業種カテゴリ|風俗営業2号(低照度飲食)
2号許可の照度測定はどうやる?
朝・昼・夜の運用差を、
行政書士が実務目線で解説します。
2号許可の核心は『客室照度10ルクス以下』。営業中もこの数値を維持する義務があります。
窓のあるバーは朝・昼・夜で自然光が変わるため、時間帯ごとに照度がブレやすい。日没前と日没後の差で許可基準を超える事案が現場で実際に起きています。
この記事では、照度計の使い方・測定ポイント・時間帯別の運用差・所轄警察署の現地確認のコツを実務目線で解説します。
こんな方のための記事です
- 2号許可で開業準備中で照度設計を確定させたい方
- 窓のあるバーで時間帯ごとの照度差に悩んでいる方
- 照度計の機種と使い方を知りたい方
- 音響照明設備配置図の書き方を確認したい方
- 現地確認で照度基準を満たしているか不安な方
- 営業中の照度維持運用を組み立てたい方
10ルクスとはどれくらいの暗さ?日常照度との比較で理解する
10ルクスは感覚的に『新聞を読むのにかなり苦労する』水準。日常生活で意識する明るさよりも、相当暗い空間です。
| 場所 | 照度(ルクス) | 備考 |
|---|---|---|
| 晴天屋外日陰 | 10,000〜30,000 | 極めて明るい |
| オフィス | 300〜750 | JIS基準値 |
| 家庭リビング | 150〜300 | 標準 |
| コンビニ・スーパー | 500〜1,000 | 明るい |
| 夜間道路 | 5〜30 | 薄暗い |
| ろうそく1本(1m離れ) | 1〜10 | 極めて暗い |
| 2号許可基準 | 10以下 | 意図的に暗い |
10ルクスはろうそく1本を1メートル離れて見るくらいの明るさ。バー設計では、間接照明・キャンドル風LED・スポット照明で全体を暗くしつつ、必要な視認性を保つのが技術。
完全に真っ暗(0ルクス)にすると客の安全確保ができないため、5〜10ルクスの範囲で設計するのが実務上の最適解。これより暗くなると客の動線確認やオーダー対応が困難になります。
照度計の選び方と測定方法は?JIS規格対応機種を使う
照度計はJIS C 1609-1規格対応のものを選びます。家電量販店やAmazonで5,000〜30,000円で購入可能。所轄警察署が現地確認に持参するのもJIS規格対応機種です。
測定の基本は客室の床面から80cm(机上面)での実測。客が飲食する位置の照度を測定するため、客席のテーブル面・カウンターの上面で測ります。床面ではなく机上面が標準です。
測定ポイントは客室の代表的な複数点。カウンター席・ボックス席・通路の複数点で測定し、すべて10ルクス以下であることを確認。点状に明るい場所(スポット直下等)があるとアウトなので、照明配置を均等化します。
測定タイミングは朝・昼・夜の3回。窓のあるバーは特に注意で、日中は自然光で照度が上がります。営業時間(夜間)に測ればよいわけではなく、自然光の影響を最大化したタイミングで測定して、それでも10ルクス以下に収まる設計が必要です。
窓のあるバーは朝・昼で照度が上がる?自然光対策の3パターン
窓・天窓・吹き抜けがあるバーは、自然光で日中の照度が上がります。営業時間外(日中)でも、もし日中営業をする場合は10ルクス以下が必要です。
対策は3パターン。(1)遮光カーテン・ロールスクリーン:窓を完全に覆う遮光性の高いカーテンを設置。日中も使用する。(2)窓を塞ぐ内装:窓の手前に壁・パーテーションを設置して光を遮る。(3)営業時間を夜間限定にする:日中は営業せず、夕方以降のみ営業することで自然光の影響を回避。
実務では(1)の遮光カーテンが最も多い対応。完全遮光の業務用カーテンを使えば、日中でも10ルクス以下に維持できます。ただしカーテンを開けたまま営業すると基準違反になるため、運用ルールで『カーテン常時閉』を徹底します。
(2)の壁設置は内装変更が大きいため初期費用が嵩みます。逆に外光をすべて遮断できるため運用が楽になる利点があります。
窓のないバー(地下・路地裏物件)なら自然光対策が不要で運用が楽。物件選定段階から照度を意識した立地選びが理想です。
音響照明設備配置図には何を書く?2号許可の図面記載ポイント
音響照明設備配置図は2号許可で必須の構造書類。記載項目は次の通り。
図面の縮尺は1/100または1/50が標準。手描きCAD・JW-CAD・AutoCAD等で作成。家具配置(テーブル・椅子・カウンター)も含めて描画し、客が実際に飲食する位置の照度が読み取れるようにします。
図面と実物が乖離すると現地確認で差戻し。家具設置後に行政書士が同行して実測値を反映するのが鉄則です。
- 客室の平面(客席・カウンター・通路の境界)
- 各照明器具の位置(座標または距離寸法)
- 各照明の種類(LED調光・スポット・キャンドル風・ペンダント等)
- 各照明の最大調光時の照度値
- 音響機器の位置(スピーカー・BGM機器)
- 窓・天窓の位置と遮光対策
- 客席各点の代表照度(実測値)
現地確認で照度がオーバーしたらどうする?補正対応の流れ
申請後、所轄警察署が現地確認に来ます。担当者が照度計を持参して実測。図面値より実測値が高い(明るい)と差戻しになります。
差戻し時の対応は(1)照明の調光器を最暗ポジションに固定、(2)照明器具を一部撤去、(3)カバー・拡散板で照度を下げる。これで再測定し、10ルクス以下を達成すれば許可が下ります。
差戻しを防ぐには、申請前に行政書士同行で予備測定するのが最善策。図面値だけで申請せず、家具設置後の実測値で図面を修正してから提出します。
現地確認は1回で終わるとは限りません。複数回の差戻しになると、申請から55日では収まらず開業日がスライドするため、初回で合格させる準備が必要です。
照度測定の予備測定・図面修正・現地確認立会いまで、当事務所ではワンストップで対応可能です。
よくあるご質問(2号許可の照度測定)
10ルクスとはどれくらいの暗さ?
ろうそく1本を1メートル離れて見るくらいの明るさです。新聞を読むのにかなり苦労する水準で、日常生活で意識する明るさよりも相当暗い空間です。
照度計はどこで買える?
家電量販店やAmazonで5,000〜30,000円で購入可能。JIS C 1609-1規格対応のものを選びます。所轄警察署が持参するのもJIS規格対応機種です。
照度はどこで測る?
客室の床面から80cm(机上面)が標準。客席のテーブル面・カウンター上面で測ります。床面ではないので注意。
窓のあるバーで日中の自然光が問題ですか?
問題です。日中営業がある場合、自然光で照度が上がります。遮光カーテン・壁設置・夜間限定営業のいずれかで対策します。
照度の測定タイミングは?
朝・昼・夜の3回。自然光の影響を最大化したタイミング(晴天昼間)で測定して、それでも10ルクス以下に収まる設計が必要です。
現地確認で照度がオーバーしたらどうする?
調光器を最暗固定・照明撤去・カバー追加で照度を下げ再測定します。差戻しを防ぐため申請前に行政書士同行で予備測定するのが安全です。
図面値と実測値が違っていたら?
現地確認で差戻しになります。家具設置後に行政書士が同行して実測値で図面を修正してから提出するのが鉄則です。
