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業種カテゴリ|風俗営業2号(低照度飲食店)照度測定

照度測定の実務
照度計の使い方と2号許可申請に使う
計測記録の作り方を解説します。

「照度計、買ったことありますか?」——2号許可を考えている方にこう聞くと、9割の方が「ないです」「Amazonで見たけど何を選べばいいか分からない」と返されるんです。よく分かります、私も最初はそうでしたから。
でも、2号許可は「10ルクス以下」という数字で勝負する世界でして、感覚で「うちは暗いから大丈夫」が通用しないんですよね。警察官が照度計を持って実測しに来ます。そのとき、こちらに同じ計測根拠があるかどうかで、現地確認の温度感が180度変わります。ここでは「初めて照度計を触る方」を想定して、選び方・測り方・記録の残し方まで一気にお伝えしますね。

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こんな方のための記事です

  • 2号許可を申請するにあたって照度測定が必要な方
  • 照度計を使ったことがなく、使い方を一から知りたい方
  • 照度記録書類の書式・記載内容が分からない方
  • 警察の現地確認立会で照度測定に立ち会う予定がある方
  • 店舗の照度が本当に10ルクス以下になっているか確認したい方

なぜ「自分で照度を測る」ことが、こんなに重要なんでしょう?

ここが本当に大事なんですが、2号許可の核心は「客室の照度を10ルクス以下として営業する」ことでして、これは感覚値ではなく、数値で証明しなきゃいけない世界です。申請書類の「音響照明設備配置図」には、各照明器具の情報と一緒に、計測した照度値を書く必要があります。

もう一つ、これが本当の山場なんですが、申請後の警察による現地確認立会では、担当の警察官が照度計を持参して、その場で実測します。「お店の方、ご自身で測られましたか?」と聞かれて、「いえ、感覚で大丈夫だと思って」と答えると、確認のやり取りが非常に長引くんです。逆に、「ここ、ここ、ここで測って、最低値は7ルクスでした、写真も残してます」と即答できると、現地確認は10分で終わります。

ところで、開業後の立入調査でも照度は再度測られます。申請時の照度を維持し続けることが許可継続の条件ですので、月1回くらいの自己計測を運用ルーチンに組み込まれることをお勧めしています。電球が切れて交換したタイミング、調光器の設定を変えたタイミング、季節の変わり目で日没時刻が変わったタイミングなど、リスクが上がる瞬間に必ず測る、と決めておくと安心です。

照度計はどれを買えばいい?——3,000円のと10,000円のは何が違うか

「Amazonで照度計を検索すると、安いものから高いものまで山ほど出てきて、何を選べばいいか分からない」というご相談、本当に多いんですよね。お気持ち分かります。

結論からお話すると、2号許可申請の目的なら、3,000〜10,000円のデジタル照度計で十分です。ただし、3つだけ仕様を確認してください。測定範囲は0〜20,000ルクス以上(出入口付近の明るい場所も同じ計器で測れる範囲)。分解能は1ルクス以下、理想は0.1ルクス単位(10ルクス前後の判定に必要)。受光部はコサイン補正・V(λ)補正付き(これが付いていない安物は実照度と数値が大きくズレます)。

実務でよく使われているブランドは、TASCO(タスコ)・共立電気計器・カスタム・SANWAあたりです。私は現場で共立のKEW5202を持っていきますが、ご自身用なら家電量販店のデジタル照度計で問題ありません。高精度を求められる方は、校正証明書(トレーサビリティ証明)付きのモデルを選ぶと、立入調査時に「これ、ちゃんと校正されてるの?」と聞かれたときに即答できます。

つまずきやすいポイントを一つ。スマホの照度計アプリは、申請用途には使えません。スマホのカメラセンサーから推定するので、誤差が大きすぎるんですよね。便利そうに見えますが、これで測った数字を申請書に書くのは危険です。必ず物理的な照度計を一つお持ちください。

実際の測り方——4ステップで進めます

ここから本題で、実際にどう測るか、です。私が現場で必ずやっている手順を4ステップでご紹介しますね。

ステップ1:計測条件を固定する。実際の営業時と同じ照明の状態にします。調光器(ディマー)は通常営業時の設定値にセット。テーブルキャンドルは使用する場合は点灯した状態で計測。蛍光灯・LED等のすべての照明が完全に点灯してから5分以上経過した安定状態で計測します。

ステップ2:計測位置を決める。客室内の複数箇所を計測します。最低限の計測箇所は①四隅②中央③照明器具の直下(最も明るい場所)④照明器具から最も遠い場所(最も暗い場所)の計6〜7箇所です。後で図面上に番号を振ってそれぞれの値を記録します。

ステップ3:計測高さ。床面から85cmの高さで計測します(一般的なテーブル面の高さ)。照度計の受光部は水平(上向き)に向けてください。計測者が照度計に影を落とすと正確な値が取れませんので、腕を伸ばして体から離した位置で計測します。

ステップ4:値を記録する。各計測点の照度値を記録し、全計測点の中の最低値を「最低照度」として記録します。申請書類にはこの最低照度値を記載します。

記録書類の作り方——A4一枚で十分です

「記録書類って、どんな書式にすればいいんですか?」というご質問、本当に多いんですよね。正直に申し上げると、法定の書式はないんです。ですから、必要な情報を載せたA4用紙1枚で十分なんです。

必須の記載事項はこちらです。①計測日時(年月日・時刻)、②計測場所(店舗名・住所)、③計測条件(照明の状態・調光設定・テーブルキャンドルの使用有無等)、④計測箇所一覧(番号・場所の説明・測定値)、⑤最低照度値と最高照度値、⑥計測者名、⑦使用した照度計の型番。これだけ書ければ、書類として通用します。

もう一段、現場のテクニックをお伝えしますね。計測箇所を平面図上に番号で示し、記録書類の番号と対応させると、警察官の理解スピードが段違いに上がるんです。「①番がカウンター中央で8ルクス、②番が奥のBOX席で6ルクス」というふうに、図面と数値表が一枚で読めるレイアウトを作ると、現地確認の質問が9割減ります。

都道府県・所轄警察署によっては独自の書式を案内されることもありますので、申請前に「照度測定の記録はどんな形式で提出すればよいですか?」と一度確認しておくと安心です。当事務所では、現場で多用しているテンプレート(記入見本付き)をご提供しています。

現地確認立会で「やってしまった」3つのエピソード

ここで、私が立ち会った現地確認で実際にあった失敗例を3つ、匿名化してご紹介します。これを知っているだけで、当日の動き方が全然違ってきます。

エピソード1:警察官の照度計と、こちらの数値が全然合わない。オーナーさんが家電量販店で買った安い照度計で計った値は6ルクス、警察官の照度計で計った値は11ルクス——ぴったり境目をまたいでしまいました。原因は受光部の補正方式の違い。慌てて再計測してギリギリ通したのですが、冷や汗ものでした。受光部の補正がしっかりしている照度計を選んでいれば防げた事故です。

エピソード2:季節と時間帯を考えずに測ってしまった。3月に申請し、その時期に夕方17時の自然光が入る状態で計測したオーナーさん。8月になって警察の立入があったとき、夏の19時はまだ明るくて、自然光で15ルクスが出てしまいました。年間を通じて最も明るくなる時間帯・季節での計測も必須、と覚えてください。

エピソード3:調光器のメモリが移動していた。スタッフが掃除中にディマーを触ってしまい、申請時より明るい設定で営業していたケース。実は気づかないまま3週間営業していて、立入の日に9ルクスではなく13ルクスが出ました。ディマーには「営業時はここ」とマスキングテープで印を付ける運用にすると、誤操作が防げます。

よくあるご質問(照度測定・2号許可)

照度計はどこで購入できますか?

Amazonや家電量販店でデジタル照度計が3,000〜10,000円程度で購入できます。申請用途には分解能1ルクス以下・測定範囲0〜20,000ルクス程度のものが適しています。高精度を求める場合は校正証明書付きの計測器を選んでください。

照度測定は何か所で行えばいいですか?

客室内の複数箇所(最低でも四隅・中央の5点)を計測し、最低照度値を記録します。照明器具の直下(最も明るい場所)と、照明器具から最も遠い位置(最も暗い場所)の両方を計測することが重要です。

照度測定の高さは?

床面から85cmの高さ(一般的なテーブル面の高さ)で計測します。照度計の受光部は水平に向けて計測し、計測者の影が入らないよう注意します。

照度記録書類の書式は決まっていますか?

法定の書式はありませんが、計測日時・計測箇所・計測値・計測条件・計測者名を記載した書類を作成します。図面上に計測箇所を番号で示すと分かりやすくなります。

自然光が入る店舗では日中の照度はどう扱いますか?

自然光が入る場合、昼間は10ルクスを超えることがあります。2号許可の照度要件は営業時間中に10ルクス以下にすることですので、昼間はカーテン等で遮光する運用が必要です。

照度計の校正は必要ですか?

申請書類の添付資料として使う場合、一般的な市販の照度計で問題ありません。ただし現地確認立会での警察担当者の照度計と測定値が大きく異なる場合に備え、申請前に同じ場所で複数回測定して記録を残しておくことを推奨します。

スマホの照度計アプリは使えますか?

申請用途には推奨しません。スマホのアプリはカメラセンサーから推定するため誤差が大きく、申請書類の根拠データとしては不十分です。物理的なデジタル照度計を1台ご用意ください。

執筆・監修:阿久津 和宏(行政書士/日本風俗営業許可申請代行センター 代表/経済産業省認定 経営革新等認定支援機関)

2号許可の照度測定・記録書類作成・現地確認立会の同行を多数経験。照度計の選定アドバイス、計測手順の現地レクチャー、申請用テンプレート(記入見本付き)の提供までワンストップで対応します。

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