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スマートプロンプトメーカーの使い方

補助金 AI活用 マーケティング 行政書士

この解説では、以前から案内している「スマートプロンプトメーカー(別名・何でもプロンプト)」の考え方と使い方を紹介します。AIに渡す情報を5つの枠に整理するだけで、補助金の事業計画書からLP・メール・各種書類まで、同じ型で作れるようになります。補助金の不備対応や実績報告書づくりへの応用まで、ひととおり押さえられる内容です。

スマートプロンプトメーカーとは何か

スマートプロンプトメーカーは、私が「何でもプロンプト」とも呼んでいる汎用のプロンプトです。名前のとおり、ひとつの型でいろいろな制作物に使い回せるのが特長です。

用途は補助金申請にとどまりません。メールやメルマガ、理由書などの書類作成、さらにはデザインをある見本に似せたい、といった場面でも使えます。ここ数か月で提供している資料も、ほぼこの方式で作っています。

なぜ幅広く使えるのかというと、あとで説明する5つの枠に必要な情報を入れるだけで、AIが得意な部分を生かしつつ、事実に基づかない出力(ハルシネーション)を抑えながら、自分流の文章・デザイン・コンテンツを組み立ててくれるからです。

情報を5つの枠に整理する

このプロンプトの全体像は、「以下の基本データを基に、参考情報と参考フォーマットに従い、ルールを守って指示内容を遂行してください」という一文に集約されます。設定するのは次の5つです。

この5つを埋めれば、作りたいものが作れる、という設計になっています。以下、それぞれの枠に何を入れるかを見ていきます。

基本データ — 元になる情報を全部入れる

基本データは、AIに参照してもらう「元となるデータ」です。書き手と読み手の情報、書き手の特性など、制作物のベースになる材料をここにまとめて置きます。

補助金の事業計画書を作るなら、その会社へのヒアリングデータ、顧客調査・市場調査・商品調査のデータ、決算書、申請したい商品や設備の情報などが該当します。渡し方の形式は問いません。どういう考えで何をやっているのかが伝わる材料を、まとめてここに入れます。

分量の上限はほとんど気にしなくて構いません。10万字・20万字あっても扱えます。見直しゼロで申請まで進められた事業計画書があるのですが、それはこの基本データがしっかり入っていたからだと考えています。基本データの作り込みが、そのまま仕上がりの精度につながります。

LPも事業計画書も、必要な要素は同じ

「LPを作りたい場合はどうするのか」と思うかもしれませんが、入れる要素は事業計画書とほぼ同じです。コンセプトは何か、誰向けか、誰のどんな問題を解決するのか、商品内容は何か、見込み客が求めているもの・求めていないものは何か——このあたりです。

つまり、商品情報と顧客情報を中心にしたデータを入れることになります。事業計画書を作れば、その情報を土台にLPやホームページも作れる、と言っているのはこのためです。

参考資料と参考フォーマットの違い

基本データの次に置くのが参考資料です。「何を参考にしてほしいか」を示す枠で、その下にある参考フォーマットとは役割が違います。

参考フォーマットは「こういう形で作ってほしい」という見本です。たとえばあるホームページの構成を真似したいなら、そのページのHTMLを入れます。ブラウザで対象ページを右クリックして「ページのソースを表示」を選ぶとソースコードが表示されるので、それをコピーして貼るだけで参考フォーマットが用意できます。

参考資料(参考情報)のほうは、その制作物を作るために参考となるデータです。事業計画書なら、補助金事業計画の作り方をまとめた資料や公募要領などがこれにあたります。文章の書き方や、NotebookLMなどで集めた資料でも構いません。なお、リンクよりもテキスト、できればMarkdown形式のほうがAIは読み取りやすいようです。

ルールと指示内容は「強調」として使う

ルールは、「文体を真似してほしい」「文字数は何字」といった、特に守ってほしい条件を書く枠です。参考情報や参考フォーマットの中でも、とりわけ強調したい点を書くイメージです。「中学生でもわかる言葉を使う」といった指定でも構いません。

指示内容も同じく強調の位置づけです。補助金なら「審査に通る事業計画書を作ってください」「審査の観点を網羅し、参考フォーマットの文体や口調を守った事業計画にしてください」のように書きます。必要な情報は前の枠にすでに入っているので、ルールと指示内容は「特にここを押さえてほしい」という念押しと考えるとよいでしょう。

実際の動かし方

5つの枠を埋めたら、そのプロンプトをコピーして、AIに渡します。ChromeでGeminiを開いている場合は、画面右上の「Gemini相談」ボタンから呼び出し、貼り付けてEnterを押すだけです。

LPを作りたいときも流れは同じです。売りたい商品の情報、顧客情報、競合情報、商品の特徴やベネフィットなどを基本データに入れます。参考資料にはLPの書き方やファネルの例など、参考フォーマットには構成を真似したいLP(できれば現物)を入れます。指示内容には「売れる」「次につながる」「見込み客が獲得できる」といった狙いを書き添えます。

補助金の不備対応にも使える

補助金申請で不備の指摘が来たときにも、同じ型が使えます。基本データは申請時と同じものを入れ、参考資料には公募要領や、実績報告なら実績報告のガイドブックを入れます。参考フォーマットが不要な場合は消して構いません。

そして、ルールや指示内容、あるいは参考情報のところに不備の内容を入れます。不備は「何々が何々になっているので直してください」「条件が揃っていないので対応してください」といった形で来ることが多いので、その内容をそのまま指示に落とし込みます。実際、デジタル化・AI導入補助金の事業者申請で、内容がすぐには読み解けない不備が来たときも、この方式で対応できました。使い方は一人ひとりが工夫して広げていける余地があります。

コピペの手間をなくした発展版

さらに、枠ごとにコピペする手間を減らした発展版もあります。自社の概要にある基本データを入れると、基本データが自動で埋め込まれ、事業計画書の場合は参考フォーマットもあらかじめ入った状態になります。見出し別の見本は、参考フォーマットを見出しごとに分割したものです。

分割しておくと、自分で確認しやすく、少し直すだけで精度を上げられます。プロンプトをコピーしてAIに渡し、返ってきた回答を所定の場所に入れる——これを繰り返すだけで進められます。従来は枠ごとに一つずつコピペしていたので、その手間が減った形です。

実績報告書への応用

この仕組みは実績報告書づくりにも使えます。補助金Toolsを持っている方は、その中の見本を参考フォーマットに入れ、事業計画書を基本データに入れ、実績報告の作り方を解説した動画の文字起こしを参考情報に入れます。そのうえで「不備のない実績報告書を作ってください」と指示すれば、報告書の文章が出てきます。

まとめ

スマートプロンプトメーカーは、基本データ・参考資料・参考フォーマット・ルール・指示内容という5つの枠に情報を整理するだけで、補助金書類からLP・メール・実績報告書まで、同じ型で作れる汎用プロンプトです。定型のプロンプトを毎回入力したりコピーしたりしている方や、Clippyのような定型文ツールを使っている方は、これを土台にするとさらに楽に作れるようになります。まずは手元の一つの制作物で試してみてください。


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