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業種カテゴリ|深夜酒類提供飲食店

クラフトビール店の
深夜酒類届出ポイントを、
行政書士が実務目線で解説します。

クラフトビール専門店・ブルーパブ・テイスティングルームは、深夜営業(0時超え)するなら深夜酒類提供届出の対象。
普通のバーと同じ届出ですが、自家醸造を行う場合は酒税法上の発泡酒製造免許も必要になり、許認可の整理が複雑です。
この記事では、クラフトビール店の深夜酒類届出ポイントと、自家醸造・タップ設置等の特殊ポイントを実務目線で解説します。

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こんな方のための記事です

  • クラフトビール専門店・ビアバーを開業予定の方
  • ブルーパブ(自家醸造店併設パブ)を計画中の方
  • テイスティングルームを設置したい方
  • 現在のクラフトビール店が正しい許認可か確認したい方
  • 深夜営業に切替える際の手続きを知りたい方
  • 自家醸造の発泡酒製造免許を整理したい方

クラフトビール店の業態と必要な許認可

クラフトビール店の業態はいくつか分類があります。それぞれ必要な許認可が異なります。

業態必要な許認可深夜営業時
ビアバー(仕入販売)飲食店営業許可深夜酒類届出
ブルーパブ(自家醸造併設)飲食店営業+発泡酒製造免許深夜酒類届出
テイスティングルーム(醸造所併設)発泡酒製造免許+飲食店営業深夜酒類届出
クラフトビール小売店酒類販売業免許通常営業のみ(販売なら届出不要)

ビアバー(仕入販売):仕入れたビールを提供する一般飲食店。許認可は飲食店営業許可のみ。深夜営業なら深夜酒類届出を追加。

ブルーパブ(自家醸造併設):店内で自家醸造したビールを提供。発泡酒製造免許(税務署管轄)が必須。年間最低製造数量60キロリットル等の要件あり。

テイスティングルーム:別の場所にある醸造所で作ったビールを提供する直営店。発泡酒製造免許の持つ醸造所の付帯施設として運営。

クラフトビール店の深夜酒類届出の手続き

深夜酒類提供届出の手続き自体は通常のバーと同じ。タップ設置・テイスティングルーム等の特殊性があっても、届出書類は同じ構成です。

図面にはタップ設置位置・醸造設備(自家醸造の場合)・テイスティングカウンターを明記。一般的なバーと異なる特殊設備があるため、図面段階で行政書士に確認してもらうのが安全です。

手数料・標準処理期間は通常の深夜酒類届出と同じ(手数料9,600円程度・標準処理10日程度)。

  • 深夜酒類提供飲食店営業開始届出書(別記様式第47号)
  • 営業所の構造を示す図面(タップ設置位置を含む)
  • 営業所の周囲略図
  • 用途地域証明書
  • 賃貸借契約書写しまたは建物登記事項証明書
  • 本人書類(住民票・身分証明書・誓約書)
  • 飲食店営業許可証写し
  • 発泡酒製造免許証写し(自家醸造併設の場合)

自家醸造(ブルーパブ)の発泡酒製造免許

店内で自家醸造する場合は発泡酒製造免許(酒税法)が別途必要。これは税務署管轄で、深夜酒類届出(公安委員会管轄)とは別の制度です。

発泡酒製造免許の要件:(1)年間最低製造数量60キロリットル以上、(2)製造設備の整備、(3)技術的・経営的能力、(4)欠格事由非該当。

免許取得の難易度:個人での取得は事業計画が要求されるため、株式会社・合同会社の法人形態が一般的。年間60キロリットルは小規模醸造所の最低ラインで、この数量を製造するには相応の設備投資が必要です。

テイスティングルームの位置づけ:別の場所にある醸造所の付帯施設として位置づけられ、醸造所の発泡酒製造免許で運営。テイスティングルーム単体での免許取得は不要です。

ブルーパブ開業は深夜酒類届出だけでなく発泡酒製造免許の取得が前提。当事務所では税理士・酒類専門弁護士と連携して総合支援可能です。

クラフトビール店の運用上の特徴と接待リスク

クラフトビール店の運用特徴:

(1)テイスティング提供:複数種類の少量提供(テイスティングセット等)が一般的。料金体系を明確にし、料金表示義務(風適法第19条)に対応。

(2)知識提供サービス:店主・スタッフがビールの解説をするのが特徴。これは接待ではなく『知識提供』として認められますが、客の隣に長時間座って同席すると接待認定リスクあり。

(3)タップルーム形式:客が好きなタップから自分で注ぐスタイル。スタッフの介入が少ないため接待リスクは低い。

(4)深夜営業の客層:深夜のクラフトビール客層は『静かに飲みたい』層が多く、トラブル発生率は低め。ただし長時間滞在で売上が伸びにくい構造でもあります。

クラフトビール店で気をつけるべき近隣苦情と対策

クラフトビール店は客の長時間滞在店外での飲酒継続のリスクがあります。

(1)店外飲酒:閉店後に客が店前で飲み続ける。深夜帯は近隣苦情の主因。閉店時の声がけ・店外での飲酒禁止表示で対応。

(2)BGM・客の会話量:クラフトビール客は会話量が多い傾向。防音設計・室外への音漏れ対策が必要。

(3)タバコ・ゴミ:店外喫煙・ゴミの放置。専用喫煙スペース設置・ゴミ箱設置で対応。

(4)夜間の出入り音:深夜帯の客出入り音。ドアの自動閉鎖・前室設置で対応。

苦情対応も含めて、地域コミュニティとの関係構築が長期営業の鍵。近隣自治会との挨拶・地域イベント参加で信頼を築きます。

近隣関係は店舗の長期収益性を決める重要な要素。届出だけでなく地域運営も含めた支援が当事務所の強みです。

よくあるご質問(クラフトビール店の深夜酒類届出)

クラフトビール店は深夜酒類届出が必要?

0時を超えて営業するなら必要。0時で閉店なら不要です。普通のバーと同じ届出基準です。

ブルーパブ(自家醸造)の必要許認可は?

発泡酒製造免許(税務署)+飲食店営業許可(保健所)+深夜酒類届出(公安委員会・深夜営業の場合)。3つの許認可が必要です。

自家醸造の最低製造数量は?

年間60キロリットル以上が発泡酒製造免許の要件。小規模醸造所の最低ラインで、相応の設備投資が必要です。

テイスティングルームは独立した免許が必要?

別場所にある醸造所の付帯施設として運営する場合は不要。醸造所の発泡酒製造免許で運営できます。

クラフトビール店で接待認定リスクはある?

知識提供サービス(ビール解説)は接待ではないが、長時間同席して会話すれば接待認定リスクあり。スタッフ教育でカウンター越し対応を徹底します。

深夜営業の近隣対策は?

店外飲酒禁止・防音設計・タバコ/ゴミ管理・前室設置等。地域コミュニティとの関係構築も重要です。

テイスティング料金の表示は?

通常の料金表示と同じく風適法第19条で店内掲示義務。テイスティングセット価格・単品価格・延長料等を明記します。

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