GビズIDは、補助金の電子申請(jGrants)・社会保険手続き・税務手続きなど、複数の行政手続きを1つのIDで利用できる仕組みです。本記事では、補助金申請を念頭に置いたGビズIDの取得方法と活用方法を、2026年5月時点の最新情報を参考に整理します。
GビズIDとは何か
GビズIDは、デジタル庁が運営する法人・個人事業主向けの共通認証システムです。1つのIDで複数の行政サービスにログインでき、補助金の電子申請システムjGrantsをはじめ、社会保険関係手続き・経営力向上計画認定申請などで活用されています。
GビズIDが必要な主な理由
2026年5月時点で、IT導入補助金・ものづくり補助金・事業再構築補助金など、主要補助金の多くは電子申請のみとなっており、GビズIDがなければ申請できない仕組みになっています。書類で郵送・持参する従来型の申請は、今後も減少していくと見込まれます。
GビズIDの種類
GビズIDは大きく3種類に分かれます。補助金申請ではプライムが必要になることが基本です。
- GビズIDプライム法人代表者・個人事業主本人が取得。書類審査と本人確認が必要。補助金申請の基盤になる
- GビズIDメンバープライム取得者の組織内のメンバー用。プライムから発行
- GビズIDエントリーオンラインのみで即時発行。利用できるサービスが限定的(補助金申請には使えないことが多い)
GビズIDプライムの取得手順
GビズIDプライムは、書類審査を含むため取得まで1〜2週間程度かかることがあります。補助金の公募期限ぎりぎりでは間に合わないため、早めの取得が推奨されます。
取得の流れ
- 申請書PDFをダウンロードGビズID公式サイトから申請書を入手
- 必要情報を記入法人番号・代表者氏名・住所・連絡先などを記入
- 印鑑証明書を準備法人は法人代表者印の印鑑証明書、個人は実印の印鑑証明書(発行から3か月以内)
- 申請書・印鑑証明書を郵送GビズID運用センターへ書類郵送
- 審査完了後にメール通知登録メールアドレス宛てに発行通知
2026年5月時点では、マイナンバーカードを使ったオンライン申請も整備が進んでいます。マイナンバーカードと対応端末があれば、書類郵送なしで取得できることがあります。
GビズIDで使える主な行政サービス
GビズIDで利用できる行政サービスは年々増えています。補助金関連だけでなく、社会保険・税務関連でも活用が進んでいます。
| 分野 | 主なサービス |
| 補助金 | jGrants(補助金電子申請ポータル) |
| 計画認定 | 経営革新計画・経営力向上計画・事業継続力強化計画 |
| 労働関係 | e-Gov(社会保険手続き・雇用関係助成金申請) |
| 税関連 | e-Tax(一部連携) |
| その他 | パートナーシップ構築宣言ポータルなど |
GビズIDを補助金申請で使うときの注意点
GビズIDを補助金申請で使う際にとくに確認しておきたい点があります。
取得には日数がかかる
書類郵送方式では、申請から発行まで1〜2週間程度かかることが一般的です。補助金の公募開始後にあわてて取得すると、申請期限に間に合わないことがあります。公募開始の1〜2か月前から準備します。
代表者本人による取得が原則
GビズIDプライムは法人代表者・個人事業主本人の名義で取得する必要があります。代理取得は原則として認められていないことが多くなっています。
パスワードと2段階認証の管理
ログインには2段階認証(SMSによるワンタイムパスワードなど)が必要です。代表者のスマートフォン番号で設定するのが基本となるため、ログイン時に代表者の協力が必要になります。組織のメンバーが申請作業を行う場合は、GビズIDメンバーを発行して権限を分けます。
よくある質問
Q. GビズIDの取得費用はかかりますか?
GビズIDの発行・利用に手数料はかかりません。書類郵送に伴う郵送費・印鑑証明書発行手数料が必要になる程度です。
Q. GビズIDエントリーで補助金申請はできますか?
多くの補助金ではGビズIDプライムが求められており、エントリーでは申請できないことが多くなっています。プライムの取得が前提です。
Q. 個人事業主でも取得できますか?
個人事業主もGビズIDプライムを取得できます。屋号・本人氏名・住所などの登録が必要です。
Q. 発行までの時間を短縮する方法はありますか?
マイナンバーカードを使ったオンライン申請が利用できる場合は、書類郵送より短期間で発行されることがあります。利用条件はGビズID公式サイトで確認します。
Q. 1法人で複数のGビズIDプライムを取れますか?
原則として1法人につきプライムは1つです。組織内のメンバーが利用する場合は、プライム取得者からメンバーアカウントを発行します。