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業種カテゴリ:風俗営業4号(パチンコ・麻雀)/最終更新:2026-05-10

パチスロホールの遊技機認定・検定の実務

「新台を入れたいんですが、何日前までに警察署へ届けないといけないんでしょうか」「中古で買ったパチスロが期限切れだったらしいんです。どうすれば?」——パチンコ・パチスロホールの皆様から、毎月のように届くご相談なんです。遊技機の認定・検定は、ホール経営の生命線です。ここを外すと、営業停止どころか許可取消まで一気に走ってしまうことがあるんです。

ところで、「型式試験」「型式認定」「型式検定」、この3つの違いをスラスラ説明できる経営者の方は意外と少ないんです。さらに「検定機」「認定機」「みなし機」の3区分まで来ると、若手スタッフの方は完全に固まってしまう。今日はこのあたりを、現場の事務担当者の方が読んでそのまま動けるレベルで整理していきます。

結論——遊技機は「3年+3年」の最大6年、期限管理がすべてなんです

まず結論からお伝えしますね。パチスロ・パチンコホールで使える遊技機は、保安通信協会(保通協)の型式試験を通り、公安委員会の型式認定・型式検定を受けた機種に限られます。各機種には有効期限が原則3年あって、検定切れ後にもう一度認定を取り直せば、追加で3年——合計最大6年使えるんです。ここが大事なんですが、認定の再取得は原則1回までが一般的な運用とされていることがあります(地域・時期による運用差があり得ます)。

新台の入替・撤去は原則10日前までに管轄警察署経由で変更届を出します。直前に「明日入れます」では受理されません。実は、ここを甘く見て検定切れ機を1日でも置いておくと、立入のときに即発覚することがあるんです。ホール経営でいちばん怖いのは、その一台が原因で営業所全体の営業停止に発展するパターンです。

背景——なぜ遊技機にここまで規制が入っているのか

遊技機の認定・検定は風適法第20条と関連規則で規定されています。パチンコ・パチスロはギャンブル性の高い遊技機ですので、出玉性能・入賞確率・賞球機構などが一定の範囲に収まっていることを、国の枠組みで担保する必要があるんです。保通協(公益財団法人 保安通信協会)が試験機関として位置付けられていて、メーカーが申請してきた機種を一台一台試験します。

ホール側が「独自にカスタマイズした台を持ち込む」「メーカー基準を超えた改造を加える」のは絶対にできません。ここを読み違いされている経営者の方が時々いらっしゃるんですが、改造機の設置は無認定機の使用として、営業停止どころか許可取消まで一気に行く重大違反なんです。

用語の整理——「試験/認定/検定」「みなし/認定/検定」の違い

ここが現場でいちばん混乱するところなんです。似た言葉が並ぶので、まず表で整理しますね。

用語意味誰が行うか
型式試験遊技機の型式を性能試験保通協(試験機関)
型式認定試験合格機種を公安委員会が認定都道府県公安委員会
型式検定個別出荷機種の検定都道府県公安委員会
認定有効期限型式認定の有効期限(原則3年)
検定有効期限個別機種の検定有効期限(原則3年)

もう一つ、ホール現場で頻出する3区分も整理しておきますね。「検定機」「認定機」「みなし機」、この3つです。

区分状態残り使用可能期間(目安)
検定機型式検定有効期限内の新台最大3年
認定機検定切れ後、認定を取り直して延命した台追加で最大3年
みなし機旧基準機の経過措置(ほぼ撤去済み)残存はごく僅か・要個別確認

つまり1台のパチスロ・パチンコは、新台で入れた瞬間から検定3年+認定3年で最大6年、というのが一般的な寿命なんです。ここを表で頭に入れておくと、入替計画がぐっと立てやすくなりますよね。

機種の入替——10日前ルールと届出書類の中身

新台導入や撤去のたびに、変更日の10日前までに変更届を管轄警察署経由で公安委員会へ提出します。届出書に書く項目は、おおむね次のとおりです。

  • 変更前後の遊技機台数・機種名
  • 各機種の認定番号・検定番号
  • 配置変更図(変更前/変更後)
  • 変更日(入替日)
  • 遊技機の写真・パンフレット(運用上求められることがあります)

実はここでつまずく方が多いんです。「メーカーから来た資料の中に認定番号が書かれていなくて困った」「配置変更図を手書きで出したら描き直しになった」、そういった声を本当によくお聞きします。最近はメーカーが届出用パッケージを提供してくれることもあるんですが、最終的にホール側で番号を一覧化しておかないと、立入のときに即答できなくなるんです。

機種の有効期限管理——「期限切れ1日」で営業停止が走った事例

ホール経営で本当にこわいのが、有効期限の管理漏れなんです。1台1台で検定取得日が違いますので、月単位どころか日単位で期限がバラバラ。Excelで一覧管理されているホール様もありますし、専用システムで自動アラートを出されているホール様もあります。

ここが大事なんですが、期限の3〜6ヶ月前から入替計画を立てるのが現場の鉄則です。新台はメーカー発注からホール納品まで数ヶ月かかることもありますので、ぎりぎりで動くと「期限切れの台が1日だけ残った」という事故が起きるんです。私が過去にお手伝いした事案では、まさにこの1日で立入が入り、簡易な処分で済んだものの、再発防止策の報告書を求められたケースがありました。

パチンコ機の認定・検定——パチスロと共通点と相違点

パチンコ機もパチスロ機と基本構造は同じで、型式試験・認定・検定の3段階を通ります。ただ、パチンコ機特有の要件があるんです。

  • 大当たり確率の認定基準(最大値の範囲)
  • 賞球機構の検定基準(玉数の範囲)
  • 玉の規格(直径や重量の規格)

パチスロは「コインの規格」「ボーナス確率」「AT機能」など、パチンコとは別の基準軸で試験されます。1営業所内でパチンコとパチスロを混在させているホール様も一般的ですので、それぞれの基準軸で台帳を分けて管理するのが実務上のコツなんです。

新基準機への移行——旧基準機はほぼ撤去完了の状況

2018年前後から、出玉性能を抑制した「新基準機(6号機・スマスロ等)」への移行が業界全体で進みました。それ以前の旧基準機(高出玉の5号機・4号機)は、経過措置の中で段階的に撤去されています。現在のホールは新基準機が中心、というのが実情です。

ところで、お客様の側からすると「最近の台は出ない」とおっしゃる方も多いんですが、これは出玉規制の枠組みが変わった構造的な変化なんです。ホール側からこの点を説明できるかどうかも、お客様対応の品質に直結することがあります。

ホール側の事務——日常で備えておくべき記録類

立入が入ったときに「すぐ出せる」状態を作っておくのが、ホール経営の事務スタッフの腕の見せどころなんです。最低限備えておきたい事務をまとめますね。

事務項目頻度備考
遊技機台帳の更新入替の都度認定番号・検定番号・設置日・期限を1台ごとに
変更届出(10日前)入替の都度受理印のあるコピーを保管
認定番号・検定番号一覧常時備付立入で最初に求められることがあります
有効期限管理表月次更新3〜6ヶ月前アラートを付ける
機種パンフレット・写真常時備付メーカー資料を機種別に整理

違反時のリスク——「無認定機の使用」と判断されたら?

期限切れ機種を1日でも設置・稼働させていると、無認定機の使用として処分対象になる可能性があります。軽微な場合は文書指導で済むこともありますが、悪質と判断されると営業停止、さらに重い場合は許可取消まで進んでしまうことがあるんです。

ここが大事なんですが、「うっかり期限切れだった」も、運用としては免罪符にならないことが多いんです。「気づきませんでした」では通らない。だからこそ、期限管理表を月次で更新して、6ヶ月前アラートを必ず鳴らす運用を作るんです。

現場の事例——3つのケースで見る期限管理の重要性

ところで、ここまで読んでいただいた内容を「自分のホールに当てはめるとどうなるか」、3つの実例で具体化していきますね(個別情報は加工しています)。いずれも、入替実施の前に期限管理表を更新していれば防げた案件なんです。

事例1:中古機を買ったら期限が1ヶ月後だったホール(埼玉県)

新規開業のホール様から「中古でいい台を安く入れました」とご相談を受けたんですが、検定有効期限を確認すると残り1ヶ月。1ヶ月だけ稼働させて撤去するのは投資効率が悪すぎますよね。事前に弊所で期限確認をすれば回避できた事例なんです。中古機購入時は、価格より先に検定番号と有効期限を必ずご確認ください。

事例2:認定切れ機を半日忘れて立入が入ったホール(東京都内)

入替前日に撤去予定だった認定切れの台が、撤去業者の都合で半日だけ営業所内に残ったケース。たまたまその日に立入があり、文書指導の対象になりました。最終的な処分は軽微で済みましたが、再発防止策の報告書を提出する手間が発生したんです。撤去業者との段取りも、期限管理の一部として組み込むのが鉄則ですよね。

事例3:変更届出を9日前に提出してしまったホール(神奈川県)

「10日前」を「営業日換算で10日前」と読み違いされていて、土日を抜いた9日前に出してしまった事例。受理されず、入替日を1日後ろにずらすことになりました。届出は暦日で10日前です。土日祝日も含めて計算します。直前の入替計画ほど、この計算ミスが起きやすいので注意なんです。

よくあるご質問(FAQ)

Q1. ホール独自の改造遊技機を作って設置することはできますか?
できないんです。認定・検定を受けていない機種は使用不可で、改造機の設置は無認定機の使用として重大違反になります。営業停止どころか許可取消まで走ることがあるので、絶対に避けてくださいね。
Q2. 認定機の認定期限はもう一度延長できますか?
原則として、認定の再取得は1回までとされる運用が一般的なんです。検定3年+認定3年で最大6年、というのがおおむねの目安。ここを超えての延命は難しいことが多いので、有効期限の半年前から撤去・入替計画を立てるのが鉄則ですよね。
Q3. 中古遊技機を購入した場合、認定はどう確認すればいいんですか?
型式認定・検定は機種に紐づくので、中古機でも有効期限内なら設置できます。ただ、購入前に必ず検定番号と有効期限を確認してください。残り1ヶ月のような中古機を掴むと、投資効率がまったく合わないことがあるんです。
Q4. 新台入替時の届出は何日前までに必要ですか?
変更日の暦日で10日前までが原則なんです。土日祝日を抜く「営業日10日前」ではないので注意してくださいね。直前変更は受理されず、入替日をずらすことになります。
Q5. パチンコとパチスロを1営業所で混在させることはできますか?
できます。1営業所内でパチンコ機とパチスロ機を併設しているホール様は一般的なんです。ただ、台帳・期限管理表は機種区分ごとに分けて作っておくと、立入のときに即答しやすくなりますよね。
Q6. みなし機は今でも使えますか?
ほぼ撤去が完了している状況なんです。一部の経過措置で残存しているケースもあり得ますが、有効期限を必ずご確認ください。判断に迷う場合は管轄警察署や行政書士にご相談いただくのが安全です。
Q7. 遊技機1台あたりの購入価格はどれくらいが目安ですか?
新台で50〜70万円、中古で10〜30万円が業界の一般的な目安なんです。リース利用も多い業界で、入替計画と資金計画がセットで動きます。ただし、価格より先に検定番号と有効期限を確認するのが大原則ですよね。

まとめ・お問い合わせ

遊技機の認定・検定制度は、ホール経営の生命線なんです。「期限切れ1日」で営業停止が走ることもありますし、中古機購入時の確認漏れで投資が無駄になることもあります。ここまでお読みいただいた内容は実務上の一般的な留意点を整理したものですが、実際の物件・業態・営業所所在地(管轄警察署)によって判断が変わる部分が多くあります。

不安な点・判断に迷う点は、物件契約や入替実施の前にお問い合わせください。事前確認で不許可リスクや行政処分リスクを大きく下げられます。ホール開業から日常の入替実務まで、全国オンライン対応でご相談を承っております。

阿久津 和宏/行政書士/日本風俗営業許可申請代行センター 代表/経済産業省認定 経営革新等認定支援機関
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