業種カテゴリ|風俗営業5号(ゲームセンター)
ゲームセンターの
遊技機表示・配置基準を、
行政書士が実務目線で解説します。
ゲームセンターの店舗設計では、遊技機の配置と客動線が許可申請の判断材料になります。
機械配置図の書き方、通路幅・客席空間の確保、店内表示の必須項目――いずれも図面段階での確認漏れが現地確認で差戻しになります。
この記事では、ゲームセンターの遊技機配置基準と図面記載のポイントを実務目線で解説します。
こんな方のための記事です
- ゲームセンターを新規開業予定で店舗設計中の方
- 店舗デザイナーと配置図を打ち合わせ中の方
- 現在の店舗の機械配置を見直したい方
- 通路幅や避難経路の基準を確認したい方
- 店内表示の必須項目を整理したい方
- 図面段階で差戻しを防ぎたい方
機械配置図に何を書く?必須項目
5号許可申請の機械配置図(遊技機配置図)には次の項目を必ず記載します。
縮尺は1/100または1/50が標準。CAD・JW-CAD・AutoCAD等で作成。手描きでも可ですが、寸法が正確に読み取れる必要があります。
図面と実物が乖離すると現地確認で差戻し。家具・機械設置後に行政書士同行で実物確認するのが鉄則です。
- 店舗の平面(壁・通路・カウンター・トイレの境界)
- 各遊技機の位置(座標または距離寸法)
- 各遊技機の種類(クレーンゲーム・メダルゲーム・ビデオゲーム等)
- 各遊技機の台数
- 通路幅(客動線)の寸法
- 避難経路(非常口までの動線)
- 受付・カウンター・休憩スペースの位置
- トイレ・更衣室・倉庫の位置
通路幅と客動線の基準
通路幅と客動線は建築基準法と消防法の規制に従います。風適法上の固定数値はありませんが、避難の安全性確保が必要です。
標準的な通路幅:(1)主要通路(メイン動線):1.2m以上。(2)副通路(機械間):0.8m以上。(3)非常口への通路:1.2m以上で障害物なし。
客動線設計:(1)入口から受付・両替機までの動線が明確。(2)各機械エリアへのアクセスが分かりやすい。(3)非常口への動線が複数経路で確保。(4)休憩スペース・トイレへの動線が独立。
収容人員30人以上になる店舗は防火管理者の選任義務(消防法)。100人以上ならスプリンクラー設置等の追加要件もあります。
通路幅は『客が遊技中に通行できる幅』を基準に。機械の前で立ち止まる客がいても通行可能な設計が理想です。
店内表示の必須項目
5号許可で必要な店内表示:
店内表示は入口・受付・各機械エリアの複数箇所に。文字サイズは客が読み取れる大きさで、観光地店舗では多言語併記(英語・中国語・ハングル等)も検討します。
都道府県条例で必須項目が追加される場合があるため、所轄警察署事前相談で確認します。
- 営業時間(開店時刻・閉店時刻)
- 料金体系(メダル貸出・遊技料金等)
- 18歳未満入場制限(時間帯・同伴ルール)
- 景品交換ルール(換金禁止・景品上限800円)
- 客の禁止行為(喧嘩・酔酒入場・喫煙等)
- 緊急連絡先(所轄警察署・消防署)
- 管理者名(風適法第24条の管理者)
- 営業の方法の写し(風適法第19条の店内掲示)
機械配置で起きやすい差戻しパターン
現地確認で差戻しが起きるパターン:
差戻しを防ぐには、図面段階で店舗デザイナー・行政書士・建築士の3者打合せを実施。各専門領域の不備を網羅的にチェックします。
施工後の修正は数十万円〜数百万円の損失になることもあるため、図面段階での二重チェックが鉄則です。
- 通路幅不足:機械を詰めすぎて通路が0.8m以下 → 設計段階で機械数を減らす
- 避難経路ブロック:非常口前に機械配置 → 機械配置を見直し非常口前を空ける
- 図面と実物の乖離:機械搬入後の配置変更 → 配置完了後に行政書士同行で実物確認
- 管理者の常駐動線なし:管理者が全機械を巡回できない配置 → カウンターから全機械が見える設計
- 客の年齢確認動線なし:受付を経由しない入店動線 → 受付経由動線への変更
店舗規模別の配置設計ベストプラクティス
店舗規模に応じた配置設計:
小規模店舗(100㎡以下、機械20〜30台):受付・両替機を入口近くに配置。機械を壁際に整列し、中央通路1.5m。トイレは奥に配置。
中規模店舗(100〜300㎡、機械50〜100台):エリア分け(クレーンゲーム・メダルゲーム・ビデオゲーム)。各エリア間を主要通路1.5m以上で接続。休憩スペースを設置。
大規模店舗(300㎡超、機械100台超):複数受付・両替機。非常口を複数確保。階層構造(フロア分け)の場合はエレベーター・階段の動線確保。防火管理者選任必須。
ショッピングモール内出店なら、モール側の動線・避難経路と店舗内の動線を整合させる必要があります。モール管理側との調整が必要です。
店舗規模に応じた最適配置は当事務所でも設計打ち合わせ同行で対応可能。店舗デザイナーと連携して実務上の最適解を提示します。
よくあるご質問(ゲームセンターの遊技機配置)
機械配置図に何を書くべき?
店舗の平面・各遊技機の位置と種類・通路幅・避難経路・受付・トイレ等。縮尺1/100または1/50で寸法が正確に読み取れる必要があります。
通路幅の基準は?
風適法上の固定数値はありませんが、主要通路1.2m以上、副通路0.8m以上、非常口への通路1.2m以上が標準。建築基準法と消防法を踏まえます。
店内表示の必須項目は?
営業時間・料金体系・18歳未満入場制限・景品交換ルール・禁止行為・緊急連絡先・管理者名・営業の方法。複数箇所に掲示します。
防火管理者の選任義務は?
収容人員30人以上で防火管理者選任義務(消防法)。100人以上ならスプリンクラー設置等の追加要件もあります。
図面と実物が違っていたら?
現地確認で差戻しになります。家具・機械設置後に行政書士同行で実物確認するのが鉄則です。
ショッピングモール内出店の注意点は?
モール側の動線・避難経路と店舗内の動線を整合させる必要があります。モール管理側との調整が必要です。
管理者の動線設計は?
管理者が全機械を巡回・監視できる配置にします。カウンターから全機械が見える設計が理想です。
