サムネイル、バナー、商品イメージ、背景透過素材、画像編集。
棒、折れ線、円、散布図、ファネル、レーダーなど。数値と目的に合わせて作成。
業務フロー、組織図、関係図、タイムライン、手順図、比較図、インフォグラフィック。
ブログ、LP、ガイド、スライド、A4印刷物、編集ツール。CSS・JavaScriptを内蔵可能。
公開できるランディングページ、ポータル、計算機、診断、ダッシュボード、業務ツール。
Webアプリ、スクリプト、拡張機能、API連携、CLI、デスクトップ用コード。
分析手順、実験、可視化、再実行できるデータ処理をコードと説明でまとめる。
メール、SNS、メルマガ、ブログ、FAQ、台本、プロンプト、仕様書、ナレッジ。
HTML・画像・CSS、分割した表計算、複数資料などをまとめた配布用パッケージ。
Web、添付資料、接続Appsを横断した引用付きの調査・比較・市場分析。
ヒアリングシート、チェックリスト、記入様式、評価表、編集可能なひな形。
機能名または「やりたいこと」で検索できます。ChatだけでなくWork・Codex固有機能も含みます。
ChatGPTの機能をずらっと並べられても、「自分にはどれが必要なのか」が分からなければ使えませんよね。ここでは、機能名の辞典としてではなく、仕事を前へ進めるための入口として一覧を見てください。たとえば、明日お客さんへ制度変更を知らせるとします。必要なのは文章作成だけでしょうか。まず公式発表を探し、対象者と開始日を読み、古い資料との違いを確かめ、そのうえで読者に伝わる案内を作る。出来上がった後は、リンクが開くか、数字に間違いがないかも確認する。1つの仕事の途中で、検索、ファイルの読解、文章制作、共有と使う機能が変わるわけです。
一覧は「調べる」「作る」「整理する」「続ける」「外部とつなぐ」といった仕事の種類から見られるようにしてあります。今日、長いPDFの条件を知りたいなら、まずファイル添付と資料を読む章。顧客へ見せる画像が必要なら画像の章。毎朝決まった時刻に確認したいなら定期実行の章へ進む。名前の知らない機能を全部覚える必要はありません。どんな材料を渡し、何を受け取り、その結果を誰が使うのか。この3つを決めれば、一覧から必要な入口が探せます。
ただ、一覧に名前があることと、あなたの画面で使えることは別です。プランや端末、組織の設定で表示は変わります。使いたい機能を見つけたら、その詳しい章を開き、手元の画面に入口があるか、どこまでできるかを確かめてください。各章では操作だけでなく、受け取った結果を何と照合するかまで扱います。
機能一覧の検索欄は目的を入力する場所
一覧で目的に合う章を見つけたら、見えている機能が自分のアカウントで使えるか確認します。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを材料にするなら、原稿の読解、制度の公式情報の確認、掲載画像の確認、HTMLの修正を別の機能で進められる。最後は実際の公開画面を開き、本文と画像と相談導線を本人が確かめる。
普段の質問、検索、ファイル、画像、音声はここから始めます。
Chatは、仕事の相談をその場で始めやすい入口です。たとえば、お客さんへ打ち合わせ日程を伝えるメールを考える場面。入力欄に「メールを書いて」だけでは、相手との関係や、確定した日付、こちらが約束してよい範囲が分かりません。相手は誰か、伝える候補日はいつか、返信してほしいことは何か。そこまで普通の言葉で書くと、出てきた文章を直しやすくなります。長い特別な命令文を覚えることより、材料と目的をきちんと渡すことが先です。
元のメールやPDFがあるなら、入力欄の追加メニューから添えられる場合があります。添付したら「この資料の何ページにある条件を使うか」「資料に書かれていないことは足さないで」と、使い方も伝えましょう。返答を読んで違うと思ったら、新しい会話を作り直さなくても、「日付を箇条書きに」「この一文は相手に失礼だから直して」と続けて頼めます。会話の中で直すたびに、どこが変わったのかを見る。その往復がChatの使いどころです。
ここでは、画面の入力欄、追加メニュー、検索、返答の直し方を順に見ていきます。検索で今の制度や料金を調べた場合は、表示されたリンクを自分で開き、更新日と条件を確かめることが必要です。AIが整えたメールなら、宛先、日時、こちらが言っていない約束がないかを確認する。読者はこの章を終えたら、自分だけが内容を知っている小さな文章で1回試し、返答を直すところまでできるはずです。
Chatの入力欄と返答を使って文章を直す
制作物を使った例。未配信のニュースレター下書きをChatに渡し、「補助金を選ぶ判断の理由が、具体例から伝わるか」と聞く。AIに結論を書き足させる前に、元原稿の主張と根拠を本人が見直す使い方だ。
「何をしてほしいか」を普通の日本語で入力。
+からファイルや画像を追加。接続済みの資料やWeb検索の入口は現在の画面で確認。
短く、表に、根拠付きで、など追加注文。
| 写真とファイル | PCやスマホからPDF、画像、表計算などを添付 |
| Space/Library | 保存資料を探す。Spaceへの移行状況はアカウントで確認 |
| Web検索 | 最新情報を調べ、リンク付きで回答 |
| 画像を作成 | 新しい画像の生成または既存画像の編集 |
| Canvas | 長文・コードを会話の横で編集 |
| Study mode | 答えだけでなく、質問を交えて学ぶ |
| 旧 Agent mode | 現在の表示と提供条件は、アカウント画面と公式案内で確認 |
| Deep research | 複数情報源を使う詳細な調査報告 |
Workは「回答」ではなく、調査・制作・確認を通じて使える成果物を作るモードです。
「資料を作って」と頼んだら文章だけ返ってきた。そんな経験はありませんか。受け手に渡すファイルが必要な仕事では、文章の下書きと完成した成果物を分けて考えた方がいい。Workは、元資料を読み、作り、直し、開ける形で渡すという複数の工程がある仕事を進める入口です。たとえば研修担当者が、講師の台本を受講者向けの説明書に変えたい場面。台本を渡すだけでなく、誰が読むのか、写真はどれを使うのか、どの形式で受け取るのかを先に決めます。
なぜ完成形式まで伝えるのか。同じ説明でも、後で書き換える人には編集できる文書、スマホで読む人にはリンクを押せるHTML、話す人にはノート付きのスライドが必要だからです。依頼には元資料の正しい版、完成見本、守る言葉、保存先、受け取った後の確認方法を書いておく。作業の途中で選択が必要になれば、担当者が判断する。そのやり取りを省いてAIだけで決めてしまうと、きれいでも使えないものになりがちです。
この章では、手元のPCを使う作業とクラウド側で進む作業の違い、資料の渡し方、進捗の見方、完成物の受け取り方を扱います。最後に見るべきものは「作りました」という返答ではありません。同じファイルを実際に開き、本文は読めるか、写真は抜けていないか、リンクは動くか、相手が使う端末で確かめるところまでです。
Workで依頼した資料を開いて確かめる
依頼:元原稿から説明会の配布資料を作り、編集できる形式で渡してください。
対象:参加を検討している方
確認:完成ファイルを開き、本文・画像・リンク・編集可否を読む。
制作物を使った例。実務AI秘書講座の設計案を材料に、対象者が持ち帰る教材の説明文を作る場面を考える。Workへ元資料と納品形式を渡し、返ってきた文書を設計案の版と照合する。企画案を開講済みの実績として書き換えてはいけない。
デスクトップアプリで、PC上のファイル・フォルダ・対応アプリを使う作業。
Web・モバイル・デスクトップをまたいで、閉じた後も続けられる作業。
途中経過を見て方向修正し、重要な外部操作や変更を承認。
初心者は「どのフォルダ・何を直す・何を壊さない・どう確認する」を伝えれば始められます。
Webサイトの「お問い合わせ」を押しても先へ進まない。こういう不具合を直したいとき、画面だけ見て「ボタンを直して」と頼むと、何を直せば合格なのか曖昧なままです。Codexには、問題が起きる画面、押したときの症状、本来どう動くべきかを渡してください。さらに、変えてよい範囲と残すべき機能を伝える。ここが分かれば、コードの専門用語を知らなくても、仕事としての修正条件を示せます。
たとえば、スマホでだけ問い合わせ先へ移動しないなら、端末、画面幅、押した場所、表示された結果を添える。Codexは関連するファイルを調べ、変更を加え、試せます。ただし、コードを変更したという報告だけでは、読者が押せるようになった証拠にはなりません。実際のページをPCとスマホで開き、問い合わせまで進めるかを見る。変更したファイルの差分も確認し、別のリンクや表示を壊していないか確かめる。これが受け取りの基準です。
この章にはデスクトップ、コマンド画面、開発用エディタ、クラウドの入口を載せました。それぞれ開けるファイルと、作業結果を見る場所が違います。今のサイトの元ファイルがどこにあり、どの版を公開しているのかを先に決めると、直したのに公開ページが変わらないという取り違えを防げます。読み終えたら、身近な小さな不具合を題材に、症状、期待する動作、守る条件、確認する画面の4点を書けるようになるはずです。
Codexの修正は使う人の画面で比べる
内容を読んで、相談したい。
お問い合わせ押しても移動しない
内容を読んで、相談したい。
お問い合わせPCとスマホで押して確認
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページのHTMLを直すなら、Codexへ修正箇所と元原稿を渡す。文章だけでなく、スマートフォンでの行の折れ方や画像の表示まで確認する。コードが保存されたことと、読者がページを開けることは別だ。
| 使う場所 | 向いている場面 | 主な機能 |
|---|---|---|
| デスクトップ | ローカルの開発フォルダをまとめて作業 | 差分、ターミナル、複数リポジトリ、ブラウザ確認 |
| CLI | ターミナル中心の開発 | コマンド、スクリプト、自動化、非対話実行 |
| IDE拡張 | VS Code等でコードを見ながら作業 | 選択コード、編集、レビュー、コマンド |
| Cloud / Web | 作業を預ける、並列化する | クラウド環境、GitHub、PR、遠隔実行 |
プロフィールを押してSettingsを開きます。表示項目はプラン・端末・管理設定で変わります。
設定は、使い始める前に1度開けば終わりという場所ではありません。たとえば仕事用と個人用のアカウントを使う人は、顧客の資料を添付する前に、いま開いているのがどちらかを確かめる必要があります。文章の長さや話し方を毎回伝えたくない人なら、個人設定に普段の希望を入れられます。一方で、接続したGmailやDriveがどのアカウントの情報を見ているかは、その設定画面と実際の読み取り結果で確かめる話です。「接続済み」と表示されたからといって、目的のメールが読めることや送信してよいことまで決まるわけではありません。
この章では、アカウント、個人設定、データの扱い、通知、接続アプリなどを、何を変えるために開くのかという順で見ていきます。顧客情報を扱うなら、どの範囲をAIへ渡すか、会話やファイルがどこへ残るか、共有先が誰かを確認する。朝の報告を受けたいなら、アプリ側の通知と端末側の許可を両方見る。モデルや機能の表示が説明と違う場合には、プラン、端末、地域、会社の管理設定も関わります。古い画面の名前を追いかける前に、今の画面で同じ役割の入口を探しましょう。
設定を変えた後は、保存された表示を読み戻し、使う場面で1回試すところまでが仕事です。通知なら実際に届いたか、外部アプリなら正しいアカウントの情報を読めたか。自分の希望を保存したなら、新しい会話でも返答に反映されるか。ここまで見ると、設定の名前を覚えるだけでなく、日々の作業で何が変わったかを判断できます。
設定は保存後に影響する画面まで見る
制作物を使った例。ニュースレター下書きの校正では、私の原文を勝手に短い宣伝文へ変えないという条件を先に伝える。設定で口調を整えても、実際の原稿にない体験や成果を足していないかは、出力ごとに読む必要がある。
アカウント、契約、請求、ワークスペース切替。
性格、Characteristics、Custom Instructions、Memory。
モデル改善への利用、履歴、データ書き出し、Temporary Chat。
Google、Microsoft、Slack等の接続と権限。
インストール済み機能、利用可否、作成・共有。
Scheduled、長時間作業、確認事項の通知方法。
声の選択、字幕、マイク、音声データ設定。
Web閲覧、Chrome、PC・アプリ操作の接続と許可。
新しいチャット、検索、設定、音声入力などのキー。
利用モデル、推論レベル、Work・Codexの初期値。
アーカイブした会話の確認と削除。
管理者によるApps、Plugins、機能、権限、保持の設定。
上から順に試せば、ChatGPTの基本と仕事機能が一通りわかります。
最初から機能を全部覚えなくても、ChatGPTを仕事に使い始められます。まずは外へ送らない、小さな題材を1つ選んでください。自分用の打ち合わせメモなら、元の文章を渡し、「決まったこと、まだ決まっていないこと、次に確認することに分けて」と頼めます。返ってきた文章を元メモと比べ、日時や名前が変わっていないかを見る。違っていたら、その箇所を示して直してもらう。この往復だけでも、便利なところと、人が見なければならないところが分かるはずです。
次は、答えを自分で知っている短い資料を使うと練習しやすくなります。公開済みのPDFを添付し、特定の条件がどのページにあるか聞いてみましょう。AIが示したページを自分で開けば、要約が読みやすいことと、根拠が正しいことを分けて体験できます。資料にないことも1つ聞き、「書かれていない」と答えられるかを見る。仕事で使うときに大切なのは、答えが速いかどうかだけではなく、分からない点を分からないまま残せるかです。
この章の操作は、入力欄から始まり、返答の修正、資料の確認、画像や成果物、設定へ進むための道順です。ボタンを押した数で進み具合を測る必要はありません。小さな仕事で、材料を渡す、結果を読み直す、必要なら直す、使える形で保存するまでできたかを見てください。使いたい機能が自分の画面にないときは、アカウントや端末による違いを確認し、今使える入口で同じ目的を果たせるか考えます。うまくいった入力と、直した箇所を残しておくと、次の仕事へつなげやすくなります。
最初の練習は自分のメモで1往復
最後に元メモと見比べ、日付・名前・決定事項が変わっていないか確認します。
制作物を使った例。最初の練習には資金調達支援の案内ページの短い段落を使える。「誰が、どんな悩みで、何を相談できるか」をChatで言い換え、元の案内と照合する。個人名や問い合わせ内容を入れなくても練習はできる。
専門用語なしで、知りたいことを書く。
短く、表に、初心者向けに、と直す。
今日の情報を公式情報優先で調べる。
ページ番号付きで要点を出してもらう。
用途、比率、色、文字、避ける物を指定。
継続案件の会話・資料・指示をまとめる。
Word、Excel、PPT、PDF、HTMLを1つ作る。
Memory、Data Controls、Appsの権限を見る。
便利さより先に、情報・権限・最終確認の範囲を決めます。
ChatGPTの返答が読みやすいと、ついそのまま使いたくなります。けれども、制度の条件や顧客の連絡先が1つ違うだけで、受け手の判断は変わります。この章で扱うのは、AIを使う仕事を止める話ではありません。どこを本人が見れば、安心して次へ進めるかという順番です。資料を渡す前、返答を受けた後、外へ渡す直前で、確認するものが変わります。
たとえば顧客の資料を添付する担当者なら、まず仕事用の正しいアカウントを開き、必要なページだけを渡せるか考えます。AIがまとめた内容には、数字、日付、対象条件が元資料どおりかを見る。最新の制度や料金なら、元のPDFだけでなく公式の現行ページも開く必要があるでしょう。メール案を作った場合は、文章が自然かに加えて、宛先、約束、添付、相手に伝える期限を読む。下書きができたことと送信されたことは別です。
Webページやスライドでも同じです。作業画面できれいに見えても、お客さんが開く公開先や、講師が使うKeynoteで崩れているかもしれません。実際に使う導線で、文字、写真、リンク、ノートを確かめます。外部アプリを接続しているなら、資料を読む権限と、送信や変更の権限も分けて考える。こうして境目を見ておけば、AIに任せる作業は増やしながら、本人が決めるべきことを見失わずに済みます。
完成までに見る3つの場所
制作物を使った例。案件資料AI秘書の実演教材は、実在の依頼者を使わず架空案件で受領と未受領を分けている。ChatGPTへ資料を渡す練習も、この架空データを使う。実顧客の氏名、連絡先、書類の中身を公開ガイドへ載せない。
| 場面 | 必ず確認すること |
|---|---|
| 法律・制度・医療・税務・金融 | 公式原典、更新日、適用条件。AIの文章だけで確定しない。 |
| 顧客・社内資料 | 個人情報、秘密情報、契約上の持ち出し制限。 |
| メール・予定・外部Apps | 宛先、本文、日時、共有範囲、実行権限。 |
| Agent・Computer use | 購入、送信、削除、権限変更、公開の直前で確認。 |
| Codex | 変更差分、テスト、対象フォルダ、ネット・コマンド権限。 |
| Record | 録音する地域の法令と参加者の同意。 |
大きな更新時は、以下のOpenAI公式ページを基準に改訂してください。
ChatGPTの機能名や画面は更新されます。そのため、このガイドを読む人が『自分の画面と違う』と感じたとき、古い画像の通りにボタンを探し続けないで済むよう、公式の案内へ戻れる場所をまとめました。たとえばファイルを添付できない人は、ファイルの対応形式や利用条件を公式のファイル案内で確認します。WorkやCodexを使いたい人は、自分のプランと端末で利用できるかを個別の案内で見ます。検索した結果の短い説明文だけでは、対象地域や更新日、例外が読み取れないことがあります。公式ページを開き、本文と更新日、対象となるアカウントを確認してください。この章に並ぶリンクは、すべての機能が全員に使えると示すものではありません。目的は、気になる機能の一次情報へ到達し、自分が使う時点の条件を確かめることです。仕事の資料へ引用するときは、どのページのどの説明を根拠にしたかを残し、後から読み直せるようにします。読者はこの章を、操作方法を暗記するためでなく、内容が変わったときの確認先として使えます。
リンクを開いても、検索結果の短い抜粋だけで判断しないでください。公式ページの本文、更新日、対象プラン、地域、端末の条件を見れば、自分の画面と説明が違う理由も探せます。
公式ページを開いたら確認する位置
機能名と説明のページ
本文:対象のプラン・地域・端末を読むページ情報:更新日と正式なリンクを控えるこの章の公式リンクを開き、検索結果の抜粋ではなく本文で判断します。
制作物を使った例。ニュースレター下書きには補助金の選び方が出てくる。制度の対象や期限をこの原稿だけで決めず、現在の公募要領と公式ページを開き、どの記述が根拠か確認する。原稿の主張と制度の現行条件は分けて読む。
上の操作画面は7月版をもとにした練習用の再現図です。実際の画面、名称、使える機能はアカウントによって異なります。
「前に使ったときと画面が違う」と感じたら、まず今日、自分が終わらせたい仕事を思い出してください。ChatGPTは画面の入口や名前が変わるため、古い画像と同じ位置にボタンがないことがあります。でも、やりたいことが「資料を調べる」「使えるファイルを作る」「サイトを直す」のどれか分かれば、今の画面で探す場所を絞れます。この章では、画面の変更に振り回されず、Chat、Work、Codexを仕事の目的から選び直すための考え方を説明します。
たとえば、お客さんへ渡す制度の案内を作りたい人は、最初に現在の公式資料を探し、適用日と対象者を確認します。そのあと原稿を作り、配布する形式で開いてみる。調査を始める入口と、読者が開ける成果物を作る入口は、同じ画面に見えても仕事の役割が違います。以前の操作名を覚えている人ほど、名前だけで探し続けてしまうかもしれません。ここでは、「誰に渡す何を、どこまで仕上げるか」を先に書き、手元の画面にある現在の入口と照らします。
このページの操作図は、画面のどこを見るかを理解するための再現図です。実際の機能の表示や利用条件は、使っているアカウント、端末、組織の設定で変わります。見本と違う場所があれば、画面の名前を無理に合わせず、その機能の役割と提供条件を確認してください。読み終えたら、下にあるChat、Work、Codexの例から今日の仕事に近いものを選び、まず小さな1件を試す。返答やファイルを受け取ったら、内容、出典、表示を自分で確かめましょう。
資料を調べ、案内文を作りたい
調査はChat、成果物の作成はWork
出典と完成ファイルを本人が開く
以前のボタンの位置を探すより、今見えている入口と利用条件を確認します。
制作物を使った例。このガイド自身も、機能名や提供条件が変わるたびに直す制作物だ。以前の説明を残すなら、いつの画面を元にしたのかを示し、今の公式案内と照合する。古い図を見せたまま「最新版」と呼ばない。
入力欄に目的、元資料、完成形を伝えます。最新情報は検索を指定し、回答の出典を開いて確認します。
資料の調査、文書や表の制作、必要な確認を一続きで依頼します。アカウントに表示される入口と権限を確かめます。
PCや作業環境のファイル、コード、資料を扱います。変更したファイルと検査結果を読み戻します。
「ChatGPTで何かしたい」と考えたとき、最初から機能名を覚える必要はありません。先に、いまの仕事を終えた時に何が手元にあればよいかを決めてください。疑問への答えがほしいのか、相手に渡せる文書がほしいのか、既存のファイルを直したいのか。完成した状態が違えば、選ぶ入口と確認方法も変わります。この章の表は、そうした仕事の終点からChat、Work、Codex、Space、Dot、Sitesを選ぶためのものです。
例えば、取引先から「この制度を使えるか」と聞かれた担当者なら、最初はChatで公式資料を調べ、対象者の条件と例外を確認するところからです。説明を社内で配るなら、Workで元資料と出典を渡して文書にします。作った文書を担当者が後で探せるようにするなら、置き場の候補はSpaceのPageです。同じ題材を扱っていても、質問に答える段階、成果物にする段階、共有する段階では必要な操作が異なります。ここを分けると「返答は来たが使える資料がない」という行き違いを避けやすくなります。
表を読むときは「開く場所」だけで止まらず、「最初の操作」と「終わったと判断する条件」まで続けてください。自分の画面にその機能が見当たらないなら、アカウントや組織の設定も確かめます。最初の1件は小さな仕事で十分です。どの入口を開き、何を渡し、どの結果を自分の目で確かめたかを残せば、次の仕事では迷う時間を減らせます。
Chatへ質問し、返答と根拠を読む
Workへ元資料と形式を渡し、完成ファイルを開く
Codexへ対象と症状を渡し、変更後の画面を試す
制作物を使った例。案内ページの見出しを考えるだけならChatで相談できる。チラシの内容を文書にまとめるならWork、既存のHTMLを修正して表示まで確かめるならCodexを開く。同じ資金調達の題材でも、終わらせたい仕事で入口が変わる。
やりたいことから入口を選びます。名前を覚えるより、作業の種類で判断してください。
| やりたいこと | 開く場所 | 最初の操作 | 終わったと判断する条件 |
|---|---|---|---|
| 疑問を解消したい | Chat | 質問、背景、希望する説明の長さを書く | 答えと根拠を読み、必要なら追加質問する |
| 現行の制度や価格を調べたい | Chatの検索、またはDeep research | 対象、地域、調査日、優先する公式資料を指定する | 出典を自分で開き、日付と条件を照合する |
| 文書・表・スライドなどを作りたい | Work | 元資料、使う形式、保存先、確認方法を伝える | ファイルを実際に開き、内容と表示を確認する |
| 既存のソフトやコードを直したい | Codex | 対象フォルダ、症状、変更してよい範囲を伝える | 差分とテスト結果を確認する |
| 案件の資料を整理したい | Space | Spaceを作り、関連するPageとファイルを置く | 必要な人が同じ資料へ到達できる |
| 同じ仕事を長く見守ってほしい | Dot | 達成したい目標と進捗の報告方法を伝える | タスク・予定・成果物を点検できる |
| 公開するページや簡単なアプリを作りたい | Sites | Workで「Webサイトを作る」と依頼する | プレビューを直してから公開先で開く |
選び方に迷う場合、まずChatに「この作業はChat、Work、Codex、Space、Dot、Sitesのどれで進めるのがよいか。理由と最初の操作を教えて」と聞けます。AIが提案した入口が自分の画面にあるかは、実際に確認してください。
短い返事で足りる仕事と、時間をかけて条件を読み比べたい仕事。両方を同じ設定で進めると、速さも結果も合わなくなります。モデルの選択は、その違いに合わせて考える深さと速さを調整するためのものです。この章で見るのは、画面の選択肢を仕事に当てはめる判断のしかたです。名称だけを覚えるより、渡す資料の量、判断を間違えたときの影響、結果を誰が使うかを先に考えるほうが選びやすくなります。
例えば、顧客メールの言い回しを少し整えたいなら、速く返す選択肢から試せます。複数の公募要領を比較して対象条件を表にするなら、時間を使って考える選択肢と検索を組み合わせ、参照したページも確認します。ただ、高いモードを選んでも、古い資料は古いままです。AIの推測も公式の条件にはなりません。元資料と質問が足りない場合は、まずそこを補います。結果が長くなったときも、根拠の示し方や読み手に伝わる順序を見て採用を決めてください。
章の後半は、画面上の切り替え位置、候補が見えない場合、利用枠に達した場合の扱いです。今開いているChatで選んだモデルがWorkやCodexでも同じとは限りません。自分の画面に出る名前を読み戻し、小さい例で出力を比べる。そのうえで必要な資料と確認方法を添えて本番の依頼に進めば、モデル名に振り回されず、仕事に必要な答えを選べます。
| 仕事 | 選ぶ目安 | 本人の確認 |
|---|---|---|
| 短い文章の言い換え | 速い設定 | 固有名詞と事実 |
| 複数資料の条件比較 | 深く考える設定 | 根拠と適用条件 |
| 期限がある作業 | 所要時間と利用枠を見て選択 | 時間内に結果を使えるか |
制作物を使った例。ニュースレター下書きの見出し候補を短時間で出す仕事と、制度の出典を読み比べて記述を直す仕事では、必要な確認の深さが違う。後者はモデルの選択だけで正確になるわけではなく、公式資料との照合が残る。
名前を暗記するより、作業の性質と利用枠で選びます。
ChatGPTのモデル選択は、質問の種類に合わせて返答の速さや考える深さを変えるための設定です。2026年10月の公式案内では、対象アカウントの選択肢としてInstant、Medium、High、さらに対象プラン向けのExtra HighやPro系のモードがあります。別の画面では基盤モデルの名前も表示されます。表示名や利用可能なモデルはプランと更新で変わるため、古い画面写真を見て同じ名前を探し続けないでください。今見えている選択肢を基準にします。
短いメールの言い回しや文章の要約にはInstantが扱いやすいです。資料が複数あり、条件を比較したり、長い構成を考えたりする場合はMediumやHighを試します。詳細な調査、複雑な設計、見落としの影響が大きい分析では、利用可能ならさらに深く考える選択肢を選びます。ただし、考える時間が長いモードでも、古い資料を与えれば結果は古くなり、誤った前提から正しい判断はできません。資料と検査を整えることが先です。
「上限に達しました」と出たときは、画面に示された対象モデルと次の利用可能時刻を読みます。別のモデルへ切り替えられる場合でも、同じ機能や長い作業が使えるとは限りません。作業中のファイルを保存し、何を検査していないかを残してから続けます。サポートに連絡しても利用枠を任意にリセットしてもらえるわけではありません。日付やプランごとの上限は変わり得るので、このガイドに固定値を書き込まず、アカウントの画面と公式案内を見てください。
公式資料:GPT-6 and other models in ChatGPT、ChatGPT Release Notes。
前に作った資料をもう一度使いたいのに、どの会話にあったか思い出せない。そんなときは新しく作り直す前に、ChatGPTの中を探してください。この章で扱うSearchは、Web上の最新情報を調べる検索とは違い、過去の会話やProject、保存した資料を見つけるための入口です。探す場所を分けておくと、「結果に出ないから資料が消えた」と早合点せずに済みます。
例えば、以前つくった講座のスライドを探すなら、「スライド」だけでは候補が増えすぎるはずです。講座名、資料に書いた固有の表現、本人が直した見出しなど、内容を思い出せる言葉で検索します。結果を開いたら、最後の返答だけでなく、直前の修正指示と添付ファイルの中身まで読むことが大切です。最後に作った版が採用版とは限らず、同じ題名の旧版が残っていることもあるからです。別のアカウントや会社のワークスペースを使っているなら、検索対象の場所も確認します。
この章では、検索語を変える方法、結果の種類で絞る方法、アーカイブされた会話と削除された会話の違いを見ていきます。目的の資料が見つかったら、題名だけで判断せず、冒頭、更新日、主要な条件を開いて読みます。そして、次にも同じ迷いを繰り返さないよう、採用したファイルと試作を区別しておく。探せるようになることは、過去の仕事をそのまま使うための準備でもあります。
Web検索の結果ではありません。アカウントとワークスペースを確かめてから探します。
制作物を使った例。制作中のウェビナースライドには複数の改訂版がある。過去の会話を探すときは題名だけで決めず、台本の修正指示と更新日時を見て、どの版へ反映されたかをたどる。古い版を最新版として渡さないための検索だ。
検索する場所を間違えると「消えた」と誤解します。
サイドバーのSearchは、あなたのアカウントや選択中のワークスペースにある会話、Project、画像、文書などを探す機能です。Web検索とは対象が違います。以前作った資料を探すなら、まずSearchで、その資料を作った会話の題名だけでなく、本文に使った特徴的な言葉を入力します。ファイル名を覚えていない場合でも「今週のメルマガ」「AI秘書」など固有の語で見つかることがあります。検索結果がないからといって、すぐ削除されたと決めつけません。
似た名前のPDFやWordがある場合は、作成日時だけで決めず、ファイルの冒頭、版番号、主要な修正点を読みます。講座資料ならタイトル、料金、実演範囲を照合します。採用した資料に「正本」、試しただけの資料に「不採用」など状態を付けると次回の取り違えを防げます。検索結果に接続済みのGoogle Driveが混ざる場合、どのDriveアカウントの資料かも確認します。検索で見つかることと、そのファイルを編集できる権限があることは別です。
進行中の仕事がサイドバーの奥へ流れてしまうなら、ピン留めで見つけやすくできます。終わった会話を一覧から外したいならアーカイブです。削除はその会話を手元の通常画面から消す操作なので、片付ける気持ちで押す前に中身を確認してください。この章では、この3つを「どんな状態にしたいか」で選べるようにします。見た目の変化は似ています。でも、後から探せるか、元に戻せるかは別の話です。
例えば、いま顧客へ提出する提案書を直している担当者は、その会話をピン留めしておくと続きへ戻りやすくなります。提出が終わっても経緯を残したいならアーカイブ。次回は検索から開く流れです。一方、削除する前には、その会話にしかない修正理由や添付資料がないか確認が必要です。チャットを削除しても、別の場所に保存したファイルや作成済みの共有リンクまで同時にどうなるかは、保管場所ごとに確かめます。会話の一覧をきれいにすることと、情報を管理することは1つの操作では終わりません。
各操作のメニューと、操作後にどこに表示されるかを章内の画面説明で追います。まず練習用の会話を1件選び、ピン留めして一覧の位置を確認し、不要なら元へ戻してください。アーカイブは検索で再び見つけられるかも試します。削除は復元できないため、対象と影響を読んでから判断する。この順に体験すれば、整理中の誤操作を減らし、必要な会話へ早く戻れます。
続ける仕事を一覧の見つけやすい場所へ
一覧から外し、後で読み直せるようにする
戻せない影響を確認してから選ぶ
制作物を使った例。本ガイドは章の文章と図を何度も直している。今使う会話をピン留めし、参照だけにする旧相談をアーカイブすれば探しやすい。ただしアーカイブはファイルの版管理ではないので、公開HTMLの版は別に確認する。
目立たせる、一覧から隠す、消すの3つは別です。
長く続ける案件の会話を見つけやすくしたいときはピン留めを使います。終わった会話を通常の一覧から外したいが、あとで読めるようにしたい場合はアーカイブです。削除は会話を復元できない状態にする操作なので、片付けのつもりで選ばないでください。Projectに入れた会話も、共有や保存との関係を確認してから状態を変えます。
対象チャットの•••からArchiveを選びます。通常のサイドバーから消えますが、検索には出ます。戻したい場合はSettingsのData controlsからArchived chatsを開き、Unarchiveを選びます。アーカイブを「覚えなくなる」操作だと考えないでください。保存期間や記憶設定は別です。特に外部Appから得た情報が会話に含まれる場合、アーカイブ後もその会話に残ります。
対象チャットの•••からDeleteを選び、確認画面で対象が正しいか読みます。削除した会話は通常の画面や検索から消え、復元できません。一方、その会話のためにアップロードした元ファイルや、別途保存した資料まで自動で消えるとは限りません。ファイルの削除が必要なら、その保管場所を別に確認します。共有リンクを作っていた場合も、見せる範囲とリンクの状態を確認します。作業途中の会話を整理したいだけなら、まずアーカイブを検討します。
公式資料:Deleting and archiving chats in ChatGPT、ChatGPT Release Notes。
長いPDFや表をChatGPTへ渡すとき、ファイルを添付するだけでは「どこを、何のために読んでほしいか」が伝わりません。使える答えに近づけるには、対象の版、見てほしいページや列、求める結果を一緒に指定します。ここで扱うのは、PDF、表、音声、画像を渡す入口と、返答を元資料へ戻して確かめる手順です。資料を読む担当者が何を判断したいかを最初に言葉にするのが出発点です。
例えば、補助金の要領から対象経費を知りたい人なら、PDFの名前と対象年度、該当ページを示し、「経費の種類、例外、元のページ」を分けて説明してもらいます。表なら、1行が何の取引か、金額列が税込か、空欄をどう扱うかを伝えます。画像の小さな文字やスキャンPDFは、読めたような返答でも認識を間違えることがあるからです。AIの答えにある数字や条件を元のファイルで開き、見つからない項目は推測で埋めないことが大切です。
章の中では入力欄の添付操作、ファイルを選べない場合の切り分け、顧客資料の取扱いも見ます。最初は機密のない短い資料を1つ渡し、指定した箇所から答えを引けるか試してください。その結果を別の文書へ使うなら、元ファイル名と確認したページを残します。ファイルが入力欄に表示されたこと、AIが中身を読んだこと、仕事で使える答えになったことを分けて確認できれば、添付を安心して次の作業につなげられます。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページの元チラシを添付するなら、先に氏名や連絡先など説明に不要な部分を伏せる。AIには「相談例と支援項目を抜き出し、掲載前に原稿と照合する」と頼む。添付しただけで公開文の事実確認が終わるわけではない。
渡したいファイルと読んでほしい箇所をセットで指定します。
会話にファイルを添付すると、ChatGPTはその内容を使って質問へ答えたり、要約や分析をしたりできます。PDF、Word、表計算、スライド、画像などを選べます。音声ファイルは有料プランや対象ワークスペースなど提供条件が異なります。無料か有料かだけでなく、アカウントの設定、ファイルの大きさ、一定期間の利用枠によって使える範囲が変わるので、画面の表示を確認します。
まず拡張子とファイルの大きさを見ます。スキャンPDFは画像だけで文字が選択できない場合があります。音声なら対応形式か、実際に再生できるファイルかを確かめます。利用枠を使い切った表示なら、プランと次の利用可能時刻を画面で確認します。ファイルを小さくしても、本人の権限や組織の制限で拒否されている場合には解決しません。エラー文、発生時刻、ブラウザまたはアプリ、ファイル形式を控えると原因を絞れます。
複数の顧客の資料をまとめて添付するなら、どのファイルが誰のものかを明示します。説明に必要ない個人情報は取り除きます。外部へ共有する際は、AIの返答だけでなく添付ファイルが共有対象に含まれるかを確認します。Chatで読めた表をWordやPDFへ変換した後、変換先のページが欠けていないかも別に確認します。
「通知を設定したのに届かない」。このとき調べる場所は1つではないんです。予定が登録されていないのか、実行されていないのか、実行結果はあるのに端末へ通知されていないのか。ここを分けると、設定を何度も切り替える前に原因を絞れます。この章の対象は、Scheduledや時間のかかるWorkの結果を待つ人です。知らせてほしい出来事を受け取るまでの順序をたどります。仕事の進捗を逃したくない人のための章です。
例えば、毎週月曜の朝に制度の更新を見たいなら、タスク名と内容に加え、本人が使う地域の時刻を登録します。その次が、ChatGPT内の通知設定とブラウザやスマートフォンの権限の確認です。登録画面に予定が見えても、最初の実行が成功したとはまだ言えません。実行履歴に結果があり、端末またはメールへ通知が届き、その中身に必要なURLや変更点が含まれているかまで見ると、どの段階で止まったかが分かります。時刻どおりに来ても「更新がありました」だけでは判断に使えません。だから、報告文の内容も依頼の一部です。
章の後半では、SettingsのNotificationsとOS側の許可、メールが届かない場合の受信箱確認をたどります。まず短いテスト用の予定を1件作り、予定時刻、実行履歴、受け取った通知を順に照合してください。受け手の画面に何が届いたかまで確認できれば、本当に必要な仕事の通知も同じ手順で点検できます。
タスク一覧に内容と時刻が見える
指定時刻に処理された記録がある
端末・メールへ実際に届く
最後は本人が通知を開いて内容を読めるか確かめます。
制作物を使った例。ガイドの章を更新した後、公開先と制作ファイルが同じ内容かを確認してから知らせる。通知が届いた事実と、読者が更新したページを開けた事実は分けて見る。制作中のウェビナーでも、進捗メールは完成の通知ではない。
登録、実行、通知、本人が読んだことを分けます。
Scheduledや長時間のWorkを使うと、進行中や完了を通知で知りたい場面があります。通知が来ない理由は、タスクがまだ実行されていない、実行されたが結果がない、ChatGPTの通知設定がオフ、ブラウザやOSの通知がブロックされている、別アカウントを見ている、などに分かれます。「通知をオンにした」と言われただけでは、どの段階まで通ったか分かりません。
Scheduledに実行履歴がなければ、登録時刻、停止状態、上限を確認します。実行履歴はあるのに端末へ来ないなら、ChatGPT、ブラウザ、OSの通知設定を見ます。メールだけ来ないなら迷惑メールや送付先アカウントを確かめます。通知が届いても本文に必要な情報がなければ、タスクの指示を直します。時刻、送達、内容を1つの「成功」にまとめないことが実務では大切です。
同じChatGPTの画面でも、個人用と会社用では見える会話、使える機能、接続した資料が違うことがあります。昨日開けたファイルが今日は見つからないときは、作り直す前にどのアカウントとワークスペースを使っているか確かめてください。この章では、作業場所を取り違えないための見方を説明します。特に顧客資料を扱う人や、個人用と組織用を行き来する人にとって、最初に確認したいところです。
例えば、会社のDriveにある議事録を探すつもりで、個人用のワークスペースを開いていたらどうでしょう。検索結果が空でも、議事録が消えた証拠にはなりません。確認先は、プロフィールに出るChatGPTのアカウントと、接続したDrive側のアカウントです。似た名前の資料を別の場所で開いてしまうと、古い内容を正本だと勘違いすることもあります。Workで作った成果物も、保存されたSpaceやDriveと、共有相手の権限を確認して初めて渡せる状態です。
この章を読んだら、プロフィールを開いて現在の場所を確かめ、最近扱った資料がどこにあるか1件たどってください。機能が表示されないときは、プラン、端末、組織の管理者設定を切り分けます。顧客情報を個人用へ動かす前には、会社の取扱いも確認する。作業する場所と保管する場所が分かれば、資料を探す時間だけでなく、間違った相手へ共有する危険も減らせます。
自分の会話と接続先
選択中組織の会話と権限
切り替え候補見つからない資料は、先にログイン中のメールと選択中の作業場所を確認します。
制作物を使った例。架空案件の教材と実際の業務資料を同じ場所へ入れる前に、どのアカウントとワークスペースで作業しているかを見る。教材用の架空データなら練習できても、実顧客の資料を置けるかは組織の権限と扱い方で決まる。
同じ画面に見えても、資料と権限が違う場所があります。
個人アカウントと会社のワークスペース、または複数の会社のワークスペースを使うと、過去の会話やApp接続先が違います。以前作った資料が検索に出ない、利用できた機能が突然消えた、管理者に承認が必要と言われた場合、まず今どのアカウントとワークスペースにいるかを見ます。ブラウザの別タブで違うアカウントにログインしている場合もあります。
ワークスペースの管理者は、機能や外部Appの利用を制限できる場合があります。本人の個人アカウントで使えた機能を、会社の場所でも必ず使えるとは限りません。顧客資料を個人用アカウントへ移す前には、その会社の取扱い規則を確認します。逆に個人の書きかけ原稿を組織で共有すると、思わぬ人に見える場合があります。利用目的に合わせて作業場所を選びます。
公式資料:Finding your chats, projects, and files in ChatGPT、Memory in ChatGPT。
毎週同じ情報を見て、変化があれば知らせてほしい。そんな仕事を1回の質問で終わらせず、継続する担当として持たせる入口がDotです。この章では、Chatでその場の答えをもらう仕事、Scheduledで決めた時刻に実行する仕事、Workで1件の成果物を作る仕事との違いを、実際の業務で考えます。名前を覚えるためではなく、続けたい目標をどの単位で任せるかを決めるための章です。
例えば毎週の競合調査なら、調べる会社、公式サイト、比較項目、変化がなかった週の扱いが最初の条件です。「競合を見ておいて」だけでは、何を完了と呼ぶか分かりません。前週との差を表にし、変わったページのURLまであれば、担当者は結果から次の判断に進めるでしょう。ウェビナー資料の継続修正なら、台本とスライドの正本、本人の修正、報告する頻度が必要です。直したファイルを開くところまでが条件になります。DotにPCやGmailのアクセスが自動で与えられるわけではないため、使うアプリと権限は別に選びます。
章の中では、利用できる画面、目標の書き方、最初の結果の読み方を順に追います。自分のアカウントに入口が見えたら、小さく続けられる仕事を1件選び、対象、頻度、成果物、知らせる条件を書いて試してください。出てきた報告に根拠があるか、指定の場所にファイルがあるかを確認する。そこまで見ると、任せた仕事が実際に進んでいるか判断できます。
台本とスライドを完成させたい
未完成箇所と修正履歴を整理
版を開き、内容と送付可否を決める
Dotが接続できる道具や権限は、実際の設定で確認します。
制作物を使った例。本ガイドの公式情報を定期的に見直す仕事を継続担当へ渡すなら、更新候補と根拠の提示までを任せる。ページの公開や顧客向け案内の送信は、差分を読んでから判断する。担当を置いたことだけで内容が最新になるわけではない。
Dotは1回の質問で終わらない仕事を見守るための専用エージェントです。
ウェビナーなら、Chatで冒頭の表現を相談し、Scheduledで毎朝の進捗確認を設定し、Workでスライドのファイルを編集します。Dotには「台本とスライドを完成させる目標を持ち、本人の修正を各版に反映して、未完成の箇所を知らせる」という継続する担当を任せます。ただしDotにPCやGmailへのアクセスが最初から付くわけではありません。必要なアプリ接続とPCのアクセス許可は別に設定します。
通常のChatでは、質問に答えたり、依頼された文章を作ったりします。Dotには目標を渡し、途中のタスクと予定を確認しながら進めてもらいます。例えば「毎週、競合サイトの更新を調べ、変わった点を比較表にして知らせて」と依頼できます。ただし、画面に「完了」と出たことと、報告内容が正しいことは別です。元のページや成果物を開いて確かめます。
定期実行を依頼したら、Dotのプロフィールの最近の活動、またはChatGPTのScheduledを開きます。時刻、繰り返し、通知方法が指定どおりかを読みます。登録だけでは配信成功を証明できません。最初の実行後に届いた結果を開いて、本文とリンクを確認します。
Dotには「講座の資料制作を継続して進める」という目標を渡せますが、各タスクの内容は別に確認します。たとえば台本の修正、画像素材の準備、完成スライドの検査は、1つの目標の下にある異なる作業です。DotのプロフィールでIn progress、Scheduled、Completedを見て、今どの作業が進んでいるかを確認します。1つのタスクの会話へ修正を伝えたからといって、別タスクの成果物にも自動で同じ変更が入るとは限りません。複数の成果物へ反映が必要なら、その対象を指定します。
Dotは次の作業を考えて提案できますが、本人にしか決められない条件は渡しきらなくて構いません。たとえば「タイトルは本人が決める」「顧客へのメールは本文を見てから送る」と決めておきます。DotのCustom rulesでは、行動の種類ごとに、確認なしで実行する、事前指示がある場合だけ行う、実行前に聞く、本人へ引き渡す、といった振る舞いを選べる場合があります。これらのルールを設定しても、外部アプリやPCへの権限が新しく付くわけではありません。Dotも誤る可能性があるので、重要な操作は対象と結果を見ます。
Dotは独自のクラウドPCを持ちます。利用者のPCに自動で入れるわけではありません。ローカルファイルを扱う必要がある場合は、対象のPCにデスクトップアプリを用意し、DotのプロフィールでPCへのアクセスを明示的に許可します。PCがオフラインなら作業できないので、使う時間帯は起動状態も確認します。ローカル作業の結果は別タスクとして見える場合があります。
Dotの会話にある電話ボタンは、ChatGPTアプリ内でそのDotと音声会話を始める入口です。普段使う電話アプリで携帯番号へ電話をかけること、またはDotがあなたの携帯番号に着信させることとは違います。公式案内では、Dotが自分からあなたへ電話をかける機能は提供開始時点でありません。1-800-ChatGPTという通常の電話番号で利用する別サービスもありますが、その番号にかけても本人専用のDot「ハヤト2」との会話へ自動でつながるわけではありません。
画面に「通話を開始」ボタンがあるのに音声が始まらない場合、まずそのDot自身の会話を開いて電話ボタンを押したか、ChatGPTアプリと端末のマイク権限、音声の出力先、アカウントを確認します。公式ヘルプは通話が動かないときに同じ会話の文字入力で続けられると案内しています。ただし、今どの段階で失敗しているかは、本人の実画面と端末の挙動を見ないと確定できません。
動きを一時停止したいならプロフィールのPauseを使います。予定だけ止めたいなら、該当のScheduledタスクを開きます。誤った成果が出たときは「何が違うか」「参照すべき資料」「期待する完成形」を同じタスクで伝えます。Resetは会話や記憶、予定を削除する操作なので、一時停止の代わりに選ばないでください。
公式資料:Getting started with your dot、Dots privacy, security, and safety FAQs。
会議の議事録、比較表、修正した提案書が別々の会話に散らばると、必要なときにどれを開けばよいか迷います。Spaceは資料をまとめる場所、Pageはその中で読んだり編集したりする文書です。この章で考えるのは、案件に必要な情報を同じ場所へ集め、関係者が迷わず開ける形です。資料を置いただけで終わらせず、読む人が次に何を判断するかまで考えて並べます。
例えば、提案書を確認する担当者にとって大切なのは、チャットで何度もやり取りした経緯を全部読むことではありません。今の結論、根拠資料、未決定事項、次に決めることが1つのPageにあれば、担当者はすぐ確認に入れるはずです。元のPDFや画像もSpaceに添え、数字や表現の出どころへ戻れるようにする。これもPageを読む人のためです。ただし同じ名前の旧版を混ぜると誤読するので、資料の中身と更新日を開いて確かめます。Projectが作業中の会話を続ける場所なら、Spaceでは受け手が読む成果物を整理することに注目してください。
章ではSpaceとPageの作り方、置く資料の選び方、共有範囲の確認を見ます。まず自分の案件を1つ決め、Pageの冒頭に「このページで分かること」と「次にすること」を書いてみてください。そのうえで、共有したい人が実際に開けるか、閲覧だけか編集も必要かを確かめます。作成した人だけが分かる置き場から、関係者が使える資料の入口へ変えるのが、この章の到達点です。
共有する人は、相手がどのPageを開くか、閲覧権限があるかまで確かめます。
制作物を使った例。本ガイドの章原稿、図、公式資料へのリンクを1つの場所にまとめる場面を考える。読者向け本文と制作中のメモを分けて置けば、公開用のPageを選ぶときに内部情報を混ぜにくい。作った場所と共有できる範囲も確かめる。
Spaceは資料を置く場所、Pageはその中で編集する文書です。
会議のあとで決定事項を確認しようとして、議事録、比較表、修正した提案書が別々のチャットに散らばっていると、探すだけで時間が過ぎます。Spaceで案件ごとにPageと資料をまとめれば、担当者は必要な文書を同じ場所から開き、更新した内容を関係者と共有できます。たとえば提案書を直した人がPageを更新し、確認する人にそのページを渡せば、どの版を見ればよいかが伝わります。会話を続けながら資料や指示を使う仕事はProject、読んでもらう文書や成果物を整理する仕事はSpaceが候補です。この章では、実際に何を置き、誰にどう渡し、相手が開けるところまでどう確かめるかを見ていきます。
Chatで調べた制度説明をPageへ移し、出典と確認日を各項目に付けます。追加の通達が出たら、同じPageの該当箇所を修正して更新日を残します。PDFを配るなら、Pageの更新と配布済みPDFの更新は別に行います。Pageを直しても、過去に配布したファイルやメール本文までは自動で変わりません。
2026年10月の公式案内では、スマートフォンはPageの検索、閲覧、共有に対応し、編集には対応していません。修正はPCのWeb版かデスクトップアプリで行います。Spaceで表計算やプレゼンテーションを作成・編集できるかは、利用中の画面で確認してください。公式案内に提供状況の差があるため、表示されない機能を使えるものとして案内しません。
Pageに直接アップロードしたファイルは、そのPageへのアクセス権に従います。一方、Google Driveなど別の場所にあるファイルのリンクを貼っただけでは、Pageを見られる人へ元ファイルの閲覧権限は渡りません。共有前に、相手がPageを開けるかと、貼ったファイルを開けるかを別に確かめます。元ファイルの内容をPage本文へ要約して書いた場合、元ファイルを開けない人でも要約文は読めます。機密情報をまとめる際は、Pageの共有範囲で判断します。
Pageの文章の一部を選んでコメントを付けると、その箇所について修正を依頼できます。全体の構成や別の資料との比較はPageのChatで相談します。複数人が同じPageを直すなら、誰が元資料を確認したか、価格や日付を誰が確定したかを本文に残します。下位Pageは親Pageからアクセス権を引き継ぐので、親の共有範囲を広げた際には子の内容も見える可能性があります。Pageを別の親へ移動する前にも権限を確認します。
Webページを作るとき、文章が返ってきただけでは訪問者は使えません。見る人が必要な情報へ進み、リンクやフォームを使える画面になって初めて意味があります。SitesはChatGPTからページや簡単なWebアプリを形にする入口です。この章でたどるのは、原稿を渡すところから、プレビューの修正、公開後の確認まで。判断の軸は訪問者の行動です。サイトを作りたい人も、すでにあるページを直したい人も、使える状態を判断するために読んでください。
例えば、サービスの案内ページなら「初めて訪れた人が内容を理解し、お問い合わせへ進む」という目的を先に決めます。料金、実績、連絡先は確認済みの資料から。未確定の条件は、空白として残すほうが読者に誠実です。見た目についても、参照するページや写真、スマートフォンでの並び方を示せば、訪問者が実際に見る場面を想像できます。フォームが必要なら、入力後に何が表示され、誰へ届くかまで指定します。ボタンだけ置いて送信先が動かないページでは、訪問者の目的を果たせないからです。
章内ではChatGPTのSitesから作成を始める流れと、プレビュー、共有、公開の違いを見ます。最初の依頼では目的と元資料をそろえ、プレビューをPCとスマートフォンで読んでください。公開すると決めた後も、公開URLを別のブラウザで開き、画像、リンク、フォームを操作します。制作者の画面で見えたことと、訪問者が使えることを分けて確かめられれば、安心してページを渡せます。
初めてサービスを知る人
内容・料金・相談方法
問い合わせを開いて送信できる
プレビューで文章、スマホ幅、リンク、フォームを試してから公開範囲を決めます。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページの文章をSitesで見本にするなら、相談できる内容と次の行動を元原稿から移す。見た目が整っても、他社の名前や申込先を混ぜていないか、公開URLからスマートフォンで読めるかまで確認する。
制作、プレビュー、共有、公開を1つずつ分けて確認します。
ChatGPT Sitesは、案内ページや簡単なWebアプリを作る機能です。公開前にプレビューで修正できます。通常の文章生成と違い、訪問者が見る画面、リンク、フォーム、アクセス範囲まで確認する必要があります。ChatGPTのWeb版ではWork、デスクトップアプリではWorkまたはCodexから、作りたいWebサイトの内容を伝えて依頼します。利用できるプランと組織の許可は、本人の画面で確認します。
公開済みのSiteを直す場合は、Sites一覧または作成した会話から編集します。修正依頼の送信だけでは公開画面は変わりません。変更版のプレビューを見てから、更新版を公開します。独自ドメインをつなぐ場合は、保有するドメインとDNS設定が必要です。ドメインが表示されたことと、公開URLで到達できることも別に確認します。
Sitesの編集画面で見えるプレビューは、変更を確認するための画面です。公開済みのSiteへ修正が反映されるのは、更新版を公開したあとです。前の公開URLが残っている場合、編集した内容がプレビューにあっても、外部の読者は旧版を見ている可能性があります。公開作業の後は公開URLを新しいブラウザで開き、タイトル、価格、申込ボタンなど変えた箇所を直接見ます。訪問者に見える内容と、編集者だけに見えるプレビューを混同しません。
Shareでは、本人や管理者だけ、特定の人、組織内、インターネット全体など、アカウントで許される範囲を選びます。外部の特定の人だけを閲覧者に指定できる場合もあります。公開前に「誰がログインすれば見られるか」を決めてください。組織向けのSiteが外部アプリのデータを表示する場合、閲覧者は通常、自分の接続したアカウントと既存の権限で見ることになります。作者のアカウントでプレビューできたデータが、相手の画面でも同じように見えるとは限りません。共有先の立場でログインし、表示される範囲を確認します。
対応するSiteではAutomationsから更新の予定を作れます。作業時刻と内容を確認し、最初の実行結果を読みます。自動更新の提案が画面に出ただけでは、予定は登録されていません。予定が実行されても、公開Siteが期待どおりに更新されているかは公開URLで別に見ます。外部アプリのデータを使うSiteでは、更新タスク自体が使える情報源を確認します。訪問者の接続権限を、定期タスクがそのまま借りられるわけではありません。
「企画書を作って」と頼んで文章だけが返ってきた経験はないでしょうか。人へ渡す企画書が欲しいなら、元資料を読み、文書ファイルにして、相手が開けるところまでが仕事です。Workは、調査や制作を1件の作業として進めるための入口です。この章で見るのは、依頼する前に決める材料、形式、保存先、完成条件。文書や表、スライドを例に具体化します。結果を読む人が誰かまで伝えると、説明の詳しさやファイルの作り方も変わります。
例えば、顧客へ渡す手続き案内なら、正式な制度資料と本人が確定した説明を渡し、「必要書類を自分で判断できる案内をWordで作る」という依頼が出発点です。どの条件を引用し、どこからがAIの説明かも分けます。配布前には、作ったファイルを開き、ページの欠けや文字の折り返しまで確認が必要です。クラウドのWorkが手元のMacにあるファイルを読めるとは限らないので、添付するのか、接続したアプリを使うのか、ローカルの作業環境を使うのかも先に決めます。「作成しました」という返答だけでは、保存先も中身も確認できません。
章内では最初の指示の組み立て方と、進捗、作業後の検査を順に見ます。まず小さな成果物を1つ選び、「使う人、正本、形式、保存先、開いて確認する項目」を書いて依頼してみてください。出力されたリンクではなく実物のファイルを開き、元資料と照合する。その結果まで追えれば、Workを返答の延長ではなく、使える成果物を作るために活用できます。
制作物を使った例。講座設計案を読む人向けの案内文へ変えるなら、Workに企画案と必要な文書形式を渡す。返ってきた案は、まだ決まっていない募集条件や教材を完成済みとして書いていないか読み戻す。元資料の状態を守ることも成果物の品質だ。
作業場所、材料、保存先、検査を最初に決めます。
Workは、質問への返答より長い作業を任せる入口です。資料を読み、調査し、文書や表、スライド、サイトなどの成果物を作れます。Chatで「どう作るか相談する」ことと、Workで「ファイルとして作り、開いて確認する」ことは違います。最初の指示で、何を作るのか、どの資料を正本にするのか、どこに保存するのか、何ができたら完成とするのかを書きます。これが曖昧だと、文章だけが返ってきたり、別の保存先に似た名前の資料が増えたりします。
ブラウザやスマートフォンのWorkはクラウドの環境で動きます。あなたのMacにしかないファイルを勝手に読めるわけではありません。必要なファイルを添付するか、接続したアプリにある資料を指定します。デスクトップアプリのローカル作業を使う場合は、許可した範囲で手元のフォルダやアプリを扱えます。PCを閉じたり、接続が切れたりすると進行に影響する作業もあります。「同じWork」という名前でも作業環境が違うため、保存先と使える資料を画面で確認します。
時間のかかる作業では、Workの会話で現在の工程や、追加情報が必要かどうかを確認します。最初の依頼を書いたことと、ファイルが保存されたことと、ファイルが開けることは別です。ファイル作成が終わっても、表示崩れや内容の省略が残る場合があります。途中で方向を修正するときは「全体を直して」より「11ページの見出しを確定文言に戻す」「図の情報と台本の3つの手順を一致させる」のように、版、場所、修正内容を示します。
Wordなら見出し、段落、表、ページ番号、脚注を開いて確認します。PDFなら日本語が表示され、図とリンクが読めるか見ます。HTMLならPCとスマートフォンで実際に開きます。スライドなら投影画面で全ページを確認し、文字、画像、図、スピーカーノートの役割を分けます。表計算なら元データと数式、合計、グラフの軸を読みます。「ファイルを保存しました」という報告だけで完成にしないのは、使う場面で初めて分かる不具合があるからです。
望まない案が出たら、まずその案を不採用にして別版に分けます。原因が元原稿にあるのか、制作手順にあるのか、変換にあるのかを調べます。たとえばGoogleスライドへ変換して背景が青くなった場合、生成元の色指定と変換後の図形色を比較します。AIの返答だけを直して、生成元が同じままなら次に作った版で再発します。手順と拒否テストまで直すことが再発防止になります。
公式資料:ChatGPT Work and Codex。
サイトのボタンが押せない、スマートフォンで本文が切れる。こうした問題は、原因を会話で説明してもらうだけでは直りません。Codexに対象のファイルと症状を渡せば、実際のコードや設定を調べ、変更するところまで進められます。この章で扱うのは、依頼する人が何を渡し、変更後にどこを見るかという点です。専門用語を知っているかより、「どの画面で何が起き、直るとどう使えるか」を示すことが大切です。
例えば、お問い合わせボタンが動かないなら、ページのURL、押したときの様子、期待する行き先を伝えます。Codexへ渡す条件には、触ってよいフォルダと公開の範囲も含めます。修正後は、変更したファイルの差分とテストの結果を読み、ブラウザでボタンを押して確かめます。テストに通っても、お客様の端末で文字が隠れる場合があるからです。逆に見た目が直っても、別のリンク先や説明文が変わってしまえば困ります。元の決定と修正後の画面を両方見て、目的に合った変更か判断してください。
章の後半では、元の仕事場と分けて修正するWorktreeや、並行作業の統合も扱います。最初は1つの不具合を選び、再現手順、望む結果、触らない箇所、確認する画面を書いて渡してください。変更が手元の別の作業場所だけにあるのか、公開先にも反映したのかも区別します。どのファイルをなぜ変え、実際の利用者にどう見えるかまで追えるようになると、Codexへの依頼が具体的になります。
対象フォルダ、崩れるページ、再現手順、触れてよい範囲
変更ファイル、PCとスマホの表示、リンクの動作
ファイルを保存しただけで訪問者の画面が直ったとは判断しません。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページでは、原稿とHTMLと画像が別々にある。Codexで直すなら、どの文言を元原稿に合わせるか指定し、変更後のHTMLをブラウザで開く。掲載前に写真や問い合わせ先を取り違えていないかも見る。
対象フォルダ、変更範囲、検査方法を決めてから作業します。
Codexは、コードや設定ファイルを調べ、変更し、必要なコマンドやテストを実行する開発の入口です。Chatで「なぜ画面が崩れるか」を相談するだけではファイルは変わりません。Codexに作業を依頼すると、実際のフォルダへ変更が入ります。触ってよいファイルやデプロイの範囲を最初に決め、修正前と修正後の差分を確認します。公開サイトや顧客データにつながる設定を扱う場合は、本番へ反映する操作と、ローカルで直す操作を分けます。
Codexが作業したら、何のファイルを何の理由で変えたかを見る差分を開きます。表示が直ったのに、別の文章が短くなったり、リンク先が変わったりしていないか確認します。テストが通っても、すべての画面で目的どおりに見えるとは限りません。画面の修正なら実際のブラウザで、メールの修正なら保存した下書きで、資料の修正ならそのアプリで検査します。
大きな修正では、元の作業場所と分けたWorktreeを使うことがあります。別のチェックアウトで修正すれば、作業中のサイトや資料を壊しにくくなります。ただし、別Worktreeで完成しても元のブランチや公開サイトには自動で反映されません。変更をどう統合するか、未コミットのファイルがどこにあるかを確認します。複数の仕事を同時に進めるときは、各作業の成果物と完了条件を分け、最後に同じ保存先へ衝突せず統合します。
修正したコードが保存された段階では完了にしません。ローカルで動かし、エラーが出ないか見ます。公開が必要な場合は、公開先へ反映したあとでURLを開き、PCとスマートフォンの表示、ログイン、主要なボタンを試します。元の不具合の再現手順で直ったことを確かめ、別の箇所を壊していないかも見ます。PRを作るだけで公開されたと考えないことも大切です。
公式資料:ChatGPT Work and Codex。
ChatGPTの機能を1つずつ覚えても、実際の仕事でどこから始めるか分からないことがあります。この章の入口は、メール、PDF、表計算、スライド、画像など、普段の成果物です。誰が使うものか、元になる資料は何か、いつ完成と判断するか。その3点を決めると、Chatで相談するのか、Workでファイルを作るのか、Codexで既存の仕組みを直すのかを選びやすくなります。
例えば顧客へのメールでは、相手の質問と事実関係が材料です。文案の氏名、金額、約束事項を原文と照合するところまで続きます。制度のPDFなら、見たいページと項目を指定したうえで、表や脚注を自分でも開く必要があります。講座のスライドなら、台本だけでなく見本デザインと画像の材料を渡し、出来上がった全ページを実際のアプリで確認します。同じ「AIを使う」仕事でも、元資料を読む段階と相手へ配る段階では、検査の対象が違うからです。成果物の数を増やすことより、受け手が開いて使えることを終点にしてください。
この章に並ぶ仕事の流れから、いまの仕事に近いものを1つ選んでください。そこで示す入口、渡す材料、出力後の確認を自分の案件に置き換えます。表にない仕事でも、「誰が、何を、何のために使うか」「どの元資料を採用するか」「どの実物を確認するか」と書けば応用できます。機能一覧から探すのではなく、仕事の終点から操作を選べるようになることが、この章の狙いです。
| したい仕事 | 使う入口 | 受け取って確かめるもの |
|---|---|---|
| 条件を探す | Chat | 条件と元ページ |
| 案内資料を作る | Work | 開ける文書と原本との一致 |
| 申込画面を直す | Codex | 操作できる修正後の画面 |
制作物を使った例。チラシをもとに案内ページを作る仕事では、原稿の確認、ページ制作、公開後の表示確認が続く。資金調達支援の制作物を題材に、各段階で誰が何を判断するかを書き分けると、AIへ任せる範囲が見える。
成果物の種類ごとに、入口から確認までをつなぎます。
短いメールならChatに文章を貼り、宛先と目的を伝えます。単に「自然にして」より、「顧客に送る。結論を先にし、事実は変えず、依頼する書類を箇条書きにする」と指定した方が検査しやすくなります。出力後は、氏名、日付、金額、約束事項を元原稿と照合します。大量の原稿を複数形式へ展開するならWorkで一覧化してもらい、各媒体の最終稿を別々に読みます。
Chatの入力欄の+からPDFを加え、見たいページと目的を伝えます。「全体を要約」では重要な表が抜けることがあります。「5~12ページの申請条件を、対象者・対象経費・期限・必要書類に分け、根拠ページも付ける」と依頼します。表の脚注や例外は、元PDFを開いて確認します。現行版の制度を判断する場合は、PDFの日付だけでなく公式サイトの更新情報も調べます。
WorkにExcelまたはCSVを渡し、列の意味、集計する期間、欲しいグラフ、保存する形式を指定します。「売上が伸びた理由」まで推測で断定しないよう、集計結果と仮説を分けてもらいます。戻った表は合計・件数・空白・重複を元データと照合し、計算式が残っているかも確認します。共有する版には顧客名や個人情報が残っていないか見ます。
Workに台本とデザイン見本を渡し、1ページごとに「見出し、投影本文、画像または図、話す台本」を対応させます。まず数ページの見本を見てから全体を作ると、意図したデザインか判断できます。出来上がった後はページ数だけで合格にせず、文字が編集できること、画像が別要素であること、話す台本がノートで読めること、全ページの表示と順序を確認します。
Chatの画像機能で、用途、サイズ、被写体、色、入れてほしくない要素を指定します。商品写真や本人写真として使う場合は、生成画像を実物や本人の写真と誤認させないよう区別します。バナーに文字を入れるときは画像の文字崩れを確認し、必要なら文字を別要素として配置します。完成ファイルのサイズと形式を開いて検査します。
DotまたはScheduledに「何を」「いつ」「変化がない場合はどうするか」「どこへ知らせるか」を伝えます。実行予定が登録されたら時刻とタイムゾーンを読みます。最初の実行が終わったら通知の到着と報告本文を確認します。「予定に入った」と「通知が届いた」は別の状態です。
PluginsやAppsで使うサービスを接続します。接続先が同じ会社の複数アカウントなら、どのアカウントを使っているか確認します。資料を読む依頼と、メールを送る依頼は分けます。依頼文には「この相手への送信はせず、下書きまで」と明記できます。結果には参照元のファイル名と更新日を付けてもらい、古い資料との取り違えを防ぎます。
同じ案件を何日も進めるたび、新しい会話へ資料と注意事項を貼り直す。これでは、仕事を再開する前に時間を使ってしまいます。Projectは、関連する会話、参考ファイル、案件だけの指示をまとめる場所です。この章で見るのは、1件の仕事を続きから始めるために入れる情報と、別に管理する情報です。新しく入った担当者が見ても、どの資料を使い、どの会話で修正したかを追える状態を目指します。
例えば「AI講座の教材」というProjectなら、台本、スライド、配布資料の会話が同じ案件の中にあります。正式な講座名や対象者、使う正本と禁止事項はProjectの指示へ入れ、変更のたびに読み戻します。ただ、会話がまとまっただけで添付した旧版が最新になるわけではないんです。似た名前の資料が複数あるときは、更新日だけでなく中身と本人が採用した版を確かめます。人へ見せる完成文書の置き場にはSpaceという選択肢もあります。Projectにある制作経緯とは役割が違うからです。
章内でたどるのは、作成、資料の追加、案件指示、過去の会話の検索です。まず進行中の案件を1つ選び、重複するProjectがないか確認してください。次に、使う正本と直近の修正指示を分かる名前で置き、同じProject内で1件の質問を試します。返答がどの資料に基づくかを確認できれば、会話を集めるだけでなく、次の作業へつながる仕事場になります。
次の担当者は原稿の版と会話の修正履歴を同じ案件からたどれます。
制作物を使った例。ウェビナー制作の会話、台本、スライド、本人の修正を同じ案件として扱う。Projectへまとめる場合でも、古い版と今直している版を名前だけで混ぜない。会話の整理と全ページの中身の検査は別の仕事だ。
会話、参考ファイル、案件専用の指示をまとめます。
1つの仕事について毎回新しいチャットを始めると、どの資料を見たか、どの言い回しを直したかが散らばります。Projectは関連する会話と資料をまとめ、続きから仕事を始めるための場所です。例えば「AI講座の教材」というProjectを作り、台本、スライド、配布資料の会話をそこに置きます。Spaceが完成した文書やファイルの整理に向いているのに対し、ProjectはChatやWorkの継続会話を中心に使います。
サイドバーの検索は、過去のチャット、Project、画像、ファイルなどを探すための機能です。Web検索とは対象が違います。覚えている固有語で検索し、候補のタイトルを開いて本文を読みます。「前に作った」と言われたときは、ファイル名だけでなくそのときの修正指示と最終採用版を探します。検索で見つからない場合は、別アカウントや別ワークスペースにある可能性も確認します。
公式資料:Projects in ChatGPT、Finding your chats, projects, and files。
今の制度や価格を知りたいとき、AIの返答が自然でも、元になったページが古ければ判断を間違えます。この章で分けるのは、短い質問にWeb検索を使う場合と、複数の資料を読み比べるDeep researchが必要な場合です。どちらも目的は文章を長くすることではありません。読者が自分で出典を開き、対象地域や日付、条件まで確認できる調査にすることです。
例えば自治体の公募期限だけなら、自治体名、制度名、対象年度を入れて公式サイトへ進むのが早いでしょう。一方、複数の制度を比べて自社に合う候補を探すなら、Deep researchで比較する項目と優先する資料を指定します。対象者、対象経費、申請前の手続き、期限を並べると、比べるべき条件が見えてきます。ただ、AIが引用した短い抜粋には、脚注や例外が載っていない場合もあるんです。リンク先の本文を開き、発行元、更新日、適用条件を確かめます。見つからない情報を他社や他年度の条件で埋めず、「確認できない」と残すことも調査の成果です。
この章では検索語の書き方、調査計画の読み方、報告書から元資料へ戻る方法を追います。最初は今週必要な事実を1つ選び、公式ページを開くところまで試してください。そのあと複数の資料を比べる仕事でDeep researchを使い、完成した報告書の主張とリンクを照合します。AIに調べてもらった結果を、仕事の判断に使える根拠へ変えるための手順です。
Web検索 → 行政の公式ページ → 公募期限を確認
Deep research → 比較する条件と情報源を決める → 報告書の出典を開く
どちらも「AIが答えた」で終えず、日付と対象地域を元のページで照合します。
制作物を使った例。補助金を選ぶニュースレター下書きを更新するなら、金額や対象を記憶から補わず公式資料を検索する。調査結果には公開元と確認日を付け、下書きの主張を変える必要がある箇所だけを示す。検索結果の要約をそのまま配信しない。
すぐ答える調査と、複数の資料を照合する調査を使い分けます。
「今年の公募期限はいつか」という1つの事実なら、Web検索を使い、行政機関のページへ直接たどります。「複数制度を比べて自社に合うものを選ぶ」なら、Deep researchで調査計画を作り、情報源を指定して報告書へまとめます。どちらもAIの文章だけを最終根拠にせず、掲載されたリンクを開きます。
Google Driveなど接続したアプリも、対象機能と権限が許す場合に情報源として使えます。アプリを接続しただけで、すべてのファイルが検索できるとは限りません。調査結果にどの資料が使われたかを確認してください。
公式資料:Deep research in ChatGPT。
毎週同じページの更新を確認するなら、思い出したときにChatへ質問するより、実行する時刻と報告条件を決めておく方法があります。Scheduledは、決まった日時のリマインダーや定期的な確認を登録する入口です。この章では、予定を作ること、実際に動くこと、結果が届くことを順に追います。登録した画面を見ただけで「もう任せた」と判断せず、最初の結果を読めるところまで確認しましょう。
例えば、公募情報を毎週月曜の朝に確認したいなら、対象の公式サイト、前回と比べる項目、更新がない場合の文面、報告を受けたい時刻を伝えます。「新しい情報を教えて」だけでは、何を新しいと呼ぶかも、どの地域の制度かも曖昧です。登録画面では周期と時刻を読み、通知を受ける端末やメールの設定を確かめます。最初の実行後は、タスクの履歴、結果の出典、実際に届いた通知を見ます。予定は登録できても通知が届かないなら、実行と送達を分けて調べればよいわけです。
章内では作成後の変更や一時停止も扱います。まず短い期間で結果を確かめられる仕事を1つ選び、URL、時刻、報告内容を含めて登録してください。名前の似たタスクがある場合は、変更する対象を開いて確認します。継続する調査ほど、何も変わらなかった回をどう扱うかも決めておくと、読む人に必要な情報だけを届けられます。
月曜の朝に公式ページを見る予定
その時刻にページを確認した記録
変更点と根拠リンクが届く
制作物を使った例。本ガイドの更新状況を決まった時刻に確認するよう設定する例を考える。毎回「章が多い」と送るだけでは進捗にならない。前回から変わった章、公開画面の検査、残る誤りを確認してから報告する。
登録、実行、通知到達を分けて確認します。
Scheduledは、指定した日時のリマインダーや定期確認に使います。例えば「毎週月曜の朝に公式サイトの更新を確認し、変化があれば教えて」と依頼できます。設定画面に予定が見えることは、次回に調査が実行されることを示す予定であり、結果の正しさや通知の到達まで保証しません。
予定を変更・一時停止・削除する場合は、Scheduledから該当タスクを開きます。チャットで「やめて」と言っただけでは、どの予定を止めるのか曖昧な場合があります。同じ名前のタスクが複数ないか確認してください。Project内で作ったタスクは、そのProjectにアップロードされたファイルを直接参照できない場合があるため、必要な資料へのアクセス方法をあらかじめ確認します。
Google Driveにある資料を探したいとき、「アプリを追加した」だけでその資料が読めるとは限りません。なぜなら、機能の種類、接続したアカウント、許可された操作が別々だからです。この章では、App、Skill、Pluginの役割を仕事の場面で整理し、外部情報と作業手順を安全に使う方法を見ます。名前が似ていても、資料を読む入口とAIに手順を渡す仕組みは別です。
例えばDriveの資料を探すなら、対象のAppが接続済みか、仕事用のGoogleアカウントを選んだか、組織の設定で利用できるかを確認します。Skillは「資料をどう整理するか」という手順をAIへ渡す役割です。Pluginに両方が入っていても、外部アカウントの認証が終わっているとは限りません。最初は機密のないファイルを1件探し、返った題名と実際の資料が一致するか試します。読む権限しかない接続からメール送信までできると考えるのも、逆に送信を頼んでいないのに行わせるのも避けたいところです。
章内では追加する前に読む説明、接続時に選ぶアカウント、使用後の権限確認を追います。自分が使いたい外部サービスを1つ選び、「何を読めるか、何を変更できるか、誰へ送れるか」を画面で確かめてください。設定の表示と実際の小さな作業結果が一致すれば、その接続を仕事に使う判断ができます。
| 種類 | 役割 | 確かめること |
|---|---|---|
| Skill | 作業の手順 | その手順を実際に使ったか |
| App | 外部サービスの接続 | 接続先・権限・読取結果 |
| Plugin | 機能の組み合わせ | 中身と必要な許可 |
制作物を使った例。ウェビナー制作では、台本の保存先を探し、改訂ファイルを読み、必要なら進捗を知らせる。外部アプリをつないでも、資料を読める権限とメールを送れる権限は別だ。どこまで操作したかを実物で確かめる。
何を追加したか、どのアカウントにつながるかを先に見ます。
AppはGoogle Driveなど外部サービスへ接続する仕組みです。Skillは作業手順のまとまりです。PluginはSkillやAppなどを組み合わせたパッケージです。似た名前でも役割が違うので、「インストールした」だけで外部サービスへ接続できたとは扱いません。接続先で必要な権限を許可したか、会社の管理者設定が必要かも確認します。
1つのAppに複数のアカウントをつなげられる場合、AIがどのアカウントを参照したかを成果物で確認します。外部メールを作る場合は「下書きを作る」と「相手へ送信する」を別の指示に分けると、意図しない連絡を防げます。公式バッジが付いていても、個別の社内規程や顧客情報の扱いに合うかは自分で判断します。
ChatGPTで扱うファイルには、こちらが渡す元資料と、AIが作って返す成果物があります。この2つを混ぜると、読ませたはずのPDFを確認せずに要約を配ったり、「ファイルを作った」という返答だけで納品したりしかねません。この章でたどるのは、添付、読み取り、作成、保存、再検索までの1本の仕事です。使う人が実際に開けるところまでを結果として見てください。
例えば、制度のPDFから対象条件を抜き出すなら、元ファイルの版とページを指定し、AIの返答に根拠ページを付けてもらいます。表の脚注を自分でも開き、資料にない説明が紛れていないか確認します。そこから案内用のWordを作ったなら、保存されたWordを実際に開き、文字や表の欠け、修正できる状態かを確かめてください。添付したPDFと完成したWordは別のファイルです。途中で名前の似た版が増えたら、検索結果の題名だけで最新と決めず、採用した内容を読みます。
章の後半ではSpaceや検索で過去のファイルへ戻る方法も紹介します。まず短い資料を1つ選び、読みたい場所と作りたい結果を指定して試してください。返答の数字を元資料と照合し、作られたファイルを目的のアプリで開く。渡した資料、AIが出した説明、保存した成果物をそれぞれ指さして言えるようになれば、ファイルを使う仕事が途中で迷子になりにくくなります。
募集要領.pdf の対象ページ
条件・期限・必要書類と元ページ
顧客向け一覧を開いて原本と比較
添付できたこと、内容を読めたこと、完成ファイルを使えることは別です。
制作物を使った例。架空案件の実演教材には、必要資料の一覧、受領記録、AIの整理結果が別ファイルである。ChatGPTへ読ませる際は、どのファイルが元記録で、どれがAIの案かを伝える。案を元資料の事実へすり替えない。
添付した資料と、AIが作った成果物を混同しないための操作です。
ChatGPTにファイルを渡すときは、会話の入力欄にある+やクリップの入口を使います。PDFを読んで質問する、CSVを集計する、画像に写った表を確認するなど、資料の種類によって頼み方を変えます。「このファイルを読んで」だけでは、どのページのどの項目が必要かが伝わりません。まず対象ファイルの名前、ページまたは列、欲しい結論、出力形式を決めます。顧客情報が入る場合は、接続するアカウントと共有範囲を先に見ます。
「Wordを作った」「スライドを作った」という返答と、実際にファイルが存在して開けることは違います。ダウンロードまたは保存したら、目的のアプリで開き、文字化け、欠落、折り返し、ページ数、編集できる要素を見ます。スライドなら本文とスピーカーノート、表なら数式と合計、PDFなら文字が選択できるか、画像なら解像度と文字の読みやすさを確かめます。外部へ送る前に、添付した版と確認した版が同じかも照合します。
左サイドバーの検索は、過去の会話やProject、ファイルを探す入口です。Spaceが利用できるアカウントでは、PageやファイルもSpaceで整理できます。古いLibraryという名称で保存された資料が、新しいSpaceの画面で見える場合があります。名称の違いだけで別の資料と判断せず、ファイルを開いて内容と更新時刻を確認します。同名ファイルが複数あるなら、採用版、不採用版、確認用を名前に加えて区別します。
公式資料:Finding your chats, projects, and files、Getting started with Space。
売上表を渡して「分析して」と頼んでも、どの数字を比べるかまでは伝わらないんです。税込と税抜、受注日と入金日、返金を含むかどうかで、同じ表から別の結果が出るからです。この章の範囲は、ExcelやCSVの集計前の確認から、グラフを読んだ後の判断までです。数字を扱う担当者が、計算された事実と原因についての仮説を分けて判断できるようにする章です。
例えば月次売上の推移を作るなら、1行が1取引なのか1商品なのか、どの金額列を使うか、集計する期間を先に指定します。AIには行数、空欄、重複、日付の形式違いを確認させ、誤りの候補を勝手に削らず一覧にします。そのうえで月別の表とグラフへ進み、元データの合計との照合が必要です。グラフが上がっていても、「広告が効いたから」とはまだ言えないからです。変化した数字は事実です。原因については別の資料で確かめる仮説として残してください。これなら報告を受ける人も、どこまで確定した話か分かります。
章内では表の列を選ぶ操作、別の表を顧客IDで結ぶときの注意、ダウンロード後の形式も見ます。自分の表を使うなら、まず機密を除いた小さなデータで「件数、欠損、合計」を確認してください。次に示したい比較を1つだけグラフにし、軸、単位、期間を見ます。数字をきれいな図にすることより、元の表へ戻って説明できる状態をつくることが、仕事で使う分析になります。
| 列 | そのまま集計すると | 最初の確認 |
|---|---|---|
| 売上金額 | 税込と税抜が混ざる | どちらの金額か統一 |
| 取引日 | 日付の形式が違う | 対象期間と形式を照合 |
| 顧客ID | 重複を人数として数える | 1行の意味を確かめる |
集計表とグラフができたら、元の行数・欠損・重複に戻って検算します。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページにある相談例と支援内容を表へ分けると、書かれていない相談を勝手に追加していないか確認できる。表は原稿の網羅を調べるために使い、問い合わせ件数など未確認の実績数字は作らない。
数値の集計と原因の推測を別々に扱います。
ChatGPTのデータ分析は、ExcelやCSVを読み、表、計算、グラフにまとめるのに役立ちます。元の表の列名に意味がないと、AIは似た列を取り違えます。例えば売上の列に税込と税抜が混在し、日付の形式も違うなら、最初にその事情を伝えます。説明がないまま「売上分析して」と頼むと、計算は合っていても比較の前提が違う報告になり得ます。
ファイルを読み込むと、表を拡大して行と列を確認できる場合があります。特定の列を選び「この列の中央値を求めて」、2つの列を選び「差の列を追加して」と依頼できます。列を追加したときは、先頭、末尾、空欄行の式を見ます。ダウンロードした表はCSVになる場合があり、Excelの元書式や数式が維持されたとは限りません。グラフは画像として保存できる場合があります。配布資料へ使うなら、軸、単位、期間、対象件数の表示を見てください。
顧客表と注文表を結合するなら、共通の顧客IDを指定します。氏名だけで結ぶと同姓同名や表記揺れで誤ります。注文がない顧客を残すか、注文がある顧客だけにするかを決めてから集計します。結果の行数が予想より多い場合、顧客表のID重複や1対多の結合が原因のことがあります。AIに「結合前後の行数と、増えた理由を示して」と依頼します。
案内ページの写真が足りない、講座の説明に合う図がほしい。そんなとき、Imagesで絵を作ったり、手持ちの画像の一部を直したりできます。ただし、見た目が整えば何でも使えるわけではありません。この章で先に考えるのは、画像を見る人と使う場所です。そこから生成画像と実物の使い分けを決めます。画像を作る担当者だけでなく、できた画像を公開資料へ置く人にも必要な考え方です。
例えばサービス案内の見出しの横に置く画像なら、横長か縦長か、文字を置く場所、主役の人物や物の位置を伝えます。「明るいオフィス」だけでは、本文と重なって使いにくい構図が出ることもあります。一方、実際の操作方法を教えるなら、生成した再現画面では押す場所が違うかもしれません。その場合は個人情報を隠した実画面と、ボタン名が読める寸法が必要です。生成した人物を実在する顧客や本人の写真として見せないことも大切です。画像の目的によって、使う素材と確認する点が変わります。
章内では最初の依頼文に入れる用途、構図、色、避けたい要素と、生成後の編集を見ます。まず使う場所を1つ選び、画像の寸法と文字を置く位置を決めて試してください。出力後は人物の手、文字、ロゴ、商品形状を拡大して確認します。スライドへ入れるなら本文の文字と画像を別の要素にし、後から編集できるかを見る。そうすれば、きれいな画像を得るだけでなく、受け手に正しく伝わる資料へつなげられます。
横長の表紙。文字を後から重ねるので右側に余白。
横長人物は左人物の手・文字の誤り、写真と誤解されない表示、実際のサイズでの見え方。
制作物を使った例。案内ページには資金調達の悩みを伝える画像もある。画像を直すなら、文字の可読性、人物の扱い、元の相談内容との一致を確かめる。別の会社の写真やロゴを、説明用の見本へ無断で移さない。
イメージ画像と実際の写真は用途が違います。
ChatGPTのImagesでは、新しい画像を文章から作ることと、既存の画像を指定して編集することができます。Chatの会話で「画像を作って」と頼むか、画面にあるImagesの入口を開きます。画像を作る際は「明るいオフィス」だけでなく、用途、縦横比、人物や製品の位置、必要な余白、色、画像内の文字まで指定します。ポスターなら、実際に印刷・表示する大きさで読みやすいか確認します。
実際の相談風景、顧客画面、郵便物、本人の写真を説明するとき、生成画像を実物として使うと誤認を生みます。手順の理解を助けるイメージとして使うのはよいですが、必要な箇所には「再現イメージ」と示します。Gmailの操作を教えるなら実画面を使い、個人情報を隠したうえで、どのボタンを押すかが読める寸法にします。スライドに画像を入れるときも、ページ全体を1枚の画像にせず、本文の文字と画像を別に置けば後から編集できます。
テンプレートから作る機能が見えるアカウントでは、ImagesのTemplatesから用途を選び、色や文字を変更できます。テンプレートはWorkで利用できない場合があります。画像機能の提供範囲はプランと画面で変わるため、実際にImagesがあるかを見てください。
公式資料:Images in ChatGPT。
移動中に考えを整理したい、画面を見ながら質問を重ねたい。音声会話は、文字を打たずにChatGPTとやり取りするための入口です。この章では、音声入力のボタンと往復の音声会話の違いから、マイクの許可、会話の終了までを説明します。手を止めずに相談できる利点とともに、聞き違えた数字や固有名詞を仕事に使わないための確認も必要です。
例えば長い資料を開きながら「この表の意味を順番に教えて」と話せば、分からない箇所をその場で聞き直せます。始める前に、どの資料のどこを見ているか伝えると話が進みやすくなるわけです。自分の声が届かないなら、マイクの許可、ミュート、Bluetooth機器の接続先が確認先です。AIの声だけ聞こえない場合は、出力先や音量を見ます。音が聞こえないという同じ症状でも、入力と出力では調べる場所が違います。また「来週の締切」のような話は、日付と地域を声で明示し、文字起こしに正しく残ったか確認してください。
章内では会話を開始してミュートし、終了するまでの画面を追います。最初は機密のない短い話題で1回試し、自分の声が認識され、AIの返答が聞こえるか確かめてください。終わるときは終了ボタンを押し、画面共有やカメラを使った場合はそれも止まったか見ます。手軽さを生かしながら、重要な数字や判断は文字と元資料へ戻って確かめる。この使い分けができれば、音声を日々の相談に取り入れやすくなります。
音声入力か、往復の音声会話か
端末の許可と入力先
会話を止め、必要な記録を読む
制作物を使った例。ニュースレターの題材を話しながら整理するなら、「補助金を見つけたあと、会社は何を判断するのか」を先に声で説明する。文字にした後で主張と理由を読み直し、言い間違いを原稿へ残さない。音声会話だけで配信まで終えない。
音声の起動、聞こえないとき、終了を確かめます。
音声会話は、キーボードを使わずにChatGPTへ話しかけ、返答を音声で聞く機能です。スマートフォンとPCのWeb版で、音声の入口が表示される場合があります。マイクの絵は録音入力、波形の絵は往復の音声会話というように、似たボタンが並ぶことがあります。どちらを使いたいかで選びます。初回はブラウザか端末のマイク許可が必要です。
こちらの声をAIが認識しないなら、入力機器の選択、マイク許可、ミュート、Bluetoothイヤホンの接続先を調べます。AIの声だけ聞こえないなら、端末の出力先、音量、ブラウザの音声許可を確認します。会話の文字起こしに自分の発言が残っているなら入力は通っていて、音声出力側の問題かもしれません。端末を切り替えた後には、以前のイヤホンへ音が出ていないかも見ます。
「今日」「来週」は端末やブラウザのタイムゾーンに左右されます。ごみの収集日や締切を聞くなら「2026年10月15日、日本時間、熊谷市石原のこの区域」のように日付と場所を明示します。音声の聞き取りが誤ることもあるので、住所や数字は文字起こしを確認します。大切な決定は公式資料に戻って確かめます。
公式資料:Voice Mode FAQ。
同じ書き方を何度も頼んだのに、別の会話では守られなかった。そんな経験があるなら、「覚えてほしい好み」と「毎回守る指示」と「この案件だけの決まり」を分けてみてください。Memory、カスタム指示、Project専用の指示は役割が違います。この章で見るのは、情報の置き場所と、返答に実際に反映されたかという結果です。資料や台本の正本まで、会話の記憶に任せきりにしないための章です。
例えば「数字は算用数字で書く」は全体の書き方なのでカスタム指示に向きます。「AI講座の正式名称と対象読者」はそのProjectで使う条件です。会話から分かった継続的な好みはMemoryが参照する場合がありますが、過去のすべての訂正が毎回正確に出るとは限りません。重要な原文、正式なタイトル、確定した禁止事項には、ファイルという正本も必要です。制作前には必ずそこへ戻ります。返答が違ったときは、その会話で言い直すだけでなく、参照する元資料や指示が古いかも調べます。
章内ではSettingsのPersonalizationから各設定を開く流れと、現在何が記憶されているかの確認を見ます。まず1件の共通ルールを選び、設定の表示を読み、その後の小さな出力で実際に守られるか試してください。Temporary Chatを使うときも、通常の会話や外部アプリと扱いがどう違うか画面の説明を読みます。設定した事実と、成果物へ正しく反映された事実を分けることが、何度も同じ修正を伝えずに済む運用につながります。
毎回守ってほしい文章や回答の希望
会話から参照される継続的な好み
AI講座だけで使う名称・対象者・資料
大切な台本の正本や原文は、設定とは別にファイルでも保持します。
制作物を使った例。このガイドを直す際、「本人の成果物を題材にする」「他社や個人を特定できる情報は伏せる」という今回の条件を継続して使う。Memoryに入れたことだけを根拠にせず、次の公開版の文章と図で実際に守られているか確認する。
覚えてほしいこと、毎回守る指示、案件だけのルールを分けます。
カスタム指示は、本人が直接設定する共通の希望です。Memoryは会話や利用可能な情報から関連しそうな内容を参照する仕組みです。Project専用指示は1つの案件でだけ使う条件です。毎回必ず守る表記はカスタム指示、AI講座だけの講座名や読者はProject指示、会話から得た継続的な好みはMemoryという使い分けができます。ただし、Memoryは会話中のすべての指示を完全に保存する機能ではありません。法令原文や台本正本をMemoryだけに預けず、ファイルでも保持します。
「講座タイトルは必ずこれ」「スライドは編集可能」といった制作条件は、その案件の正本にも保存します。作る直前に正本を実際に読み、作った後に同一版と照合します。Memoryがオンでも、過去に話したすべての修正が今回の返答に反映されるとは限りません。違った場合は、その場の言い換えだけで済ませず、使っている元資料と制作手順を更新します。
Temporary chatは通常の履歴やMemoryと扱いが違います。アカウントで表示される選択肢によっては、既存の記憶やカスタム指示を参照するか、個人化しないかを開始時に決められます。会話を保存すると通常の会話へ変わります。機密情報を一時的に相談するときも、社内規程と接続された外部アプリの権限を確認してください。Memoryをオフにする操作だけで過去の会話が消えるわけではありません。
いつも同じ資料を参照して、同じ順序で質問してほしい。そういう仕事には、用途を決めたGPTを使う方法があります。この章では、既存のGPTを選んで使うことと、自分で新しく作ることを分けて説明します。使える範囲はプランや組織の権限で違うため、まず自分の画面にある入口を確認してください。GPTという名前だけで品質を信じず、誰が作り、何を参照し、どこまで操作できるかを見ることが大切です。
例えば社内のよくある質問へ答える担当を作りたいなら、対象の資料を用意し、「答えが見つからないときは推測せず担当者へ確認を促す」という手順を決めます。既存のGPTを使う場合は、説明、作成者、外部アプリの接続、公開範囲を読み、機密のない短い質問で試します。自分で作成できる権限があるなら、名前や会話例だけで終えず、元資料の版、聞き返す条件、外へ渡す前の確認を設定します。古い原稿をKnowledgeへ入れたままなら、設定が丁寧でも古い説明を返すので、資料の更新と試験が必要です。
章内ではGPTs一覧の見方、作成が利用できる場合の設定、Previewでの確認を順に扱います。まず、よく繰り返す仕事を1つ選び、通常のChatで足りるか、専用の入口が必要か考えてください。作成するなら、代表的な質問と答えにくい質問を試し、返答の根拠と次の行動を読者が理解できるか確かめます。登録できたことを完成とせず、実際の会話で役に立つかを見るところまでがこの章です。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページにある一般的な質問を、用途別のGPTで扱う場面を考える。元ページの説明だけを知識にし、顧客の相談記録は入れない。GPTを新しく作れる条件と、既存のGPTを使う条件も分けて確かめる。
既存GPTを使うことと、新しく作れることは別です。
GPTは、特定の役割、知識、使える機能を設定したChatGPTの会話の入口です。たとえば「社内FAQを読む担当」や「SNS投稿のヒアリング担当」を分けられます。2026年10月時点の公式案内では、個人用のFree・Go・Plus・Proでは新しいGPTを作成・公開できません。Business・Enterprise・Eduのワークスペースでは、管理者の許可があれば作成できます。既存GPTの利用や編集は別の条件なので、利用中の画面で権限を確認してください。OpenAIはカスタムGPTの提供終了とPluginsへの移行方針も案内しています。影響を受けるEnterpriseワークスペースでは2026年12月11日に終了予定で、ほかのプランの時期はアカウントごとの案内を確認する必要があります。仕事で使い続けるGPTは、指示・参照資料・共有範囲を整理し、移行先で同じ質問を試してから切り替えてください。
WebのGPTs一覧でCreateを選び、名前、説明、最初に押せる会話例、指示、Knowledge、使用する機能を決めます。指示文には「いつ質問するか」「資料に答えがないとき」「外部へ送る前に何を確認するか」を入れます。Knowledgeへ入れた原稿に古い版が混じると、正しく設定しても古い答えを返します。Previewで代表的な質問と失敗しやすい質問を試し、修正した後に公開範囲を確認します。公開と下書き保存は別です。
GPTは利用者が選ぶ会話の入口として分かりやすく、説明や会話例を見せられます。SkillはAIに特定の作業手順を読ませる仕組みです。PluginはSkillやAppのまとまりです。元資料の更新、版の管理、実際の動作確認はどの仕組みでも必要です。設定画面に登録できたことを「次回も必ず完全再現する」とは扱わず、実際の入力で出力を監査します。
公式資料:Creating and editing GPTs、Plugins in ChatGPT and Codex。
長い原稿を会話の返答だけで直し続けると、どの段落を変更したのか追いにくくなります。Canvasは、文章やコードを画面で見ながら、選んだ箇所をChatGPTと一緒に編集する場所です。この章では、全体の構成と1文の修正を分けて考えます。頼む範囲によって、見るべき差分も変わるからです。読み手へ渡す原稿を作る人が、直した箇所と残したい元の表現を確認するために使えます。
例えば講座案内の冒頭が長すぎるなら、その段落だけを選んで「結論は残し、例を具体的にして」と頼めます。書き直した文章では、本人が言っていない実績や数字、元の話の順序の変化が確認点です。長いコードの説明もCanvasで見られる場合がありますが、プレビューが動くことと公開サイトで動くことは別です。公開するページなら、保存したファイルと実際のURLでも検査します。文章の編集画面と、受け手が読む完成物はそれぞれ確認が必要です。
章内ではCanvasを開き、範囲を選んで依頼し、修正前後を比べる操作を追います。まず手元にある短い原稿を1つ置き、直したい1段落を選んで試してください。変更理由を確認し、意図と違う箇所は元へ戻します。WordやPDFとして渡すなら、その形式に書き出したあとに開いて読みます。Canvasを版の増えすぎを防ぐ作業画面として使い、最後は受け手の形式で仕上がりを確かめられるようになります。
第1段落:対象者と背景
第2段落:説明が長い箇所を選択
第3段落:次の行動
「この段落だけ短く。数字と固有名詞は元原稿のまま」
修正後、前後のつながりを読む。
制作物を使った例。未配信のニュースレター下書きをCanvasで直すなら、補助金を探す話から事業計画へ戻る流れを見ながら修正する。短くした結果、判断の理由まで消えていないか元原稿と見比べる。編集画面で整ったことは、配信済みを意味しない。
会話の返答を重ねるより、1つの原稿を更新したい場面に使います。
Canvasは、ChatGPTと横に並んで文章やコードを編集する作業画面です。メールの1文を直すだけなら通常のChatで十分ですが、章立てのあるレポートや長いスクリプトは、毎回全文を会話へ貼り直すと版が増えます。Canvasに置けば、対象の段落を選んで「ここだけ短く」「この例を具体化して」と頼めます。AIが直した結果を元原稿と比べ、知らない事実を足していないか読みます。
Canvasはコードの説明や修正にも使えます。短いHTMLやJavaScriptならプレビューで見られる場合があります。ただし、プレビューが動いても公開サイトと同じ権限や通信があるとは限りません。コードを実際に公開する作業では、ファイルを保存し、テスト環境で動かしてから公開版を検査します。大きな複数ファイルの開発ならCodexの方が変更差分とテストを扱いやすいです。
答えを教えてもらっても、翌日には自分で同じ判断ができない。そういうときは、解答だけを求めず、考える順番を一緒に練習してみてください。Studyは質問、ヒント、確認問題を通じて理解を深める入口です。この章で決めるのは、学んだ後にできる行動と、ChatGPTに聞いてもらう順番です。学ぶ人が自分の言葉で説明できるところを目標にします。
例えば「Excelを覚えたい」だけでは、どこまで進めばよいか分かりません。「売上表から月別の集計を自分で作れるようになりたい」なら、練習の入口は表の列を見るところです。AIが一度に完成手順を出したら、「まず今の画面で見る場所を1つ教えて。そのあと私に確認問題を出して」と頼みます。答えが違ったら、正解を読む前に考え違いをした場所を聞き返してください。そこが次に使える理解になります。制度や専門分野を学ぶ場合は、練習で理解したことを公式資料へ戻って確認します。
章内では通常のChatからStudyを選ぶ入口と、表示されない場合の切り分けを見ます。まず今週身につけたい操作を1つ決め、最終的に何を自分でできるようになりたいかを書いて始めてください。最後に資料を見ずに説明してみて、止まったところだけ再度練習します。AIに考える機会をつくってもらうことで、1回の答えを読むだけでは終わらない学び方ができます。
自分で範囲を言えるか確かめ、ヒントから式を考えます。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを学習の題材にして、「相談例と支援内容はなぜ分かれているか」を自分で説明してみる。AIに答えを先に書かせるより、原稿から根拠を探して答えると、ページの構成を理解できる。
質問、練習、振り返りを会話で進めます。
Studyは、解答をすぐ受け取るより、考える手順を学ぶためのモードです。制度を覚える、Excelの関数を理解する、初めて使うソフトの画面を練習する、といった用途に向きます。通常のChatでは「答えを教えて」で終わるところを、Studyでは理解度を尋ねたり、段階的なヒントを出したりできます。初心者なら「専門語を先に説明して」「1問ずつ確認して」と伝えます。
2026年10月の公式案内では、Studyは通常のChatで使い、Temporary Chat、GPTs、Projectsでは利用できません。表示がないときは、通常の新規Chatへ戻り、アプリ更新と画面の+メニューを確認します。Studyは利用枠を増やす機能ではありません。上限に達した場合は、他の会話と同様に待つか利用可能な機能を確認します。
会議が終わったあと、「誰が何を引き受けたか」を思い出すのに時間がかかることがあります。Recordは、対象の環境で会話を録音し、文字起こしと要約を作るための機能です。この章の範囲は、録音を始める前の確認から、会議メモを正式な記録として使う前の点検までです。会議に参加した人が後で判断できる記録を残すために、録音、文字起こし、要約を別々に扱います。
例えば顧客との打ち合わせなら、録音を始める前に同席者へ説明し、必要な同意を確かめます。会議中は録音の状態を見て、休憩では一時停止、終了時には停止。操作が違えば残る内容も変わります。できた要約には、AIが聞き違えた人名、金額、否定の言葉が混ざることがあります。「資料は来週送る」と「来週は送らない」では仕事が逆になるので、担当者、期限、約束事項は原音や参加者との照合が必要です。要約に書かれていない発言もあるため、そのまま顧客へ送る議事録にはしません。
章内ではRecordの利用できる画面、操作、作られたメモの読み方を順に見ます。まず機密のない短い音声メモで操作を試し、録音後の文章に何が残ったか確認してください。顧客との会議では、発言者と決定事項を本人が確かめた版を作り、その版を共有します。録れた、文字になった、関係者が使える記録になった。この3段階を見分ければ、会議の内容を次の仕事へ渡しやすくなります。
同席者への説明と同意、マイクの状態
人名・金額・否定表現を聞き直す
決定事項・担当・期限を本人が確定
制作物を使った例。制作中のウェビナーを読み合わせるとき、録音や文字起こしを使える環境なら、台本と実際に話した言葉の差を探せる。録音の権限と参加者への案内を先に確認し、文字起こしを本人の確定原稿として自動採用しない。
録音、文字起こし、要約、正式な記録を分けます。
Recordは、会議や音声メモを録音して文字起こしと要約を作る機能です。2026年10月の公式案内では、対象プランのmacOSデスクトップアプリで利用できます。WebブラウザやAndroidに同じRecordボタンが見える前提で説明しません。録音前には同席者への説明と必要な同意を確認します。AIの文字起こしには人名、金額、否定表現などの聞き違いがあり得ます。
Recordの要約はCanvasや会話に保存され、そこからメール案や企画書案へ変換できます。会議の録音と、AIが後で作った要約は別の資料です。要約に書かれていない発言が原音にある場合も、要約から作った文章を確定した合意と扱いません。聞き取り精度は言語や音質で変わるので、日本語の専門語は特に確認します。
公式資料:ChatGPT Record。
「会話は残したいが学習には使ってほしくない」「この相談は履歴へ残したくない」「覚えている内容だけ直したい」。似た話に聞こえても、変える設定は違います。この章で分けるのは、会話履歴、モデル改善への利用、Memory、一時的な会話、共有の扱いです。顧客資料を扱う人が、何をどこへ渡し、後に何が残るかを自分で判断するための章です。
例えばData Controlsでモデル改善への利用をオフにしても、通常の会話履歴まで消えるわけではありません。Memoryの設定を変えても、外部アプリへ渡した内容や手元のファイルは別の場所にあります。Temporary Chatの場合も、画面に出る説明と、接続したサービスや共有先の扱いが確認点です。仕事の資料には顧客名、連絡先、契約条件などが含まれる場合があります。そこで、使ったアカウント、接続されたApp、作った共有リンクも確認の対象です。
章内ではSettingsからData Controlsを開き、設定を読み戻す流れと、会話の書き出しを扱います。まず自分のアカウントで現在の設定を確認し、気になる1項目を画面の説明と照合してください。データを書き出したら、ZIPが届いたという通知だけで終えず、必要な会話が含まれるか開いて見ます。保管したファイルも共有範囲を決めます。設定の名前だけで判断せず、実際に何が残り、誰が見られるかを追えるようになることが、この章の目的です。
| 場面 | 確かめること | 終わりの判断 |
|---|---|---|
| 入力前 | 渡す資料と接続先の権限 | 必要な範囲だけ渡した |
| 作成中 | 個人情報・機密の混入 | 出力内容を読んだ |
| 共有前 | 宛先と相手に見える範囲 | 相手の利用を確認した |
制作物を使った例。案件資料AI秘書の実演では、実顧客ではなく架空案件の資料名と連絡メモを使っている。読者に見せる図でも、会社名、担当者名、連絡先を実物から写さず、説明に必要な「受領」「未受領」の関係だけを残す。
履歴、学習への利用、記憶、共有は別々の設定です。
「履歴を残したいが、モデル改善には使ってほしくない」「一時的な会話にしたい」「覚えている内容を直したい」は、それぞれ操作する場所が違います。SettingsのData Controlsでは、個人向けアカウントで「Improve the model for everyone」の設定を変えられます。これをオフにしても会話履歴は残ります。Memoryをオフにすることとも別です。組織向けワークスペースでは管理者の設定と提供条件が異なります。
Temporary Chatは通常の履歴に残さず、通常のMemoryを作りません。2026年の機能では、開始時に既存の個人化情報を参照するかを選べる場合があります。自分が使う画面に出た説明を読み、後で保存した場合は通常のチャットとして扱われることに注意します。「一時的」としたことだけで、外部アプリへ送った内容や、手元に保存したファイルまで消えるわけではありません。
過去の会話を手元に残したい場合は、Data ControlsのExportを探します。書き出しが完成するまでの時間や、含まれる資料はアカウントで異なります。ダウンロード後はZIPを開き、必要な会話が含まれているか実物を確認します。書き出したファイルは個人情報や顧客情報を含む可能性があるため、保管場所と共有範囲を決めて扱います。
機能の説明を読んでも、実際の仕事のどこで組み合わせるかが見えないと、いつもの会話だけで終わりがちです。この章では、顧客への返信、制度の比較、講座台本、メルマガ、数字の報告書など、仕事の始まりから相手へ渡すまでを8つの流れで示します。読者が自分の仕事に近い場面を選び、最初の資料、使う入口、途中の判断、最後の確認をたどるための構成です。
例えば顧客への返信なら、まず受信した原文を読み、何を聞かれているかを分けます。Chatに文案を頼む前には、確定した事実と調べる必要があることを示してください。返答ができたら、宛先、氏名、金額、添付、約束事項を原文と照合し、送るかは本人が判断します。制度の比較なら、検索結果から公式資料を開き、対象年度や地域を確認した上で表にする流れです。スライド制作なら、台本とデザインを渡し、全ページの本文、図、話す言葉をそろえます。同じChatGPTを使っても、途中で間違えやすい箇所と完成条件は仕事ごとに違うからです。
章の8つの流れを全部いっぺんに試す必要はありません。いま手元にある仕事と近いものを1つ選び、そこで示した依頼を自分の資料と相手に置き換えてください。最後はAIの返事ではなく、使う人が開くメール、表、スライド、公開ページを見ます。その1件で「どこから始めて、何を確かめたか」を残せば、別の仕事にも同じ考え方を広げられます。
現行の公式資料と顧客からの質問
条件・期限・必要書類を読み手向けに整理
原文との一致と相手が開ける形式
必要に応じてChatで調べ、Workで文書を作り、本人が元資料と完成物を照合します。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを使うなら、元チラシを読み、相談例を文章にし、HTMLへ入れ、公開画面で確認する。この順序を1つの仕事として見ると、どの段階でChat、Work、Codexが役立つかを選びやすい。
機能の名前から始めず、仕事の終了条件から選びます。
メールを受け取ったら、まず原文を読みます。AIへ渡す場合は、依頼者名、問われていること、回答期限、添付書類を分けます。GmailなどのAppを接続しているなら、同じ件名の前後のメールも確認します。Chatで「返信文を作って」と頼む前に、事実として確定したことと、まだ調べることを一覧にします。AIへは「顧客が質問した項目に順番に答え、資料にないことは未確認と書く。送信しないで下書きまで」と指示します。戻った返信案では、宛先、氏名、金額、期限、添付、約束事項を原文と照合します。メールの下書きが保存されたことと相手へ届いたことは別です。本人が確認してから送ります。
制度名と自治体、対象年度が決まっている場合はChatのWeb検索を使い、発行元の公式ページを優先します。比較する制度が多い場合はDeep researchで調査計画を先に見ます。「対象者、対象経費、補助率、申請期限、申請前の手続き、参照URL」を表の列に指定します。提出要件が途中で改正されることがあるため、検索結果の日付と公式の公募要領を確認します。AIが見つけられなかった欄に他の自治体の情報を埋めないよう依頼します。作成した比較表を利用する担当者に渡すなら、確認日、未確認、次に照会する窓口まで含めます。結果の数字だけで申請できると断定しません。
Workでまず使う原稿を1つずつ開き、正式なタイトル、対象読者、商品の条件、本人の発言を分けて整理します。ウェビナーの型やスライドデザインを選んだら、同じ題材の数ページを見本にします。台本では、観客に見せる見出しと本文、画像案、本人が話す言葉を1ページごとに対にします。元の言葉を言い換えた場合はどこを変えたか分かるようにします。実績が確認できないなら架空の成功例を作らず、今行っている制作の実例など、事実に基づく場面を使います。スライドへ変換した後は、文字が編集できるか、図が内容を示すか、ノートが実際に読めるかを全ページで見ます。
1つの話題を3媒体へ使う場合、まず共通の主張と根拠を決めます。読者が知りたいことを確認し、本人の体験と外部の調査結果を混ぜないようにします。メルマガでは経緯を説明し、読者が自分の仕事に置き換えられる具体例を入れます。Xの投稿では冒頭と本文のつながりを重視し、短い言葉へ圧縮しても意味を変えません。ウェビナーの導入で使う場合は、大きな期待から問題へ進む順序を維持します。Workで各媒体の下書きを作った後、配信前には媒体ごとに件名、本文、リンク、CTA、数字表記、本人の言い回しを読みます。1媒体の修正が別媒体へ自動で反映されたとは扱いません。
CSVの列名が分かるようにしてWorkまたはChatのデータ分析へ渡します。最初に件数、空欄、重複、集計期間を確認します。売上なら税込と税抜、返金とキャンセル、取引日と入金日を混同しないようにします。AIに「月次推移と商品別構成を表にし、気になる変化を3つ示して」と依頼します。グラフができたら、縦軸の単位、横軸の期間、サンプル件数を確認します。売上減少の理由は、数値だけで分からない場合があります。「売上が減った」は事実、「競合が増えたから」は調査の必要な仮説として分けます。報告書を配る前には合計が元表と合うか確かめます。
一度の調査で終わるならChat、毎週同じ変化を追うならScheduledまたはDotを考えます。最初の依頼には対象サイト、確認する曜日と時刻、差分がない場合の文面、通知先、外部送信の可否を入れます。行政制度を追うなら個人ブログではなく行政の公式ページを優先させます。登録後にScheduledの画面で時刻とタイムゾーンを読み、最初の実行結果が届いたら、元ページと報告の内容を照合します。通知が来ない場合、実行そのものがないのか、実行はされたが端末へ届かないのかを分けます。長く続けるタスクは最後に結果を見た日付を残します。
WorkでSitesを使う場合、最初に原稿と画像の出所を確認し、プレビューを作ります。申込ページなら商品名、金額、日程、問い合わせ先、申込ボタンのリンクが正しいかを読む必要があります。スマートフォンで本文が読め、ボタンを押せるかも確認します。作った後すぐに公開せず、本人がプレビューで文言と公開範囲を確認します。公開操作後は、ログインしている本人の画面だけでなく、受け手と同じ条件のブラウザで公開URLを開きます。フォームはテスト入力を行い、結果がどこへ届くかを確かめます。公開URLをメールへ貼る場合は、メール送信と公開URLの利用可能を別に検査します。
会話を残すだけでは、次に同じ失敗を防げません。Projectへ確定版と不採用版を分け、Spaceには読み手が使う資料を置きます。繰り返す手順があるならSkillまたはGPTの指示へ反映します。何度も直された表現は「使用しない語」と「使う語」を対で残します。生成元のファイルを更新したら、小さな失敗例を入力して本当に拒否できるか試します。今回のスライドであれば「ページ全体が画像1枚」「スピーカーノートが空」「同じ箱図が連続」などを不合格として検査します。保存しただけで安心せず、次の案件の実際の出力で反映されたか確認します。
ChatGPTが思うように動かないと、つい同じボタンを押し直したくなります。でも、止まっている場所が分からないまま繰り返すと、時間だけ過ぎてしまうんですね。この章では、機能が見えない、ファイルが読めない、通知が届かない、共有した資料を相手が開けない、といった場面を分けて見ていきます。誰がどの画面で何をした後に止まったのか。それが分かるだけで、次に確かめる場所はかなり絞れます。
例えば、取引先へ送った資料のリンクが開かないと連絡が来たとします。自分のパソコンで開けたから「問題ありません」と返しても、相手には権限がないのかもしれません。元の共有設定を見て、相手と同じ条件の画面でリンクを開き、必要なページまで読めるかを確かめる。そうすれば、相手に何度も試してもらう前に原因へ近づけます。通知の問題なら、予定そのものが実行されていないのか、実行結果はあるのに端末へ届かないのかを分けます。入口が違えば直す場所も違うわけです。
この章の表は、症状から確認する順番を選ぶために使ってください。表示された文言、使ったアカウント、操作した時刻を残し、正常に動いたところと止まったところを線引きします。原因が分からない段階では、以前使えた設定を正解として再利用しないことも大切です。小さな再現から試し、直した後は最初に失敗した利用者の画面でもう一度確かめる。そこまでできれば、次に同じ問題が起きたときも慌てず対応できます。
| 止まった段階 | 本人が見るもの | 次の確認 |
|---|---|---|
| リンクを押した | 開いたURLと表示されたエラー | 入力したURLと公開先が一致するか |
| ページが表示された | 見出し・本文・図の欠け | PCとスマホで同じ版か |
| 資料を使う | ダウンロード後のファイル | 必要なページを開いて読めるか |
画面の表示、保存されたファイル、相手の端末での利用を別々に確かめます。
制作物を使った例。本ガイドを更新したのに古い内容が見える場合、制作ファイル、公開サーバー、読者のブラウザを分けて見る。保存、送信、表示のどこで止まったかが分かれば、同じ修正を何度も繰り返さずに済む。
「使えない」を1つの原因に決めつけないための確認表です。
| 見えている症状 | 先に見ること | 次の行動 |
|---|---|---|
| 機能の名前がない | アカウント、利用プラン、組織設定、Web・デスクトップ・モバイルの違い | 公式の提供条件と本人の画面を照合する |
| ファイルを読めない | ファイル形式、容量、ログイン権限、接続先アカウント | 小さいファイルで試し、失敗する段階を記録する |
| 音声が届かない | 端末のマイク、ブラウザ許可、ミュート、Bluetooth接続 | 入力側と出力側を分けて検査する |
| 通知が来ない | 予定の実行履歴、ChatGPT通知、端末の通知許可 | 実行されていないのか、届いていないのかを区別する |
| 共有リンクが開かない | 対象アカウント、リンクの共有範囲、公開状態 | 別ブラウザ・受け手の権限で開く |
| 成果物が変わらない | 修正した会話、保存ファイル、公開URLが同じ版か | 同一版と同一導線を確認し、必要なら再公開する |
失敗が続く場合、再読み込みを繰り返す前に「何を開いたか」「どのアカウントか」「何時に何を押したか」「表示された文言」を記録します。ブラウザの画面ではログイン成功でも、外部Appの接続先が別アカウントということがあります。ファイルの生成が成功しても表示の日本語が欠けたり、スライドの文字が1枚の画像になっていたりします。原因と完成判定は、実際に使う場所で確認します。
利用上限に達した場合、機能ごとの上限とリセット時刻は本人の画面で確認します。別モデルや別モードへ変えると、以前の会話や使える機能が同じとは限りません。作業を急いでいるときは、現在保存できた成果物と残りの作業を明記し、再開可能な形にします。
公式資料:What is ChatGPT: FAQ。
普段の資料はGoogle Drive、連絡はGmailにある。それならChatGPTから探せたら便利ですよね。ただ、外部アプリをつないだ表示が出た時点で、すべての資料を読めるわけではありません。この章で扱うのは、どのアカウントにつなぎ、何を読むことができ、変更や送信まで許しているかを本人が確かめる方法です。仕事用と個人用のGoogleアカウントを両方持つ人ほど、この区別が大事になります。
例えば、先月の打ち合わせ資料を探すとします。ChatGPTには資料名だけでなく、会議の相手や時期、探したい目的を伝えます。返ってきた候補はタイトルで決めず、文書を開いて日付と内容を読み、目的の版か確かめる。検索できたことと中身を読めたことは別です。また、Gmailの過去のやり取りを踏まえて返信案を作る場合は、同じ件名の前後のメールまで確認しないと、相手がすでに答えた質問をもう一度送ってしまいます。返信案の作成と実際の送信も別の操作です。
接続時には、ChatGPT側に表示されたサービス名、認可画面に出たアカウント、許可する操作の範囲を順に見てください。うまく探せなければ、対象の資料がそのアカウントにあるか、接続が期限切れになっていないかを確かめます。パスワードを会話へ貼って解決する必要はありません。仕事に必要な範囲でつなぎ、結果の文書やメールを元の場所で読み戻す。この手順なら、AIを使いながらも資料と連絡の主導権を本人が持てます。
制作物を使った例。ウェビナー台本をDriveから探してスライドへ反映する場合、接続したアカウントにそのファイルが見えるか先に確かめる。閲覧できたことと、編集したファイルを共有できることは別だ。連絡先や別会社の資料を誤って検索対象へ広げない。
ChatGPTの会話と、外部サービスの権限を分けて理解します。
外部アプリを接続すると、ChatGPTから自分が権限を持つファイルやメッセージを探せる場合があります。たとえばGoogle Driveを接続し、「先月の会議資料を探して」と頼む使い方です。接続先によって、検索だけできるもの、文書を読めるもの、内容を書き換えられるものがあります。「接続した」という表示だけでは、検索できる資料や許された操作までは分かりません。Googleアカウントを複数持つ人は、接続時に選んだアカウントと、目的の資料が置かれたアカウントが同じかを確認します。
会話内で使うときは、@で利用できるアプリを選ぶ方法や、入力欄の+から選ぶ方法があります。選択肢が見えないときは、接続されていないのか、その会話やモデルに対応していないのか、組織の権限がないのかを分けて調べます。接続された外部サービスの権限は、ChatGPT側が勝手に拡張できません。目的のファイルに本人のGoogleアカウントの閲覧権限がなければ、ChatGPTからも読めません。
最初に「何を探すか」を具体化します。「あの見積もり」ではなく、顧客名、期間、ファイル名の一部、資料の種類を伝えます。候補を見つけたら、見つかったページやメッセージの日時を確認します。AIが要約した内容を見て、元ファイルを開き、合計額や条件、最新の版を照合します。そのあと返信案などの成果物を作ります。検索、読取、要約、返信案の作成、実際の送信は別々の段階です。送信したかどうかを知るには、外部サービスの送信済み画面で同じ件名と宛先を確認します。
アプリが古いアカウントを見ているときは、SettingsのPluginsから対象の接続を開きます。複数のアカウントを持つアプリなら、どのアカウントを使うか切り替えます。認証期限が切れていれば再接続の案内に従います。接続を切ると、今後の外部資料の参照は止まりますが、過去の会話に引用や要約が残っている場合があります。外部サービスのアカウントで権限を取り消す操作と、ChatGPT側の会話を削除する操作も別です。機密資料を扱う場合は両方の範囲を確認します。
同じChatGPTを使っているのに、説明に出てきたボタンが自分の画面に見当たらない。そんな時は、操作を覚え間違えたと決めつける前に、いま開いている場所を見てください。Webブラウザ、パソコンのデスクトップアプリ、スマートフォンのアプリでは、画面も端末から受け取れる情報も違います。この章では、やりたい仕事から利用場所を選び、見つからない機能をどう確かめるかを整理します。
例えば、会議の内容を残したい人がスマートフォンでRecordを探しても、対象のmacOSデスクトップアプリ向けの案内と同じ画面にはなりません。一方、外出先で撮った写真を質問に添えるなら、スマートフォンのアプリが手早い場合があります。長いスライドの文字や配置を確認する仕事では、パソコンの広い画面が向いています。どちらが上という話ではなく、受け取る資料と最後に確かめるものが変わるから、入口も変えるわけです。
まず自分が使っているアカウント、個人用か組織用か、端末とアプリの種類を控えます。同じMacでもChromeで開いたChatGPTとデスクトップアプリは別です。マイクや通知の許可も、その画面ごとに確認します。機能が見えない場合は、提供条件と現在の画面を照らし合わせてください。別の端末で一度見えたことを、いまの画面で使える証拠にはしない。ここを押さえると、見当違いの場所でボタンを探し続けずに済みます。
| 利用場所 | 向く作業例 | 先に確かめること |
|---|---|---|
| Webブラウザ | 資料の検索と比較 | ログイン中のアカウント |
| デスクトップ | 広い画面で成果物を点検 | OSとアプリの対応 |
| スマートフォン | 撮った写真を添えて質問 | アプリの権限と表示 |
ボタンが見つからない時は、端末と画面の種類を先に照合します。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページはPCで読めても、スマートフォンで文字が小さかったり相談ボタンが切れたりすることがある。制作物を題材に、端末ごとにどこを見直すかを確認する。画面の見た目はHTMLの保存だけでは分からない。
同じアカウントでも、同じ操作ボタンが必ず見えるわけではありません。
ChatGPTを使う場所は、大きくWebブラウザ、MacやWindowsのデスクトップアプリ、iPhoneやAndroidのアプリに分かれます。会話履歴など同じアカウントで共有される情報はありますが、機能ごとに対応画面や操作方法が違います。たとえば録音から会議メモを作るRecordは、対象プランのmacOSデスクトップアプリで使う機能です。スマートフォンでRecordボタンが見えないからといってアカウントが壊れているとは限りません。逆に、スマートフォンで撮った写真を添付する操作を、そのままPCの画面写真に当てはめると迷います。
困ったときは、利用中のアカウント、個人用か組織用か、ブラウザまたはアプリの種類、端末のOS、探している機能名を書き出します。MacのChromeで見ている画面と、MacのChatGPTアプリは別の入口です。権限も異なります。ブラウザでマイクの許可を出しても、デスクトップアプリのマイク許可が自動で有効になるとは限りません。スマートフォンの通知設定も、PCのシステム通知と別に見ます。
| やりたいこと | 初めに使う場所 | 見つからないとき |
|---|---|---|
| 短い質問や文章の修正 | WebまたはスマートフォンのChat | 同じアカウントか、通常の会話を開いているかを見る |
| 長い資料を読み、細かく直す | 画面の広いPC | 元ファイルを添付できたか、対象の章を指定したかを見る |
| 撮った写真で質問する | スマートフォンのChat | 写真へのアクセス許可と添付後のプレビューを見る |
| 会議をRecordで録る | 対象プランのMacアプリ | Macアプリか、プランとマイク権限を見る |
| ファイルやアプリを扱うWork | 対応するデスクトップ環境 | Webやスマホの同名の入口と機能差がないか見る |
| 定期タスクの通知 | 設定した通知先の端末 | タスク実行履歴、ChatGPT通知設定、端末許可を順に見る |
PCは複数の資料や画面を並べられるので、元資料とAIの原稿を照合しやすくなります。レポートなら、左に元資料、右に生成された原稿を置き、章ごとに事実と出典を比べます。スライドなら投影表示とスピーカーノートを切り替え、本文と話す説明が対応するか見ます。AIが「ファイルを保存した」と返した場合は、保存先を実際に開いて版と更新日を確認します。ブラウザのダウンロード欄だけでは、Google Driveなど共有先へ保存された証拠になりません。
ある画面で作業を始め、別の画面で続ける場合は、対象の会話と成果物を特定してから移動します。「同じ名前の資料」が複数あるときは、URLやファイル名に加え、冒頭の見出しや修正点を見ます。機能が端末間で同じように提供されるとは限りません。今使っている端末に入口がない場合は、公式資料の提供条件を確認します。
AIに資料を頼むと、返事に『できました』と出ることがあります。そこで仕事が終わったかどうかは、受け取る人が何をするかで決まります。この章では、保存したファイル、書かれた内容、実際の表示、共有先での利用を順に確かめます。研修資料を思い浮かべてください。作成者の画面にスライドが出ていても、講師がそのまま使えるとは限らないんですね。講師が文字を直せるか、話す台本をノートで読めるか、参加者に見せる図が入っているかまで見て初めて使えます。
文章と表では、間違いの現れ方が変わります。制度を説明する文章なら、条件と例外が公式資料のどこに書かれているかを確認します。売上表なら、合計の式だけでなく、集計した期間、含めた行、税の扱いを見ます。画像なら見た目に加え、本文で述べた場面を本当に表しているかを確かめる。きれいに整ったものほど、前提を読み違えていても気づきにくいんですね。だから完成した形式に合わせて、元資料へ戻る場所を変える必要があります。
この章を使うときは『何を確かめれば渡してよいか』を最初に書き出してください。自分の画面で開けた、別のアプリで編集できた、相手の権限で読めた、メールが届いた、はそれぞれ別の状態です。直した場合は、修正したファイルと実際に送るファイルが同じ版かも見ます。確認した事実だけを完了として伝えれば、後から『どの資料を見たのか』で話が食い違うのを防げます。
制作物を使った例。ウェビナーのPowerPointは、ファイルができただけでは渡せない。編集できる本文があり、Keynoteで全ページとノートを読めて、図の重なりや余白を見たかを分けて確認する。制作途中版を完成版と呼ばないための検査だ。
「作成した」と「相手が使える」は別の確認です。
ChatGPTは、文章、表、スライド、画像、Webページなどを作れます。しかし会話に「完了」と表示された時点で、配布、送信、公開が済んだとは限りません。業務では段階を分けて確かめます。まず元資料の内容を正しく読めたか。次に保存したファイルがあるか。続いて、使うアプリで表示が正しいか。共有やメールが必要なら、送付した版と読んだ版が同じか。そして受け手の権限で実際に開けるか。ここまで見れば、AIの返答をそのまま信じて誤送付する事態を減らせます。
文章では、主張が元資料にあるか、出典に書かれた日付と範囲が合うか、本人の発言を勝手に言い換えていないかを見ます。営業やメルマガでは、価格、申込先、対象者、期間、特典の事実が確認済みか確認します。途中で作った「確認用」を「完成版」と呼ばないよう、ファイル名と表紙にも状態を明記します。WordやPDFへ書き出したあとも、章や表が欠けていないか、ページを開いて読みます。
表計算は、合計が正しくても、参照している列や集計期間を間違えることがあります。元の行数、除外条件、空欄の扱い、単位、日付形式を確認します。グラフは縦軸がゼロから始まるか、割合の母数は何か、比較対象が同じ期間かを見ると誤解を減らせます。AIに「各数値が元データのどのセルから来たか」を示させ、重要な値は自分で再計算します。画面で正しく見えても、書き出したPDFや画像で文字が欠ける場合があります。
スライドでは、1枚目が表紙か、各ページの見出しと本文が観客に伝わるか、話す台本が対応するページのスピーカーノートに入っているかを見ます。見た目が画像になっていて、文字を編集できない場合は、編集可能なスライドとは呼べません。投影時に文字が切れたり、図が同じ形の繰り返しになったり、番号がずれたりしていないか、実際に使うアプリで全ページを確認します。Googleスライドで開けることと、Keynoteで開けることは別の検査です。変換後はそのアプリで読み直します。
ローカルで開いたHTML、プレビューURL、公開URLはそれぞれ別の状態です。公開先のURLをPCとスマートフォンで開き、全ての主要リンク、問い合わせフォーム、ダウンロードを操作します。自分のログインしたブラウザだけで開けるページは、一般の読者も開けるとは限りません。シークレットウィンドウや受け手と同じ権限で確認します。表示だけでなく、送信フォームなら送信先に届いたか、資料リンクなら最新版へつながるかまで見ます。
送信ボタンを押した画面と、送信済みの記録と、受信箱への到着は別です。添付ファイルの版、宛先、表示名、件名を送信前に読みます。送信後に送信済みを確認し、必要なら受信者側の受信箱でも同じ本文と添付を見ます。通知なら、予定を登録しただけで通知が届いたことにはなりません。実行履歴、配信結果、端末の表示を順に分けます。失敗時は「登録までは完了、端末への到達は未確認」のように段階を示します。
「もっと良くして」では、どの版のどこを直すべきか曖昧です。「確認用v3の12ページは番号と本文がずれている。元の台本12節の言葉を残し、文字は編集可能にして、投影画面で位置を確かめて」のように、対象版、箇所、保持する条件、合格条件を指定します。同じ失敗が繰り返される場合は、そのページだけでなく生成のひな型や共通ルールを直す必要があります。再出力した版は別名で保管し、修正済みの現物を開いてから「直った」と判断します。
文章を頼むとき、最初から『いい感じに書いて』では、きれいだけれど自分の考えとは違うものが出てきがちです。読者へ何を伝えたいのか、その話を自分がする理由は何か。まずそこを会話で掘ると、AIは単なる言い換え役を超えて、考えを整理する相手になります。この章では、メール、メルマガ、案内文などを、相談から原稿、確認、配布できる版へ進める流れを見ていきます。
例えば、顧客へ新しいサービスを知らせる文章を作る場面。サービスの機能を10個並べる前に、相手が今どんな仕事で困り、その機能を使うと何が楽になるかを確かめたいところです。本人に実際の相談や対応経験があるなら、その記録を原文として渡します。まだ構想段階の話なら、その状態をはっきり分けます。ChatGPTには、読者、伝えたい主張、理由、使える事実、最後にしてほしい行動を示し、最初の稿を作らせます。本人の体験や顧客の反応を勝手に足していないか、ここで読むわけです。
1稿で終わらせず、『なぜこの文がここにあるのか』『次の段落へ自然に進めるか』を見てください。文末が同じ形で続くと、内容が正しくても読みにくくなります。元の言葉を残す箇所と編集する箇所を分け、変更理由も確かめます。最後に、画面上の原稿を実際のメールやWebページへ移した後の表示を読み直す。読者が迷わず理解して行動できるところまで整えて、初めて文章の仕事が終わります。
制作物を使った例。補助金を選ぶニュースレター下書きでは、「金額が大きい制度が良いとは限らない」という話の後に、なぜ事業計画へ戻るのかを書く。AIへ文章を頼む際も、見出しだけでなく本人の原稿、理由、具体例を渡してから直す。
本人の考えを引き出す段階と、読者へ見せる文章を分けます。
ChatGPTに「良いメルマガを書いて」と頼むと、話題は合っていても、その人が本当に言いたいことと違う文章になることがあります。先に、誰に何を伝えたいのか、なぜ本人が語るのかを整理します。長文ポストでもメルマガでも、AIが最初から完成稿を書く必要はありません。質問役として使い、本人の体験や価値観を引き出してから、媒体に合わせて構成します。本人の言葉をそのまま引用するのか、読みやすく編集するのかも決めます。
入力欄へ「私が言いたいことを先に整理したい。本文はまだ書かない。テーマ、読者、主張、体験、希望する次の行動を1問ずつ聞いて」と入力します。回答が「仕事を楽にしたい」なら、「どの作業に時間を取られ、何に時間を戻したいか」のように具体化を求めます。抽象的な回答をAIが勝手に実体験へ変えないよう、実際に起きたことと考え方を分けて記録します。対話の途中で本人らしい一言が出たら、その表現を原文として保存します。原文は編集稿の中で勝手に別の言葉へ置き換えない方がよい場合があります。
本文を生成する前に、テーマ、読者、読者の悩み、核心の主張、本人の実体験、根拠、解決策、口調、次の行動を表にしてもらいます。本人が「その主張は違う」と言ったら、文章の表面だけを直すのではなく設計図から変更します。Xの長文ポストなら冒頭で関心を引き、問題、解決策、本人の経験、未来、次の行動へ進められます。メルマガなら件名、冒頭、本文、追伸を別々に考えます。ただし同じ素材を媒体別に出すときは、それぞれの文字数制限や読者の前提に合わせ、文章を単に切り貼りしません。
AIの原稿で「毎月の売上が増えた」などの数字が出たら、その根拠が本人にあるか確認します。「この先も働ける」といった未来の表現も、保証なのか可能性なのかを見ます。本人が「本日」と話す場面で「今日」へ変わっていないか、指定の見出しをAIが別の言葉にしていないかを検索します。事実と表現の確認を一度にすると見落とすため、まず事実、次に本人の言い回し、最後に読みやすさを点検します。声に出して読んで違和感があれば、どの語が不自然かをAIへ返します。
冒頭は内容とつながっていますか。読者の不安を煽るだけになっていませんか。本人にしか言えない視点が残っていますか。実績と構想を混ぜていませんか。読者が最初にできる具体的な行動がありますか。CTAのリンクを入れるなら、クリックした先が開き、目的の資料に到達しますか。文章が完成したら、SNSの投稿画面やメルマガの下書き画面へ置いた版を読み直します。エディタで見えた改行とスマートフォンでの改行は違うことがあります。
申請期限や料金、アプリの提供条件は変わります。以前正しかった答えでも、今日使えるとは限りません。ChatGPTの検索や調査機能は資料を集める助けになりますが、最終的に仕事へ使う人は、対象と時点を確かめる必要があります。この章で追うのは、調査の入口から説明できる根拠を残すところまで。対象と時点を先に指定しておけば、後で資料を読み返す人にも判断の理由が伝わるはずです。
例えば、担当者がお客さんから補助制度の利用条件を尋ねられたとします。制度名だけでは、国の制度か自治体の制度か、どの募集回かで答えが変わる場合があります。ChatGPTには対象地域、年度、知りたい条件、優先する公式資料を伝え、見つけたページの発行元と更新日を出してもらいます。その後、概要記事で安心せず、公募要領の対象者、対象経費、受付期間、例外にあたる箇所を開く。AIの要約が原文の条件を狭めたり広げたりしていないか、ここを読むんです。
制度を比べる表には同じ項目を並べ、資料にない欄は空欄や要確認のまま残す。古い年度の資料から数字だけ借りて埋めると、見やすい表ほど危険です。調査日と参照先を残せば、別の担当者が後で再確認できます。検索結果を読む作業から、顧客へ説明できる判断材料へ変えるには、この一手間が欠かせません。
| 質問 | 公式資料で見る箇所 | 記録する証拠 |
|---|---|---|
| 誰が対象か | 募集要領の対象者・地域 | 発行元と該当ページ |
| 何に使えるか | 対象経費と除外条件 | 募集回と該当ページ |
| いつまでか | 受付期間と更新日 | 確認した日付とURL |
概要記事で終えず、利用する募集回の元資料へ戻ります。
制作物を使った例。ニュースレター下書きの制度名や対象を更新するなら、公式の公募要領を開いて該当箇所を記録する。外部の解説記事は探す手掛かりにできても、条件の確定には使わない。確認できない数字は本文へ残さない。
検索結果の要約を、最新の事実と同一視しない手順です。
制度の申請期間、ソフトの利用条件、商品の価格、地域の回収日などは変更されます。ChatGPTが記憶している一般知識だけで答えを確定せず、公開日と更新日が分かる資料を調べます。検索機能は候補を集める入口です。Deep researchは複数の資料を調べて報告をまとめる入口です。どちらも、資料の読み違いや古い情報を自動では消せません。最終的に何を採用したかを本人が確認できる形にします。
たとえば「熊谷市で段ボールを出していいか」だけでは、住所と収集日が不足する場合があります。最初に住所の区域、今日の日付、対象のごみ区分を揃えます。市のカレンダーを見つけても、回収曜日だけでは当日が紙類の日か分からない場合があります。問いの不足を早く見つけると、あとで何度も同じ説明を繰り返す時間を減らせます。
数分で答えが必要なら、Chatで検索を使い、対象の公式ページを優先して探します。「公式サイトで2026年10月の対象条件を調べ、根拠URL、更新日、例外を付けて」と頼みます。検索結果に同じ見出しの古いPDFが複数出たら、新しいものだけを選ばず、どちらが現行と明記されているかを確認します。AIが示した引用リンクは、実際に開きます。ページが404なら、引用が存在したことと今読めることを区別します。画像や表を含むPDFは、本文テキストに抜けがないか該当ページを見ます。
競合の提供形態、料金、対象者、販売方法を比較するなど、調査軸が複数ある場合にDeep researchを使います。始める前に「比較対象は誰か」「何を同じ条件で比較するか」を決めます。デニムを使った製品なら、衣類か雑貨か、再利用品か新品素材か、販売地域、1点ごとの価格帯、主な販売先を揃えて比較します。「全部の会社を挙げて」は公開情報の限界があるため、見つかった範囲と検索条件を記録します。調査レポートは、会社ごとの公式サイトや商品ページへリンクを付けます。口コミは販売店全体の評価と個別商品の評価を混ぜません。
複数のサイトに同じ数字があるから正しいとは限りません。二次サイトが同じ古い記事を転載していることもあります。公式ページに基づく確定事項、公式に見つからない未確認事項、複数の資料から考えた推論を分けます。競合調査なら「高島屋で類似品を売っている」は市場の存在を示す材料かもしれませんが、自分の販売先で同じ需要を獲得できることまでは示しません。AIに「根拠から言えることと、言えないことを別々に書いて」と頼むと、飛躍を見つけやすくなります。
使った検索語、調べた日、採用した公式URL、見つからなかった項目を残します。後日情報が更新されても、当時なぜその判断をしたか追えます。調査結果を顧客へ送るときは、長い検索過程をすべて貼るより、結論、根拠、未確認、次の行動の順で読みやすくまとめます。法律や申請要件など重要な判断では、引用元の条文と施行日を確認します。AIが制度の名前を正しく答えたことだけで、個別案件への適用を決めないでください。
1つのテーマをレポート、スライド、Webページへ展開すると、同じ内容を使い回せて便利です。ただ、最初の説明に間違いがあると、その間違いも3つの媒体へ広がります。この章では、まず内容の正本を決め、その後に受け手と用途に合わせて形を変える順番を扱います。たとえばウェビナーなら、話す順序や本人の表現を含む台本が土台です。投影スライドは、話を聞きながら見れば分かる文字と図へ変えます。欠席者へ渡すレポートには、画面を見なくても伝わる説明を加える必要があります。
スライドを作る担当者は、台本の各場面で観客が何を理解するかを決めてから、見出し、本文、写真や図、話す台本を別々に置きます。Webページを作る担当者は、読み進める順番と申込みボタンの先、スマートフォンでの見え方まで確認します。同じ題材だからといって、レポートの長文をそのまま投影すれば文字だらけになりますし、スライドの短い見出しをそのまま配布文書にすると説明が足りません。各媒体で受け取る人の状況が違うんですね。
まず正本の内容と根拠を読み、媒体ごとの役割を決め、制作後は別々のファイルを実際に開きます。PowerPointで文字を直せるか、Webのリンクがつながるか、レポートの図が切れていないか。元原稿を修正したら派生先のどこまで反映したかも読み戻す。この順番なら、形式が増えても説明と事実を揃えられます。
どの媒体でも、元台本の主張と数字を照合します。
制作物を使った例。実務AI秘書講座の設計案を題材に、まず何を教えるかを文書で決め、次に投影用スライドへ移す。スライドは見出しだけにせず、話す内容と対応する図を置く。設計案と制作中の資料を完成教材として混同しない。
内容、形式、見た目、共有を1つずつ検査します。
1つの題材からレポート、スライド、Webページまで作りたいとき、最初に全部の形式を一度に出すと、元原稿の間違いがすべてに広がります。先に内容の正本を決めます。たとえばウェビナーなら、話の順序と登壇者の言葉を含む台本です。スライドは、その台本から観客に見せる部分を選び、写真や図の役割を決めます。配布レポートは、会場にいない人が読んでも分かる文章を別に書きます。Webページは、読む順とボタンの行き先を設計します。同じテーマでも、媒体ごとに必要な内容と量は異なります。
案内サイトを作る場合は、対象者、訴求する価値、講座の内容、申込方法、問い合わせ先を元資料から決めます。実績や受講者の声をAIが補っていないか見ます。画像や背景は雰囲気のためだけに増やさず、読者が内容を理解しやすくするために置きます。プレビューでPCとスマートフォンの両方を確認します。公開前にボタンとフォームの行き先、メールアドレス、価格表示を読みます。公開後には公開URLを別のブラウザで開き、プレビューと同じ版かを確かめます。公開URLができたという通知だけで、全ページが使えるとは判断できません。
台本の価格を修正したなら、スライド、配布レポート、サイト、案内メールで同じ条件になっているか検索します。媒体ごとに表現は変えてよいものの、金額や期間などの事実は揃えます。本人が禁止した言い回しは、出力形式を変えたときに再登場しがちです。生成元の指示と最終ファイルの両方で検索します。旧版を保管する場合は「不採用」や「更新前」を付け、リンクが旧版へ向いていないか確かめます。
長い仕事では、途中で会話や担当者が変わります。そこで『前の続きで』だけを渡すと、採用した案と却下した案の区別が消え、同じ質問や失敗が戻ってきます。次の担当が原稿を開いた後、最初の1手を迷わず選べるか。その視点で引継ぎを考えたいんです。残すべきものは会話の全量ではなく、最終目標、使う正本、本人が確定した順序や文言、いま使える成果物、失敗した版、まだ見ていない箇所です。
例えば、ガイドを前半まで直した担当から後半を引き継ぐ場合、単に『40章まで終わった』では足りません。文章が保存された章と公開ページへ反映した章、実際に図を開いて見た章を分けて伝えます。章番号とファイル名だけでなく、どの版を使ったか、どの検査に合格し、どの表現が本人に不採用とされたかを書きます。次の担当は記録と現物を並べてから着手する。この照合が抜けると、進捗表だけが新しくても作業は旧版へ戻ってしまいます。そうすれば、古いHTMLをもう一度公開したり、禁止された枠を戻したりする危険を減らせます。
引継ぎの最後には、次の1手を具体的に書いてください。『改善する』ではなく『第41章の前段を元本文と照合し、500字以上に直して表示を見る』のように、何を見れば終わりかまで示します。本人の判断を待つ事項と、担当が自分で進められる作業も切り分ける。その線が曖昧だと、待つ必要のない作業まで止まってしまいます。新しい会話で記録どおりにファイルを開き、続きから作業できたら、その引継ぎは役に立っています。
制作物を使った例。ウェビナーの制作を別担当へ渡すときは、最新のスライド、元台本、直した箇所、まだ余白が残るページを一緒に渡す。「続きから」で古い統合版を開いてしまわないよう、使う版と不合格の版を明示する。
AIが「覚えているはず」に頼らず、続きから始められるようにします。
長い仕事では、会話が重くなったり、利用枠の上限に達したり、担当する画面を変えたりします。新しい会話へ移るとき、前のやり取りを全部貼る必要はありません。ただし「続きをやって」だけでは、採用した原稿と不採用の案、本人の修正、残った不具合を区別できません。引継ぎメモには、目標、正本の場所、採用済みの判断、禁止事項、今ある成果物、検査結果、未完了、次の1手を入れます。
「保存済み」は「内容監査済み」ではありません。「送信済み」は「受信箱到達済み」ではありません。「共有リンク作成」は「相手が開ける」ではありません。引継ぎには、完了、作成済みだが未検査、未着手、本人判断待ち、失敗・使用禁止を分けて書きます。途中でユーザーが新しい言い方やタイトルを指定したら、前の決定を無言で消さず、いつ何が上書きされたか記録します。音声から起こした断片が曖昧な場合は推測で補わず、その箇所だけ未確定にします。
新しい会話には、引継ぎメモと正本のファイルを渡します。最初に「状態を読んで、現在あるファイルと検査結果を確認し、未完了の先頭から進めて」と伝えます。AIが引継ぎメモだけで「完成しました」と答えたら、実ファイルを読み、内容と表示を確かめるよう指示します。複数のAIが並行する場合は、担当範囲を分け、同じファイルへの同時編集を避けます。互いの報告では、版番号と更新日時と作業したファイルを示します。
進捗は「やってます」だけでなく、何ページ中何ページが確認済みか、残る問題は何か、次に何を直すかを短く伝えます。「できた?」には冒頭で完成か未完成か答えます。期限がある作業では、先に使える確認用の範囲と、完成版に必要な作業を分けます。実施していないメール送信や公開を、予定として書いたから完了と扱わないでください。
Webの情報を探したいのか、いま開いている画面を操作してほしいのか。ここが曖昧なまま依頼すると、ChatGPTの返答と実際の作業が食い違います。検索は公開情報から候補を探す仕事です。一方、ログインしたサイトで資料を開き、フォームを入力し、表示を確かめるには、その画面へアクセスできる環境と権限が要ります。ブラウザを使う仕事にも、読む、比べる、操作する、結果を見るという段階があります。どこまで頼んだのかが明確なら、AIの返事と実際の画面を照らし合わせられるはずです。
例えば、競合の公開ページを比べるだけなら、URLと比較したい項目を渡し、各ページの出典を開いて確認します。自社サイトの管理画面で原稿を直すなら、どの画面を触るか、保存だけか公開までか、変えてはいけない部分はどこかを決めます。アプリ内ブラウザと普段のChromeはログイン状態が別の場合もあります。いつものブラウザでサイトが開けることを、AIの作業画面でも入れる証拠にしないことです。画面が見えなければ、まず接続と対象タブを確かめます。
作業の後は『保存しました』という返事だけで終えず、元の画面を再読み込みし、変更した箇所を見ます。公開ページなら別のブラウザやスマートフォンでも表示を確かめる。ボタンを押すことで申込みや支払いが確定する場合は、その操作の範囲を先に分けます。読めたページ、操作した画面、利用者が見る結果を同じものとして扱わない。この区別がつくと、ブラウザ作業を安心して任せやすくなります。
返答が書かれたことと、実際の画面が変わったことは別々に確かめます。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページのHTMLを直したら、ブラウザで公開先を開き、見出し、画像、相談ボタンを押して確かめる。画面のスクリーンショットは表示の証拠だが、問い合わせが実際に届くことまで証明するものではない。
検索、ページ閲覧、ログイン済み画面の操作は別です。
ChatGPTがWeb検索で答えを探すことと、あなたのブラウザでログイン済みのページを操作することは違います。前者は公開ページの調査、後者は許された画面上の作業です。デスクトップアプリにはアプリ内ブラウザがあり、WorkやCodexのタスクからページを開けます。アプリ内ブラウザは独立したログイン状態を持つため、普段のChromeでログイン済みだから同じサービスへ入れるとは限りません。既存のChromeプロフィールや開いているタブを使いたいときは、対応するCodex Chrome拡張機能を使う経路があります。
アプリ内ブラウザでは、あなたとChatGPTが同じページを見ながら進められます。Webサイトを直す場合は、注釈機能で対象のボタンや余白を指して「この部分を修正して」と伝えられます。AIが修正したら、同じページを再度開いて表示と操作を確認します。プレビューを見ただけでは、実際の公開ページまで変わったことにはなりません。
すでにChromeで開いている管理画面、ログイン済みのセッション、Chrome拡張機能が必要なら、Codex Chrome拡張機能の経路を選びます。普段使うChromeには複数のプロフィールがあることが多いため、仕事用か個人用か、現在のタブがどのアカウントに入っているか先に見ます。アクセス許可を出したあとにAIが別アカウントを操作しないよう、画面上の名前を確認します。Chromeのセッションはアプリ内ブラウザへ自動でコピーされません。
クラウド作業用のブラウザは、手元のPCとは別の環境で動きます。PCを閉じても続く作業に向きますが、あなたのChromeのログイン状態やローカルのダウンロードフォルダが最初から使えるわけではありません。ログインが必要なら、その環境で別途サインインまたは本人の操作が必要です。ローカルPCへのアクセスを許可したDotが作業するときも、どのPC・どのブラウザのタスクなのかを確認します。クラウド側で開けないサイトをローカルPCで試す場合、別タスクに分かれ、セッションもそのまま移らないことがあります。
「フォームを開いた」「入力した」「送信した」は別の状態です。入力した段階なら送信前の画面を見ます。送信した後は確認画面、送信済み一覧、受信箱など、サービス側の直接の記録を確かめます。サイトの文面を修正した場合は、編集画面と公開画面の両方を確認します。サービスの通知が遅れている可能性もあるため、AIが「送ったはず」と推測しただけでは送信済み扱いにしません。
説明を読んでも場面が浮かばないとき、図や表があるだけで理解が進むことがあります。たとえば3つのサービスを比較するなら同じ条件を横に並べ、数字の推移なら時間の流れを線で見せる。ChatGPTには、文章だけでなく、質問に合う形で表やグラフ、操作できる表示を作らせる入口があります。図を頼む前に、何を比べて読者が何を選ぶのかを決めておく。その答えが図の形を決めるからです。
価格表を作る場面なら、安い順に並べるだけでは判断しにくいかもしれません。初期費用、月額、使える人数、必要な準備を同じ列で比べると、担当者が自分の条件で選べます。制度の申請手順なら、担当者、渡す書類、次の判断を矢印でつなぐ方が伝わります。図の役割は画面をにぎやかにすることではなく、本文を読んだ人が次に何をすればよいかを分かるようにすることです。意味のない箱や棒が増えたら、その図はかえって邪魔になります。
数値からグラフを作るときは、元の表、単位、期間、軸の範囲を確認します。見た目が整っていても、母数の違う割合を横並びにすると誤解が生まれます。対話型の表示なら、ボタンを押した後に何が変わるか、狭い画面でも読めるかを触って確かめてください。文章で足りる場面もあれば、触って初めて分かる場面もあります。相手の判断に必要な形を選ぶことが、この章の着地点です。
| 読者の目的 | 合う図 | 図を見てできる判断 |
|---|---|---|
| 複数サービスから選ぶ | 同じ条件を横に並べた比較表 | 自分の条件に合う候補を絞る |
| 売上の変化を見る | 期間を揃えた推移グラフ | 変化した時期を見つける |
| 申請を進める | 担当・書類・判断点の流れ | 次に誰が何をするか分かる |
制作物を使った例。架空案件の実演教材では、受領した資料と未受領の資料を流れ図にできる。図で「決算書は受領、残りは確認中」と見せた後、元連絡のIDへ戻れる形にする。図を描いたことと書類の中身を審査したことは別だ。
文章だけで分かりにくい比較や変化を、画面で確かめます。
ChatGPTは質問によって、文章だけでなく表、グラフ、図、押せるボタン、入力できるフォームなどを会話の中に出せます。公式案内ではIntelligent UIと呼ばれる仕組みで、質問に合う見せ方を選びます。たとえば料金の比較なら横に並べる表、数値の推移ならグラフ、手順の関係なら図が分かりやすいでしょう。一方、簡単な事実確認なら長い図が邪魔になることもあります。必要なときに「図にして」「比較表で」「まず短い文章で」と希望を伝えられます。
Intelligent UIはChatで使われ、WorkタブやVoiceには同じ形では出ません。回答の見た目はモデルや質問によって変わります。2026年10月の公式案内では、ChatのInstantからExtra Highまでの推論設定で利用できる一方、Pro推論オプションでは対応していません。自分の画面に対話型の図が出ないとき、同じ指示を繰り返す前に、モードと画面を確認してください。Custom Instructionsや会話内で「比較するときは表を使って」と希望を伝えられますが、必ずその形式になるとは限りません。
会話内で触れる図は理解を助けますが、そのままPDFやスライドに入れると操作できなくなることがあります。配布資料に使うなら、何を残すか決めます。静止したグラフが必要なら、軸、凡例、数値、出典が見える画像や編集可能な表にします。操作できる診断ツールとして渡したいなら、Sitesなど別の形式で保存し、公開先で入力と結果を試します。会話の中で保存されたチェック状態が、別の会話や別の人にも引き継がれるとは限りません。
図の形が正しくても、値や関係が正しいとは限りません。割合の円グラフなら合計が100%か、母数が何人かを確認します。棒グラフの軸が途中から始まると差が大きく見えるので、表示範囲を読みます。比較図で「Aの方が良い」と書かれていても、評価軸の重みは本人の判断です。色だけで意味を区別せず、文字のラベルも付けます。配色には読み手の視認性を考え、印刷したときも伝わるか確認します。
毎回同じ仕事を頼むたびに、資料の場所、守る順序、禁止事項を最初から説明していたら、どこかで抜けが出ます。Skillsは、その仕事の進め方をまとめて、必要なときにAIが参照できるようにする仕組みです。手順を文章で残す場合と、画面操作を記録するRecord & Replayを使う場合では、再利用できるものが違います。日常の仕事へ置き換えて、その違いを確かめましょう。
例えば、毎週の会議メモから決定事項と担当をまとめるなら、入力する議事録、確認する発言、出力する表、本人へ聞く条件をSkillへまとめられます。別の担当が同じ仕事を頼んでも、まずその型を読んでから始められるわけです。一方、同じ画面で決まった欄を開いて入力する操作は、実際の手順を記録して再生する方が向く場合があります。ただし画面が変わったり、入力内容に本人判断が必要になったりしたら、記録した操作をそのまま押し通せません。
作った型は、使えたかどうかまで確かめます。Skillの説明を書いただけでは、その会話で参照されたとは言えません。Record & Replayも、記録が保存されたことと本番の画面で正しく動いたことは別です。最初は小さな仕事で試して、つまずいた箇所を手順へ戻す。次の実行で同じ失敗が止まってこそ、型を直した意味があるんですね。そうして初めて、本人が何度も説明しなくても進む仕事の型になります。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを繰り返し更新するなら、元チラシを読む、掲載項目を照合する、公開画面を開くという手順を型にできる。保存した手順が毎回正しいとは限らないので、今回の原稿と画面で試してから使う。
毎回同じ指示を最初から作らず、再利用できる手順にします。
Skillは、特定の仕事を進めるための手順や資料をまとめたものです。AIが必要に応じてその手順を参照することで、毎回説明する負担を減らせます。たとえば「ウェビナー台本を作る」なら、必要な基本データ、本人への質問、構成の型、各スライドへ出す文言と話す台本の分け方、禁止事項、完成検査を1つのSkillにできます。Skillには文章の手順だけでなく、例や補助ファイル、スクリプトを入れられる場合があります。ただし作っただけでは、すべての会話で必ず呼び出されるわけではありません。利用できるプランと組織設定、実際の呼び出し状況を確認します。
2026年10月の公式案内では、ChatGPTのSkillsは対象のBusiness、Enterprise、Healthcare、Eduで利用でき、提供条件や管理者設定の影響を受けます。個人向けプランで同じ画面が必ず見える前提にはしません。Codex側のSkillとは利用できる画面や同期方法が異なる場合があります。必要なSkillが見えない場合は、単純に「持っていない」と決めず、今いるワークスペースと利用画面を確かめます。
Record & Replayは、対象ユーザーのmacOS上のCodexアプリで、実際の操作を一度見せて再利用できるSkillにする機能です。複雑な管理画面で毎回同じ設定をする、同じ形式の報告をダウンロードするなど、文章で説明するより操作を見せた方が早い仕事に向きます。公式の案内ではComputer Useを利用でき、オンになっていることが前提です。提供地域やプランにも条件があります。
記録する手順の開始位置と終了位置を決めます。ログイン時のパスワード入力、顧客の個人情報、秘密のAPIキーなどは記録に含めないようにします。途中に毎回変わる数字や日付があるなら「ここは入力値」と分かる形にしておきます。成功時の画面だけでなく、入力が足りない場合にどこで止まるかもSkillの指示へ残します。記録後にSkillを実際の別件へ使い、対象画面が変わっても誤ったボタンを押さないか確認します。
Webサービスの画面が変わったら、以前のSkillが古くなることがあります。1度成功したから毎回成功すると考えず、実行日時、対象のサイト、結果の画面を残します。AIが同じ不具合を繰り返すなら、その不具合を具体的な不合格例としてSkillへ追加し、次の実行で拒否できるか試します。元のSkillを残しながら新しい版を作る場合は、旧版が自動選択されないよう有効版を明記します。外部送信や公開などの操作は、Skillがあるだけで本人の依頼があったことにはなりません。
ChatGPTの返答が長すぎたり、妙に軽い口調だったりすると、内容が正しくても読むのがつらくなります。相手に伝える文章へそのまま混ざれば、仕事にも影響します。返答の雰囲気、文章の長さや絵文字、本人が渡す指示、会話から覚える内容は、変える場所がそれぞれ違うんです。全部を1か所で直すのではなく、何を変えたいかによって見る場所を選ぶための章です。
例えば、調査結果は短く読みたいけれど、顧客向けの説明文は省略せずに書いてほしい場合。全体の返答を短くする設定だけでは、資料まで薄くなるかもしれません。普段のやり取りは結論から簡潔に、顧客向け文書には誰が何をどうするかまで書く、と用途を分けて指示します。本人の名前や仕事の前提はMemoryや指示に入ることがありますが、過去に覚えた数字や古いサービス情報がいまも正しいとは限りません。実際に使う案件では、正本を渡して照合します。
設定を変えたら、同じような質問で返答を読み比べてください。求めた話し方に近づいたか、重要な根拠まで削れていないかを見る。AIの口調を変えることと、本人の文章を代筆するときに本人の原文へ合わせることも分けます。この章を読めば、気持ち悪い定型文を我慢して使い続けるのではなく、どの設定とどの依頼文を直せばよいか判断しやすくなります。
| 変えたいもの | 伝える場所 | 確認 |
|---|---|---|
| 普段の返答 | 簡潔に結論から答えるという好み | 普段の会話で読めるか |
| 顧客向け文書 | その依頼で、対象者と説明量を指定 | 単独で理解できるか |
| 案件固有の用語 | Project内の指示と正本 | 別案件へ混ざらないか |
古い記憶の数字は、そのまま現行の事実として使わず確認します。
制作物を使った例。ニュースレター下書きを読みやすく直すとき、本人の文体へ近づける設定だけで済ませない。元原稿の主張、問い、理由、例のつながりを保ち、実際に読んで気持ち悪い言い回しがないか確かめる。
Personality、Characteristics、カスタム指示、Memoryを使い分けます。
ChatGPTの返答が長すぎる、固すぎる、絵文字が多いなど、内容よりも伝え方が合わない場合があります。Personalityは返答の基本的な雰囲気です。Characteristicsは長さ、温かさ、絵文字などの細かな傾向です。カスタム指示は、本人の仕事や希望する書き方を文章で渡す場所です。Memoryは、会話を続けるうちに覚える情報を扱います。これらは別の設定なので、1つを変えても全部が同じように変わるとは限りません。
PersonalizationのCharacteristicsでは、返答の簡潔さ、温かさ、熱量、書式、絵文字などを増減できます。たとえば本人への業務報告は「短く、結論を先に、絵文字なし」がよくても、顧客向けのお礼メールは丁寧に書く必要があります。Characteristicsは通常の会話と今後の会話に影響しますが、個別の文章制作で「このメールは丁寧に」と指定した場合、その用途に合う方を優先することがあります。つまり設定を変えるだけで、すべての成果物に同じ文体を強制できるわけではありません。
毎回繰り返したくない希望を文章で残します。例として「報告は結論、根拠、未確認、次の作業の順」「数量は算用数字」「私が決めたタイトルを勝手に言い換えない」などです。ただし、カスタム指示へ業務の全資料を貼ると、古くなった内容を後で見分けにくくなります。案件ごとの原稿や価格はProjectなどの案件単位へ置き、一般的な書き方だけを共通指示へ残します。変更したら、新しい会話だけでなく、実際の文章出力で守られているか試します。
Memoryには、本人が好きな形式や継続する目標などが保存される場合があります。仕事で使うときは「何を覚えている?」と尋ね、間違った情報があれば直します。Memoryに保存された情報だけで正式な価格や顧客との約束を決めません。個別の案件には版と確認日が必要です。Memoryをオフにしても、すでにある会話やProjectの資料の扱いは別です。消したい情報がある場合は、Memory、会話、接続先など、どこに残るかを分けて確認します。
普段の設定が「短く」となっていても、配布用の完全ガイドには十分な説明が必要です。そのときは個別の依頼で「この成果物は初めて読む人向けなので、各操作の入口、手順、結果、困ったときまで書く」と示します。逆に、普段は詳しく説明してもらっていても、急ぎの質問なら「結論を先に1文で」と頼めます。設定と案件の指示と現在の依頼を混ぜないことが、読みやすさにつながります。
公式資料:Customizing Your ChatGPT Personality、Characteristics in ChatGPT、Memory in ChatGPT。
健康に関する情報は、身近な疑問ほど早く答えがほしくなります。ただ、ChatGPTに健康データをつなぐ機能は、誰の画面にも同じように出るわけではありません。Healthの入口を探す前に、地域、年齢、プラン、端末の提供条件を確認したいところです。使える場合でも、記録の整理と本人や医療者の判断には境界があります。日本で使えると確認できない機能を、今すぐ使えるように案内することは避けます。
たとえば診察前に、最近の記録から聞きたいことを整理したい人なら、手元のメモや測定値を時系列にまとめ、症状が始まった日、服薬の変更、気になる変化を書き出せます。AIに頼むのは、記録の読みやすい整理と質問案づくりです。測定値の一部だけから病名を決めてもらうことではありません。健康データを接続する場合は、どのアカウントに何が共有されるか、取り消しや削除の方法を本人が理解してから進めます。情報が敏感だからこそ、便利さと範囲を一緒に見る必要があります。
自分の画面にHealthがなければ、アプリの故障と決める前に公式の提供条件を確かめてください。使える画面でも、入力した記録とAIの要約を見比べ、抜けや読み違いを訂正します。急いで医療判断が必要な場面では、AIの回答待ちを続けず、適切な医療機関へ相談する。この章の目的は、機能名を覚えることより、健康の話を安心して扱うための境界を知ることです。
制作物を使った例。本ガイドでHealthを説明する場合も、自分のアカウントに表示されない機能を使えると書かない。公式の提供地域と対象プランを確認し、医療情報の例に実在の本人や顧客を使わない。読者には利用条件を見てから進む順を示す。
本人の健康データをつなぐ機能ですが、全員の画面にあるわけではありません。
Healthは、本人が選んだ健康関連の情報を接続し、記録の変化や診察前に聞きたいことを整理する機能です。2026年10月の公式案内では、米国の18歳以上の対象となるFree、Go、Plus、Proユーザーへ段階的に提供されています。WebとiOSに対応し、Apple Healthの接続にはiPhoneが必要です。日本のアカウントやAndroidで同じ入口を使える前提ではありません。サイドバーにHealthが見えない場合は、提供地域とアカウント条件を先に確認します。
Healthへ接続したアプリの情報は、許可された範囲でChatGPTの回答に反映される場合があります。参照されないときは@Healthを付けて指定できる案内があります。ただし別アプリで見える独自の指標が、Apple Healthを通じてChatGPTへ渡るとは限りません。見えない値を「データが消えた」と決めつけず、元アプリが何を共有しているかを確認します。接続した医療記録やApple Healthのデータは読取用で、ChatGPTから元の記録へ書き戻す機能ではありません。
顧客向けのAI機能一覧にHealthを載せる場合は、米国での対象条件と日本での提供未確認を明記します。「ChatGPTなら医療記録をすべて取り込める」と一般化しません。本人に使える機能を調べるなら、本人のアカウントで入口があるかを見る必要があります。個人の健康情報を扱うため、外部へ共有する文章や画面写真にその情報を写さないよう注意します。
公式資料:Health in ChatGPT。
1つの案件を何回かに分けて進めると、最初の会話に目的、次の会話に資料、その後の会話に修正指示が散らばります。Projectは、その仕事に関する会話と資料、共通の指示をまとめる場所です。この章では、案件名を付けて箱を作るだけで終わらせず、次に作業する人が何を開けば分かるかまで整えます。たとえば講座の制作なら、決まった題名、台本、写真、禁止したデザイン、現在の進捗が別々の会話に埋もれないようにするわけです。
最初にProjectへ置くのは、使う正本と仕事の目的です。『資料を作る』より『参加者が内容を理解でき、講師がノートを見ながら説明できる編集可能なスライドにする』と書けば、途中の判断がぶれにくくなります。新しい会話で台本を修正するなら、今回変えた部分と変えてはいけない表現も示します。会話をProjectへ移しただけで、その後の担当がすべての添付を正しく読み直したとは言えません。必要なファイルを実際に開いたか確認します。
Projectと、完成した資料を整理・共有するSpaceは役割が異なります。Projectは制作中の前提を揃える場所として使い、相手へ配るものは別に権限を確かめます。この章の手順に沿って1案件を整えたら、新しい会話から『いま使う正本と未完了を教えて』と試してみてください。返ってきた内容を現物と照合し、抜けがあれば指示や資料を直す。そうすれば、会話が増えても仕事の続きへ戻りやすくなります。
新しい会話では、今回直す箇所と使う版を明示します。
制作物を使った例。実務AI秘書講座の企画案をProjectで扱うなら、設計案、台本、資料を同じ案件へまとめ、毎回どの版を見ているか記す。企画段階で未確定の募集条件を、別の会話で確定事項のように書かせない。
同じ仕事を別の会話で進めても、前提を見失わないようにします。
Projectは、同じ目的の会話、ファイル、専用の指示をまとめる場所です。案件が長く続くと、前の会話に料金、別の会話に台本、さらに別の会話に禁止事項が残ります。何を採用したか分からなくなる前に、案件単位のProjectを作ります。Spaceは配布資料や共同編集Pageの整理に使い、Projectは会話の流れと指示の整理に使います。名前が似ていても、そこで共有される範囲や操作は異なります。
前の会話をProjectに移せる場合は、移動後に会話の題名と内容を確認します。移動しただけで、古い誤った情報が自動で消えるわけではありません。特に「旧版の価格を提案した」「不採用のスライドを作った」会話は、Projectへ移す前に不採用の状態を明記します。新しい会話が旧会話を参照できる範囲も、Projectの設定や機能に依存します。今の会話で正本ファイルを明示してから依頼する方が安全です。
個人向けアカウントでは、Projectを作る際にProjectだけの文脈を使う選択肢がある場合があります。他のProjectや通常会話の記憶を混ぜたくない顧客案件に向きます。設定を変えたら、テスト会話で無関係な案件の情報が出てこないか見ます。ProjectのMemory設定を頼りにするだけで、共有先に見える資料や接続アプリの権限を確認しなくてよいわけではありません。
Projectを共有できるプランでは、参加する相手の閲覧・編集の権限を確認します。共有Projectに置いたファイルや会話には、本人だけのメモを混ぜないようにします。共同で使う基準なら「誰がどの原稿を確定したか」「配布済みファイルはどれか」をProject内の最初に読む文書に書きます。SpaceのPageを相手に共有した場合と、Projectへ招待した場合は、見える範囲が同じとは限りません。両方を使うなら、どちらが現行正本か1行で明記します。
ChatGPTがProject instructionsと添付ファイルから異なる金額を示したら、どの資料のどの版に根拠があるかを答えさせます。古い添付ファイルを削除するか、不採用と分かる名前へ変更します。Project instructionsだけを書き換えても、以前に生成したPDFや送ったメールは変わりません。変更した事実が入る成果物を一覧にし、個別に確認します。案件が終わった後も、Project名と採用版を残すと後から検索しやすくなります。
公式資料:Projects in ChatGPT。
毎朝の予定を見たい、毎週の制度変更を確かめたい。こういう決まった時刻の仕事は、思い出したときだけChatGPTに聞くより、Scheduledに登録しておくと続けやすくなります。ただし『明日教えて』と会話に書いたこと、予定が保存されたこと、指定時刻に実行されたこと、通知が自分へ届いたことは別です。繰り返す仕事を登録して、最初の実行まで見届ける。そこまでがこの章の範囲です。
例えば、営業担当が平日の朝に当日の予定を確認したいなら、どのカレンダーを見るか、何時の予定までを含めるか、結果をどこへ知らせるかを決めます。日本時間の朝8時と書き、休日も必要かを明示します。予定の内容を読むだけなら、カレンダーを変更する権限まで渡す理由はありません。登録後は一覧に時刻と指示文が残ったかを見て、最初の回が動いた後に実行履歴と通知の両方を確認します。通知が来なければ、作業が実行されなかったのか、端末の設定で届かなかったのかを分けられます。
定期的に調べる情報も、参照先が更新される時刻を考えて設定します。前日の売上が朝9時に確定するのに朝8時に報告させれば、古い数字を読むかもしれません。新しい内容がない回まで毎回長い連絡が来ると、かえって大事な変化を見逃します。知らせる条件と止める時刻を決め、実際に届いた通知を見ながら調整する。結果を見て初めて、予定が自分の仕事に合っているか分かるんです。この章を通じて、予定を作ることから、役に立つ連絡を受け取るところまでを一続きの仕事として扱えるようにします。
登録画面だけを見て「届いた」とは判断しません。
制作物を使った例。本ガイドの進捗を定時に知らせるなら、前回から増えた本文や直した図、公開画面で確認したことを入れる。時刻どおりに実行されたかは、設定画面だけでなく実際の送信済みと受信箱で確かめる。
予定を作る、実行する、通知が届く、内容を使う、を順に確認します。
毎朝の予定、毎週の制度更新、3時間ごとの案件進捗など、同じ時刻に繰り返す作業はScheduledで扱えます。通常のChatで「明日また見よう」と言っただけでは、予定が登録されない場合があります。時刻と繰り返しと指示文がSaved tasksの一覧に保存されたことを確認します。実行した後も、その回の結果が正しいかは別に読みます。単に通知が来ることと、重要な変更があるときだけ知らせることも別です。
予定タスクには、確認する資料、前回との差分、報告する条件、出力形式を入れます。「進捗を報告」だけでは「変化なし」なのか「調べていない」なのか分かりません。例として「共有台帳と最新成果物を読み、前回報告後の完了、未完了、停止理由、次の具体作業を示す。変化がなければ、最終確認時刻と変化なしの理由を書く」。外部メールが必要なら、宛先、件名、差出人名、重複防止の基準を指定します。本人の権限や外部アプリの接続が必要な場合は、登録と実行の間に承認やサインインが止まっていないか見ます。
公式案内では、予定タスクにはプラン別の利用枠があり、非常に短い間隔の実行はできません。2026年6月のリリースノートでは「1時間に1回より頻繁には実行できない」と案内されています。3時間おきなら間隔条件には収まりますが、外部接続、実行条件、上限は別に確認します。長く触らない予定が一時停止する場合もあるため、重要な作業は履歴を時々見る運用にします。
制度のページや競合の料金を監視するなら、比較対象の前回値を保存し、何が変わったら報告するか定義します。「毎回長い報告」だと重要な通知が埋もれます。逆に「何もなければ報告しない」設定では、タスクが失敗しても気づきにくくなります。必要に応じて、普段はScheduledの実行履歴で成功を確かめ、変更があったときだけ通知を受けます。監視したいサイトがログイン必須なら、接続や認証が失効した際のエラーも別に検知できるようにします。
表をChatGPTに渡せば、合計やグラフをすぐ出してくれます。ただ、数字の意味を取り違えたまま速く集計しても、判断には使えません。この章では、ExcelやCSVを添付した人が、どの行と列を読ませ、どんな条件で計算し、結果をどこまで信用できるかを確かめます。『売上を分析して』という一言の前に、1行が注文なのか顧客なのか、税込か税抜か、キャンセルを含むのかを見ておくと、AIに頼む仕事がはっきりするんですね。
例えば店舗の月別売上を比べる場面。担当者は正しい版のファイルを添付し、まずシート名、行数、日付の範囲、空欄を確認させます。その上で対象月と売上列、返品の扱いを指定して集計する。前年との比較なら、同じ期間で並べ、祝日や営業日数の違いも補足します。出てきたグラフが上向きでも、実際は税込と税抜が混ざっていたら見方が変わります。見た目の分かりやすさに引っ張られず、計算に入れた元の行へ戻ることが必要です。
AIが『増加しています』と書いたら、増加した金額、割合、母数を自分でも確かめてください。説明のない列を推測で埋めた場合は、そこからやり直します。受け手へ表を渡すなら、集計結果だけでなく、使った期間と除外条件も添える。どの数字を見れば同じ結果を再現できるかまで分かれば、表が単なる出力ではなく、仕事の判断材料になります。
| 確認する列 | 質問すること | 集計への影響 |
|---|---|---|
| 注文ID | 1行は注文か、商品か | 件数の重複 |
| 売上金額 | 税込か税抜か、返品を含むか | 合計の意味 |
| 取引日 | 期間と日付形式は揃うか | 月別の比較 |
制作物を使った例。講座設計案には月ごとの学習内容がある。表へ移すなら、各月に何を作り、本人が何を確認するかを列で分ける。価格や成果を計算する表へ勝手に広げず、未確定の条件は空欄ではなく未確定と記す。
集計値、元データ、グラフの読み方を切り離さない使い方です。
ExcelやCSVをChatGPTに渡すと、並び替え、集計、グラフ、傾向の説明を頼めます。質問が「売上を分析して」だけだと、どの列が売上で、何月のデータを使い、キャンセル分を引くかが曖昧です。先に表の単位と行の意味を確認します。1行が注文なのか、顧客なのか、月ごとの合計なのかで答えは変わります。複数シートがあるなら、対象シートを指定します。
「8月の売上が7月より高い」は計算した事実です。「広告の効果で上がった」は原因の推論です。広告出稿、季節、商品単価、件数の情報がなければ、原因を確定できません。AIには「データから直接言えること、可能性、追加で必要なデータを分けて」と頼みます。顧客の個人情報が表にある場合、グラフや公開用レポートには必要な集計値だけを出します。名前やメールが図のラベルに残っていないか確認します。
時系列の変化は折れ線、項目間の大小は棒、2つの数値の関係は散布図が読みやすいことが多いです。割合の円グラフは項目が多いと比べにくく、母数が違う期間の比較には向きません。どのグラフも軸の単位、期間、集計対象の件数を表示します。縦軸が途中から始まる棒グラフは差を誇張することがあるので、目盛りを見ます。推移の折れ線で月が欠けているなら、値が0なのか、データがないのかを区別します。
画像のグラフだけでなく、後から数字を更新する表が必要なら、ExcelやGoogle Sheetsで保存するよう指定します。数式と値のどちらが入っているか確認します。元ファイルを変更する場合は、同じ名前で上書きせず新しい版を作ると比較できます。数式の参照先、フィルター、非表示行、合計の範囲を実ファイルで見ます。PDFへ書き出す場合は、表がページで切れていないか、グラフのラベルが読めるか別に確認します。
画像が1枚入るだけで、長い文章の意味がすっと伝わることがあります。ただし、資料のどこにでもきれいな写真を置けばよいわけではありません。画像を作る前に決めたいのは『何を説明する場面か』という役割です。生成から修正、資料への配置、実際の表示まで、その役割が果たせているかを追っていきます。実際の操作を教えるなら画面の画像、仕事の流れを示すなら図、雰囲気を伝えるなら写真。その違いを意識すると、必要な素材が見えてきます。
研修スライドで『複数の資料から条件を探す』場面を示すなら、どうでしょう。机の写真だけでは、どの作業が大変なのか分かりません。資料が散らばった状態と、必要な条件が見つかった状態を対にして見せれば、話の変化が伝わります。生成画像には、誰かの実体験だと受け取られない工夫も欠かせません。本文で『実際の画面』と書いたところに架空の操作画面を置くと、読者はそのボタンを探してしまいます。再現図であることと、何を見ればよいかを添えるのが親切です。
画像を直すときは、参考画像のどこを守り、どこを変えるか先に指定する。できた画像を見て採否を決めるのはその後です。資料へ置いた後の文字の見え方、スマートフォンで読めるかも大事です。画像そのものが完成しても、掲載先で切れていたら役割を果たせません。読者が説明を理解する助けになっているか、その1点で選べば、飾りだけの画像は自然に減らせます。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページ用の画像を直すときは、漫画の文字が読めるか、本文の悩みと内容が合うか、スマートフォンで切れないかを見る。実在する別会社の写真を説明用の画像へ混ぜない。
生成画像、実写、実際の画面を混同しない手順です。
画像生成では、欲しい場面を文章で伝え、見た目を確認して修正します。仕事の資料では「きれいな画像」だけでは足りません。画像が本文の何を説明するか、実際の事例として誤解されないか、文字が乗る場所があるかを考えます。たとえばウェビナースライドで「資料探しに追われる場面」を示すなら、単に仕事机の写真を置くより、複数の資料を探す状況と、次のページで整理後の画面を対比させる方が話に合います。
画像の一部を変えたいなら、元の画像を添付し「背景だけ明るく」「人物は変えずに机上の書類を減らす」など変更範囲を指定します。編集後には、残してほしいものが変わっていないか見比べます。画像中の氏名や機密情報を隠す場合、半透明のぼかしだけでは復元や読み取りができる可能性があるため、用途に合う確実な処理を使います。写真を資料へ載せる前に、本人撮影、許可済み写真、AI生成イメージの区分を記録します。
「ここを押すとこうなる」という操作説明では、架空のChatGPT画面を実画面として見せないでください。実際の画面写真を撮る場合は、ログイン中の名前、メールアドレス、顧客情報を写さない範囲へ切り抜きます。UIは更新されるので、撮影日と対象の端末や画面を添えます。再現図を使うなら「操作を説明する再現図」と明記し、現在のUIと同じと誤解させないようにします。生成画像は雰囲気の表現には向きますが、実際の操作を証明する資料には向きません。
画像はスライドの別要素として置き、見出しや本文は編集できるテキストとして残します。スライド全体を1枚の画像にすると、文字の修正も位置調整も難しくなります。図を作る場合は、説明する関係に意味がある形で配置します。単に丸や箱を毎ページ繰り返しても、観客の理解は深まりません。各ページで「画像なしでも話は理解できるか」「画像を見ることで何が伝わるか」を確認して選びます。
画像ファイルの形式、サイズ、解像度、透過の有無を確認します。印刷用なら実際の紙サイズ、Web用ならスマートフォンでの読みやすさを見ます。本人の顔が別人のように変わっていないか、実際にはない実績や顧客の声を画像内へ入れていないかも確認します。スライドからPDFを書き出した後、画像がぼけていないか、文字が画像の上へ重なっていないか全ページを確認します。
公式資料:Images in ChatGPT。
仕事の合間に思いついたことを話して残したいのか、その場でAIと相談したいのか、会議の内容を後から文書へまとめたいのか。目的が違えば、使う音声の入口も変わります。この章では、声を文字にする音声入力、会話を続けるVoice、録音から要約を作るRecordを、作られるものと確認する場所で分けます。名前が似ていても、同じ記録や通知が残るとは考えない方が安全です。
例えば、移動中にメールの下書きを思いついた担当者なら、音声入力で言葉を文字にし、送信前に人名や日付を見直せます。AIへ相談しながら考えを整理したいならVoiceを使い、画面に残った内容を後から確認する。会議の決定事項を正式に残したいならRecordの対応条件と録音への同意を確かめ、作られた文字起こしと要約を発言へ照合します。音声認識が『送る』と『送らない』を取り違えたまま議事録にしたら、仕事への影響は大きいですよね。金額や期限も同じです。
使い始める前に、マイクの許可がどのアプリへ出ているかを見ます。話し終えた後は、入力欄に文字が入ったのか、会話として応答があったのか、録音が保存され要約ができたのかを分けて確かめる。必要な記録が手元へ残ったところまで見届ければ、音声を便利な入口として使いながら、後で『言ったはず』が起きるのを減らせます。
| 目的 | 入口 | 最後に確かめるもの |
|---|---|---|
| 思いついた原稿を文字に | 音声入力 | 人名・数字・送信前の本文 |
| 話しながら考える | Voice | 会話の要点と残った記録 |
| 会議内容を後でまとめる | Record | 録音同意・文字起こし・決定事項 |
制作物を使った例。ウェビナー台本を声で読み合わせるなら、言いよどんだ箇所を文字に戻して直し、改訂版のスライドノートへ反映する。音声で自然に聞こえても、投影した文字が小さいままなら別に修正が必要だ。
3つの機能は、作るものと保存されるものが違います。
ChatGPTに話しかける方法は1つではありません。音声入力は、話した言葉を文字へ変えてメッセージとして送ります。Voiceは、その場でAIと音声会話を続ける入口です。Recordは会議やメモの音声を録り、文字起こしや要約を作ります。Voiceで話した内容が必ず議事録として保存されるわけではなく、Recordを押しただけで誰へでも電話がかかるわけでもありません。まず「話しながら相談したい」のか、「話した内容を文書に残したい」のか決めます。
Voiceを開くと、画面を見続けずにAIと会話できます。「最初の質問を1つだけして」「わからなければ言い直して」など、進め方を先に伝えると使いやすくなります。長い相談で別の話題が混ざったら、「今はウェビナーの台本だけ」と範囲を絞ります。音声回答が重要な判断を含む場合、後でテキストや元資料を開いて確認します。アプリの音量が出ないときは、端末のスピーカー、Bluetoothイヤホン、ミュート、アプリの出力先を順に見ます。音声が途切れる場合、ネットワークの切り替えやマイク権限も確認します。
Recordは2026年10月時点の公式案内で、対象プランのmacOSデスクトップアプリに限られます。開始時にマイクやシステム音声の許可を確認します。会議では同席者への説明と必要な同意を確認してください。録音中は経過時間と記録状態を見ます。終わったら要約だけでなく、文字起こしに戻って、誰が何を決めたかを確認します。顧客との約束、申請期限、金額、固有名詞は、AIが聞き違えると仕事に影響するため必ず元音声へ戻ります。
ChatGPT内の音声会話は、電話会社の通常の番号へかける操作とは別です。Dotの会話にある「通話を開始」も、そのDotとのアプリ内音声会話です。Dotが本人の電話番号に自分から発信して知らせる機能は、公式案内の開始時点ではありません。1-800-ChatGPTという電話番号のサービスも、個人専用Dotの着信口ではありません。電話がつながらないときには、どの電話番号へかけたのか、ChatGPT内のどの画面のボタンかを先に分けます。
会議の音声からメールや事業計画書案を作る場合は、「発言の逐語」「要約」「AIの提案」を分けます。話した人が「今後調査する」と言ったことを、「調査済み」と変えないようにします。議事録にある未確定事項はそのまま残し、本人が確定したあとに資料へ反映します。別の人の発言が本人の実績として書かれていないかも確認します。音声の文字起こしが長いなら、段落の時刻や話者を示して修正すると、AIが別の箇所を直す事故を減らせます。
公式資料:Voice Mode FAQ、ChatGPT Record、Getting started with your dot。
目的別に用意されたGPTを見ると、名前だけで仕事を任せられそうに感じることがあります。でも、自分の資料や顧客情報を渡すなら、誰が作り、何を参照し、外部のどのサービスを使うかを先に見たいところです。この章では、公開されているGPTを選んで試すことと、自分の仕事用に作ることを分けて説明します。使える画面と作れる画面もアカウントや組織設定で違うため、自分に表示された入口から確認します。
例えば、顧客向けメールの表現を整えたい担当者が校正用GPTを見つけたとします。まず説明を読み、テスト用の個人情報を含まない文章で、元の事実を守るか試す。『もっと魅力的に』と勝手に価格や約束を足すなら、そのGPTは今回の仕事に合いません。自分でGPTを作る場合は、目的、渡す資料、守る条件、完成の判定を決め、短い例で動きを確かめます。名前や紹介文を整えるだけでは、間違った答えを止める仕組みにはならないんですね。
作った後も、通常のChatで同じ依頼をした結果と比べ、何が安定したかを見ます。利用者が実際に開けるか、資料を更新したとき古い版を答えないかも大事です。GPTを増やすことを目的にせず、繰り返す仕事が本当に進めやすくなったかで判断する。この章を読めば、他人のGPTを選ぶときも、自分のGPTを設計するときも、名前の印象に頼らず確かめられます。
資料に書かれていない内容を断定するGPTは使いません。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページを題材に、一般的な質問へ答える既存GPTを試す。回答に書かれた支援範囲が元ページから外れていないか見る。新しいGPTの作成は対象アカウントの権限を確認してから考える。
公開されたGPTを使うことと、自分で作ることは別です。
GPTsは、特定の目的に合わせた指示や資料、使う機能を持つChatGPTです。文章を校正するGPT、表を読むGPT、学習を助けるGPTなどがあります。名前に「完全」「公式」と書かれていても、その中身が本人の仕事に合うとは限りません。作成者、説明、利用する外部アプリ、入力する情報の範囲を確認します。公開GPTを使えることと、新しいGPTを作れることは別です。2026年10月時点、個人用のFree・Go・Plus・Proでは新規作成・公開ができず、Business・Enterprise・Eduでは管理者の許可が必要です。既存GPTの利用や編集は、利用中のプランと権限を画面で確認してください。
作成権限があるワークスペースでは、目的、指示、参考資料、使える機能、共有範囲を決めます。「顧客への案内メールを作る」なら、元のメールをどう読むか、本人の文体、未確定の項目の扱い、送信前の確認条件まで書きます。単に口調を指定するだけでは、毎回違う案件の基本データを判断できません。知識として加える資料には版と更新日を付けます。制度や料金の資料は古くなるので、定期的に入れ替えます。作成直後は本人用の小さな例で試し、修正の指示が繰り返されるなら生成元へ反映します。
GPTは目的別の会話の入口です。Skillは仕事の手順や補助資料を再利用する単位です。たとえば「メルマガ担当GPT」という入口の中で、「本人の考えを1問ずつ掘るSkill」や「配信前のリンク検査Skill」を使う設計が考えられます。どちらも使えるプランと組織設定に条件があるため、名前だけで利用可能と判断しません。本人の原稿を守る条件は、どの画面で生成しても最終成果物で検査します。
自分だけで使うGPTと、チームや外部へ共有するGPTでは、知識ファイルに含めてよい情報が違います。顧客名、個別価格、本人だけの連絡先が入っていないか確認します。利用者が入力する情報の保存と外部アプリの権限も、GPTの設定だけでなくワークスペースや利用者側に依存します。説明文には、何ができ、何ができず、どの結果を人が確認するかを書きます。「完全自動」という名前で、実際には本人確認が必要な仕事を誤解させないようにします。
サイトのボタンが動かない、同じ表を毎回作り直している、社内の小さな道具がほしい。こういう仕事をCodexに頼むなら、『コードを書いて』よりも、いま何が起きていて、直った後に誰がどう使うかを伝える方が早く進みます。この章では、対象のファイルを読ませ、変更する範囲を決め、実際の画面で結果を確かめるところまでを追います。質問への答えがほしいだけならChatで済む場面もありますが、既存のファイルを安全に直したいなら作業対象をはっきりさせる必要があります。
例えば、問い合わせボタンを押しても送信完了画面へ進まないサイト。担当者は問題のURL、押す前後の表示、本来届くはずの場所、修正してよいフォルダを伝えます。Codexが変更を提案したら、どのファイルをなぜ変えたかを読み、見た目だけでなく、入力から送信まで同じ操作を試す。テストが通ったという報告と、利用者が実際の画面から送れることも別です。メール通知が必要なら、届いたことまで見なければ直ったとは言えません。
作業中は、すでに動く機能や本人が指定した表現を残す条件も渡してください。古い版を修正したつもりで別の公開先が変わらないこともあります。変更したファイル、表示されたページ、利用者の導線を同じ版でつなげて確かめる。専門用語を全部覚えなくても、仕事の終了条件を具体的に伝えれば、Codexと一緒に修正を進められます。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページで文言を直すなら、元チラシの該当箇所とHTMLの位置をCodexへ渡す。修正後にPCとスマートフォンで開き、古い画像や別の電話番号が残っていないか確かめる。
コード変更だけでなく、動作と利用者の画面まで確認します。
Codexは、複数のファイルを読んで変更し、コマンドやテストで動作を確認する仕事に向きます。Chatでコードの意味を尋ねるだけなら、必ずしもCodexを開く必要はありません。一方、サイトの問い合わせボタンが動かない、表計算の自動生成を毎日実行したい、社内ツールを作りたいときは、対象のファイルと実行環境が関わります。Codexへ「ここを直して」と言う前に、どのページで何が起きたか、期待する動き、変更してよい範囲を伝えます。
Codexが変更したら、差分を見ます。依頼と関係のないファイルが変わっていないか、パスワードや秘密情報を追加していないか、元の設定を意図せず消していないか確かめます。テスト結果が緑でも、テストが実際の不具合を確認しているか見ます。画面の文字ずれは、プログラムの単体テストでは見つからないことがあります。必要ならブラウザで対象のページを開いて、変更前と変更後を比較します。
CodexはローカルのPC上で作業する形と、別のクラウド環境で進める形があります。ローカルなら手元のファイルやアプリに近いですが、PCの許可と起動状態が必要です。クラウドならPCを閉じても作業を続けられる場合がありますが、ローカルにしかないファイルを自動では読めません。Gitのブランチやworktreeを分ける場合は、どの状態から始めたか確認します。別の作業者が同じファイルを直しているなら、変更の衝突を避けるため担当範囲を決めます。
変更したコードをレビューする際は、「どの操作が失敗するか」を確認できる指摘を求めます。推測だけで重大と判断せず、対象の行、再現手順、影響を見ます。Pull Requestを作った場合でも、自動で公開サイトへ反映されるとは限りません。マージ、デプロイ、公開URLでの表示は別です。公開後に利用者が使うページで、ボタン、フォーム、保存、通知を操作し、期待する結果が届くか確かめます。AIが「修正済み」と返しただけでは、問題が直ったとは言いません。
公式資料:Using Codex with your ChatGPT plan、Using the built-in browser。
1回の質問なら、その場でChatに聞けば済みます。ところが、台本を作り、本人の修正を受け、資料へ反映し、完成まで追う仕事は1回の返答では終わりません。Dotは、そうした継続する目標を渡して進行を見られる担当です。継続担当が役に立つ仕事は何か。最初に渡すものと途中で確かめるものから、その答えが見えてきます。時間になったら同じ処理をするScheduledや、PC上のファイルを作るWorkとの違いも仕事の場面で見ていきます。
例えば、ウェビナー資料を数日かけて完成させたいなら、単に『作っておいて』では判断が足りません。正本の台本、決まった順序、使うテンプレート、禁止した色や表現、納品形式、全ページの検査条件を渡します。Dotが担当を分けて進めても、本人にしか決められない価格や写真の採否は勝手に埋められない。その判断が必要になったら、どのページが止まるのかを示してもらう方が、作業全体を止めずに済みます。
進行中は、返事が来たかより、成果物のどの部分が実際に変わったかを確認します。DotがPCの資料に触るには、その環境へアクセスできる状態も必要です。会話だけで進んだ報告と、ファイルが更新され、開いて検査された事実は別に見る。目標、許された操作、確認方法を最初に揃えれば、継続担当の動きが利用者にも追えるようになります。
台本、ページ順、テンプレート、禁止事項、納品形式
本人判断が必要な箇所、制作済みページ、検査の結果
同じファイルを開き、全ページとノートを読む
制作物を使った例。本ガイドの公式情報を継続して見る担当を作るなら、変更点と根拠URLを報告させる。見つけた変更を自動で公開文へ入れる前に、どの章と図が影響を受けるか本人が判断できる形にする。
Dotは、会話が終わっても指定した目標に向けて仕事を続けられる担当です。普通のChatでは質問への返答を受け取り、Scheduledでは決まった時刻に同じ確認を行います。Dotでは、達成したい状態と判断の範囲を渡し、進行中の作業、次の確認、完成した結果を追います。WorkはPC上のファイルやアプリを使う作業の入口で、DotがそのPCを使うには別にローカルアクセスを許可します。名前が似ていても役割と権限は別です。
Dotの会話画面にある「通話を開始」は、アプリ内でそのDotと音声で話すための入口です。通常の電話番号へ発信しても、その番号がDotの窓口とは限りません。公式説明では、Dotは利用者に自分から電話をかけられません。アプリ内の電話ボタンでつながらない場合は、同じ会話で文字入力ができるか、アプリが最新か、マイク権限や通信状態を確認します。電話番号に着信させたい場合は、別の電話サービスとの接続と対応範囲を確認する必要があります。「画面に通話ボタンがあるから任意の電話番号でも応答する」と考えないでください。
Dotにはクラウド上の自分のコンピューターがあります。手元のMac内の資料、ログイン済みブラウザ、メールを自動で全部見られるわけではありません。PCでDotのプロフィールを開き、ComputersでそのPCに「Allow access」を確認したときに、ローカル作業の対象になります。アプリ接続も別に必要で、閲覧権限があっても送信権限はないことがあります。途中で接続が切れれば、その先の作業は止まります。本人の代わりに送信、購入、共有、削除をしてよいかは操作ごとのルールに従います。
公式資料:Getting started with your dot。提供対象、作成できる端末、接続、通話、進捗画面はこの案内を基準に、利用中のアカウントで確認してください。
資料をみんなで使う仕事では、完成した文書がどこにあるか分からなくなるのが一番困ります。Spaceは、Pageや関連ファイルをまとめて読む場所です。この章では、資料をただ置くのではなく、初めて参加した人が正しい版へたどり着ける構成を考えます。制作の会話を束ねるProjectと、配布資料を見せるSpaceでは、使う人も見る内容も違うんですね。
例えば、講座の案内をチームで更新するなら、最初に『まず見る』ページを置き、目的、現在の正本、最終更新日、担当を示します。価格表、説明資料、申込み案内を置く場合は、似た名前の古いファイルをそのまま並べず、どれが今使う版か分かる名前にする。読む担当が旧版を顧客へ渡してしまうと、本人が別の画面で直したことが伝わりません。原稿を更新したらSpaceのPageや参照リンクも同じ版へ向いているか読み直します。
共有範囲も資料ごとに確認してください。Spaceへ置いたから全員に見えるとは限らず、外部のDriveにある資料はリンク先の権限も関係します。本人だけで開けたことと、共同作業者が見られることは別です。最初に参加する人と同じ権限で『まず見る』から目的の資料まで進めるか試す。この導線が通れば、後から入った人も質問を繰り返さず仕事に参加できます。
まず見る目的/現在の正本/担当/最終更新日
説明資料受講者へ渡す版と、社内だけで見る編集稿を分ける
申込み案内公開してよい情報と問い合わせ先を読む
古い資料には旧版と明記し、配布用の入口から外します。
制作物を使った例。このガイドの原稿、図、公式資料のリンクをSpaceで分けるなら、読者向けPageと制作メモを混ぜない。章の更新を誰が確認したかが分かれば、古い図を公開へ戻す事故を防ぎやすい。
Spaceは、Pageや関連ファイルを整理して共同作業する場所です。会話の前後関係を束ねるProjectとは役割が異なります。最初に「何を探す場所か」を決めずに資料を入れると、名前が似たファイルが増え、古い版を配ってしまいます。Spaceを使う前に、読む人、更新する人、配布する人、正本の置き場を決めてください。
| 目的 | 使う場所 | 確認すること |
|---|---|---|
| 会話を継続して考える | Project | どの会話と資料を参照するか |
| 複数人が資料を読む・直す | Space | Pageと共有範囲、外部ファイル権限 |
| 完成ファイルを1つ渡す | ファイルまたはPage | 実際に開ける形式と版 |
「Spaceに置いたので全員が読める」は早計です。アクセス範囲、接続元ファイルの権限、リンク先のログイン状態は別です。「共有した」だけで「外部の人が開けた」とは言えません。また、今のモバイル環境では閲覧や共有ができても、編集はデスクトップで行う必要があると公式案内にあります。移動中にスマホで読んで修正点をメモし、編集はPCで行う運用なら混乱しにくくなります。
公式資料:Getting started with Space in ChatGPT。機能の提供状況と操作表示はアカウントごとに確認してください。
案内ページを作りたいとき、文章が整っただけでは読者は申込みまで進めません。見出し、本文、写真や図、ボタン、入力先が1つの流れになって初めてWebページとして働きます。Sitesは、その形を画面で作って調整する入口です。セミナー案内やサービス紹介を例に、元の情報からページを組んでいきましょう。プレビューと公開後の画面は、それぞれ確かめる場所が違います。
たとえば体験セミナーの案内なら、開催日時、対象者、参加すると何が分かるか、申込み先を本人の確定情報から揃えます。参考ページの見た目が良くても、別会社の実績や口コミ、残席表示は借りられないんですね。Sitesで最初のページを作ったら、読者の目線で上から読み、いきなり専門語が出ないか、申込みボタンの前に判断材料があるかを見ます。写真を入れるなら本文のどの場面を助けるのか決めます。飾りだけの画像が増えると、ページは長くなっても理解は進まないんです。
プレビューで開けたら、パソコンとスマートフォンの幅で文字や画像を見る。表示が狭くなったときに大事な案内が隠れていないでしょうか。公開した場合は、公開URLを別のブラウザで開き、ボタンの先とフォームの送信まで試す。編集画面で保存された状態と、読者が使える状態は違います。この章の順に進めれば、見た目だけでなく、読者が迷わず次の行動へ進めるページを作りやすくなります。
誰に向けて初めてAIを仕事に使う方へ
参加して分かること資料を渡し、結果を確かめる手順
公開後も、別端末でボタンから完了画面まで試します。
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページをSitesで組む練習なら、元原稿の相談例と問い合わせ導線を順に置く。プレビューが整っていても公開後のURLとスマートフォン表示を確認し、他社の素材が混じっていないか見る。
Sitesは、文章をチャットに貼って終わるのではなく、Webページを作って表示・調整する入口です。LPや案内ページでは、構成の良さだけでなく、スマホ表示、フォーム、ボタン、公開URLまで実物を確かめます。プレビューで見えることと、公開されたページを他の人が開けることは別です。
「もっと良くして」より、「3番目の見出しを原文へ戻す」「価格を出す前に提供内容を積み上げる」「スマホで2番目の画像が切れている」のように、場所と状態を伝えます。公開中のページなら、どのURLの何時の表示かを書きます。プレビューと公開ページは更新タイミングが異なることがあるので、直した対象を曖昧にしないためです。
ChatGPTの調査結果は、読みやすい文章で返ってきます。でも、その読みやすさと根拠の確かさは別です。公表日が古い資料、別の地域の制度、主張と関係のないリンクが混ざっても、文章だけ見れば気づきにくい。この章では、調べる人が結論ごとに出典を開き、何をその資料から言えるのかを確かめてから、顧客や読者へ使う方法を扱います。
例えば、行政の制度変更をメルマガで説明するなら、検索結果の見出しをそのまま本文に移しません。発行元のページへ進み、適用日、対象者、経過措置を読む。『申請できる』という結論なら、本人の条件が資料にある対象へ当てはまるかも確認します。資料に書かれていない部分は、もっともらしい説明でつながず、要確認として分ける。調査の依頼文で官公庁の資料を優先すると指定しても、返ってきた答えを開かずに信じてよい理由にはならないんですね。
複数の資料から表を作るなら、項目ごとに参照先と確認日を付けます。後から制度が変わったとき、どの判断を見直せばよいか分かるからです。本人の意見を書くなら、公式資料が直接示す事実と段落を分けてください。出典にたどり着けて、同じ箇所を読み直せる状態まで整えれば、AIの調査は説明責任を持てる仕事の材料になります。
| 伝えたい内容 | 直接読む場所 | 確認する点 |
|---|---|---|
| いつから変わるか | 公表元の本文 | 適用日と更新日 |
| 誰が対象か | 対象者の条件 | 地域と例外 |
| 申請できるか | 条件と本人の資料 | 該当しない条件がないか |
制作物を使った例。補助金の選び方を扱うニュースレター下書きでは、制度の条件と「会社がやりたい事業」を混ぜない。制度の条件には公式資料と確認日を付け、本人の判断は原稿の主張として分ける。根拠のない採択例は作らない。
ChatGPTの調査機能は、候補を広く探したり、複数資料の共通点を整理したりするのに便利です。ただし、書かれた文章の見た目が整っていても、情報源が実際に主張を支えるとは限りません。公開用のメルマガや顧客資料では、「どこで見つけたか」「いつの情報か」「その資料が何を直接示すか」を文章ごとに確認します。
出典はページのトップURLだけで済ませず、できれば主張に対応する章、表、項目へ結びつけます。例えば「対象者は中小企業者」は公募要領の対象者欄、「締切は11月」は最新の公募スケジュールへ分けます。ページが改訂される場合は取得日も書きます。AIが示した引用先が別の話をしていたら、その主張は確認済みにできません。
中古デニムを使った製品の競合を探す場合も、商品があること、売れていること、誰が買っているか、競争上の強みがあることは別の主張です。商品ページが存在すれば「販売例」は示せますが、販売数量の証拠にはなりません。レビューがあれば購入者の一部の反応は見られますが、市場全体の需要とは言えません。ブランドが大きいというだけで、自分の商品に顧客が来ないと決めることもできません。比較するときは販売先、価格、仕様、訴求、客層、確認できる反応を同じ項目で並べ、自分の仮説を最後に分けて書きます。
機能の公式資料:Deep research in ChatGPT、ChatGPT Search。調査対象の事実は各一次資料で別に確認してください。
外出先でChatGPTを開くと、パソコンで見た説明と画面が違って戸惑うことがあります。スマートフォンは、写真を撮って添える、短い確認をする、通知から進捗を見るといった仕事に向いています。一方、長い資料の編集や複数のファイルを並べる確認は、広い画面へ移した方が分かりやすい場合もあるんですね。外出先で済ませることと、パソコンへ引き継ぐこと。その境目が分かると、スマートフォンの使い方も変わってきます。
届いた郵便物の写真から差出人と期日を調べるなら、まず写真が読める状態で添付されたかを見る。その上で『この書面に書かれた提出期限を読み、見えない文字は推測しないで』と尋ねる。返答に期日が出ても、実際の写真の同じ箇所を本人が読み直します。撮影しただけでAIへ届いたわけではなく、チャットへ送っただけで予定表に登録されたわけでもありません。次の行動まで必要なら、確認した日付をどこへ記録するかも決めます。
スマートフォンで目的の会話が見つからなければ、アプリかブラウザか、ログイン中のアカウントが同じかを確かめてください。通知を押した先で古い会話を開いていることもあります。短い確認で済む仕事と、元資料を広く見て判断する仕事を切り分ければ、移動中の便利さを生かしながら、重要な確認を小さな画面だけで済ませずに進められます。
この書面の提出期限を読み、見えない文字は推測しないで。
回答:期限の候補と写真上の位置
最後に本人が写真の同じ箇所を読む
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページをスマートフォンで見るときは、見出しの折れ方、画像の文字、相談ボタンまでの距離を確かめる。PCで同じHTMLが読めた事実を、スマートフォンでの合格へ置き換えない。
PCの説明をそのままスマホへ当てはめると、同じボタンが見つからず困ります。スマホでは、会話、音声、画像、ファイル、Dotの状況確認を短時間で行い、長い資料の編集や複数画面の照合はPCに移すと扱いやすくなります。アプリとスマホのブラウザも別です。機能が見当たらないときは、同じアカウントの最新版アプリで開いているかを先に確認します。
運転中や歩行中に画面を見ながら操作しないでください。安全な場所でアプリを開き、音声モードを開始します。口頭の指示は長くなるほど抜けやすいので、「目的」「やってほしいこと」「送信の可否」を区切って話します。会話後、重要な日時や金額は文字で表示された記録を読み返します。音声で「送った」と聞こえても、送信箱や相手の受信までは別に確認します。
公式案内では、最新版のiOS・AndroidアプリからDotを作成し、会話できます。モバイルWebは非対応です。Dotのプロフィールで進行中・予定・完了を開きます。DotがPCの作業を続けるには、そのPCのローカルアクセスとオンライン状態が必要です。スマホで会話できることだけでは、Macのファイルへアクセスできるとは言えません。
まず、アプリかブラウザか、ログイン中のアカウント、個人ワークスペースか管理ワークスペースかを見ます。その次にアプリの更新、機能の提供対象、管理者設定を確認します。最後に、その機能の公式案内で現行の操作を確認します。見えないボタンを想像で押す指示に変えず、実際の画面から次の操作を決めてください。
資料を作り終えたあと、誰かへ渡す直前が一番大事です。作成画面では正しく見えても、リンク先が古い版だったり、スマートフォンで図が切れていたりすれば、読者は使えません。この章では、内容、表示、権限、送信先を同じ版で確かめるための見方をまとめます。チェック項目の数を増やすためではなく、受け取った人が迷わず読んで行動できるかを確認するためです。
例えば、ChatGPTガイドをHTMLで配るとします。制作ファイルを開いて文章を読んだだけでは、公開URLの内容と一致するとは限りません。公開先を開き、章の順番、文字の大きさ、図の意味、メニューのリンク、最後のお問い合わせ先まで見ます。自分のパソコンで正常でも、幅の狭いスマートフォンでは見出しが割れたり、空の右列が残ったりする場合があります。受け手が使う画面で見て初めて、直すべき箇所が分かるんですね。
メールで送る資料なら、添付したファイルの版と本文に書いた版を揃え、送信後に送信履歴と受信を分けて確かめます。相手が編集する資料なら、画像を1枚貼っただけのページではないかも開いて確認する。『保存した』『開けた』『相手へ届いた』『利用できた』は違う状態です。どこまで見たのかを正確に伝えれば、受け手も次に何をすればよいか判断できます。
本文、図、目次、問い合わせ先を読む
同じ版が表示されるか確かめる
狭い幅で文字と図が切れず、リンクを押せるか試す
制作物を使った例。制作中のウェビナー資料を渡す前には、PowerPointが編集できるか、Keynoteで全ページとノートが読めるか、図の重なりや空白が残っていないかを見る。内部候補を「確認用」と名前を変えるだけで完成扱いにしない。
資料が保存できた時点は、仕事の途中です。読者へ渡すためには、同じ版が開けること、内容が正しいこと、見た目が読めること、リンクがつながること、共有範囲が意図どおりであることを順に確かめます。ChatGPTが「作りました」と返しても、その一言は各確認の代わりになりません。
| 状態 | 直接見るもの | まだ言えないこと |
|---|---|---|
| 保存済み | ファイル名、容量、更新時刻 | 中身が正しいか |
| 開けた | 本人のPCとスマホの表示 | 全ページが読めるか |
| 内容を確認 | 原文との照合、章、数値、リンク | 相手が開けるか |
| 共有設定済み | 閲覧範囲と権限 | 実際に相手へ届いたか |
| 送信・公開済み | 送信履歴、受信箱、公開URL | 相手が理解・利用できたか |
編集可能なテキストか、ページ全体が1枚の画像になっていないかをまず確認します。話す台本はスピーカーノートにページごとに対応させます。画像や図はスライドの内容を説明するものであり、同じ箱や丸を空白埋めに繰り返しません。全ページを投影サイズで確認し、番号のずれ、文字の改行、行間、余白、色、実例の位置を見ます。Keynote・PowerPoint・Googleスライドのどれで納品するかも、利用者が実際に開けることを確かめて決めます。
関連する公式案内:ChatGPT Sites、Space。この章の監査手順は、公式機能の説明に加え、資料制作の実務上の確認項目です。
長いPDFやWordをAIへ渡すと、すぐに短い要約が返ってきます。便利ですが、申請条件や契約の例外まで短くすると、いちばん大事な部分が抜けることもあるんですね。この章では、資料を読む担当者が全体の構造をつかみ、必要な箇所を原文と照合し、仕事へ使える答えに変える順番を説明します。最初から『全部まとめて』と頼まず、何を決めるために読むのかを先に置きます。
例えば、補助金の公募要領から対象経費を調べるなら、添付した版の年度と更新日を確認します。次に目次と関連する章を挙げてもらい、対象経費の表だけでなく除外条件や注記も読む。AIが『申請できます』と答えたら、どのページのどの文言を根拠にしたのかを示してもらい、自分でもそこを開く。前後の文章を読まないと意味が変わる条項なら、その範囲も含めます。本文にない推測は、結論へ紛れ込ませないことです。
講座台本なら別の注意があります。話す順番や本人の言い回しを残したい場合、要約より該当箇所の対応表が役に立ちます。長い資料の最後まで読めていないのに『全体を確認した』と返すことも避けたいところです。資料のページ、引用した箇所、AIが判断したことを分け、抜けがないか確認する。この手順なら、読む量を減らしても判断に必要な情報は守れます。
目次 → 対象経費 → 除外条件 → 表の注記
年度・更新日・ページ番号を控える
「対象になる」の根拠ページを開く
前後の文と本人の条件を照合する
不明点は要確認として残す
制作物を使った例。架空案件の教材では、必要資料の一覧と連絡メモを別に持っている。AIへ読ませるときは、どの資料が届いたかと、届く予定だと書かれた連絡を分けて抜き出す。予定を受領済みへ変えない。
PDFやWordを添付すると、ChatGPTは内容を要約したり、特定の項目を探したりできます。ただし、要約は情報を減らす行為です。申請書、契約、講座台本のように抜けが許されない資料では、最初から「短くまとめて」と頼むと重要な例外や数字が消えます。まず資料の種類と目的を伝え、全体の構造をつかみ、必要な箇所だけ深く読む順番にします。
資料が画像だけのPDFなら、画面に見える文字と、AIが抽出できる文字は異なります。「読めなかったページ」を一覧にし、そのページの画像を拡大して確認します。手書きの表、縦書き、薄いコピー、表の罫線をまたぐ数字は特に誤読されやすい箇所です。OCRで読み取れたものも原文そのものと混同せず、確認済みの欄だけ採用します。
公募要領の旧版と新版を比べるなら、2つのファイルにそれぞれ版と発行日を付けます。「変更があった箇所」「変更なしと確認できた箇所」「まだ比較していない箇所」を分け、表で出してもらいます。違いが見つかったときは、差分だけでなく、その変更が誰のどの行動に関わるかを書かせます。例えば、申請締切が変わったなら、提出までの社内確認日や依頼期限にも影響します。
台本の全文を短い見出しへ圧縮するために添付するのではありません。各場面に「本人の原文」「投影見出し」「投影本文」「画像・図の内容」「話す台本」の欄を作り、欠落がないかを照合します。本人が「ここは事例を1ページ足す」と言ったら、元の節番号と追加ページの位置を記録します。資料から読み取れない経験や実績を、スライド用の文章として補いません。
回答に「全資料を確認した」と書かれていても、実際に処理したファイルと範囲を聞きます。ページ数、未読ページ、画像として扱ったページ、抽出に失敗した箇所を出してもらえば、どこまで使える答えか判断できます。リンクがある資料なら、更新された原本と手元のPDFが同じ版かを確認します。資料が変わった後も古い要約だけを使い続けないためです。
公式資料:File Uploads FAQ、Extracting insights with data analysis。
『AIを使って仕事を楽にしたい』という気持ちは、多くの人が持っています。ただ、実際にどの仕事を渡すか決めるには、受け取る情報から最後の判断までを見ておく必要があります。この章では、日々の仕事を受信、調査、作成、確認、送付という流れで捉え、AIに任せるところと本人が握るところを具体化します。全部を一度に変えるのではなく、まず1つの仕事が最後まで進むか試すためです。
例えば、顧客から問い合わせが届く仕事。メール本文だけでなく前後のやり取りを読み、回答に必要な資料を探し、返信案を作り、本人が約束してよい内容か確かめてから送ります。AIが助けやすいのは資料探しや下書きかもしれません。一方、価格や契約条件を確定する判断は、本人や担当部署の確認が必要です。送付後に相手がどう受け取ったかも、送信画面だけでは分かりません。仕事の流れを分けると『下書きはできたのに顧客への返事が止まった』という場所が見えるわけです。
使う資料の正本、接続するアプリ、確認する人、終わったと判断する証拠を決めてから小さく試します。成功したように見えても、元の業務より確認が増えすぎたなら手順を直す。時間の短縮だけでなく、自分が顧客の話を聞いたり新しい提案を考えたりする時間が増えたかも見てください。そこまで測れば、AIを入れる目的を見失わずに済みます。
受信と調査担当者が元メールと過去のやり取りを確認し、AIが関連資料を探す
作成AIが返信案を作り、出典のない価格や納期は書かない
判断と送付担当者が約束と宛先を確かめてから送る
送付後相手が受け取ったか、質問が残ったかを追う
制作物を使った例。自分で用意した電話受付システムの設計資料を題材に、一次受付、用件の記録、人への引き継ぎを分けて考える。設計資料があることと、現在の電話が正常に稼働していることは別なので、実運用の例では通話確認を条件にする。
「AIで効率化したい」は方向としては正しくても、作業指示にはなりません。どの連絡を読み、どの資料を見て、どの基準で判断し、最後に誰が送るかを決める必要があります。ChatGPTは情報を見られる範囲の外にある仕事の結果を勝手に知ることはできません。売上が増えたか、顧客が満足したか、申請が通ったかを知るには、確認できる記録を渡すか、対応するアプリへ接続し、結果を読み戻す工程が必要です。
一般的な知識を持つAIでも、阿久津さんの顧客への説明方針、案件の進み具合、メールの最新返信、社内の判断基準は、その情報が会話や接続先に存在しなければ分かりません。AIが正解を知らないという言い方だけでは抽象的です。たとえば「この顧客へ何を送ったら合格か」は、顧客からの依頼、契約範囲、必要書類、過去の返信を確認して初めて判断できます。手元のパソコンをAIが勝手に覗いて結果を知るわけではありません。
顧客から「申請書類を送ります」とメールが届いたとします。まず添付の有無を確認し、何の書類が届いたか一覧にします。次に依頼内容と照らし、足りない欄を「書類名」「欄名」「何を記入するか」に分けます。AIに返信案を書かせるときは、到着したものと不足したものを混ぜません。最後に本人が内容を読み、顧客へ送るか決めます。「確認しました」という返答だけで書類の中身が全部確認されたとは言えません。
試行ごとに、かかった時間、発見した誤り、本人が直した部分、顧客からの返信を残します。削減時間や売上増を語るなら、比較対象と期間を決めて測定します。1回の成功を「毎回できる」と言い換えません。失敗したときは「どの情報が足りなかったか」「どの指示が曖昧だったか」「確認工程で止められたか」を整理し、次の手順に反映します。そうすれば、単にプロンプトを保存するより実務に沿った改善が続きます。
ChatGPTのファイル・アプリ接続・Workの各機能は、Connected appsとDotの権限説明を参照。業務設計と本人確認の手順は、このガイドの実務提案です。
依頼文を長くすれば、AIが必ず正しく動くわけではありません。何をする仕事で、どの資料を使い、守る条件は何か。その場で必要なことを渡せれば、短い指示でも進みます。この章では、使い回す言葉を暗記するより、自分の仕事に合う依頼文を選んで直す方法を扱います。例文はそのまま貼るための正解ではなく、何を伝えると結果が変わるのかを見る材料です。
例えば顧客メールの返信案なら、相手の質問、元のメール、確定した事実、まだ答えられない項目を渡します。『丁寧に返信して』だけでは、AIが勝手に納期を約束するかもしれません。議事録の整理なら、決まったこと、保留、担当、期限を分け、聞き取れない発言を推測しないよう指定します。制度調査なら対象地域と時点、優先する公式資料が必要です。同じ『文章を作る』でも、材料と確認する結果が違うから依頼文も変わるんですね。
返答を受けたら、書いた条件が守られたかを元資料へ戻って見ます。足りなければ『もっと詳しく』だけでなく、どの項目が欠けたかを示して直す。依頼文の保存先には、目的と使える場面も添えておくと、後で選びやすくなります。最終的にほしいのは立派なプロンプト集ではなく、相手へ渡せる結果です。例文を自分の材料に合わせて調整し、使えた理由まで残してください。
| 仕事 | 渡す材料と条件 | 確かめる結果 |
|---|---|---|
| 顧客メール | 元メール、確定事実、答えられない項目 | 納期などの約束を足していないか |
| 議事録 | 原音声、担当、決定と保留の区別 | 聞き取れない箇所を推測していないか |
| 制度調査 | 地域、時点、公式資料 | 対象条件と出典が合うか |
制作物を使った例。資金調達支援の案内ページなら「チラシとの項目照合」、ニュースレター下書きなら「主張と理由の確認」、ウェビナーなら「台本と投影内容の照合」と頼み方を変える。1つの万能文より、目的と元資料を明示する。
長い「万能プロンプト」を1つ保存するより、今の仕事に必要な条件を短く渡し、途中の結果を見て次の指示を出す方が確かです。入力文には、目的、材料、守る条件、出力、未確認の扱いを入れます。どの仕事でも「勝手に埋めない」「根拠を示す」「確認できたことと未確認を分ける」は重要ですが、使う資料と完成形は仕事ごとに変わります。
まず下書きを渡す段階では送信を指示していません。送ると決めた場合も、宛先と本文を本人が確認し、送信後は送信履歴を別に確認します。文章を整える操作とメールを送る操作は別です。
録音や文字起こしの自動変換には取り違えがあります。重要な金額や固有名詞は元の音声へ戻って確認します。別の顧客の話が混入していないかも見ます。
表の見た目より、計算の前提を優先します。月の単位、税抜と税込、キャンセル、返金をどこへ入れるかが決まっていなければ、結論だけきれいに見せても使えません。
画像ができても、スライドの全部をその画像1枚にしません。タイトル、本文、価格、申込先は編集できる文字として置き、素材に応じた位置を確認します。
エラーやレイアウトの指示は、起きた画面、操作、期待した結果を一緒に渡します。スクリーンショットがある場合は、どのページかを書いて添付します。
ChatGPTの入力欄と添付の説明:File Uploads FAQ。ここに載せた依頼文は、機能仕様ではなく実務用の例文です。
AIの作業が止まったとき、『もう一度やって』を繰り返しても、同じ場所で止まることがあります。必要なのは、どの段階で何が起きたかを見えるようにすることです。この章では、入口がない、接続できない、内容が違う、保存したが相手には使えない、といった失敗を分けて扱います。直すための最初の一歩は、今見えている状態を正確に言葉へ戻すことなんですね。
例えば、公開したはずのHTMLが相手には開けない場合。制作ファイルが保存されていること、サーバーへ送れたこと、URLから読み込めることは別です。自分がログインした画面だけでなく、相手と同じ条件で開き、表示やエラーを確かめます。もし内容は開けても旧版なら、どのファイルを公開したかを確認する。過去に使えた接続情報が残っていても、今の接続が成功する証拠にはなりません。失敗した経路をそのまま標準手順へ戻さず、今回の差分を見る必要があります。
音声や通知が止まった場合も、入力されていないのか、処理されたが届かないのかを分けます。記録にはアカウント、操作、時刻、表示された文言、確認した結果を残してください。直した後は、最初に失敗した仕事を同じ導線でやり直す。そこで初めて『復旧した』と言えます。表面上の成功報告より、利用者の手元で何が変わったかを大切にしましょう。
制作ファイルは存在するか
送ったファイルと表示中の版は同じか
ログアウト状態でもURLにアクセスできるか
止まった段階の結果を残し、古い接続設定だけで復旧したと判断しません。
制作物を使った例。案内ページを直したのに指定URLで見えない場合、元HTML、サーバーの配置先、公開URLの順に調べる。過去の制作では保存したファイルと通常の公開先が別状態になった。古いURLを有効と決めつけず、今回の経路で確かめる。
ChatGPTで作業が止まったとき、「もう一度やって」と同じ指示を繰り返すだけでは原因が残ります。どの画面で、どの操作の後に、どんな表示になったかを記録すると、通信、権限、ファイル、内容の問題を切り分けられます。失敗した版を成功例として残さないことも大切です。以前のリンクや設定が存在していても、今回その経路が使える証拠にはなりません。
| 見えている状態 | 最初に調べること | 次の対応 |
|---|---|---|
| 入口が見つからない | アカウント、プラン、端末、アプリ版 | 公式の提供対象と表示を照合 |
| 開けない・接続できない | ログイン、権限、通信、期限切れ | 正しいアカウントで再接続 |
| 作られた内容が違う | 原文、指定版、指示の欠落 | 該当箇所と正本を並べて修正 |
| 保存したが相手が使えない | 形式、共有範囲、実画面 | 受け手の導線で開いて検査 |
Dotのプロフィールで、Paused、進行中、Scheduledの状態を確認します。進行中のタスクを開き、本人判断、ログイン、接続、承認を求める表示がないかを見ます。PCの資料が必要な仕事なら、デスクトップアプリでそのPCにAllow accessがあるか、PCがオンラインでアプリが開いているかを調べます。Work SyncやCodexの接続があるだけでは、Dotのローカルアクセスにはなりません。クラウドブラウザのログイン状態と、本人のChromeのログイン状態も別です。
プラグインや外部アプリが接続済みと見えても、正しいアカウントに接続されているかを確かめます。読み取り権限だけで返信や送信はできない場合があります。接続の期限切れが出たら、画面の再接続案内に従い、再接続後に少量の読み取りを試します。大きな一括処理を再実行する前に、先ほどどこまで処理されたかを確認し、重複したメールやタスクを作らないようにします。
AIが本人の言葉を別の表現へ変えていたら、見出しだけ直して終わりにしません。同じ表現が話す台本、スライド、メール、生成元に残っていないか検索します。たとえば「本日」が「今日」になった場合、今回使う全媒体を確認します。価格の提示順や講座名がずれたら、ページ番号だけではなく元の台本と本人修正がどこで分岐したかを見ます。同じ誤りを繰り返したら、作成手順と拒否検査にも反映します。
Googleスライドへ取り込んだ後に色が変わったり、Keynoteでファイルを開けなかったりしたら、元のファイルと取り込んだ版を同じページで比べます。編集可能なスライドを求められているのに1ページを画像1枚にした場合は、その形式自体が不合格です。フォントが四角になる、行間が詰まる、番号がずれる、ノートが表示されないといった不具合は、ファイル内部の検査だけでは見逃します。実際に開くアプリで全ページを確認します。
送信、公開、顧客への回答、金額の断定などは、根拠が揃わないまま進めません。代わりに、いま安全にできる原稿修正、資料整理、別ページの表示検査を進めます。報告では「できたこと」「できていないこと」「止まった理由」「次に確かめる実物」を短く示します。「確認する」だけを繰り返しても、受け手には進捗が見えません。
Dotの公式トラブル対処:Getting started with your dot。一般的な動作障害はOpenAI Statusも確認できます。
ChatGPTには多くの機能がありますが、仕事は機能ごとに区切られていません。問い合わせを読んで返事を送るまでにも、メール、検索、資料づくり、本人の確認がつながっています。この章では、仕事の終わりから逆にたどり、どの場面でどの機能を使うかを見ます。『全部AIに任せる』という曖昧な指示ではなく、誰が何を見て、どこで判断するかを決めるための事例です。
例えば、制度変更を顧客へ知らせたい担当者なら、まず公式発表の日付と対象者を検索で確かめます。次に顧客へ関係する条件を分け、本人の意見と資料に書かれた事実を混ぜずに案内文を作ります。配信前には件名、本文、リンク、送る相手を確認する。別の仕事で、社内向けの資料を作るなら、WordやスライドをWorkで整え、Spaceなどの置き場へ正しい版を示す。使う機能は変わっても、元資料から受け手までをつなぐ考え方は同じです。
事例を読むとき、自分の仕事で置き換えられる部分を探してください。AIが見られない資料、本人にしか決められない金額、相手の返事を待つ段階があれば、そこを空白にせず明記します。最後に『仕事が終わった証拠』を決める。返答が作れたのか、相手へ届いたのか、相手が内容を理解したのかは違います。この章の事例を手がかりに、自分の業務を1件だけ最後まで設計してみてください。
目標:顧客が自分に関係する変更を判断できる対象条件と適用日を明確にする
調べる:Chatの調査公式発表を開き、地域・日付・対象者を照合する
作る:ChatまたはWork読者向けの文章か配布文書を選ぶ
渡す:人が判断出典、件名、宛先、公開範囲を確かめる
制作物を使った例。架空案件の資料回収教材では、受領記録を読み、足りない書類を示し、未送信の返信案を作る。別の仕事では資金調達支援の案内ページを直す。同じAIでも、案件管理とWeb制作では入力、権限、確認する結果が違う。
1つの機能を覚えるだけでは、仕事は最後まで進みません。問い合わせを受け、資料を探し、説明を作り、本人が判断し、相手へ渡すまでに、会話、ファイル、検索、表、Work、Spaceなどを組み合わせます。ここでは「機能名」ではなく、実際の仕事の流れから使い分けを考えます。
まずメール本文と同じスレッドの過去のやり取りを確認し、何を質問されているか分けます。必要なら接続アプリを使いますが、接続先の権限と対象アカウントを確かめます。次に顧客の基本データと商品説明を見て、回答できることと確認が必要なことを分けます。Chatで返信案を作り、本人の口調に合わせて整えます。最後に宛先、金額、約束、添付を確認します。ここで必要なのは文章作成までか、実際に送信するところまでかを最初から明記します。
SearchまたはDeep researchで公式発表を探し、施行日と対象者を確認します。古い記事を見つけた場合は、現行の公式ページへ戻ります。制度の説明を読者の場面に置き換え、「誰が、何を、いつまでにするか」へ落とします。本人の意見は、公式情報と別の段落で示します。下書きの末尾には参照元を付け、リンクが開けるか検査します。送信前に、件名、差出人、配信先、本文の文字化け、スマホ表示を見ます。法令の一般説明と個別案件の結論も混ぜません。
元の台本で、各場面が何を伝えるかを確認します。スライドの見出しと本文には、観客がその場で理解するために必要な情報を入れます。本人が話す詳しい説明は、ページに対応するスピーカーノートへ入れます。画像は本文の代わりに空白を埋める飾りではなく、話の具体例を示すものを選びます。編集可能なファイルを作り、実際に投影するアプリで文字、図、写真、ノートを確かめます。最終的な送付メールには、どの版で何を確認したかを書きます。
公開情報を集めて会社の事実を出典付きでまとめます。社長の年齢、売上、従業員数など見つからない情報は「要確認」とします。面談では録音やメモを使い、顧客自身の言葉を残します。話した内容を事業計画の項目へ仮配置し、競合調査や数字の根拠を別に集めます。本人が言っていない強みや顧客の感想を「事実」として足しません。初稿を作るときは、顧客への追加質問と公募要領上の不足を分けます。
1回だけうまくいったプロンプトを大量に保存するより、業務の最初から最後までの記録を見ます。失敗が多い箇所が書類の確認なら、入力欄の見落としを防ぐ手順を作ります。判断がぶれるなら、確認する資料と本人が決める基準を明文化します。毎週の確認をScheduledへ任せることはできますが、日々の案件の進行や曖昧な判断まで同じ定期実行へ押し込まない方が分かりやすくなります。継続して仕事を任せる場合はDotの目標と接続範囲を決め、結果を本人が確認します。
短い質問ならChat、決まった時刻の確認ならScheduled、会話を案件ごとに束ねるならProject、共同資料を整理するならSpace、PCで実際にファイルを直すならWorkかCodex、継続した目標を持つ担当ならDot、Webページを作るならSitesを入口にします。実際の作業は1つの入口だけで完結しなくても構いません。重要なのは、手順の切り替え時に、元資料と完成物の版が分からなくならないことです。
各機能の提供条件はOpenAI Help Centerで現行の個別記事を確認してください。この章の組み合わせ例は実務上の設計案です。
機能の説明を読んでも、最初の操作で止まってしまえば役に立ちません。この章では、今日の小さな仕事を1件選び、材料を渡して結果を確かめ、保存するところまでを順番に試します。全部の機能を一気に覚えるための章ではなく、仕事で使う感覚をつかむための入口です。最初の題材は、外へ送る前の文章や自分用の確認メモのように、失敗しても直しやすいものが向いています。
例えば、打ち合わせのお礼メールを整えたいなら、元の文章と相手、伝える目的をChatへ渡します。『日付と約束は追加しないで』と条件を添え、返ってきた文を原文と比べる。次に長いPDFから条件を探す仕事を試すなら、正しい版を添付したかを見て、答えの根拠となるページを示してもらいます。AIが滑らかに説明しても、資料にない条件を言っていないかを本人が確認する。その繰り返しで、何を渡せば答えが良くなり、どこを自分で確かめればよいかが見えてきます。
作業が終わったら、使った資料、直した結果、次に同じ仕事をするときの注意点を残してください。下書きができたことと、相手へ送ったことは別です。途中でつまずいたら、この章の順番へ戻り、添付、指示、結果、保存のどこで止まったかを見ます。最初の1件を自分で最後まで確かめられれば、新しい機能へ進むときにも基準を持てます。
送信する前に自分用の場所へ保存し、まず1往復を終えます。
制作物を使った例。ニュースレター下書きから始めるなら、元原稿を開く、主張を1文で言う、根拠を確かめる、未確認の数字を外す、配信前に読み直す順で進む。Chatの回答が良く見えても、未配信の原稿を送信済みとは扱わない。
ここまで読んでも「結局、いま何を押せばいいか」が分からなければガイドの役割を果たせません。この章では、最初の1件を実際に試す順番を示します。全部の機能を一度に使う必要はありません。自分が今日やりたい仕事を1つ選び、その仕事に必要な入口だけを使います。
ChatGPTにログインできるアカウント、使う資料の正しい版、作りたいものの見本があれば始められます。資料に個人情報や顧客の秘密が含まれる場合は、どのアカウント・ワークスペースで処理するかを確認してください。仕事用と個人用で同じ画面を開いているつもりでも、ログイン先が違うことがあります。画面右上などにあるアカウント表示を見てから添付します。
毎朝8時に予定を見るならScheduledを選びます。目標に向かって資料を集め、原稿を作り、途中の判断を本人に聞いて進めるならDotが適しています。どちらも通知が届く経路と、作業を確認する画面を設定します。通知が出ていなければ、実行履歴を見て、本当に作業したかどうかを分けて確かめます。外部アプリの接続やPCアクセスが必要なら、使う範囲だけを許可し、動作確認をします。
SpaceのPage、ファイル、Sites、PDFなど、相手が読む形式を決めます。作る人が便利な形式より、受け手がスマホで開いて理解できることを優先します。まず自分で別ブラウザまたは別アカウントから開き、閲覧権限とリンクを確認します。相手へのメールには、何の資料で、どこを見るとよいか、返信してほしいことを本文だけでも分かるように書きます。送信後は、送信履歴と宛先を確かめます。
機能のボタンが見つからなければ、このガイドの「どこから始める」「PCとスマホ」「困ったとき」に戻ります。答えに根拠が見えなければ「調査の証拠」、ファイルを渡したいなら「共有の実務」と「配布前の確認」を見ます。現在地サイドバーでは読んでいる章が強調されます。スマホでは横にスクロールできる目次から章を選べます。自分の画面と本書の再現図が違う場合は、本書の図より実画面と公式案内を優先してください。
各入口の公式案内:Projects、Scheduled tasks、Dot、Space。
画面に機能の名前が並ぶと、名前を覚えることが先に思えるかもしれません。でも仕事で必要なのは、その入口へ何を渡せば、どこに結果が出るかを知ることです。この章では、Chat、Search、Deep research、Project、Space、Work、Dotなどを、名前だけの辞典にせず、利用場面で引けるようにまとめます。自分がしたい仕事から探し、似た機能の違いをその場で確かめてください。
例えば、お客さんから急ぎの質問が来たら、まずChatで条件を整理し、変わる情報ならSearchで公式資料を開く。複数の制度を比べるならDeep researchで調査を広げ、結論の出典を本人が読みます。会話と資料を案件ごとに揃えるならProject、完成した資料を共同で読むならSpaceが候補です。『同じ情報を置けそう』という印象だけで選ぶと、共有範囲や更新の仕方で困ることがあります。何を入れ、誰が見て、後でどう探すかが選ぶ基準になります。
機能はプラン、地域、端末、組織の設定で表示が変わります。自分の画面に名前がなければ、古い説明の位置だけを探し続けず、提供条件と別の入口を見てください。辞典を読んで終わるのではなく、1つの仕事に置き換え、最初の操作と結果の確認まで試す。名前と役割がその経験に結びつけば、機能が増えても迷いにくくなるはずです。
| 入口 | 渡すもの | 戻るもの |
|---|---|---|
| Chat | 質問や短い原稿 | 画面の返答 |
| Work | 元資料と成果物の条件 | 開いて使うファイル |
| Codex | 対象のサイトやファイルと症状 | 実画面で試す変更 |
| Space | 共有するPageや資料 | 関係者がたどる置き場所 |
制作物を使った例。本ガイドを作る際も、DotやSpaceなどの名前だけでは利用者は動けなかった。実際の章原稿と図を題材に、「継続して見直す」「資料を集める」など仕事の言葉へ言い換え、対応する操作を確認する。
ChatGPTの画面には似た役割の機能が並びます。「チャット」「Project」「Space」のように、どれも情報を残せそうに見えるからです。ここでは「何を入れる場所か」「何を期待できるか」「どこで結果を見るか」を短い例で整理します。機能の有無はプラン、地域、端末、ワークスペース管理者の設定で変わります。自分の画面にない機能を使ったことにしないでください。
Chat:その場の相談を始める場所です。短い質問、文章の見直し、アイデア整理に使います。質問と答えはその会話に残りますが、別の会話へ全内容がそのまま自動で引き継がれるとは考えません。
Search:いまのWeb情報を探す入口です。最新の制度、価格、会社の発表など、変わり得る情報に使います。回答のリンクを開いて根拠を確認します。検索結果の並びが信頼性の順位とは限りません。
Deep research:複数の資料を調べ、時間をかけて整理する調査です。比較表や調査報告に向きます。調査の対象、優先する情報源、期間、除外する情報源を指定します。長いレポートでも、各結論の出典は別に確かめます。
モデル選択:答えを作るAIの選択です。利用中のプランで選べるモデルを画面で確認します。複雑な調査、速い返答、長い原稿の編集では向き不向きがあるため、結果が合わないときは、まず指示と材料を見直してからモデルの変更を考えます。
ファイル添付:今の会話にPDF、表、画像を渡します。送信前に正しい版かを確認します。添付しただけで全ページが正確に読まれたわけではありません。
Project:1つの仕事に関する複数の会話やファイルを束ねます。同じ講座の企画、台本、販売準備を続けるときに使います。「どの会話を作業の正本にするか」は自分で明確にします。
Space:Pageやファイルを整理し、必要な人と共有する場所です。会話を集めるProjectと異なり、共有する資料そのものを読みやすく配置する用途が中心です。外部ファイルの権限は別に確認します。
Page:Spaceの中で文章や情報をまとめる単位です。複数人で内容を見直し、リンクを共有できます。説明を更新したら、読者側の表示も確かめます。
Library:保存したファイルを探す現行の入口です。Spaceを利用できるアカウントではSpaceに置き換わるため、自分の画面に表示された入口を使います。
Work:デスクトップでファイルやアプリを扱う仕事の入口です。「この資料を直して保存する」のような依頼に使います。どのPCに作業があるか、結果のファイルはどこかを確認します。
Codex:コードやWebアプリを作り、修正し、テストする仕事に向きます。サイトの不具合修正、スクリプト作成、既存のプロジェクトの変更では、元のファイルとテスト結果を確かめます。
Sites:Webページや小さなWebアプリを作る入口です。制作中のプレビュー、共有リンク、公開URLを区別して扱います。ページができても、公開状態とは限りません。
Canvas:文章やコードをまとまった形で直す画面です。長い原稿の一部を指定して直し、前後のつながりを読み返します。完成原稿をどこへ保存するかも決めます。
画像生成・編集:説明に合う画像を作ったり、既存画像を直したりします。本人写真や実際の作業画面をAI画像に置き換えるときは、事実との区別を明記します。画像内に長い日本語を焼き込むと後の修正が難しくなります。
表分析:添付したデータを集計し、表やグラフを作ります。合計、欠損、重複、計算の前提を確認します。きれいなグラフでも集計条件が違えば結論は使えません。
Scheduled:日時を決めた通知や繰り返しの確認です。「毎日8時に予定を確認する」のような定型作業に使います。作成した予定と実際の通知が届いたことは別に確かめます。
Dot:達成したい目標を持ち、会話の間も進める担当です。プロフィールで進行中、予定、完了の作業を見ます。接続していないPCやアプリの内容を勝手に知りません。
通知:アプリやブラウザなどへ更新を知らせる仕組みです。実行したという記録と、スマホに通知が表示された証拠は別です。通知が来ないときはOS側の許可とアプリ側の設定の両方を見ます。
Memory:会話で役立つ利用者情報を保持する仕組みです。古い情報や誤った情報が残ることもあるため、何を覚えているか確認し、必要なら直します。これだけで案件の全ファイルを把握するわけではありません。
Custom instructions・人格設定:普段の返答に求める文体や前提を指定します。案件ごとの価格、契約条件、顧客情報などは、対応する資料で渡して確認します。
GPTs・Skills:繰り返す仕事の手順や目的に合わせた仕組みです。GPTを使うことと新しく作ることは別です。2026年10月時点、新規作成は管理者に許可されたBusiness・Enterprise・Eduのワークスペースで利用できます。Skillsも使える場所と保存先を確認します。
Plugins・接続アプリ:外部サービスの情報を読み、許可された操作を行うための接続です。Gmail、Driveなどの接続先ごとに権限を見ます。読む許可があっても、送信や削除をしてよいとは限りません。
Browser:デスクトップの内蔵ブラウザなどでWeb画面を開く機能です。自分のChromeとはログイン状態が違う場合があります。サイトが開けないときは、どのブラウザのどのタブかを確認します。
Voice:アプリ上で声で話します。通常の電話番号への着信と混同しません。重要な日付や金額は会話後に文字の記録を確認します。
Record:会議などの音声を取り込み、文字起こしや要約に使います。利用条件と同意、話者や固有名詞の確認が必要です。音声を録ったことと議事録が正しいことは別です。
Study:答えだけでなく学習過程を助ける機能です。理解度に合わせて問いを出してもらい、分からなかった箇所に戻ります。資格や制度の最新版を確認する仕事では、学習用説明と公式の現行要件を分けます。
共有リンク:会話などを他者へ見せるためのリンクです。誰に見えるか、リンク内に何の情報が含まれるかを開く前に確認します。編集権限や添付ファイルへのアクセスは別に確かめます。
各項目の詳細と提供条件は、このガイド内の対応章とOpenAI Help Centerの現行案内を参照してください。
顧客の情報をAIに渡す場面では、『便利だから全部入れる』とも『怖いから何も使わない』とも決められません。何の仕事に必要で、どのアカウントが使われ、誰に見えるかを先に知ることが大切です。この章では、資料を選ぶところから出力を確認し、保存や共有の範囲を決めるところまでを扱います。利用できる機能と、顧客との約束の中で利用してよい情報は、同じではないんですね。
例えば、契約書の一部について案内文を作りたいなら、必要な条項と前後の例外を確かめてから資料を渡します。無関係な本人確認書類まで添える理由はありません。一方、条項だけ切り出して例外を落とすと、AIは条件を誤って説明するかもしれません。仕事用の正しいワークスペースへ入っているか、外部アプリが別の顧客資料まで読める設定になっていないかを見ます。返答に違う顧客の名前が混ざれば、どの資料を参照したか立ち止まって確認する必要があります。
資料を使い終えた後は、会話やファイルがどこに残り、誰と共有されているかも確認してください。顧客へ送る文章には、本人が許可していない情報やAIの推測を事実として入れない。この章の手順を一度決めておくと、担当者が変わっても『この資料はどこまで渡してよいか』を話し合いやすくなります。仕事の速度と信頼を両立させるための確認です。
今回の仕事:相談案内の文面を整える
必要な材料:相談内容の要点、確定した案内事項
不要な材料:別案件の顧客名、契約書全文
個人名や機密が混ざっていないか
確定していない価格や納期を足していないか
送付先と共有範囲は正しいか
制作物を使った例。実案件の代わりに、案件資料AI秘書の架空会社と架空連絡メモを使う。顧客資料を使う必要がある場合は、氏名や連絡先だけでなく、会社が特定できる取引条件や添付の中身も除いてから用途と共有範囲を確認する。
ChatGPTを仕事で使うとき、入力してよい情報はアカウントの種類、所属組織の規則、顧客との契約によって変わります。機能が使えることと、その情報を入れてよいことは別です。個人情報をすべて伏せればよいという単純な話でもありません。実務で必要な項目だけを渡し、誰が見られるか、どこに保存されるか、いつ消すかを決める必要があります。
出力に別の顧客の名前や案件が混ざっていないか見ます。関係する資料を複数添付したときは、どの主張がどの顧客に属するかを確認します。AIが推測した電話番号や住所を、会社の事実として採用しません。公開用の文章では、顧客を特定できる情報だけでなく、組み合わせると分かる情報も確認します。
Pageや共有リンクを作る際は、公開範囲と閲覧者を確かめます。共有元のPageが読めても、Google Driveなど外部の添付資料は開けないことがあります。逆に、意図より広い範囲へ資料が見えることもあります。別のアカウントかログアウトした画面で、受け手の立場から開きます。リンクをメールへ貼った場合は、本文とリンク先で同じ版の資料を指しているか確認します。
MemoryやDotは継続して役立つ情報を保持できます。設定をオフにしたことと、すでに保存された情報を削除したことは同じではありません。Dotの公式案内では、接続アプリを外しても、Dotがそこから取得した情報が直ちに消えるとは限らず、Dot自体のリセットが必要な場合が示されています。削除する前に、残したい成果物と予定を確認します。リセットは会話、記憶、予定も消すため、単なる一時停止の代わりに使いません。
「この作業で参照した資料と会話を一覧にしてください」「回答の各部分をどのファイルに基づいて書いたか示してください」「どの情報が推測で、どの情報が入力資料にあるか分けてください」と頼むと、見直しやすくなります。ただし、AI自身の説明だけで権限設定や保存状態が証明されるわけではありません。実際の設定画面と共有先から読み戻します。
公式資料:Data Controls FAQ、Getting started with your dot、Getting started with Space。
AIと一緒に資料を直していると、作業中の稿、確認用、配布用、以前送った版が同時に残ります。ここでファイル名だけを見て『最新版』と呼ぶと、相手へ古い資料を渡す危険があります。元資料、修正したファイル、公開ページ、メールの添付。そのすべてで、相手が読む内容は一致しているでしょうか。たった1文の修正でも、受け手が見る場所へ反映されなければ直したことにはならないんですね。
ガイドの説明文を直した場面なら、最初に制作ファイルの該当箇所を見る。次に公開先へ反映し、公開URLから同じ章を開いて文を読む。メールを送るなら、そのURLや添付が今確認した版かを確かめます。あとから別のファイルで『直っています』と説明しても、相手が開いたリンクが旧版なら話が食い違います。Word、PDF、HTMLを並行して作る仕事では、それぞれへいつ反映したかを分けて記録します。
古い版を残す場合は、採用しない理由を明示してください。前に失敗した設定や資料があるだけで、それを再利用できる候補にはしません。変更箇所と確認した導線を短く記録し、必要ならファイルの内容を識別できる方法で照合する。この習慣があれば、修正の速さが上がっても、読者へ何を渡したかを後から追えます。
| 状態 | 使う人 | 確認すること |
|---|---|---|
| 作業中 | 制作担当 | 本人修正を反映したか |
| 配布用 | 読者 | 本文・図・リンクを実画面で読めるか |
| 送付済み | 受け手 | 送ったファイルと配布用が同一版か |
古いファイルを残す場合は、配布用の入口から外し、混同しない名称にします。
制作物を使った例。ウェビナーのスライドには複数の改訂版がある。更新日時と台本の反映箇所を記録し、メールで渡した版と今直している版を分ける。枚数が同じでも中身が同じとは限らない。
AIと共同で資料を作ると、編集稿、確認用、配布用、古い添付が同時に存在します。名前だけで「最新版」と判断すると、修正前の資料をメールで送り、後から別の版を開いて「直っている」と説明してしまいます。資料の版と送付した版、読者が開いた版を同じものとして照合できる状態にします。
ファイル名に、内容、日付、版、状態を入れます。たとえば「ChatGPTガイド_20261015_v3_確認用.html」のようにします。「完成」「最終」は、内容監査と表示確認が終わるまで付けません。すでに誤って送った資料は削除して履歴を見えなくするのではなく、不採用であることを記録し、新しい版との違いを書きます。
「Dotの通話説明を追加」「Space対象アカウントとLibrary対象アカウントの説明を分ける」「画像版スライドを不採用」のように、どこを変えたかを記録します。同じ資料の見出しを直した後に、スピーカーノートやPDFへ旧表現が残ることがあります。変更箇所は生成元、表示版、添付版を横断して確認します。
「どのメールのどのリンクを開いたか」「表示された資料のタイトル」「PCかスマホか」「どのページで止まったか」を聞けば、問題の版を特定しやすくなります。読者が古いタブを開いている場合もあります。最新版を作り直す前に、今回送ったものと開いているものが同じかを確かめます。
共有リンクの公式説明:ChatGPT Shared Links FAQ。版の管理と送付確認は実務上の手順です。
ChatGPTを仕事へ使う前に、全機能を覚える必要はありません。自分が毎日している小さな仕事を1つ選び、材料を渡し、戻ったものを直し、保存する。まずその流れを体でつかむことが大切です。この章では3日間の練習として、文章、資料の読み取り、成果物づくりへ少しずつ進みます。これは機能の利用を保証する日程ではなく、どこを本人が確認するかを覚えるための例です。
1日目は、外部へ送らない短い案内文を整えます。元の文を渡し、変えてはいけない日付や約束を指定して、返答と原文を比べる。2日目は、短いPDFから特定の条件を探します。答えだけを受け取らず、該当ページを開き、注記や例外が落ちていないかを見る。3日目は、文章や表を使えるファイルにしてみます。画面で見えることと、保存先のファイルを開けることが違うと実感できるはずです。どの練習も、うまくいかなければ指示を少し変え、何が変わったかを確かめます。
最後に、自分が『AIに頼めるようになったこと』と『自分で確認すること』を分けて書いてください。もっと大きな仕事へ進むときも、その境界が役に立ちます。相手へ送る操作や公開は、練習で作ったものを本人が確認してから別に決める。まず1件を丁寧に終わらせる方が、機能名をたくさん暗記するより仕事へつながります。
短い案内文を整え、日付と約束が原文どおりか比べる
短いPDFから条件を探し、元のページと注記を開く
下書きをファイルで受け取り、保存先から開けるか確かめる
制作物を使った例。1日目は資金調達支援の案内ページの短い段落を読み、2日目はニュースレター下書きの主張と理由を確かめ、3日目は案内ページの見出しを見直す。練習用には顧客名や連絡先を使わず、元原稿と出力を比べる。
ガイドを最初から最後まで覚えてから使い始める必要はありません。まず1つの小さな仕事を、材料を渡す、結果を確認する、保存するという流れで完了させます。3日間の練習では、便利な答えが出たかだけでなく、「自分は何を確認すれば使えるか」を体で覚えます。以下は初心者の練習例で、機能の利用を保証する日程ではありません。
最初の題材は、外部へ送らない短い案内文です。たとえば「次回の打ち合わせで確認したいこと」を自分用に書きます。元の文章を貼り、「相手にとって分かりやすくして。ただし、日付、場所、金額、約束を追加しないで」と依頼します。返ってきた文章で、主語が変わっていないか、結論が先にあるか、曖昧な語が増えていないか確認します。AIが「本日」を「今日」へ置き換えたら、自分が使う言葉に戻します。差分を1か所ずつ見れば、元の意味を守りながら文章を直す感覚がつかめます。
次に、同じ文章の読者を変えて試します。社内向けと初めての顧客向けでは、知っている前提が違います。AIには「初めて読む人が一度で行動できるかを点検して」と頼み、説明が足りない場所を指摘させます。AIが作る文章が流暢でも、相手がいつ何をするか分からなければ、仕事には使えません。最後は完成文と、AIが変更した主な箇所を別に保存します。送信は練習の範囲に入れません。
公開済みのPDFや自分で作った資料を1つ添付します。まず「どんな章があるか」と尋ね、次に自分で正解を知っている質問を2つ出します。たとえば「締切はどこに書いてあるか」「提出方法は何か」と聞き、AIが示すページを自分で開いて確かめます。1つでも違えば、その違いを元に、資料のどこを見たかを再質問します。AIがページ番号を示せない場合は、長い資料の処理が不完全かもしれません。見た目のよい要約だけで合格にしません。
次に、資料に書かれていない質問を1つ出します。AIが「書かれていない」「この資料だけでは分からない」と言えれば、業務では重要な良い反応です。資料にないことを断定した場合は、元の資料を示して修正します。AIを使えるようになるためには、知っていることを答えさせる練習と、知らないことを認めさせる練習の両方が必要です。最後に、答え、出典、未確認を3列の表へまとめます。
過去の実例を1件選び、外部へ送る前の下書き工程だけをAIへ任せます。たとえば問い合わせメールの本文から「質問されたこと」を列挙し、返信案を作るところまでです。本人の送信済みメールと比較し、足りない説明や不必要な約束を見つけます。AIが便利だったところと、本人が直す必要があったところを同じ表に書きます。実際の顧客情報を使う場合は、利用中のアカウントと契約上の扱いを先に確認します。練習のためだけに不要な秘密を入力しません。
この3日間のあとで、「毎回繰り返す作業か」「決まった時刻にする作業か」「PC上の資料を編集する作業か」を考えます。繰り返すなら手順を残します。決まった時刻の通知ならScheduledを検討します。PCのファイルを実際に直すならWorkやCodex、継続する目標を任せるならDotを検討します。いきなり全部を接続する必要はありません。1つの仕事で、何を見れば安心して使えるかが分かってから範囲を広げます。
| 記録すること | 例 | 次の判断 |
|---|---|---|
| 使った材料 | 2026年10月版の案内PDF | 版が変われば再確認 |
| AIができたこと | 質問3件を正しく列挙 | 次回も同じ条件で試す |
| 本人が直したこと | 締切の説明を追加 | 次の指示にチェック項目を足す |
| 未確認 | 別紙の条件 | 公式の別紙を取得する |
| 時間 | 作業前後を実測 | 効果を数回で比較 |
1回の練習で時間が短くなっても、毎回同じ効果があるとは限りません。AIへの入力や確認の時間も含めて測り、質の変化も見ます。誤った回答を直す時間が長いなら、題材や手順を変える必要があります。ここで得た記録は、後からAI秘書の仕組みを作るときの材料になります。
各機能の現行条件は、ファイル添付、Scheduled、Dotの公式説明を参照してください。この練習日程は本書の提案です。
説明を読んで分かったつもりでも、実際の仕事ではどの入口を使うか迷うことがあります。予定の通知、長い資料の制作、リンクの共有。実際の場面を見ながら、自分なら何を選び、どこを確かめるか考えてみましょう。正しい機能名を1つ答えるクイズではありません。選んだ理由と、判断するためにまだ足りない情報を言葉にできれば、現場でも使い分けがしやすくなります。
例えば毎朝の予定を受け取りたいなら、Scheduledが候補です。ただし、カレンダーへ接続しているか、何時に動くか、どの端末へ通知するかが決まらないと試せません。数週間かけてウェビナー資料を作るなら、Projectで会話と資料を揃え、Dotで進行を追い、WorkやCodexでファイルを作る組み合わせも考えられます。その場合に本当に必要なのは、完成条件と本人が確認する場面です。機能を3つ挙げただけでは、資料が使える状態にはなりません。
各場面で書き出すのは、最初の操作、受け取る結果、確認する証拠です。候補を選んだ後に『この機能が自分の画面にあるか』『相手がリンクを開けるか』も考えます。答えが違っても、理由と条件を説明できれば次の選択へ進めます。自分の仕事へ置き換えながら読むと、機能の一覧が実際の判断の道具に変わるはずです。
制作物を使った例。架空案件の教材を使い、「受領1件、未受領2件」を元記録から答えてみる。AIのまとめだけを読まず、予定と受領が混ざっていないか自分で指摘できれば、資料を読む力を仕事へ戻せる。
機能名を読んだだけで使い分けができるかは分かりません。次の場面を見て、どの入口を使い、どの結果を確認するかを考えてみてください。正解は1つだけとは限りません。選んだ理由と、使う前に足りない情報が何かを説明できれば、実際の仕事でも判断しやすくなります。
毎朝同じ時刻に予定を確認するならScheduledが候補です。使うカレンダーが接続されているか、時刻とタイムゾーンをどう設定したか、結果をどこへ通知するかが必要です。「定期実行が登録された」と「朝8時にスマホへ通知が出た」は別なので、最初の実行後に履歴と通知を両方見ます。カレンダーの予定を変更してよいかは別の権限です。朝の予定を読み上げるだけなら、変更権限まで渡す必要はありません。
関連する会話と原稿をまとめるProject、継続する進行を担うDot、実際にファイルを編集するWorkやCodexが候補になります。最初に決めるのはツール名ではなく、完成条件です。各ページの見出しと本文、画像・図の内容、話す台本、使用するテンプレート、納品形式を指定します。DotやWorkが「終わった」と返しても、スライドを開いて編集できるか、ノートが読めるか、台本とページが対応しているかを確認します。画像1枚のページが並んでいれば、文字を直せないため条件を満たしません。
Sitesでページを作る方法があります。原稿と画像を渡し、まずプレビューでPCとスマホ表示を確認します。次にリンクとフォームを試し、公開操作を決めます。自分のプレビューURLだけを顧客へ渡しても開けないことがあります。公開URLの共有範囲を確かめ、ログアウト状態でも見られるかを確認します。価格や期日が未確定なら、その場で架空の数字を作らず、本人判断が必要な欄として残します。
ファイルを添付して、対象の条件、該当ページ、原文に近い抜粋を求めます。回答があったら自分でそのページを開きます。文書が公開されていて更新されるなら、手元の版が最新かを確認します。表の中に条件の例外がある場合は、本文の1文だけを抜き取って結論にしません。見つからないときは資料の外に探すか、担当機関へ確認します。
まず会話検索を使い、関連するProjectや該当タスクを開きます。Memoryに残っている可能性はありますが、逐語で決めたタイトルの正本としては、本人の発言や保存原稿を読み直します。「たぶんこの題名」と推測した案を確定済みの名称にしません。見つかったら、どの日時のどの版で決めたかを書き添え、次の原稿に使います。
Pluginsまたは接続アプリの画面を開き、対象のアカウントと権限を確認します。仕事用Gmailと個人用Gmailが両方あるなら、どちらを接続したかを見ます。読み取りを試したあとで、必要な作業だけを進めます。下書きを作ることと送信すること、ファイルを読むことと削除することは別です。権限が足りなければ、AIが工夫だけで突破できると考えず、接続設定を確認します。
Dotの会話画面を開き、アプリ内の電話ボタンから始めます。通常の電話番号に発信してもDotにつながるとは限りません。公式案内ではDotから利用者へ電話をかけることはできません。アプリ内の通話に失敗したら、文字の会話が使えるかを先に見ます。画面の表示、端末、アプリの版、マイク権限、通信状態を確かめ、それでも解決しなければ発生した画面を保存します。音声で伝えた仕事の指示は、あとで文字の記録を読んで、日時や送信の条件を確認します。
まず配布する版を固定し、個人情報、リンク、見出し、スマホ表示を確認します。PDFなら同じHTMLから作った版か、文字を検索できるかを見ます。次に、公開または共有されたリンクが、ログアウトした読者に開けるか試します。メルマガの追伸には、誰にとって何が役立つ資料かを短く説明し、リンクを入れます。下書きの保存と実際の配信は別です。送信後は配信履歴とリンク先の表示を確認します。
自分の今日の仕事で「AIへ渡す材料」「AIにしてほしい作業」「自分が確認すること」「完成した結果を使う人」を1つずつ書いてみてください。この4つが曖昧なときは、どれだけ新しい機能を選んでも、仕事が終わったか判断できません。逆にこの4つが決まれば、Chat、Work、Dot、Space、Sitesのどこから始めるべきかを選びやすくなります。
Dot・Scheduled・Space・Sitesなどの個別仕様は、それぞれ本書の章末にあるOpenAI公式案内で確認できます。この章の問いと答えは、機能の使い分けを練習するための例です。
ChatとDotはどう違うのか、Spaceへ置いた資料は誰が見られるのか。似た言葉ほど、使い始めてから疑問が出ます。機能名を覚えた後に残る疑問を、実際の仕事へ戻して考えてみましょう。1回の返答を受け取る仕事と、決まった時刻の仕事、目標まで進行を追う仕事。任せる範囲が違えば、確認する場所も変わるんですね。
例えば、今日の案内文を直すだけならChatで足りるかもしれません。毎朝8時に予定を知らせてほしいならScheduledの登録と通知を確かめます。何週間もかけて台本とスライドを作るなら、継続する目標を持つDotが候補になります。ただし、Dotへ頼んでも、PCのファイルに触るための接続や本人の判断が自動で整うわけではありません。『担当がいる』という言葉と、編集したファイルが開ける状態は分けて見る必要があります。
Spaceの共有も同じです。自分にはPageが見えていても、相手の権限ではリンク先の資料が開かないことがあります。回答は機能の定義で終わりません。自分の場面で何を確かめれば使えるか、そこまでが大事です。疑問が残ったら、どの画面で何をしようとしているかを具体的にする。その一手で、似た機能の違いはずっと分かりやすくなります。
Chat:その場の質問と返答
Dot:完成まで続く目標と途中の確認
例:今の疑問はChat、数日にわたる資料制作はDotを検討
Project:作る側の会話をまとめる
Space:読む側のPageや資料を並べる
例:制作過程と配布場所を分けて考える
制作物を使った例。本ガイドの公開で「保存したのに読めない」「メールを送ったのに届かない」という疑問が出た。答えるときは制作ファイル、公開画面、送信済み、受信箱を別に確かめる。内部の成功表示だけで相手の利用を断定しない。
違います。Chatは、その会話で質問して返答を得る入口です。Dotは継続する目標と担当を持ち、会話の間も作業を進められます。ただし、Dotが何でも自動でできるわけではなく、PCやアプリの接続、行ってよい操作の範囲を別に確認します。1回だけ文章を整えるならChatで十分な場合があります。数週間かけて資料を作り、途中の進捗と次の仕事を追うならDotを検討します。
目的が違います。「毎日8時に予定を確認する」はScheduledで表しやすい仕事です。「今回のウェビナーを台本から完成スライドまで進め、途中の本人修正を取り込む」は、1つの時刻に同じ作業を繰り返すだけでは表せません。継続する目標と判断がある場合はDotが合います。Scheduledの実行結果をDotに見せるなど組み合わせる場合も、何がどの画面に記録されるかを確かめます。
いいえ。SpaceやPageの共有範囲を確認します。Google Driveなど外部へリンクした資料なら、リンク先の権限も必要です。自分のアカウントで開けることを確認しても、相手が開ける証拠にはなりません。受け手のアカウントかログアウトした状態でリンクを試し、必要なページまで見えるか確かめます。
Projectは、案件に関係する会話と指示を続けるのに使います。Spaceは、Pageやファイルを人が読み、共有・整理する場所です。たとえばAI秘書講座の企画と台本のやり取りはProjectへ、講座の確定した説明書と配布資料はSpaceへ整理できます。どちらか1つに全部押し込まず、誰が何をするかから選びます。
制作中のプレビューと、他の人が開ける公開ページは別です。内容ができた後に、共有範囲、公開操作、公開URLの実表示を確認します。申し込みボタンが見えるだけで申込が届くとは言えず、リンク先やフォーム送信も試します。公開する前に本人のタイトル、価格、期日を確認します。
その返答だけでは届いたと確認できません。下書き保存、送信操作、送信箱への記録、受信箱への到達は段階が違います。どこまで実際に確認したかを分けて聞いてください。相手の受信や開封までは、送信側の表示だけでは分かりません。送信を頼んでいないのに下書きを作っただけなら、その状態を下書きとして報告するのが正確です。
編集できるスライドを求めているなら、ページ全体を画像1枚にする方法は合いません。写真やイラストは画像要素として入れ、見出し、本文、価格、申込先は編集可能な文字にします。図も可能なら個別の要素で作り、スピーカーノートには話す台本を入れます。画像があることと、スライドの内容が伝わることも別です。ページの意味に合う画像か実画面を選びます。
変わり得る制度は検索して公式の現行資料を開きます。AIが知っている過去の制度や、検索結果の短い説明だけで結論を出しません。制度の発表日、適用日、対象者、地域、例外を確認し、個別案件で必要なら担当機関にも照会します。元資料にない条件を補って書かないことも重要です。
ChatGPTのデスクトップアプリでDotのプロフィールを開き、ComputersにそのMacが表示され、Allow accessが確認されているかを見ます。Macがオンラインで、アプリが開いていることも必要です。Work SyncやCodexの接続だけではDotのローカルアクセスになりません。ローカル作業が始まったら、該当するタスクの進捗を開いて何を扱ったか確認します。
まず、Dotの会話画面にある電話ボタンからアプリ内通話を開始しているかを確認します。通常の電話番号に発信することと同じではありません。アプリ内通話ができない場合は、文字の会話は使えるか、端末のマイク権限、通信、アプリ更新を見ます。公式案内ではDotは自分から利用者に電話をかけられません。番号へ電話した時の失敗なら、音声チャットと電話サービスを混同していないかを確かめます。
会話検索でファイル名や話題を探し、関連するProject、Space、Dotのタスクを見ます。同じ名前のファイルが複数ある場合は更新日、版、内容で区別します。古いLibraryの案内どおりの画面がないなら、現在のアカウントでSpaceが提供されているかを確認します。ファイルが見つかっただけでは最新版と決めず、本文を開いて指定の修正が入っているか読みます。
いいえ。機能はプラン、地域、端末、アプリ更新、組織の設定で変わります。このガイドは機能の目的と操作の考え方を説明しますが、実際にその機能が利用できるかは、本人のアカウントで確認する必要があります。画面見本は再現図であり、実際の画面をそのまま写したものではありません。ボタンが違うときは、表示中の画面と公式の最新案内を優先します。
まず同じアカウントとワークスペースで、左側のメニューと設定画面を確認します。機能名が見当たらなくても、終了したとは限りません。LibraryからSpaceへのような対象アカウント別の入口の変更、段階的な提供、管理者設定、アプリの更新が関係することがあります。次にOpenAIの公式Helpで、更新日と提供対象を確認します。検索結果に出る古い説明文と、実際に開いた公式ページの本文が違う場合は、現在の本文を優先してください。スクリーンショットを残すなら、撮影日、端末、アカウントの種類を添えます。別の人の画面を見せるときは、名前や顧客情報を隠した画像か再現図かを明記してください。
最初は機能名を全部覚えるより、1つの仕事を最後まで追う練習をします。たとえば、資料を添付し、必要な箇所を探し、返答文を作り、原文と照合し、保存する流れです。この中で「材料を渡す」「AIがしたことを見る」「本人が決める」の境界が分かれば、後からSearch、Work、Dot、Spaceを足しても迷いにくくなります。まだ仕事の材料が散らばっている場合は、ProjectやSpaceの名前を覚える前に、正本がどこにあるか決めることから始めます。
Dotの通話・PC接続・提供条件:OpenAI公式Dotガイド。SpaceとSitesの共有・公開の違い:Space公式ガイド、Sites公式ガイド。
ChatGPTの画面には、このガイドの中心に出てきた機能以外にも、小さな入口が増えています。ただ、名前を並べられても『自分の仕事でいつ使うのか』が分からなければ、読む意味がありません。候補を出す機能、見ているページを手がかりにする機能、作業の補助機能。利用する人と場面から見ていくと、それぞれの役割が分かります。提供条件が限られるものは、自分の画面にない前提でも判断できるように説明します。
例えば、Codexが次の依頼文の候補を出したとしても、それは仕事の優先順位や本人の承認ではありません。ウェビナー台本を直した直後に『全ページへ反映』という候補が出ても、元台本の修正が確定していなければ先に確認する方がよいでしょう。ブラウザに関係する補助機能も、公開ページを調べるのか、ログイン済みの自分のタブを使うのかで必要な権限が変わります。便利な入口ほど、何を読めて何を変更できるかを確かめて使いたいところです。
機能名を見つけたときは、この章の説明と現在の公式案内を並べるところから。プラン、地域、アプリの版によって表示が違います。名前だけ知っていても、実際の画面で使えなければ仕事には組み込めません。まず用途を決め、表示を確かめ、小さな仕事で結果を見る。そうすれば、新しい機能が追加されても、流行りの名前に振り回されずに選べます。
主要機能に加え、提供条件のある機能も見落とさないための一覧です。
| 場面 | 機能の例 | 使う前に見ること |
|---|---|---|
| 次の依頼文に迷う | Composer Predictions | 候補は本人の承認や優先順位ではない |
| 開いているWebページを使う | ブラウザ拡張 | 対象のタブと読み書きの権限 |
| 画面を見せて相談する | 画像入力・Appshots | 写り込む顧客情報と画面の範囲 |
| 他社サイトへ入る | Sign in with ChatGPT | 連携先と求められる権限 |
制作物を使った例。本ガイドで紹介する機能に、自分の画面では表示されないものがあっても、使えない理由を推測しない。公式の対象条件と現在の画面を見て、資金調達の案内ページや架空教材など自分の材料に必要な機能だけ選ぶ。
ここまでに説明したChat、Work、Codex、Dot、Space、Sites、検索、ファイル、画像、音声、分析、Project、Scheduled、GPTs、Canvas、Study、Record、Health、Apps、Skills以外にも、公式の機能一覧には補助機能があります。全員の画面に同じボタンが出るわけではありません。プラン、地域、アプリの版、端末や管理者設定が違うからです。以下は「名前を見たときに何をする機能か」「使いたいときにどこを見るか」を説明します。
Codexデスクトップアプリで作業を続けていると、入力欄に次の依頼文の候補が表示される場合があります。候補を読んで採用するならTabで確定できます。たとえばウェビナー台本の修正後に「全ページのスピーカーノートを確認」と提案されても、まだ台本の本人確認が済んでいなければその候補を飛ばして構いません。候補はAIによる予測であり、本人の承認や仕事の優先順位ではありません。対象プラン・地域・アプリ版が限定されるベータ機能です。表示されない場合、ChatGPTの故障とは判断せず、利用条件とアプリの版を確認します。
対応ブラウザの拡張機能を接続すると、デスクトップのChatGPTやCodexから、本人がログインして開いているブラウザのタブを作業対象にできる場合があります。Chrome、Edgeなどの対応状況は公式案内で確認します。使う前に、拡張機能の権限、接続したブラウザ、読み取らせるタブを確認してください。たとえばTraingoの下書きを調べるなら、先に本人が正しい下書きを開き、AIには件名・PS・保存状態の確認を頼みます。ブラウザ拡張を入れることだけで、すべてのサイトに無制限の権限が与えられると考えないでください。外部へ送信する操作は下書きの閲覧や修正と分けます。
対応する外部サイトで「Sign in with ChatGPT」が表示されたときに使うログイン方法です。ChatGPTアカウントで本人確認することと、そのサービスへChatGPTの会話やファイルを渡すことは別です。連携画面で求められる権限を読み、不要なら許可しません。これを使ってログインしても、外部サービスの有料プランへ自動加入するわけではありません。作成したアカウントを後で管理できるよう、どのサイトに連携したか記録します。
Codex Microは、対応する専用端末を使ってCodexの状態や操作を扱う限定的な機能です。普通のChatGPTを使うために端末を買う必要はありません。Petsはデスクトップの作業状態をキャラクターで示す機能です。進行中や待機中を視覚的に確認する助けになりますが、表示だけで成果物の内容検査やメール送達まで証明できるわけではありません。利用条件が合わなければ、この2つを飛ばして通常のChat、Work、Codexを使えます。
写真やスクリーンショットをChatへ添付して「この部分が読めない」「このボタンは何か」と質問できます。画面の一部だけを切り取る場合、エラー表示と周辺のメニューが同時に見えるようにすると原因を調べやすくなります。Appshotsは対応環境でアプリの画面を取得して作業へ渡す経路です。画面へのアクセス許可が必要で、常にすべてのウィンドウを読めるわけではありません。顧客情報やパスワードを写すときは、必要な箇所だけにしてから渡します。AIの画面解釈が違う場合、見えている文字や操作結果を優先して訂正します。
公式資料:Composer Predictions、Browser extension、Sign in with ChatGPT、Codex Micro、Pets、Image inputs。